「―――っ綺麗……」
誰かがそう呟いた。神々しい光を纏いながらも姿を現した巨人、いやウルトラマンマグナは先程とは姿が一変していた。鎧などもそうだが何より、人間を遥かに超越していた姿が更に極まった印象を受ける。力強く雄々しくありながらも何処か女性的で美しく華奢な身体のラインが眩しい。
「ォォォォォッ……」
それは彼らと融合したワン・フォー・オールが本当の意味でウルトラマンと一つになったからだろうか、それとももう一人の光、アサリナの光を本当の意味で身体に宿したからだろうか。TV中継を見ている者も変化したマグナから目を反らす事が出来なかった、言葉を尽くすはずのレポーターさえもどんな言葉で表現したらいいのか、失っていた。
『ガイ君、まだ行けるか』
『まだまだ行けますよ―――信じてましたから』
『流石』
「シャアッ!!」
「ォオオッ!!」
―――何故だ、確かにお前の心臓を貫いた筈……何故何故何故何故何故何故何故死んでいないぃぃぃいぃっっっ!!!?
確信していた勝利、揺るがない自らの理想、それを崩されたのが気に入らないと言わんばかりに悲鳴を上げながら半狂乱になりながらもマグナへと向かって闇の雷を放つ。オーブカリバーで防御態勢を固めるオーブだがその前にマグナは進み出るとその雷を片手で受け止める。
「ォォォォッッ……」
「ギィィィ!!!」
更に出力を上げ、雷を光線にして一気に収束させて突破を試みるアウローラ。だがそれはマグナの防御を付き破る事が出来ない、円を描くようにしながら展開されたバリアが完全にそれを受け止めている。そしてそれは腕を広げるのと同時に大きくなっていくと一気に光線を押し戻しながらライトニングマグナキラーへと炸裂し大爆発を引き起こす。
―――マグナァァァァァァァッ!!!!貴様、如何してだぁぁぁ折角俺が愛しい愛しいアサリナの所に送ってやるというのになんでそれを拒否するのよぉォおおお!!!
『―――要らない気遣い、私とアサリナは常に共にある。もう離れる事など無い』
―――許さない許さない許さないぃぃぃぃいっっっっっ!!
鉤爪にあらん限りのエネルギーを集めながら一気に迫ってくる、そして一気に振り下ろされた一撃が再度カラータイマーへと炸裂―――せずにその勢いを逆に利用するようにしながらその肉体へとスマッシュを叩きこむ。
「ギッィィィイッィィィイュァァァァアアアア!!!!?」
マグナキラーの鎧を砕きながらのその奥にある身体へと突き刺さった一撃は先程までとは一線を画す威力、攻撃を受けても大したダメージを受ける事も無かったはずのライトニングマグナキラーが苦しみ、後退っている。行けるという確信と共にオーブと共に駆け出しながら追撃を加えて行く。
「ダァッ!!」
「ォォォシャアア!!」
自分を大きく傷つけてくれた鉤爪へと掴み掛ると全身に閃光を走らせながらそれへ膝蹴りを加えて粉砕、直後にスマッシュの傷跡へとオーブカリバーの一撃が炸裂する。悲鳴を上げながら倒れこむアウローラへとオーブは中央のリング、カリバーホイールを回転させ聖剣の力の一端を開放させながら大地へと聖剣を突き刺した。
『オーブグランドカリバー!!!』
大地へと突き刺されたオーブカリバーから這いながら円を描くような黄色い光線が2本向かって行く、アウローラは防御姿勢を固めながら吸収を試みる。マグナキラーの基本機能として光線の吸収機能がある、マグナに特化している関係で他のウルトラマンの物は放出する事は出来ないが吸収だけならば―――
『「ULTRA DELAWARE SMASH!!!」』
拳をぶつけ合いながらエネルギーを左腕へと収束させる、そのエネルギーをパンチに乗せて一気に放出する。拳の勢いによって放たれたエネルギーは光弾となりながら無数に分裂し一気に光線の吸収を行う頭部へと炸裂しアンテナを粉々に砕く。そこへオーブグランドカリバーが襲いかかっていく。
―――ァァァァアアアアアアアッッッッ!!!??どうし、て、如何して貴方の技を、お前のこれを吸収できないいいいいぃぃ!!!?
『私だけの技ではないからだ!!』
『これは僕の、いや僕たちの技だから!!』
「ォォォオオオオ!!!SMAAAAAAAAAASH!!!!」
炸裂する一撃、唸りを上げる剛腕が瞬時に無数の連撃となって襲い掛かる。それは両腕が異常なまでの個性によって強化されているオール・フォー・ワンのそれらを圧倒していくほどだった。曰く、自分を殺す為だけに特化した組み合わせらしいがそんな事知った事ではない、仮にそうだとしたら自分は殺されないように更に上から捻じ伏せるだけでしかないのだから。
「参ったねぇ……まさか此処までとは……ウルトラマンというのは、実に面倒な存在だ……」
思わず毒づいてしまう程にオール・フォー・ワンは呆れ果ててるようになりながら強さが増しているオールマイトに押され続けていた。意志を折り、笑顔を奪った筈なのに復活したウルトラマンの姿を見ると表情に力が戻り、奪われた筈のものを取り戻された。中々如何して―――厄介な存在、としか言いようがない。アウローラが執着する理由も分かる気がする。
「私はもう貴様に屈しない、そして此処で貴様を―――終わらせるっ!!!!」
「それはそれは―――出来るのかな、君に」
「やるだけだぁぁぁあ!!!」
瞬時に目の前に迫ったオールマイト、そこへ攻撃を仕掛けようとするが再び姿が消える。と頭上から両手を組んでハンマーのように振り下ろし大地ごと自分を砕くような一撃を炸裂させると地面を潜るようなアッパーカットで打ち上げ、そこへ狙いを定める。オールマイトの全身が更に大きくなる、身体に走って行く閃光が右腕へと収束しながら輝きを放つ。まるでウルトラマンのようじゃないかと思った直後に光を爆発させ、超新星のような輝きを放つ一撃を放つ。
オール・フォー・ワンの顔面を捉えながら渾身の力が込められた一撃、持てる限りの全てを注ぎ込んだ会心の一撃が炸裂する。そして―――
『決めるぞ出久!!!』
『はい!!!』
『俺も続きます!!』
カリバーホイールが唸りを上げる。オーブカリバーへと秘められた四つの属性、火、水、風、土の力が完全に解き放たれていく。聖剣から眩いばかりの輝きが満ち溢れて行く。頭上に円を描くように剣を振り被る、虹色の光が聖剣へと再度収束する―――
「ディエッ!!ォォォォォォォオオオオオッッッッッ!!!!」
カラータイマーが輝きを放つ、溢れ出さん光と共に周囲の宝石が更に輝きそこから8つの光が溢れ出してマグナの背後へと集う。そしてその光の中には人影があった、それは腕をクロスさせ大きく開いていくマグナと同じ動きを行う。そして身体を捻るとさらに力をチャージする、それはまるで出久のイズティウム光線のような動作……そして力が極限にまで高まると光は一気にマグナへと重なっていく。
『オーブスプリームカリバァァァァ!!!!』
『
虹色に輝く聖剣の全てを解き放つ最強の一撃、ウルトラマンと人間の絆によって生まれた力の一撃が放たれる。二つの光がマグナを倒す為だけに作られた存在へと直撃する、防御のためのシールドを展開しようとするがそれすら一瞬で崩壊させ光が全身へと伝播していきアウローラは凄惨な叫び声を上げる。
―――ァァァァァアアアアア!!!駄目だ、駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だぁぁぁぁ!!!私は俺は僕は此処でそこであそこで終われないぃぃぃ!!!!
「デュァアアアアアア!!!!」
「ディアアアアアアアアアアア!!!!」
「ギュィィィイアアアアアアアアアアアア!!!!」
その時、世界は見ただろう。天へと伸びる光の柱を、巨人が作り出した闇を光に帰る瞬間を。そして人は見ただろう、人間が作り出した嵐を。それが証明したのは平和という願い、人々が願い続ける悠久の物へと突き進み続け、戦い続ける者の力を。オールマイトとウルトラマン達は見つめ合うと静かに頷き合い互いの健闘を称えた。そして―――死闘は終わりを告げる。
ウルトラマンマグナ、ウルトラ・フォー・オール・フォーム。
マグナと共にあり続けたウルトラウーマンアサリナの光とワン・フォー・オールが一つとなり、出久とマグナと本当の意味で融合し進化した末に誕生した姿。アサリナそしてワン・フォー・オールの中にあった志村 菜奈などの力が融合している為か男性的な力強さを感じさせる骨格と女性的な美しいボディラインを併せ持った現実離れした姿となっている。
必殺光線はイズティウム光線とマグナリウム光線の構えを融合させ、加えてワン・フォー・オール継承者らと共に放つウィンクルム・ラディウス。ラテン語で絆の光線という意味で人間とウルトラマンの絆で誕生した事をウルトラ・フォー・オールを象徴する光線となっている。
このウルトラ・フォー・オール・フォームはモデルはウルトラマングルーブをモデルとしており初期からずっと温め続けていました。此処をやりたくてやりたくてしょうがなかった。