緑茶風少年   作:アユムーン

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ラパン回

だけど、あんまり要素はないかも・・・

今回から、キャラクター名「セリフ」という形で書いていきます。
以前のものとどちらがいいのか、もしご意見があったりしたらお願いします!


ちなみにシャロが正解でした。

色々あった夏を終えて、二学期が始まった。

エリア達も学校と仕事と遊びと忙しない日常を送っていた。

 

そんな毎日の中、ここのところ木組みの町では「怪盗ラパン」というアニメが流行っていた。

 

千夜「今週も考えさせられるお話しだったわね、エリア君はどう思っ・・・エリア君?」

 

千夜も例に漏れずラパンを観ていたのだが、エリアは机に頬杖をつき、寝ていた。そっとエリアの鼻を摘まむ。

 

エリア「・・・っんが!?あ、終わった?」

 

千夜「もう!今日は一緒に観るって言ってくれてたのに」

 

朝から約束していた観賞会だったが、エリアは居眠りをしていた。

 

エリア「ごめんごめん・・・ふわぁぁ・・・やっぱ子ども向けだからさ、興味が持てないというか」

 

千夜「ヒーロー系は好きなのに?」

 

エリア「あれは男のロマンだよ。」

 

・・・翌日、ラビットハウスに来た千夜とエリア 

 

ココア「私に盗めないものはないのよ!」 

 

千夜「似てる似てる!」

 

昨日の放送を観たのかココアがラパンの物真似をしていた。

子ども達もラパンの店員さんに夢中の様子・・・

 

エリア「・・・」ムスーッ

 

チノ「ココアさん仕事中に遊ばないでください・・・?エリアさんはなんで怒ってるんですか?」

 

千夜「ふふ、最近子ども人気がラパンに盗られてるから自分の好きなのが人気じゃなくて不満なのよ」

 

エリア「そんなことないさ、ヒーローはいつだって誰の心にもいる・・今の子どものヒーローはラパンなんだよ。」

 

そう、自分にとって好きなヒーローがいるように、それぞれの心にもヒーローがいるのさ・・・と決めていたエリアに

 

リゼ「で、本音は?」

 

エリア「好きなヒーローが衰退しそうで不安です・・・」

 

リゼからの質問、カウンターに突っ伏して、頭を押さえる。

 

リゼ「なるほど、それが不安だったわけか。」

 

エリア「だからこうしてファンが愛さないといけないんですよ。」

 

千夜「そういえばシャロちゃんとラパンって似てるわよね。」

 

チノ「シャロさんはなにかを盗んだりしませんよ?」

 

千夜「実は産業スパイかもこの間だって、私の甘兎の新作ノートを・・・」

 

エリア「どうせ売りに出すものなんだし知られてもよくない?」

 

千夜「ひどいわ!私とエリア君の合作、『絆、ネクサス、インフィニティ』が盗まれてもいいの!?」

 

エリア「ノリで考えた自分も悪いがなんなんだその和菓子は・・・」

 

どうしてこうなった・・・と頭を押さえていた。その時

 

ココア「あ!ラパンがいる!」

 

ココアが窓を指差す、そこには!

 

チノ「ほんとにいたー!」

 

見知った顔の少女がマスクを着けて店内を覗いていた。

 

千夜「エリア君!ライバル登場よ!早速このメダルで変身を・・・」

エリア「いや、あれシャロでしょ。」

 

そう、見知った少女はシャロである。

 

・・・

その後ココアが話しかけるとどうやらシャロのバイト先フルールドラパンと怪盗ラパンがコラボしてるとか

 

エリア「なるほど、コラボか・・・次のウチのコラボってなんだっけ?」

 

千夜「銀◯コラボね、宇治金時丼は完成したし・・・当日はメガネとマヨラーどっちがいい?」

 

エリア「甘党天パ侍がいい」

 

リゼ「いや、そういう問題か!?なんだそのコラボ!?」

 

・・・んんっ!話を戻すと、ラパンコラボのため店員もラパンの格好で接客しているのだとか。しかし・・・

 

シャロ「子どもには私の営業スマイルが通用しないの・・・さっきまではココアのこと見てたの、小さい子とすぐに仲良くなれるし」

 

精一杯ラパンの真似をしてみるが、子どもの人気は別キャラの方に向かってしまうのだとか・・・

 

ココア「私は普通にしてるだけなんだけどなー」

 

シャロ「心の中に土足で入り込んで馴染めるその才能が羨ましい」

 

エリア「本当にそれな(そう考えると小さい子とすぐに仲良くなれるのってある意味お姉さんの才能・・・あるのでは?)」

 

エリアが自分の気付きに旋律していると・・・

 

千夜「あら、でもエリア君もそういうのは得意じゃない?」

 

リゼ「へー意外だな。」

 

チノ「見てみたいです。」

 

エリア「いや、別に得意じゃないし・・・」

 

千夜「ふふっ、コラボの度にその作品を読み込んで物真似も鏡の前で練習して「ちょっやめてっ!?」ふふふ、なら見せてくれるわよね?」

 

エリア「はぁ、道具もないのに「はい」なんであるのさ」

 

どこから出したのか千夜から手渡されたお店の小道具の日本刀

 

エリア「はぁ・・・全集中水の呼吸!拾の型!生々流転!!」

 

店内に響くエリアの突然の物真似、ココアの近くにいた子どもたちは今度はエリアの元へ

 

「すげー水の呼吸だ!」

「かっこいいー!」

「どうやってやるのー!!?」

 

エリア「コツは恥ずかしがらずに全力でやることかな」

 

シャロ「な、なるほど・・・」

 

・・・そんなこんなで

 

ココア「それじゃあ皆で録画したのを一気に見よー!」

 

ラビットハウスの居住スペースに移動して、皆でラパンの観賞会を行うことになった。

 

エリア「ねー、俺帰っちゃダメ?」

 

千夜「ダメよ~昨日の埋め合わせしてもらわないと」

 

エリア「けど、興味ないし、最近のちょこちょこ観てただけだし」

 

リゼ「私も初めて観るから、一緒におためしでみたらどうだ?」

 

・・・数十分後

 

リゼ「くっ・・・」ポロポロ・・・

エリア「ヴェッうぉぉぉ・・・」ボロボロ・・・

シャロ「警部にこんな過去が・・・私も奥さんと息子さんを大事にします・・・!」ポロポロ・・・

 

ココア「三人とも号泣してる!?」

 

エリア「ごめん、家族系の話はめちゃくちゃ刺さりすぎる・・・警部の気持ちを考えると・・・うぉぉぉ・・・」

 

千夜「感情移入しすぎよ、それに私はずっと初めから勧めてたじゃない!」

 

エリア「ここまで深い話だとは思わなかったんだよ・・・」

 

千夜「なら、これからは毎週一緒に観賞会ね?」

 

エリア「はい、ちゃんと見ます。」

 

二人がそんな会話をしている間もシャロは何度も巻き戻して、ラパンの研究をしていた。

 

リゼ「ある意味頑固だな」

 

千夜「こうなったシャロちゃんは止められないわね。昔からずっとすごく頑張りやさんだもの」

 

勉強も生活もアルバイトも、なんだって頑張っているシャロの姿をずっと昔から千夜は知っている。

 

そんな千夜を見て、エリアは嬉しい気持ちになった。

 

エリア「・・・そうだね」

 

友達同士が仲がいいのが、なんだか嬉しかったのだ。

 

・・・研究は無事進み、シャロのラパン振りは完璧なものになった。

 

エリア「すごい、もう完璧なラパンだね。」

 

シャロ「皆のおかげよ。特に恥ずかしがらずに全力でやる、それが一番なのね。勉強になったわ」

 

エリア「俺の場合は勢いだけだから、シャロには叶わないよ。」

 

リゼ「これはラビットハウス組も負けてられないな・・・っともうこんな時間か、そろそろ帰る準備するか。」

 

千夜「そうね」

 

エリア、シャロ、リゼ、千夜が帰る準備を始めた時だった。

 

タカヒロ「夜ももう遅いから止まっていきなさい。エリア君はリビングに来客用の布団ひいておくからそこで寝なさい。」

 

「「「「いいんですか!?」」」」

 

ココア「よーし!皆で朝まで観賞会だよ!」

 

・・・で

 

ココア「Zzz・・・」すやぁ

 

チノ「言い出しっぺが寝ちゃいました。いつもです。」

 

千夜「次に寝ちゃうのは誰かしら?・・・エリア君?」

 

エリア「んん・・・ふわぁ・・・」

 

もう眠そうなエリア

 

千夜「これはエリア君かしら?ほらお布団行きましょう?」

 

エリア「いや、まだ全部見れてないから、頑張る。」

 

チノ「私も見直したいと思っていました、一緒に頑張りましょう」

 

千夜「それなら、私も頑張っちゃおうかしら」

 

リゼ「もうこの後の展開がどうなるか分かるな・・・」

 

・・・そしてもちろん

 

チノ「(あ、いつの間にか寝て・・・リゼさんとシャロさんがテーマソングを熱唱してます)」

 

いつの間にかベットにもたれて座って眠っていたが、目が覚めたチノ、テレビの前ではテーマソングを熱唱しているリゼとシャロがいた。

 

そして、隣を見ると・・・

 

チノ「(私の隣にエリアさんが、布団に連れていかないと後で後悔しますね。)」

 

後悔するのはもちろんエリアである。

なにもないにしろ罪悪感でエリアは死ぬだろう。

 

チノ「エリアさん起きて「チノちゃんしーっ」!シャロさん?」

 

シャロ「ごめんね、エリアの隣見てみて?」

 

チノ「隣ですか?・・・あっ」

 

チノの隣で眠るエリア、その肩には千夜がもたれかかっている。

まるで頭を寄せ合うようにして、仲良さそうに・・・

 

チノ「これは起こせないですね。」

 

シャロ「ね?どっちが先に起きてもどっちかが大慌てだろうけど」

 

リゼ「どっちが先だろうな?」

 

チノ「なら、私は千夜さんに」

 

リゼ「私はエリアかな」

 

シャロ「たぶん同時ですかね?」

 

その朝、どったんばったんしたのは言うまでもない。

 

・・・翌々日、フルールドラパン前

 

ココア「こっそりのぞくよ」

千夜「きっと恥ずかしがるものね」

エリア「ラパンのコラボメニュー美味しそう」

 

その後のシャロが気になった為、こっそりと覗きに来た三人

 

窓から覗くと

 

ココア「うんっ!大丈夫みたい!」

 

シャロの周りには子どもたちが集まっていて、大人気の様子、攻撃されても表情を崩さないプロの仕事だった。そしてなにより、肩の力が抜けた様子だった。

 

ココア「こうしちゃいられない!シャロちゃん応援に来たよ!」

 

思わず店内に飛び込んだココア、渾身のラパンの物真似により、子どもの人気が一気にココアへ

 

シャロ「営業妨害だわ!」

 

シャロの叫びが響いた。

 

エリア「あーあ、ごめんシャロ、止められなかった。」

 

千夜「流石ココアちゃんね!・・・あら?、ねぇエリア君あの子見て?」

 

エリア「ん?・・・あっ」

 

示された座席を見ると、男の子がお母さんと座っているが、どこかつまらなさそう・・・その男の子の手には・・・

 

千夜「やっぱり、ラパンは男の子には恥ずかしのかしら?やっぱり、ヒーローがいるわね、エリア君?」

 

エリア「そうだね・・・甘兎で色々コラボしてて思ったんだけどさ、きっとこういったイベントとかで自分と同じものが好きなのが分かってそこから友達になるんだと思うんだよ。だからさ、俺あの子と友達なってくるよ。」

 

そう言うエリアの手には男の子の手にある物と同じZライザーがあった。

 

実はこっそり持ち歩いていたりするのだ。

 

皆を楽しませることができる憧れの彼女みたいに。

 

千夜「えぇ、いってらっしゃい」

 

エリア「ありがとう、それじゃあ・・・」

 

すっと視線を男の子の方に向ける、目が合うと少年の目が輝いた。

 

 

エリア「宇宙拳法!秘伝の神業!!ご唱和ください我の名を!」

 

「「ウルトラマンゼーット!!!」」

 

形は違えど、店内にはたくさんの笑顔で溢れていた。




喫茶店こそこそ話

エリアはラパンの観賞会後にラパンシリーズを必殺読破し、青山に感想を伝えたそうですよ?

後日青山から「貰ったもので申し訳ないのですが」とサイン入りの非売品グッズをもらい、皆から狙われることになります。
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