緑茶風少年   作:アユムーン

23 / 100
職場体験回

千夜とエリアの関係が進みがちですが、他のメンバーとの絡みももっともっと出していきます!

あと評価とか怖くてあまり見ていなかったのですがこの小説のお気に入りが100を越えました!読んでくれる皆様にマックス大感謝です!


甘兎看板姉兄妹(しけいまい)誕生

甘兎庵に新人店員が現れた。

 

「い、いらっしゃいませ~」

 

青い着物に身を包み、いつもとは違い髪を纏めたチノ

 

こうなった理由はチノの中学校で行われている職場体験のため、

チノは甘兎庵に体験に来たのだ。

 

「なんか固いな?」

 

あんこを頭に乗せながら、その様子に首を傾げるエリア。

チノのラビットハウスでの働きを知っているので、現在のぎこちなさに違和感を覚えていた。

 

「着物って動きづらいかしら?」

 

「なんかしっくりこなくて・・・はっ!エリアさん、あんこを貸してください!」

 

「?いいけど、ほら、あんこ」

 

あんこに声をかけるとぴょんっと跳び、チノの頭の上に着地したあんこ

 

「これで千のお客さんも捌けます!」

 

「しっくりってそっち?」

 

「チノちゃんがいいならいいけど」

 

・・・

「私に近いサイズの着物なんてあったんですね。」

 

「昔友達に着てもらおうと思って作ってたの。去年エリア君が着る予定でもあったわね」

 

「!、そ、そうなんですか?そういった趣味があったんですね・・・」

 

「待って!あらぬ誤解生まれるから!千夜の勘違いだから!」

 

一年前下宿に来るエリアのことを名前しか知らなかった千夜は勘違い、上凛彩という漢字を見て女の子だと思っていた。

 

「この着物はエリアさんの衣装と同じ色ですね。」

 

エリアの制服は作務衣風の服、色は青色なのだ

 

「そうだね、これは元々用意してるものなんだっけ?」

 

「そう、男性用の衣装よ。エリア君のはお父さんのお古だけど」

 

「けど、着やすいし軽いし、いいよね、これ」

 

「それなら、よかったわ。さぁそろそろお客さんが来るわ、今日も頑張っていきましょう!」

 

「はい!」

「おー!!」

 

各々気合いをいれてお仕事開始!・・・そこに

 

「あんたがアイツの孫かい?厳しくいかせてもらうよ」

 

千夜のおばあちゃん、甘兎庵の店主が現れた。

 

「はい!」ドキドキ

 

「間違えてコーヒー淹れたらただじゃおかないからね!」

 

「は、はい!(やっぱり緊張するなぁ・・・)」

 

店主からの厳しいお言葉、それに緊張するチノ、そんなチノに

 

「チノちゃん、チノちゃん・・・食い逃げだ!発砲許可!頭を狙え!」

 

モデルガンを構えて、リゼのマネをする千夜

 

「!?!?」

 

「あ、あら!?リゼちゃんのモノマネだったんだけど、緊張をほぐそうと思って」

 

渾身のモノマネが困惑を呼び、大慌ての千夜

 

「そ、それに私だけじゃないのよ、ほらあっち!」

 

示す先には・・・

 

「親父、今日は一段ともふもふじゃないか、ココア君のおかげか?」

 

ちょっと口ひげをつけて、蝶ネクタイ(漫才で使うやつ)を装着したエリアがコップを拭きながら、アークボイスで喋っている。

 

「も、もしかして父のマネですか?」

 

「・・・ほらやっぱりスベったよ!だからやめようっていったのに!」

 

口ひげと蝶ネクタイをぶん投げて千夜に怒るエリア

 

「そ、そんなことないわ!ほら次はココアちゃんよ!エリア君は例のバージョンでお願いね!いくわよ!」

 

そのまま勢いで・・・

 

「お姉ちゃんに・・・」

「お、お兄ちゃんに・・・」

 

「「任せなさい!」」キリリッ

 

「あ、だめです。本当に姉オーラが出ています。ココアさんにそれは皆無です。

 

後、エリアさんは慣れないならやめましょう。断る勇気も大切です。」 

 

「な、なんか未成年の犯罪防止みたいなこと言われた・・・」

「泣かないでエリア君!軽傷よ!」

 

ひととおりコントをしてから、いつもの二人に戻る。

 

「・・・私のために普段やらないことをしてくれたんですか?ありがとうございます」

 

「いいのよ?よくやってるから」

「俺もあんこを頭に乗っけてるからね、実質ここはラビットハウス」

 

「えっ!?」

 

・・・

本日はエリアがホールを回し、千夜とチノが裏方に・・・

 

「お待たせしました。目覚めよ、その魂(豆腐スイーツ)です。あ、木綿じゃないです。絹ごしなのでスプーンで、あっ・・・あぁ・・・今替えのもの持ってきますね。」

 

「はい、こちら名前のない人々(ぜんざい)です。お熱いのでお気をつけください・・・あっ、だから熱いって、え?今食べたい?そういわれましても・・・」

 

「えーと、次は黒蜜ときな粉のベストマッチ~ブラックキナコ~お願い、後プロテインってあったっけ?頼まれたんだけど・・・あ、あるのね。はいはーい」

 

ささっと注文を捌いていく。

 

「個性的なメニューまた増えましたね。」

 

「あれはエリア君が考えたのよ。」

 

練りきり作りをしながら、エリアの仕事を眺める。

 

「それにしてもチノちゃんが来てくれて嬉しいわ、念願の年が近い同僚だもの。」

 

「?、エリアさんがいるのでは?」

 

「エリア君は男の子だもの。」

 

「そうなんですか・・・そういえばシャロさんはここで働かないんですか?」

 

「お隣さんだから気恥ずかしさがあるのよ、私も誘いにくいし・・・けどエリア君が来てからはなにかとここに顔を出してくれるようになったわ。」

 

シャロ曰く『あの二人ほっといたらまた捩れてそうだから』とのこと

 

「でも私、二人が働いてるところみてみたいです。「そう思うよね!」!エリアさん!?」

 

突然会話に入ってきたエリア、チノに同意のようだ。

 

「たまーにシャロが手伝ってくれる時千夜すごく楽しそうだもん。あ、これ注文ね。」

 

「わ、分かりました。えっと持ち帰りの和菓子集合オメガフォーメーションですか?」

 

「そう!よろしくね」

 

そう言うとまたホールに戻るエリア

 

「と、とにかく今日シャロさんが帰ってきたら誘ってみては?」

 

「断られないかしら「それはないと思うな!」!?エリア君?」

 

またも現れたエリア

 

「無下にはしないでしょ。はい、これ」

 

「あ、オーダーね。小豆大爆発~アズキビッグバン~(大福)、早速用意するわ。」

 

「後ドーナツのプレーンシュガーもよろしく」

 

「洋菓子!?」 

 

そんな感じで一日目はあわただしく過ぎていった。

 

・・・で、

 

チノ(後エリア)の助言もあり、一日目の終わりにシャロにそれとなく話してみたがシャロはシャロでフルールを満喫している様子とのこと・・・

 

そして2日目、まだまだ諦めず、直接言いづらいなら手紙で伝えよう。ということでシャロに和菓子と共に手紙を送ることにした。

 

そして、2日目の終わり

 

「ふぃー終わったね。」

 

宇治松家の居間でのんびりとするエリアとチノ、この後はチノの職場体験のレポートのお手伝いをする予定だ。

 

「千夜さん大丈夫でしょうか?心配です。」

 

「そうだね、けどあの二人は仲良しなんだから大丈夫だよ。」

 

「幼なじみって難しいですね。」

 

「そうだね、俺にはいない・・・ことはないのかな?小学生からの友だちって幼馴染みっていうのかな?」

 

「わ、私にも分かりません・・・でもエリアさんと千夜さんも仲良しですよね」

 

「そうだね、俺千夜のこと好きだし・・・って何を言わすの」

 

「ごめんなさい、そんな簡単に引っ掛かるとは」

 

「・・・まぁいいけどね。嘘じゃないし」

 

「あの、エリアさんは千夜さんのことどう思ってるんですか?」

 

チノは数日前、千夜がシャロに話していたことを思い出す。

あの時の千夜は、必死だけど、勇気を出して語っていた。

 

千夜の気持ちを知っているからこそ、エリアの気持ちが知りたいと思ったのだ。

 

「友達だよ。」

 

「友達ですか。」

 

千夜とは違い、すぐに真っ直ぐに相手を見て伝えるエリア。

 

「それ以上もそれ以下もないよ。」

 

「っ!でも!『♪~♪~♪』あっ」

 

「・・・携帯、鳴ってるよ。」

 

「ごめんなさい、はいもしもし」

 

電話に出るチノ、どうやら家からのようだ。

 

「どうと言われても、何を報告すればいいんですか?」

 

「(反応に困ってるな・・・ココアかリゼさんかな?)」

 

その時、スッ

 

「あんたよくみると仏頂面があのじしいそっくりだね。」

 

またも店主が現れた。

 

「?店主さん、昨日も言ってたけどあのじじいって?」

 

「ん?聞いてないのかい、この子のじしいさ。あのコーヒーの喫茶店のね。」

 

「お知り合いなんですか?」

 

「ふん、腐れ縁だっただけさ。それよりあんた最近働き過ぎだよ。少しは休みな、ほれ」

 

「んぐっ」

 

口に栗羊羹(一本丸々)突っ込まれたエリア

 

「んぐんぐ・・・」

「食べてる・・・じゃなくて飲んでるんですか?」

 

そのまま口に吸い込まれていく栗羊羹

 

「あんたも疲れてるならじじいが嫌いだった最中でも食いな」

 

「あ、あの・・・」

 

「なんだい、羊羮もほしいのかい、じじいに似て欲張りだね。」

 

戸惑うチノをよそに、どんどん和菓子を出していく店主

 

「や、優しい・・・!」

「だよね」ケッフ

 

・・・そうこうしてたら千夜が戻ってきた。

 

「おかえり、手紙渡せた?」

 

「うん、風呂敷に一緒に包んだわ。それじゃあレポート書いちゃいましょう。」

 

そうして、二人でチノのレポートを手伝う・・・その時だった

 

ドダダダダ・・・ドンッ!

 

「もーっ!素直に直球で言いなさいよ!」

 

「シャロちゃん!」

 

部屋に走ってきたシャロ、その手に持つものは・・・

 

「そしたら私も直球で返すんだから!」

 

「やだ変化球だわ!」

 

フルールドラパンの制服だっ!

 

・・・

千夜がフルールドラパンの制服に着替えた。

 

「チノちゃん、手紙になんて書いたの?」

 

「えっと、同じ制服を着て一緒に働きたいと書いたそうです。」

 

シャロに送った手紙にはチノの言った内容が記されていた。

それを見てシャロは急いできたのだろう・・・だが

 

「その結果があれ?」

 

「お、恐らくフルールで働きたいと勘違いされたんじゃ・・・」

 

「いいのよ、シャロちゃん嬉しそうだし。」

 

フルールの衣装を着る千夜をシャロは嬉しそうに見ている。

 

「きっと同じ店で働きたいって考えは同じだったんです。」

 

「まぁ、その気持ちが分かっただけで、今はじゅうぶんだわ」

 

・・・と皆でほっこりしていたが、

 

プチンッ・・・デュシッ

 

「ん?」

 

「あ、胸のボタンが・・・」

 

千夜の胸のサイズに耐えれなかったのか、制服のボタンが弾けとんだ。

 

「あれのサイズは・・・」

 

「私と同じ」

 

「・・・すごい」  

 

千夜の持つ隠れたポテンシャルの高さに驚くチノ

 

「・・・エリアしかと見なさい」

 

「え?」

急いで目を塞いでいたエリア、見てないったら見てない

 

「私が身を削ってあの山脈の一部を開拓したのよ・・・しかと見なさい」

 

「いやなんで!?」

 

・・・そんなこんなで、

 

「今日は皆で夕飯にしましょう!」

 

フルールからいつもの制服に着替えた千夜と同じく着替えたチノとエリア

 

「それはいいけどなんで着替えたの?」

 

「写真とってないな、と思って、はいシャロちゃんよろしく」

 

「分かったわよ、ほら並びなさい。」

 

「あ、チノちゃんはこのポーズでお願いね。エリア君は後ろで適当にお願い。」

 

「適当って・・・分かった」

 

「それじゃあ撮るわよー」

 

カシャッ

 

・・・

ラビットハウス前、ココア

 

「チノちゃんからメールだ!」

 

『夕飯にお呼ばれしたので、帰りは遅くなります。』

 

「ありゃ?」

 

『千夜さんいわく、甘兎庵看板姉兄妹(しけいまい)爆誕☆です。』

 

添付された画像には、同じポーズを決める千夜とチノ、そしてZライザーを上に構えてポージングするエリアが・・・

 

さらっとチノとエリアをとられたことに衝撃を受けたココアは

 

「ヴェァァァッ!」

 

謎の雄叫びをあげていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

 

 

 

 




喫茶店こそこそ話

エリアいわく、谷間なんて見てない、ライトグリーンのレースなんて見てない、とのことですよ。嘘だね!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。