緑茶風少年   作:アユムーン

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夏シリーズクライマックスです。

ここがこの小説の一区切りとなると思います。

さーて!しばらくシリアス続いたから次からはほのぼの書くぞ~(笑)

それでは、ご一読ください!


夏が終わる、これからも君と

エリアが皆に自分の全てを打ち明けてから、数日が経ち、もうすぐ学校が始まる・・・ある日のこと

 

エリアはラビットハウスに来ていた、夜に

 

「タカヒロさんには前もって話したし、きっと大丈夫」

 

決心を固めてドアを開けた。

 

「いらっしゃいませ・・・あら?エリアさんではないですか」

 

「お久しぶりです。青山さん」

 

今日は青山がラビットハウスのお手伝いをする日だ。

 

「?、まだエリアさんがここに来るのは早いと思いますが?」

 

「あ、そこは大丈夫です。タカヒロさんにお願いしてるんです。えっとすみません、ココアに頼んでたものってありますか?」

 

眼帯の男性と話していたタカヒロに、昼にココアに出してもらうように頼んでいたとものを取り出してもらう。

 

「これだ、ありがとうございます。」

 

「あら、それは・・・」

 

エリアの手にはいつぞやの人生相談の立札

 

「前に約束したじゃないですか、友達にちゃんと話せたら青山さんにもお話ししますって」

 

「それはそうですが・・・お店にお邪魔した時にでもよかったんですよ?」

 

「その時は俺がお仕事しなきゃいけないから、これなら青山さんも仕事しながら聞けるでしょう?」

 

「!、それは名案ですね。ではお願いしてもいいですか?」

 

「あはは、お願いするのは俺なんですけどね。それじゃあ人生相談、お願いします。」

 

・・・エリア話し中

 

「・・・という感じです。」

 

「そうですか、お母様とお父様が・・・」

 

「はい、けど今は皆に話せて、やっと前を向けたと思うんです。千夜にも言われたけどこれが始まり、スタートラインに立てたんだと思います。」

 

「そうですか、これからが始まり・・・ですか、いい言葉です。」

 

話を聞いている最中はハラハラしていたり、悲しそうな顔をしていたりと色々な表情をしていた青山だったが、今はいつも通りの笑顔だった。

 

「小説の参考になりましたか?そんなに面白い話ではないかもなんですけど・・・」

 

「!、すみません。エリアさんがすごくスッキリした顔で話してくれたので少し安心したんです。あの時のエリアさんかなり戸惑った顔をしていたので・・・」

 

あの時、とは甘兎庵で青山がエリアにインタビューした時の話で青山はエリアの傷に当たる部分に少し触れそうになってしまったのだ。

そして、いつか友達に話すことができた時には青山にもお話しすると約束したのだ。

 

「あー、あの時はごめんなさい。まだ気持ちの整理みたいなものが着いてなくて」

 

「いいんです。私も聞いてはいけないことを聞いてしまったので」

 

「いやいや俺が」

「いやいや私が」

 

そんな風な問答を繰り返していると・・・

 

「楽しそうに話すのはいいが、そろそろ本題に入ったらどうかな?」

 

タカヒロがやって来た、手にはアイスココアがあり、それをエリアの前に置く。

 

「これはそこにいる男からのサービスだ・・・おい、泣いてないでなにか言ったらどうだ?」

 

「!うるさい、泣いてない。おいボウズとっとと話して、それ飲んだら早く帰んな、話してた友達心配するだろ。」

 

「!、ありがとうございます。」

 

「そうですね、あまり遅い時間になってもいけませんし。それでエリアさんの相談とはなんでしょうか?」

 

「はい、えっと伯父とのことなんです。本当は自分でなんとかしなきゃいけないことなんですけど・・・ちょっと自分じゃなにも考え付かなくて」

 

「!、そんな大切なことを私に?それこそ千夜さん達に話すべきでは?」

 

「えっと、大人の方の意見が聞きたくて・・・」

 

「そうですか、しかし難しい問題ですね。伯父さんはどんな方だったんですか?」

 

「・・・父にはそっくりだけど似てないかったです。」

 

「??なぞなぞでしょうか?」

「あっ、ごめんなさい、そうじゃなくて・・・えっと」

 

少し言葉を考える・・・そして

 

「俺を見てくれる眼差しは父にそっくりでした、けど家事上手でちゃんと色物と普通のもので洗濯分けてくれるし、料理もこげてないし、掃除も丁寧でした・・・それで俺のことを守ろうって、父親がわりになろうとしてくれてたと思うんです。」

 

「すてきな伯父さんなんですね。」

 

「はい、だけど・・・俺はその気持ちを踏みにじっちゃったから、どうしたらいいか、分からなくて」

 

「エリアさん・・・」

 

以前と違い、伯父と向き合おうとしているエリア、きっと成長しているのだろう・・・でも、そこからどうすればいいのかが分からない

 

「俺にとっての父は父さんしかいないかったから、あの時の伯父さんのことをお父さんのかわりだなんて思えなかったんです。俺ひどいことしてしまったか「思えるわけないだろ、そんなもの」!」

 

再び眼帯の男性が話しかけてきた。

 

「俺にもお前くらいの子どもがいるが俺のかわりを誰かに任せるなんで死んでも嫌だぞ。親ってのはそれだけ子どもを大切にしてるもんだ。だから他の人が父親代わりになるなんてできない。」

 

「お前は・・・酔いすぎだぞ」

タカヒロが止めるが・・・

 

「なんだよ、お前もそう思うだろ。」

 

「はぁ・・・エリア君、私も娘、チノがいる。チノがどう思ってるかは知らないが、これでも愛して育ててきた。だからもしも子どもを一人残してしまったとして、その子が別の人を父と呼んだりしたら、悲しい。」

 

タカヒロも話してくれた。重みのある父としての言葉

 

「かといって君の伯父さんが君のためにやってきたことは間違っていない。だから伯父さんの気持ちをどうするかは君が決めることだ。君ならしないと思うが伯父との関係を完全に離すというのなら君は最大限の礼節を込めた対応をしなければいけない。」

 

「最大限の礼節・・・」

 

「そう、どちらにしても世話になった以上、今の君の保護者である伯父さんに対しての礼儀が必要だ。」

 

「だから、その伯父のことを無理に父親と思う必要はない。そのことはお前の伯父さんも分かってるだろうよ。ただお前に不自由してほしくないから、弟の宝物をしっかり守りたかったんだろ。」

 

「父さんの宝物・・・俺がですか?」

 

「当然だ、君はそれをよく知っているはずだ。」

 

「そうですよ、エリアさん。エリアさんの優しさはお父様とお母様譲りなんです。そして優しいご両親に大切に育てていただいたんですね。普段のエリアさんを見てれば分かります。」

 

「・・・見た目と性格は父似らしいんです。」

 

・・・

 

入院する母のお見舞いに行った時に言われたことだった。

 

『エリアは本当にお父さんそっくりね?』

 

『どうしたの急に』

 

『んー?なんでかしら、言いたくなったからかな?』

 

『なにそれ、でも顔は似てると思うかな?』

 

『そうねー、それにすっごく優しいところも!』

 

そういって、抱き締めてくれた。

 

『もー母さん!苦しいよ』

 

『母の愛を苦しいとはなにごとかー!』

 

・・・

 

「けど、父さんは、俺は母さんに似てるって言ってて」

 

・・・

 

『お前は本当に母さんに似てるなぁ』

 

これは父の日に料理を作った時のことだった。

 

『えーそうかな?あっ髪色は母さんだよね?』

 

『そうだな、お日様によく照らされてる綺麗な色だ。けどそれだけじゃないぞ』

 

『えぇ?どこ?』

 

『こうやって父の日に料理してくれるような優しいところだよ。うん、うまい』

 

『そんなのいつだって作ってあげるよ。』

 

『本当か!?けど、いいんだぞ。生きてくれてるだけで、それだけで嬉しいんだから』

 

・・・

 

「俺愛されてましたよね・・・」

 

両親のことを思い出してまた涙が溢れる。どうにもあの日から涙腺が緩くなっている。

 

「そうだね、大雨の中でも友人のために傘を持ってくるくらい優しい子が愛されてないわけがないさ。ココア君とチノからもよく聞いているからね、少なくとと私はそう思う。」

 

「!!」

 

あんな一時のことだったのに、タカヒロは覚えていてくれた。

 

「お前はまだまだガキだよ。だから伯父のことはゆっくりでもいい、ゆっくりどう向き合うのか考えればいい。なんならまた俺たちに相談したっていい、酒が飲めるようになったらだけどな。」

 

初めて会った方だが、親身に相談に乗ってくれている男性

 

エリアはいつだって駆け足過ぎるのだ、傷を癒した時のようにゆっくりと周りの人と相談しながら成長していけばいいと、ここにいる大人はそう思っていた。

 

「なら私はエリアさんがその年齢になるまで、相談役になりますね。大したことは言えないかもしれませんが、聞いてもらうだけでも気が楽になりませんか?私はいつでもエリアさんの愚痴待ってます。」

 

友達とは違う頼りになる大人からの言葉、それを聞いて・・・

 

「ありがとうっ・・・ございますっ!」

 

溢れる涙、青山はそっとエリアの頭を撫でてあげた。

 

・・・翌日

 

「おはよう・・・あれ?千夜は?」

 

いつもより遅めに起きてしまったが、今日は非番なので問題なし、千夜に挨拶しようとしたが・・・どこにもいない

 

「おはよう、何でも宿題が終わらないってあの喫茶店に行ったよ、全く・・・」

 

「おはようございます。あの喫茶店・・・ラビットハウスかな、俺も行こう。」

 

千夜のおばあちゃんと挨拶を交わし、準備をするために部屋に戻ろうとしたが・・・「待ちな!」

 

「!、な、なんですか?」

 

「ちゃんと朝御飯食べていきな!朝御飯は一日のエネルギーになるんだよ!それに、今日はあの日、しっかりと力付けな」

 

「・・・あの日?」

 

・・・ラビットハウス

 

「こんにちはー・・・ってうわぁ・・・」

 

「宿題祭りたのしー!」

「楽しいって言い聞かせなきゃくじけそうだわ~♪」

 

ココアと千夜が、たくさんの宿題と共に謎のテンションで盛り上がっていた。

 

「店主さんから聞いてたけど・・・これほどとは」

 

「エリアさんいらっしゃいませ。申し訳ないのですが、現在休業中なんです。」

 

ツイテールにメガネ装備のチノに迎えられた。

 

「あーうん、話は聞いてるよ。」

 

ココアと千夜、明日から学校だというのに宿題が終わっておらず、今最後の追い込みをしているらしい

 

「あ、エリア君も来たのね。さ、宿題祭りを楽しみましょー!」

 

「ごめん、俺終わってる。」  

 

「!!、私達パッツン同盟の友情にヒビが入ったよ・・・」

 

「い、いつの間に・・・」

 

「あー、実家戻った時かな・・・やることなくて」 

 

「!、ごめんなさい」

 

「いや、二人の宿題が遅れたのだって少なからず俺のせいでもあるし・・・手伝いに来たよ。」

 

「「え、エリアくん!」」

 

「では、エリアさんも先生ですね。このメガネをどうぞ」

 

「ありがとう、チノちゃんのその格好先生スタイルだったんだね。」

 

「こ、これは二人にどうしてもと言われたんです。」

 

「すごく癒され・・・緊張感でるよ!」

 

「先生なのですから私の方が偉いんです。なので宿題が終わるまでもふもふは禁止です。」

 

「そんな殺生な!」

 

「厳しい・・・のかな?とにかく応援するよ。」

 

「応援ならこの格好もするか?」

 

後ろから声をかけられた、振り向くと

 

「なにしてるんですかリゼさん」

 

「あの二人に着せられたんだ!」

 

かなり顔を真っ赤にしたリゼがチアガールの格好をしていた。

 

「「リゼちゃんノリノリチアガール!」」

 

「そこ二人、囃し立ててる暇ないよ。さっき聞いたけど今日お祭りなんでしょ?」

 

そう、千夜のおばあちゃんが言ってたあの日、とはお祭りの日なのだ。

 

今日木組みの街ではお祭りが行われており、花火もうち上がるらしい。

 

それに間に合うように、二人は頑張っているらしい。

 

「それに、ここにもう一人頑張ってる人がいるしな、応援しないと!」

 

別の席では青山が原稿を書いていた。

 

「!、青山さん・・・もしかして昨日俺が話しかけたからお仕事押してるんですか?」

 

「いえ、実は昨日の段階から書くネタが思い浮かばず・・・現実逃避のためにバーテンダーのお手伝いをしていたんです。」

 

「そうなんですか・・・良かった」

 

「ふふ、ご安心ください。あ、ですが、昨日の相談代に応援していただけるとありがたいです・・・できればできるって絶対間に合うって言ってください・・・」

 

後半につれて元気がどんどんなくなっていったので・・・

 

「「できる!絶対間に合う!

 

 フレーッフレーッA・O・Y・A・M・A!」」

 

リゼとエリアは慌てて応援した。

 

・・・それから数時間、宿題を頑張り・・・

 

「「宿題終わった~!!」」

「私もです~」

 

ココア、千夜、青山、三人が同時に課題を終わらせた。

 

「ふぅ、手伝ったかいがあったね」

 

「それじゃあ皆で浴衣に着替えましょうか、エリア君はここで待っててね?」

 

「了解」

 

女子組が浴衣に着替えに別室へ

 

「皆さんの応援のおかげで間に合って良かったですね」

 

「そうですね、青山さんもお祭りに行きますか?」

 

「いえ、このままここで担当さんと待ち合わせなんです。それにしても本当によかったです。」

 

ぐいーっと腕を上げて背中を伸ばす青山

 

「!!」バッ!

 

それにより前に強調される青山の胸が目に入り、顔を真っ赤にしながら目を反らしたエリア・・・その時

 

カタンッ・・・バシャッ・・・

 

「あっ」

「うん?・・・あぁぁっ!!」

 

伸ばした腕が机に当たり、机の上にあったコーヒーカップが倒れ中のコーヒーが書き上げたばかりの原稿にかかってしまった。

 

「た、大変です!」

 

急いで机にあった付近で拭き取ろうとする青山を・・・

 

「青山さん待って!擦っちゃダメ!」

 

急いで止めて、少し厨房にお邪魔してティッシュと漂白剤を借りた。

 

ティッシュでコーヒーを吸っていき、次に漂白剤に浸したティッシュで一枚ずつ、シミをとっていく。

 

「擦っちゃったらそのままシミになるって伯父さんが言ってたんです。俺のおばあちゃんから聞いたみたいなんですけど、役に立って良かった。」

 

学校の課題にココアを溢したときに、伯父がやってくれたことを真似てみる。

 

一枚ずつでは時間がかかったが、被害は限りなく少なくなった。

 

「!!ありがとうございますエリアさん!」

 

ギュッとエリアの手を握る。

 

「あっ、青山さん!?」

 

「本当にありがとうございます。これならすぐに書き直しができます!本当に!ありがとうございます!」

 

「・・・エリア君?」

 

「!!ち、千夜?」

 

ドギマギしているところにやってきたのは着付けを終え、浴衣に着替えた千夜、チノ、リゼ

 

「随分と青山さんと仲がいいのね?」

 

なんだか怒っている様子の千夜・・・とてつもない圧を感じる。

 

「あっ、いやこれは!」

 

「!、皆さん聞いてください!エリアさんが私の窮地を救ってくださったんです!」

 

エリアの慌てている様子はどこ吹く風、ピョンピョンと嬉しそうに跳ねている青山

 

「ちょ、青山さんそろそろ離して!」

 

手をほどこうと躍起になっていると「どうしよー!!まだ課題が残ってたよー!!」

 

泣きながらココアがプリントを持ってきた。残っていた課題だ。

 

「えぇ!?大変!あっ私の写す?」

 

「そっか、それなら安心「・・・いや、それはダメだよ」えっ?」

 

「花火が終わるまでには自分の力で終わらせるから!皆は先に行ってて!」

 

・・・ココアの決意を聞いた一同は先にお祭りに行っていた。

 

「うーん、これかなり難しいね。歴史と英語は混ぜちゃだめでしょ・・・」

 

「そうなの、どっちも苦手だよー・・・」

 

エリアを残して、行っていた。

 

『・・・ココアの覚悟は分かったよ。けど、俺は残る』

 

そう言って、テコでも動かなかったので残った。

 

「青山さんはどうですか?」

 

「はい、乾燥すれば文字も大分見えてきたので、すぐに終わります。そちらは?」

 

「私が歴史担当で・・・」

「俺が英語担当です・・・」

 

分担してみたが、いっこうに進まない・・・その時

 

「青山さん!?」

 

「今は教師の青山です。」

 

髪をまとめ、バーテンダー衣装の白シャツを着て、エリア達を手伝いに来てくれた。

 

「エリアさんのお陰で私の原稿はすぐ終わるので、お手伝いさせてください。お礼です。」

 

「「青山さん・・・」」

 

感動のエリアとココア・・・しかし

 

「あら・・・確かに難しいですね」

 

「(あ、無理かも・・・)」

 

一抹の不安を感じた・・・が、そんな不安は杞憂で

 

「今度こそ終わったー!」

 

「やったー!」

 

「お疲れ様です~」

 

遂に、全ての課題が終わった。

 

「時間に余裕もあるし、のんびり行こうか。千夜から穴場スポットの場所は聞いてるからそこに向かおうよ。」

 

「そうだね。青山さん!本当にありがとう!」

 

「困ったときはお互い様ですよ。私もエリアさんに助けてもらいましたし、それよりお祭り楽しんできてくださいね。」

 

「はい!行ってきます!」

 

ココアとエリアはお祭りに・・・

 

千夜の教えてくれた花火の穴場スポットで皆と合流した。

 

「間に合ったよチノちゃぁぁん!!」

 

「良かったですから落ち着いてください!」

 

「いやー本当、間に合って良かった・・・」

 

「おつかれさまエリアー!!ココアのこと連れてきてくれてありがとー!!」

 

「わわっ!?シャロ!?」

 

エリアの腕に抱きついてきたのはシャロ、珍しくハイテンションだ

 

「もしかして・・・酔ってるの?コーヒー飲んだ?」

 

「あぁ実はさっきカフェイン入りの紅茶を飲んじゃってな・・・それにしても本当に間に合ってよかったよ。」

 

「青山さんのおかげだよ。今度なにかお礼しないとね、ココア」

 

「そうだね・・・フルールの格好したエリア君なんてどうかな?」

 

「なんで!?・・・あ、千夜」

 

「青山さんと一緒じゃなくて良かったの?それに今度はシャロちゃんと仲がいいのね」ムスー

 

「これは仲がいいっていうか・・・よく知ってるでしょ?それにさっきからなんで怒ってるのさ」

 

「・・・なんでもないわ」

 

・・・そうこうしているうちに

 

ヒュルルルルル・・・ドォォン!

 

花火が始まった。

色とりどりの大きな花火に目を奪われる。

 

その時、千夜が尋ねた。

「・・・ねぇなんでエリア君は残ってたの?」

 

ドォォン!

 

「ん?それは、俺の時にチノちゃんが私達の中にエリアさんもココアさんもいないとダメって言っくれたんでしょ?・・・俺もそう思ったんだ。だからなんとか皆揃って花火が見られるようにしたかったんだ。」

 

ヒュルルルルル・・・

 

「でも、もし間に合わなかったらどうしてたの?」

 

ドォォン!パラパラ・・・ヒュルルルルル・・・

 

「その時は来年に期待かな?だって来年も一緒に見てくれるでしょ?」

 

ドォォン!

 

「!!、もちろん!」

 

なにも言わずとも自分達と一緒にいる未来を、エリアは選んでくれた。

 

それまでの怒りを忘れるほどに千夜は嬉しかった。

 

「良かった、やっと笑ってくれた。」

 

ようやく見れた千夜の笑顔に笑顔で返すエリアだった。

 

花火大会少し前・・・ラビットハウス

 

「ふぅー、今回の原稿は間に合いましたね。」

 

「はぁ、ギリギリでしたけどね」

 

青山が原稿を書き上げ、担当の凛も一安心、これからテラスに行って花火をみながら乾杯する予定だ。

 

「花火に間に合ってよかったです。そういえば凛ちゃん、私新作を書きたいんです。まだモデルになった方に許可はいただいていないので、かなり先になるかもですが・・・」

 

「!、本当!?どんなお話しになるんですか?」

 

「そうですねぇ・・・」

 

・・・まず、一人ぼっちで迷子になってた男の子のうさぎがお友達を見つけて楽しく過ごすんです。

 

けど、やっぱり本当に自分が帰る場所を探すために旅に出るんです。

 

そこでやっと元々の帰る場所を見つけるんですが・・・そこはもう失くなってしまってたんです。

 

たくさんの思い出が詰まった場所がなくなって、悲しむ男の子うさぎに友達のうさぎが迎えに来るんです。・・・そうですね、その友達のうさぎは着物が似合う可愛い女の子うさぎがいいですね。

 

そのうさぎと男の子うさぎは一緒にたくさんの友達を作るんです。色んなうさぎ達と時々遊んで、ケンカして、踊ったり、お笑いをしてみたり、とにかくたくさんのことをして・・・気づいたら友達がたくさんできていて、男の子うさぎにはまた新しく帰る場所ができるんです。

 

でもやっぱり、元々の帰る場所がなくなったことが悲しい男の子うさぎ、また一人ぼっちになろうとしてしまうんです。けど、友達のうさぎ達がそうはさせなくて・・・

 

「わー待ってください!それ以上聞いたら楽しみがなくなっちゃう!」

 

「ふふっ、ではここまでにしましょう。まだ終わりは決めていないんです。どんな結末になるのかはこれから決まります。」

 

「よかった、それでタイトルはどうするんですか?」

 

「そうですね・・・コーヒーのように苦味ばかりではなく、緑茶のような渋みもなく、紅茶のような華やかな香りは・・・きっとない、泥臭くて青臭い・・・そんな話なので・・・」

 

そんな時以前飲んだ紅茶の名前を思い出した。

 

「あの緑茶のような味わいの紅茶・・・ヌワラエリアでしたね。」

 

ヌワラエリア・・・エリア、うん、ぴったりだ。

 

「今決めました。名前は・・・『緑茶風少年』です。

 

ふふっ、きっと悲しいシーンがあっても、楽しいお話しになりそうです。」

 

この物語の結末が決まるのはまだ先で

 

物語の結末を決めるのは、一人の少年である。

星空のもと、青山はその時が来ることを楽しみにしていた。




喫茶店こそこそ話

原作での青山さんはココアの残った課題の最後を手伝っていましたが、今回はエリアの活躍もあり、早めに手伝いに入れたそうで・・・どちらと早く終わったそうですよ?

それから・・・最終回っぽい感じでしたが、まだまだ続くそうですよ?
これからもよろしくお願いします!!
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