緑茶風少年   作:アユムーン

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音楽編、エリアの意外な特技が明らかに?

また暫くほのぼのやろうと思います。


エリアの華麗なる休日その①

エリアが倒れて、完治パーティーをやって数日間・・・

 

「あー暇だ・・・」

 

エリアは休暇を言いつけられていた。

理由は単純、働きすぎだったからである。

 

「千夜の分働いただけ休みな。」 

と店主に言われたので、暫くバイトはなし、学校が終われば帰るのみ、仕事しようものなら説教コースである。

 

「ははっ、ずいぶん堪えてるな。ほら、ご注文のエリア専用ブレンド」

 

「ありがとうございます。」

 

そんなこんなでここ暫くはラビットハウスに入り浸っている。

 

「あれ?そういえばリゼさんだけですか?」

 

「あぁ、今日は私が一番みたいだな。それにしても最近はここに来て勉強してるけどいいのか?折角バイトないのに、なんかやりたいこととかないのか?」

 

「!、じゃあここの手伝い!「ごめん、それ千夜に止められてる」やっぱり・・・はぁぁやることがない、寝る以外やることがない」

 

是非チノに言ってもらいたい某姫のセリフが飛び出したところで机に顔を伏せる。

 

あれ以来、千夜も店主も甘兎の従業員もエリアに過保護なのだ。もう元気だというのに・・・

 

「なんか趣味とかないのか?」

 

「趣味らしい趣味がないんですよね。」

 

「あれは?ほらヒーローのやつとか」

 

「あー、あれ観たりするには家のテレビいるんですよ。んで家にいたら皆働いてるのにこんなことしてていいのかって、なんか落ち着かなくて」

 

「完全に職業病だな・・・」

 

「!、そういえば外に机と椅子置いてましたけどあれって?」

 

「オープンカフェだよ。天気のいい日だけ始めたんだ。折角だし移動するか?」

 

「いえ、ノートとか飛んだら嫌だし、やめときます。」 

 

「そうか、まぁゆっくりしていけよ。勉強も手が空いたら見てやるし。」

 

「はい、お願いします・・・うん、また美味しくなってる」

 

コーヒーを一口、以前より美味しくなっている。

 

「だろ?チノさ、毎日熱心に改良してるんだよ」

 

「そうなんだ、お礼言わないとなぁ・・・」

 

そんな感じでほのぼのしてたら・・・

 

「たっだいまー!」

「お邪魔しまーす!」

「二人ともお客さんいるんだから静かに!」

 

「ココアおかえり、それから二人はいらっしゃい」

「! 千夜、シャロ」

 

ココアが帰ってきて、千夜とシャロがやってきた。

ココアはなにやら大きな荷物を持っているが・・・?

 

「あら、エリア君。ここに遊びに来てたの?」

 

カウンターに座るエリアに気づいた千夜が声をかける。

 

「遊びに来たっていうか、千夜と同じお客さんだよ。休んでた分授業で遅れた所あったから勉強しに来てたんだ。」

 

「そうなの、けど無理しちゃダメよ?」

 

「だから無理なんかしてないって・・・シャロからもなんか言ってよ。」

 

「今回に関してはエリアが悪いからなにも言わないわよ。さ、千夜外で早速練習するわよ。」

 

「? 練習?」

 

「そう、ココアちゃんプロカントでアコーディオン買ったの。それの練習」

 

「あのココアの荷物はそれか、それで?二人はなにするの?」

 

「ふふ、よく聞いてくれたわ。私たちはこれで対抗するのよ。」

 

千夜の手には鍵盤ハーモニカが握られている。

 

「家にあった楽器がこれくらいしかなかったのよ。」

 

そう言うシャロの手にも同じく鍵盤ハーモニカがある。

 

「そうなんだ、だったらここで聞いててもいいかな?勉強中に音楽って集中できるらしいし」

 

「任せて!全集中させてあげる!」

 

「おまたせー!それじゃあ行こうか!」

ラビットハウスの制服に着替え、アコーディオンを抱えたココアと共に二人は外の席へ行った。

 

「エリアは行かないのか?」

 

「俺はここで聞く役です。千夜歌上手いし、きっといい音楽が」

 

そう言うや否や外から聴こえるのは、不協和音

 

「いっ!?」

「な、なんだこれ!?あの三人か!?」

 

思わず耳を塞ぐエリア、慌てたリゼが外に飛び出した。

 

「お前らうるさーい!!」

 

一旦止まった不協和音とリゼの怒鳴り声が聞こえる、静かな店内が戻ってきたと思ったら・・・

 

「いぃ!?またぁ!?」

 

またも始まる不協和音、たまらずまた耳を塞ぐエリア

 

「た、ただいま戻りました。! エリアさん!いらっしゃっていたんですか?」

 

「あ、おかえりチノちゃん、それにマヤちゃんにメグちゃんも」

 

「エリアだ!おーすっ!」

「本当にもう元気なんですね。よかったー」

 

「ありがとうねメグちゃん。ところでこの音楽リゼさんが止めに行ったと思うんだけどなんか知ってる?」

 

「リゼさんなら今あのバンドの指揮をしています。」

 

「!?なんで!?」

 

「ってリゼさんお客さんがいるのに外にいるんですか!?ごめんなさい!すぐに着替えてきます!」

 

「あっチノちゃん」

 

「私手伝おー!」

「私も~!」

 

慌てて奥に着替えていったチマメ隊、残ったのはエリアと不協和音達・・・というかリゼが指揮に入ったせいか、もはや騒音である。

 

「これ、もう勉強どころじゃないんだけど・・・」

 

・・・で 

 

「お待たせしました。これサービスです。」

 

「どうも・・・けど気にしないでいいよ?もう慣れてきたし」

 

着替えてきたチノからサービスのパンをもらった。依然騒音はなり続けている。

 

「あ!そういえばリコーダーのテスト忘れてた!」

 

「グループで発表でしたっけ?」

 

「へぇ、そんな感じのテストなんだ。」

 

「はい、けど私たち練習で一度も息合わなくて・・・」

 

「!、そうだここで練習しようよ!」

 

「でも、今はエリアさんが「俺は別にいいよ」!、すみません少しだけなので」

 

♪~♪~♪~

 

騒音の中から、チマメ達のリコーダーの音を拾い、聞く。

 

「(この三人の方が上手いな、今なら集中できそう。)」

 

そう考えて、ノートに向かおうとしたが・・・

 

♪~♪~♪・・・

 

途中で止まってしまった。

 

「?」

 

「あー、やっぱりここで合わなくなる~」

 

「楽譜はあってるはずなんですが・・・」

 

「もう一回見直して見ようか?「んーもしかしてなんだけど」エリアさん?」

 

話し合う三人の間に入るエリア

 

「マヤちゃん、半音ずれてない?それからメグちゃんは伸ばしすぎかな?チノちゃんのとちょっと違うと思うんだけど」

 

「えぇ?ここってなんだっけ?・・・!」

「私は伸ばしすぎなんですか?・・・!」

「どうですか・・・!、エリアさんの言うとおりです!」

 

見事に当てたエリア 

 

「あ、そうなんだ。よかった。」

 

一安心してノートに向き直し、問題を解こうとしたが・・・

 

「ちょ!ちょっと待って!なんで分かったの!?」

「一回聞いただけなのになんで分かったんですか!?」

 

「え?いや、普通に違うな~と思って」

 

「それがなんでなんですか!?音がずれてるのと長さが違うのは分かるかもしれませんが、元の曲知ってたんですか?」

 

「?知らないけど・・・ただチノちゃんだけはスッといってて、二人だけはガタッとのんびりーって感じがしたからだけど」

 

「え?どういうこと?」

 

「忘れてましたこういった感覚的なことはココアさん、千夜さんと同タイプなんでした。」

 

説明はめちゃくちゃだが・・・とにかくエリアは初めて聞いた曲なのに三人の演奏を一発で聞き分けて的確なアドバイスを行ったのだ。

 

「もしかして昔楽器やってたとか!?」

 

「いや、やったことないけど」

それこそ、音楽の授業程度である。

 

「えぇ!?それなのに分かったんですか?」

 

「すごーい!」

 

「すごいの?」

 

よく分からんと首を傾げるエリア、そこに

 

カランカラーン

 

「素敵なセッションに呼び寄せられたのですが、お取り込み中ですか?」

 

「!、青山さん。いらっしゃいませ」

 

「青山さん外から来ましたよね?、あれ素敵でした?」

 

「はいとても素敵な旋律でした。途中から止まってしまいましたが・・・あのズレ方が心地よかったんです。是非また聞きた「バンド解散したぞー」あら、終わってしまうのですか・・・」

 

リゼがマラカスもって帰ってきた。バンドは解散したらしい、エリアはホッと一息、そしてそのまま

 

「次までにマラカス上手くなってやる。」 

 

怒った様子で奥に戻っていく。

 

「仕事は!?」

「っていうかなんでマラカス!?あ、後千夜とシャロは?」

 

「あ、ごめん。二人ならバイトだから、帰ったよ。それから千夜が今日の夕食の買い出しの連絡、後でするってさ」

 

「あ、了解です。」

 

「それじゃあ、私はココアさんを迎えにいってきます。」

 

「なら、私はブレンドコーヒーをお願いします。」

 

「青山さん来てたのか、すぐに淹れるよ。」

 

「私たちジュースで!」

 

「二人もだな、すぐに持っていく。」

 

それぞれ役目を果たすため、移動を始めた。

 

・・・そして、暫くすると

 

♪~♪~♪~

 

チノの歌声とさっきよりも上手なアコーディオンが聞こえてきた。

歌は何故かパンの歌だが、さっきよりもずっといい・・・店内にいる者達は聞き惚れていた。

 

「原稿が捗りそうです・・・そういえば先ほどチマメさん達とエリアさんはなにか盛り上がっていたみたいですが、なにかあったのですか?」

 

「そうなのか?なに話してたんだよ。」

 

「いや、大したことじゃないですよ?」

 

「いやいやいや!!絶対に大したことあるって!」

 

「そうですよ!だって吹いてた私たちが分からなかったのに!」

 

マヤとメグが一部始終を説明する。

 

「へぇ、それって絶対音感じゃないか?」

 

「絶対音感?」

 

リゼの言葉に首を傾げる。聞いたことのない言葉だ。

 

「以前聞いたことがあります。音階を聞いただけで何の音か理解できる能力ですね。それを応用すれば曲を素早く理解することができるとか・・・」

 

「へぇー、そうなんだ」

 

「それは生まれつきものか、もしくは幼少の頃から特別なトレーニングを積めばできるものですが・・・エリアさんはどうなんですか?」

 

「んー・・・あっ、そういえば」

 

ひとつ思い出したことがあった。

 

「母が音楽好きで色々聞かされてたからだと思います。母さんは楽器全般できるのよ!ってよくいろいろ聞かされてました。」

 

ピアノは置けなかったのでキーボード、それからフルート、ギター、バイオリンも・・・それら全部はまだ家にあるのだろうか・・・

 

「もしかしたらそれなんですかね?」

 

「かもしれませんね。お母様からもらった素敵なお耳です。」

 

「そうなんですかね?・・・だったら嬉しいかな」

 

「!、きっとお母様も喜んでいらっしゃいますよ。」

 

知らず知らずに母から貰っていた贈り物、こうして友達の役に立てたのなら・・・きっと母も喜んでいるのではないかな?と思うエリアだった。

 

 

 

 

 

 

 




喫茶店こそこそ話

青山との会話後に店に戻ってきたココアからエリアはボーカルを任命されました。手始めにパンの歌を覚えておくように言われたそうですよ?
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