緑茶風少年   作:アユムーン

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Twitterでシャロの誕生日と見たのだから、やるしかねぇ、今やるしかねぇんだ!の勢いで書き上げました


特別編 シャロの誕生日

皆様お久しぶりです、猛暑かと思えば梅雨を思わせる不安定な空模様ですがいかがお過ごしでしょうか?

 

「うーん・・・」

 

木組みの街のとある喫茶店「甘兎庵」、そこで働く男の子、我らがエリアは今日も悩んでいます

 

視線の先にはカレンダー、赤丸がされた日付を見ながら悩んでいます

 

「どうしようかな~」

 

その赤丸の日付は7月15日、エリアにとって大切な家族であり友だちの誕生日なのです

 

「やっぱり本人が一番楽しめる日が一番だよね」

 

そこでエリアを含めた家族兼友人たちはその人物の誕生パーティーをしよう!いうこととなりました。今エリアはその内容で悩んでいます

 

そしてその人物とは・・・

 

「いや、それ本人目の前にして話すことじゃないでしょ・・・」

 

「やっぱりリクエスト聞くのが一番かと思ってさ」

 

甘兎庵のお隣さんで・・・今悩むエリアの前の席に座るシャロです

 

「あ、もちろん俺だけじゃないよ千夜もココアも気合いはいってるからね!」

 

「よくそこに乗っからずに私のところに来たわね!!褒めてあげるわ!!」

 

二人揃えばいざこざが起こり、三人寄ればより混沌ということを理解しているシャロ、正直にリクエストを聞くエリアにグッジョブを贈ります

 

「それで当日は大丈夫?バイトはない?家族が帰ってきてお祝いするとか」

 

「そこは大丈夫よ、店長からもこんな日くらいは休みなさいって言われたし、休みよ」

 

「よかった。それでパーティー当日のメニューなんだけどココアのパンは確定でしょ?」

 

「そこは外せないわね」

 

「それから皆が俺に料理作れって言うんだけど嫌だよね?」

 

「はぁ?なに言ってのよ作りなさいよ(エリアが嫌じゃなければ作って)」

 

「シャロ、逆逆」

 

逆でもほぼ同じです

 

「んじゃなに食べたい?って言っても俺のレパートリーあんまりないけど」

 

「なに言ってんのよ。あんたが料理できるって分かってからのこれまで色んな人からレシピもらったんでしょ?」

 

「まぁ、多少は・・・」

 

「だったらその中から適当でいいわよ」

 

「適当が一番困る・・・」

 

「主婦みたいなこと言うんじゃないわよ」

 

将来的にそうなったりするんですけどね(笑)

 

「じゃあ料理は当日のお楽しみで、それでケーキなんだけど生クリームがいい?チョコ?フルーツ?それとも寿司?」

 

「金銭的にはお寿司・・・ってなんでよ!?」

 

「寿司ケーキっていうのがあるらしくて、後マリトッツォっていうのが流行ってるって」

 

調べたんだ!と、どや顔のエリアでしたが

 

「その流行り、一昔前よ」

 

「そうなの!?」 

 

とっくに流行遅れのそれに驚きました

 

「そっか・・・じゃあ新メニュー考え直さないとな」

 

頭の中で新メニューである「そんなにあんこが好きになったのか、マリトッツォ」をそっとボツにしておきました

 

「それにしてもケーキ、やっぱりイチゴの乗ったショートケーキ・・・いやでもチョコも捨てがたい・・・」

 

「えっと、結局どれ?「あー!決められない!!そうだ!エリア!」はいっ!?」

 

「甘党のあんたの決めたのなら外れはない!というわけでケーキよろしくね!!」

 

「んなぁ!?」

 

・・・そんなこんながあって

 

「パーティー前日となったのでした♪」

 

「千夜ー、話してないで手伝ってよー」

 

閉店後の甘兎庵の一人娘であり、エリアの恋人である千夜はパーティーの飾りつけを行っていました

 

「はーい、それでエリア君?明日のメニュー決まったの?」

 

「うん、皆から教えてもらったメニューと後は調べたのをいくつかね。仕込みもさっき終わったし、ケーキも予約してきた」

 

「準備万端ね・・・でもほとんどエリア君がやってくれたわね」

 

「いいのいいの、だから当日の賑やかしは頼んだよ?」

 

「もちろん!!ココアちゃんとの新作漫才を「ほどほどにね~」エリア君!?」

 

などど楽しく話しながら手を進めていっていると・・・

 

♪~♪~♪~

 

エリアの携帯が鳴りました

 

「?、リゼさんからだ・・・なんだろ?、もしもし・・・え!?、はい、はい・・・分かりました、はい・・・では・・・」

 

疑問→驚き→落胆の様子の電話、ただごとではないことは確かです

 

「エリア君?リゼちゃんはなんて?」

 

「明日、大学の用事が入ってどうしてもこれなくなったって、終わり次第顔は出してくれるみたいだけど・・・はぁ・・・」

 

皆揃ってのパーティーということもありかなり楽しみにしていた分、かなり落胆してしまう

 

「それは仕方ないわね・・・でも安心して明日は私とココアちゃんが「リゼさんからもシャロに連絡入れてくれるって」あのエリア君「でもシャロガッカリするよね」その「その分明日の料理は頑張るかぁ」グスン・・・」

 

しょげる千夜を他所に明日の計画を再度確認します

 

「とりあえず始まったらまず歌でしょ?それから立食でパーティーして、ある程度落ち着いたらケーキ出して、蝋燭に火つけて吹き消して~」

 

「それから最後はプレゼントね!」

 

「そうそうプレゼントプレゼント・・・プレ、ゼン、トォォ?」ダラダラ

 

「え、エリア君!?」

 

汗をダラダラと流しながら動きが固まるエリア・・・その現象の理由は当然

 

「ぱ、パーティーの料理やらで頭いっぱいになっててプレゼント忘れてたぁ!!」

 

「えぇ!?」

 

「ど、どうしよう!?明日買いに行く時間もないし、そんな急遽じゃなにも思い付かない!!どうしよう!!」

 

いや、段取りやら料理やらケーキやらで十分プレゼントになると思うのですがそこで満足しないのがこの男エリアなので・・・

 

「うわ~謝って後日ちゃんと渡そう「それなには及ばないわ」え?千夜?」

 

「私に言い考えがあるの」ニッコリ

 

「え?え?なんか、笑顔が怖いんだけど?」

 

「大丈夫・・・痛くはしないからっ!!」ガバッ

 

「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

・・・で、当日☆

 

「入るわよー」

 

この時間に甘兎庵に来てね!というメッセージを事前に受け取っていたのでいつも通りに甘兎庵に入店・・・すると同時に

 

??「発砲許可だ!やれ!」

 

「「「サー!イエッサー!」」」

 

パン!パン!パーン!!

 

鳴り響くクラッカーの音、そして

 

一同「「「シャロ/さん/ちゃん!!お誕生日おめでとう!!!」」」

 

今日のために集まった一同からの祝福のメッセージが送られました

 

「!ありがとう皆・・・」

 

「ほらほらシャロちゃんこっちこっち!」

「主役はこちらよー!!」

 

「え?ちょっと!?」

 

感動する間もなく、千夜とココアに手を引かれて椅子に座らされる

 

「全く、主役をなんて扱いよ」

 

口では怒ってみますが、表情は柔らかです

今日という日は一度も怒らず、ツッコミもせずに過ごせそう・・・などと考えていると

 

「はい、とりあえずオレンジジュースね」

 

「ありがとうエリア」

 

前に置かれたオレンジジュース、声からして置いてくれたのはエリアだと判断

 

お礼を言ってその顔をみたと同時に固まる

 

「・・・」←ウィッグ(店の備品)でツインテールを作り、リゼっぽい服装で片手で拳銃を持ち、本物のリゼより若干胸を盛ったエリア(千夜監修のメイク済み)

「・・・」←当然一時停止するシャロ

 

・・・で

 

「なんでリゼ先輩ぃぃぃぃぃ!!?」

「これしかなかったんだぁぁぁ!!」

 

渾身のツッコミと言い訳が店内を木霊した

 

そして色々と落ち着いてきたので

 

「で?言い訳は?」←椅子に座って足組み

 

「その、まずリゼさんが来れなくて寂しいのではないかと、思いまして」←正座

 

「ふーん・・・あむっ」←ココアのパンを一口

 

「それから、俺個人のプレゼントを実は買い忘れてしまったので、せめてもの代わりとなればと、千夜からの提案で・・・もぐ」←自作の料理を一口

 

「服はどうしたのよ」

 

「前に千夜がブロカンドで買ったリゼさんの古着、正直にすこしキツい」

 

「くっ、羨ましい・・・」

 

「シャロも持ってるでしょうに」

 

「買ってから着る勇気がでなくてそのまめなのよ・・・それでその胸はなんなのよ」

 

「店の備品のパットです・・・結構かさばるから大変だった」

 

「くっ、羨ましい・・・」

 

「シャロも持ってるでしょ、あ、ごめん持ってない「なにか言った?」いえ!なにも!」

 

「全く・・・けど料理とか全部やってくれたんでしょ?ってことで早く着替えてきなさい」

 

「えぇ!?い、いいの?」

 

「そういう趣味なら好きになさい」

 

「いや違うからね!?、けどなんか申し訳ないし」

 

「はぁ・・・確かにリゼ先輩が来られなくなったのは残念だけど、だからってあんたに代わりになってもらう必要はない・・・けど言い出しっぺの千夜には後で説教してやるわ「そんな!?」それに・・・」

 

「?」

 

じっとみるリゼ擬きなエリアの姿、割りと似合ってるのが若干腹立つ・・・が

 

「私はエリアに祝われたいのよ」

 

「!」

 

「誰かの代わりじゃなくて、アンタがいいの」

 

「しゃ、シャロ・・・」

 

「分かったらほら!さっさと着替える!それからケーキ持ってきなさい!!」

 

「了解っ!!」

 

バタバタと世話しなく着替えて持ってきたケーキは・・・

 

「エリア君の選んだケーキ可愛い!」

「これビスケット?」

 

細長いビスケットがフルーツの乗った生地の周りを囲い、リボンで飾られたケーキ

 

「でしょ?周りはビスキュイっていう土台なんだって、それで名前は『シャルロット』っていうんだって」

 

「へぇ~可愛い名前ね、それに」

 

「シャロちゃんに似てるね!」

 

シャロとシャルロット、確かに似ている

 

「でしょ?」

 

「なによ、もしかしてそれが理由?」

 

「それもあるよ、けどこのケーキってお姫様の冠みたいじゃない?今日のシャロにぴったりだと思ってさ」

 

「今日の私に?」

 

「うん、今日の主役のシャロ(お姫様)にね」

 

「!」

 

「あらエリア君ロマンチックね」

 

「ロマンチック通り越してキザっぽいわよ」

 

「カッコつけすぎ~」

 

「えぇ!?結構いいと思ったんだけど・・・」

 

「けどありがとう、本当に嬉しい」

 

「なら、よかった・・・さ、蝋燭消して!」

 

「えぇ」

 

そしてプレゼントの時間に

 

「というわけでシャロおめでとう!」

 

そう言ってシャロに白と黒のカラーリングの封筒を差し出すエリア

 

「?アンタプレゼント買い忘れたって」

 

「それでもやっぱりなにかあげたいと思って、開けてみてよ」

 

「じゃあ遠慮なく」

 

封筒にはいっていたものは・・・

 

『なんでも言うこと聞きます券』

 

「・・・」

 

まさかの子どもの肩たたき券と双璧を成すなんでも言うこと聞きます券が贈られた

 

「あ、あはは・・・やっぱりダメ?」

 

「・・・」

 

沈黙のシャロ、当然エリアは慌てる

 

「も、もちろん後日ちゃんとプレゼントは用意するよ!それにそれ自体はブロガンドとかで男手が必要な時とか「・・・いや、これでいい」へ?」

 

「エリア、次の日曜は暇ね?」

 

「うん、用事はないけど」

 

「それなら、この券を使うから1日付き合いなさい」

 

「え?」

 

「別に遊びに行くだけよ。いいでしょ千夜?」

 

「シャロちゃんならいいわよー」

「千夜!?」

 

「ほら、保護者じゃなかった、飼い主でもない、彼女の許可もでたから決定ね」

 

「ちょっとまって今なんて!?」

 

・・・

 

日曜日、待ち合わせ場所で待つエリア

 

今日のコーディネートは以前ユラにしてもらったもの、千夜からもお墨付きをもらいました、そこに

 

「ごめんなさい、待たせたわね」

 

「!、いや、そんなに待ってないよ」

 

服も髪型もいつもより少しおしゃれなシャロが来ました

 

「?・・・あぁ服はココアとチノちゃんが張り切ってくれたのよ。髪はリゼ先輩にね」

 

「ってことはここに来る前にラビットハウスに?」

 

「えぇ、折角だからお願いしちゃった」

 

「そっか、似合ってるよ」

 

「!、そういうことは千夜に言いなさい、ほら行くわよ」

 

「うん」

 

そうして早速街歩き

 

服屋では・・・

 

「え?俺の服見るの?」

 

「その服似合ってるけどなんかエリアにしたら背伸びしすぎな感じがするからよ」

 

「そうかなぁ・・・」

 

「アンタはまだまだ子どもってことね、ほらこれ試着してきて」

 

「わ、分かった・・・!」

 

陶器のお店では

 

「はぁぁ・・・あれもこれも皆素敵!お出迎えしたい!!」

 

「この間の誕生日プレゼント殆どティーカップだったのに?」

 

「それでもよ、どれひとつとして同じものなんてないんだから」

 

「へぇ・・・(クローズとグレートクローズくらいの違いかな)」

 

「多分今考えてることとは違うわよ」

 

喫茶店では

 

「御待たせいたしました。紅茶のケーキセットとコーヒーのケーキセットでございます。」

 

店員さんに渡された紅茶とコーヒーのセット、エリアの前にコーヒー、シャロの前には紅茶が起これたので入れ換えて、食べる

 

「んでシャロ、今日はなんでお出掛けに誘ってくれたの?」モグモグ

 

「?別に理由なんてないわよ。ただエリアと遊びに行ったりはあんまりしたことないなと思って」

 

「そう・・・だっけ?」

 

甘兎庵とシャロの家で二人で会うことはよくあるが、こうして出掛けることは・・・なかった、大体ココアか千夜がいた

 

「けどなんかシャロとはそんなの感じないくらいに一緒に過ごしてるなぁ」

 

「そうね、そこまで浅い関係ではないでしょ?」

 

「むしろ深すぎるよ」

 

「そうね、深くて濃いわよ」

 

「だよね・・・あ、そうだ。はいこれ」

 

「?」

 

そういってシャロに袋を手渡す

 

「服屋でいいなと思ったから改めてちゃんとプレゼント!」

 

「!、リボン?」

 

「シャロに似合うと思って、どうかな?」

 

「ありがとう・・・すごく嬉しい」

 

「気が向いたらつけてよ」

 

「大切につけるわよ。それじゃ、そろそろ次行きましょうか」

 

「了解!今日はどこまでも付き合うよお嬢様!」

 

そうして二人はまた次の場所へ

 

先ほどまでとは違い手を繋いで、次の楽しいの元へ!!

 

 




喫茶店こそこそ話

シャロとエリアのデート、二人の感想は

シャロ「まぁ悪くなかったわ」←エリアのプレゼントのリボンをつけてる
エリア「楽しかったしまた行きたいな♪」←シャロに選んでもらった服を着用

・・・お前ら付き合ってないよね?
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