緑茶風少年   作:アユムーン

17 / 100
皆さん明けましておめでとうございます!

ごちうさの世界観が分からないのでとりあえず日本風のお正月をお送りします。




二年目
新年は気持ち新たに


楽しかったクリスマスを終えて、いよいよ今年最後の日となった。

 

本日はお店も早めに終わり、千夜と共にこたつで暖まる。

 

「大掃除も普段から掃除頑張ってるからすぐに終わったし、おせちもお雑煮もすぐにできるように準備したし」

 

「もう後は年越しを待つだけね。エリア君蜜柑食べる?」

 

「食べるー」

 

やることは全て片付けたので、のんびりと過ごす。

 

・・・そんなこんなで、夜

 

「ほら!蕎麦できたから運びな!」

 

店主に声をかけられて、蕎麦を運んでいく。

 

そこにいるのは宇治松一家とエリアと・・・

 

「シャロちゃんは七味はいるかしら?」

 

「俺のえびの天ぷらいる?俺あんまり好きじゃないからいいよ」

 

「え!?いいの!?・・・じゃなくて、悪いわねお邪魔しちゃって・・・」

 

千夜が呼んだシャロも来ていた。

 

出稼ぎに行っているシャロのご両親は年末年始も忙しく、帰ってこれないそうで(そう言うシャロは少し寂しそうだった)、それならウチにいらっしゃい、と千夜が誘ったのだ。

 

今年一年、バイトに勉強と頑張っていたシャロを二人とも知っていたので。千夜もエリアもシャロに至れり尽くせり、これでもかとおもてなしをしていた。

 

「ほら、あんことワイルドギースも食べるんだよ」

 

二つのお皿に兎のご飯を入れて、前に置いてあげる。

 

エリアが呼んだ二匹の兎、

 

内一匹は真っ黒うさぎのあんこ

 

もう一匹は新しいお仲間、灰色の毛並みにたてがみのような毛が生えているうさぎ、ワイルドギースだ。

 

最近シャロの家に住み着いたこのうさぎ、シャロに大層懐いており、エリアにも懐いている。

 

「ふんふん、最近シャロに人参もらったのか。優しいね」

 

「だからなんで意志疎通ができてるのよ!」

 

「ワイルドギースは意外とおしゃべりさんなのね」

 

・・・

 

テレビからカウントダウンが聞こえる。

 

「今年もいろいろあったわね」

 

「そうね、来年も色々あるんでしょうね。来年はもっとリゼ先輩と・・・」

 

「きっといい年になるよ。来年もよろしくお願いします。」

 

「こちらこそよろしくね」

 

「そういうことは、明けてからいいなさいよ・・・けど、よろしくお願いするわ。」

 

ゴーン・・・ゴーン・・・

 

鐘の音が鳴る。

 

「「「明けましておめでとう!」」」

 

・・・

 

お正月の夜、面白いテレビや起きておきたい気もするが・・・

 

「残念だけど明日からお仕事だから早く寝ましょうね」

 

「うん、おやすみ」

 

「明日はバイトないから手伝うわ、それじゃおやすみ」

 

今夜はシャロは千夜の部屋でおとまり、一同は明日のために早めに寝ることにした。

 

・・・千夜の自室

 

「ねぇ、千夜。まだ起きてる?」

 

「起きてるわ、どうしたの?トイレ?」

 

「違うわよ!あの時の話の続きしてもいいかしら」

 

「エリア君が友達かどうかってこと?」

 

「今日見た感じ二人とも友達だと思ったわ。だから・・・この間はごめんなさい」

 

「いいのよ。けどシャロちゃんはなんであの時あんなふうに言ったの?」

 

「前から思ってたのよ。」

 

むくり、と体を起こすシャロ

 

「あんた達仲良すぎよ。千夜以外のいつものメンバーは男女の壁みたいなのを理解して行動してる。ココアは時々軽く越えていくけどね。

 

けど千夜はその壁を少しずつ掘り進んで、エリアに近づこうとしている感じがするわ。ねぇ、それってなんでなの?」

 

「仲良くなりたいだけよ。」

 

「・・・エリアは流されるままに見えて、チマメちゃん達やココアと行き過ぎたスキンシップになりそうならちゃんと止めてる。

 

けど千夜に関しては完全に受け身なのよ。多分無自覚だろうけど、まるでそれを望んでるみたい。」

 

「・・・」

 

「ねぇ本当は分かってるんじゃ「シャロちゃん」むぐ!」

 

シャロの口を紡ぐ。

 

「エリア君はまだそれに気づいちゃいけないの。

 

気づいてしまったら、きっと後に引けなくなる、この場にしがみついて動かなくなってしまうと思うわ。」

 

それは言い換えれば依存である。

 

「それはダメなの。

 

エリア君にはいつか向かい合わないといけないことがあるから。

 

彼をここに縛りつけるわけにはいかないの。」

 

「それにまだエリア君のことで知らないことがたくさんあるわ。

 

それを知らない内はダメなの。

お家のことはエリア君が動かないとダメだから。

私はなにもできないの」

 

今回は逃げ道を作ってあげた、けど次はできないかもしれない。

 

いつまでも逃げていてはいけないことは千夜、そしてなによりエリアが一番分かっていた。

 

「エリア君が自分自身に決着をつけない限り、言うわけにはいかないの」

 

「でも、それじゃ千夜が辛いじゃない。」

 

シャロが一番気にしていることはそこだった。

 

エリアが決着をつけないといけないことは分かってる。

それを自分も含めエリアの友達が応援していることも分かる。

この中で一番エリアを応援しているのは千夜だ。

 

なのに、このままではその千夜が一番辛い目にあうではないか。

 

「そんなの嫌よ。幼なじみの千夜が辛いの嫌なのよ・・・」

 

ポロポロと涙を溢すシャロ

 

「あらあら、コーヒー飲んじゃったのかしら」

 

「違うわよ!って今はそんな話じゃなくて・・・!」

 

千夜はシャロを優しく抱き締める。

 

「ありがとう、シャロちゃん。」

 

「何で私が慰められてるのよぉ・・・」

 

「本当にありがとうシャロちゃん、けど私は大丈夫よ。」

 

「何が大丈夫なのよ!だって千夜は!「声だしちゃうとエリア君に聞こえるわ」!、ごめん・・・」

 

「気づいちゃったら私もエリア君も辛くなる。だからまだ気づかないでいいのよ。」

 

「本当にいいの?」

 

「えぇ」

 

「もしかしたら千夜が望まない結果になるかもしれないのよ?」

 

「それでもいいわ」

 

「・・・ならもうなにも言わないわ」

 

「ありがとう、さぁもう寝ましょう?明日早いんだから」

 

「そうね、おやすみ」

 

「おやすみ、シャロちゃん」

 

・・・翌朝

 

「おはよう・・・シャロ眠そうだね。」

 

「誰のせいよ・・・」

 

「??」

 

「ほらほら、二人とも早く準備しましょう。シャロちゃんは着付けするからこっちに来て。」

 

シャロを更衣室につれていく千夜、その髪には

 

「!、それ着けてくれたんだ。」

 

「簪のこと?もちろんよ。とっても気に入ったもの。」

 

クリスマスに贈った簪は千夜の髪につけられている。

千夜に似合うものをたくさん探して、やっと見つけた1品。

 

思った通りよく似合っている。

 

「似合ってる。贈ってよかったよ」

 

「ふふ、ありがとう。さぁ!今日も頑張りましょう!」

 

「うん、今年もよろしくね!」

 

各々気持ち新たに、新しい年が始まる。

 

その気持ちに先に正直になるのは・・・一体誰か・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




喫茶店こそこそ話

その日のお仕事が終わった後には皆で初詣に行ったそうですよ。
エリアは、皆と楽しい一年になりますように、と願ったそうですよ。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。