緑茶風少年   作:アユムーン

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父の日編、前回からお気づきの方もいるでしょう・・・

エリア君、アップデートしました。

エリアversion2.0
言語機能の向上(呼び捨て、タメ口の違和感がなくなったぞ!)
受信機能の改善(相手からの優しさも素直に受け止められるぞ!)
健全男子度の上昇(甘酸っぱい青春シーンやラッキースケベへの耐性がないぞ!)

今後もアップデートするかも


母の日はカーネーション、父の日はプレゼントが相場

ここのところエリアは頑張っていた。

 

なぜなら、

 

ココアとチノが喧嘩したとかで手を貸して欲しいとココアに千夜が呼ばれ、

 

チノの笑顔を写真にとりたいとココアに千夜が呼ばれ、

 

球技大会練習をするからとココアに千夜が呼ばれ、

 

とにかく人手が足りなかったからだ。

 

けどまぁ親友が心配な千夜の気持ちも分かるのでとにかく頑張った。

 

そうしたら、

 

「ほれ、今月分の駄賃だよ。」

 

ジャリン♪

 

「うわぁ」

 

給料めっちゃ貰えた。

 

・・・

「もうすぐ父の日ねー、今年もプレゼント用意しないとね」

 

「そうだね、俺もお世話になってるし、なにか送らないと」

 

「気にしないでいいのよ」

 

「大丈夫、今予算ならたくさんあるから」

 

「エリア君の目がお金に!?」

 

「という冗談はおいといて、本当にお世話になってるからね。俺からもなにか送りたいんだけど、なにがいいかな。」

 

「そうねぇ、新メニューの案とか?」

 

「俺未だに合格点貰えてないからそれは無理かな・・・」

 

「なら名前だけでも一緒に考えましょうか。」

 

なんて会話をしていたら・・・

 

「すまないが、しばらく短期で世話になる。」

 

「リゼちゃん?」

「なぜここに」

 

甘兎庵にリゼが現れた。

 

・・・

 

「へー父の日にワインを贈るために」

 

「実は一本ダメにしちゃってな、罪滅ぼしだけど。」

 

「罪滅ぼしでも贈る気持ちに嘘偽りはないでしょう。頑張ってくださいね!」

 

着物に着替えて、準備万端のリゼ

短期バイトで甘兎庵に来たのは父の日のプレゼントのためだ

 

「じゃあエリア君は今日お休みね?」

 

「え?」

 

「人手なら足りてるし、ここのところ働きすぎだから。今日と明日はお休み、お出かけしてきて~」

 

エリアの背中を押す千夜

 

「えっ?嘘っ!?っていうか働きすぎは千夜のせいじゃ・・・」

 

バタンッ!

 

「ふぅ・・・さてリゼちゃん?今日は頑張りましょうね!」

 

「あ、あぁ、いいのか?」

 

「いいのよ」

 

・・・で、ラビットハウス

 

「ってわけで来ました。ココアください。」

 

「はい!ココア(人物)お待ちどう!」

 

「飲み物の方です。エリアさんカウンターにどうぞ。

今ならお客さんも少ないのでくつろいでいってください。」

 

いつものやり取りを交わして、席につく。

 

「そっか、今リゼちゃんは甘兎庵にいるんだ。」

 

「そのせいで俺が追い出されたけどね。」

 

「リゼさんの目標のワインかなり高いらしいですけど・・・大丈夫でしょうか?」

 

「んーそういったことは分からないけどさ・・・昔言われた」

 

「?なにを?」

 

「『生きてるだけでいい』だってさ」

 

「??誰にですか?」

 

「俺の父親」

 

ズズーっとだされたココアを飲む。

 

「へぇーエリア君のお父さんは、軍人さんかなにか?」

 

「なんてことない普通の人だよ。」

 

「エリアさんもお父さんになにか贈りますか?」

 

「私たちはネクタイを手作りするんだ」

 

こーんなやつ!と絵で見せられたのはウサギ柄のネクタイ

 

「可愛い柄だな。けど、お父さんにか、そうだなぁ・・・花かな」

 

「お花?」

 

「お花が好きな方なんですね。」

 

「・・・そうだねぇ」

 

・・・次の日、フルール・ド・ラパン

 

「いらっしゃいませー!ってエリアじゃん。」

 

「リゼさん今日はこちらでバイトですか。」

 

「まぁな、エリアってよくここに来るのか?」

 

「はい、ハーブがっていうか、ここのケーキが好きで」

 

そこに、

 

「まぁカフェだからケーキを楽しみにしてもいいけど、折角だからハーブも楽しんで欲しいところなんですけどね。それで今日はなににするの?」

 

シャロがお冷を持ってやってきた。

 

「ギムネマ以外で」

 

「はいはい、それじゃあ今日はローズヒップね。」

 

「日替わりなのか?」

 

「適当にその日のおすすめにしています。結構ハーブが効きやすい体質みたいで」

 

「ラベンダーの時は寝ちゃいました。」

 

「ココアと同じ!?」

 

・・・

 

「ほういえば、目標のワインかえほうですか?」

 

「食べながら喋るな。ワインは今度見に行くんだ。」

 

「ごくんっ・・・買えるといいですね。そういえばシャロはなにか贈るの?」

 

「そうねぇ、今月ピンチだから考えないとってバカ!」

 

サクッ、ズボッ!!

 

「むぐぅ!?」

 

素早くフォークでケーキを刺して、口に突っ込まれた。

 

「リゼ先輩の前で余計なこと言わないでくれるかしら?」

 

「お、俺なんか変なこと言いましたっけ?」

 

「さ、さぁ?」

 

・・・で、父の日当日、甘兎庵

 

「ふぅ、これで完成ね。」

 

「けどいいのかなぁ、結局プレゼントが和菓子で」

 

「きっと喜んでくれるわよ。」

 

結局2人の父の日のプレゼントは和菓子になった。

だがしかし、エリアは少し不安げ・・・

 

「俺まだまだ下手くそだよ?形だって千夜より歪だし。」

 

「こういうのは形だけじゃないのよ。それよりエリア君はお父さんに贈らないで大丈夫なの?」

 

「・・・俺は大丈夫、郵送なんだけどちゃんと贈ったから」

 

「そう、なら早速これお父さんに持っていきましょうか!」

 

「うん、行こう!」

 

・・・その日の夜、エリア自室

 

「・・・あっもしもし、エリアです。」

 

電話をかけていた。

 

「花届きましたか?はい、あぁ良かった。

 

すみません、それ・・・添えて貰っておいてもいいですか、今度帰ったときにちゃんと手を合わせますので・・・はい、はい・・・

 

母の日に続いて迷惑かけてすみません。それでは・・・」

 

エリアは自宅に花を贈った。

 

その花は今・・・エリアの家の仏壇に置かれている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「父の日おめでとう・・・ありがとう父さん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




喫茶店こそこそ話

この日作った千夜とエリアの和菓子は合格点を貰えたそうですよ。
この度エリアはめでたく厨房のお手伝いもできるようになりました!
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