リゼの家出をなんとかするためエリアが四苦八苦!
でも、周りが先生したりパーティーしたりで大波乱!
ウルトラ解決するぜ!!
ココア、チノ、リゼと共に夕食を共にした後は、真っ直ぐ帰宅して、寝たエリア
翌日もリゼの様子を伺う為に、放課後はラビットハウスへ向かっていた・・・その途中で、
「あっエリアさーん!」
「!、メグちゃん、こんにちは」
「こんにちは!エリアさんもラビットハウスに行くんですか?」
「うん、ってことはメグちゃんもかな?」
「はい、ラビットハウスで塾が開かれるって聞いたんです」
「・・・ん?」
少し言ってる意味が分からなかった・・・が荷物を置くために一度帰ったときに千夜がなにやら準備していたのでたぶんそれ関係だなー、と判断
「うん、頑張ってね!」
判断した結果、関わらない方がいいと思ったのでスルーすることにした。
「それにしても塾か・・・もう受験生だもんね。」
「私はリゼさん達の高校受けようと思ってるんです。だから、頑張らないと!」
「へぇ、なにかやりたいこととかあるの?」
「それはまだ・・・でも新しい自分を見つけたいんです。チノちゃんやマヤちゃんみたいに」
「!、新しい自分・・・か」
目標を探すマヤの姿に過去の自分がダブる。
「(中三のこの時期に先生から今の学校をおすすめされたんだっけ?あの時の先生元気かな。)」
自分の身の上を理解してくれて、先の道を示してくれた恩師を思い出す。
「(あの時はなんとも思ってなかったけど、先生に相談してなかったら今頃どうなってたんだろ。正直想像したくない)」
ここで出会えた友達と経験したこと、それがあったから今の自分がいる・・・きっとこれが最良なのだと思うのだ。
「(・・・しかし、俺でもやっと前みて将来のこと考えられるようになったのに)マヤちゃんはすごいね」
「え?」
「新しい自分を探すために一歩踏み出すのは、すごく勇気のいることだと思う。それ以前に踏み出そうと決めるのだって勇気がいることだよ。それを決めたんだから、メグちゃんはすごい!」
「!、そ、そんな・・・私なんて・・・」
「照れない照れない、その一歩を踏み出せたんだから、きっと大丈夫だよ!」
そんな感じで話しながら進み、到着
「(昨日の感じをみるとリゼさんはもうお父さんに怒ってる感じはしなかったな。でもまぁ了承したし、頑張るか!)こんにちはー」
カランカラーン、ドアのカウベルが鳴る。現れたのは・・・
「いらっしゃい、理科教師のココアよ。秘密の実験始めましょ?」
白衣にメガネ装備のココアだった。
・・・
「どういうことなんだ?」
ビーカーに入れられたコーヒー(エリアブレンド)を飲みながら、呟く。
近くの席では、ココアがメグに理科を教えている。本当に塾らしい
「妹を取られそうなのと、たくさんの人を誑かすリゼさんへの反抗らしいです。」
「それはココアが考えそうなことだね。」
「ひ、人を誑かすってどういうことだよ!?」
「誑かす・・・か」
まぁ確かに・・・チラリとリゼを見る。
「リゼさんならできそうだよなぁ・・・」
「!?お前まで言うのか!?」
「エリアさん今リゼさんのどこ見てましたか?」
「そ、それは内緒かな」
ジト目のチノにたじたじになるエリアだった。
・・・で
移動教室とのことで、今度は別の場所へ向かったメグ、チノも着いていった。
「ふぅ、いい授業だったでしょ?」
「脱線しすぎだっただろ、全く」
「いや、所によっては理解しやすかったです。なるほど、そう理解すればいいのか。」
「それはお前だからだろ!?」
ココアの授業が割りと為になった様子のエリア
「それより、次の授業は千夜ちゃんだけど、行かなくていいの?」
「やっぱり千夜も一枚噛んでるのか、でも今甘兎庵には立ち入り禁止なんだ。喫茶店の方に入ると働きたくなるから」
「それで入れないのか。現場復帰もう暫くかかるのか?」
「千夜の肩代わり分・・・とは聞いてるんですけど、少しの手伝いも千夜と店主さんが許してくれないんですよ。もう元気になったのに・・・」
「うーん、それについては信用できないかな」
「え?」
「私も同感だな。信用できない」
「え?俺嫌われてる?」
「そうじゃないよ、ただエリア君がまた倒れるんじゃないかってすごく不安だから、信用できないかな」
「それに、お前が仕事に戻らせてもらえないのはそういう働かなきゃいけないって考えるからじゃないか?」
「そ、そんなこと言われても。それに今は、あの時とは状況が違うじゃないですか。俺だってちゃんと休みますし」
「どうだココア?」
「うーん、信じられないね」
「っ!なんで!?」
「一度前科があるからだろ。当たり前だ」
「っ!」
「周りの声を聞けない人と仕事するのは難しい、それで無茶して倒れたなら、なおさらだ」
「・・・」
正論だから言い返せない。
そうだ、自分は周りの信頼を裏切ったのだ。
皆、エリアの心情を知ってるから、気持ちを汲んでくれていただろう・・・それでも
「その通り・・・です。」
心配するのは、当たり前じゃないか
それを一番知っているのに・・・
「働かなきゃって、頑張らなきゃってずっと思ってました。けど、そうじゃない、俺一人で働いてるんじゃないんだ。それなのに俺は一人で勝手に無茶してた」
でも、それで倒れたから・・・
「信用してもらえないのは当然だ。俺が間違ってたから」
理屈は通るし、意味だって分かってる、それでも
「信用を失うのってきついですね」
今まで自分が築いてきたものが全部・・・とまではいかないが、崩れてしまった、それが精神的にかなりダメージだった。
思わず項垂れる、情けなくて・・・カッコ悪い
「・・・それだけ分かったなら、今度は信頼を取り戻さないとな」
「!」
「ちゃんと店主さんや千夜と話し合えばいい。あの時みたいにこれからどうするのかをしっかりと話して、言葉と行動で示すんだ。」
「少なくとも私たちは今エリア君が本気で反省してるのは伝わったよ!それに、エリア君が頑張ってたことだって皆分かってるんだから大丈夫だよ!」
二人からの言葉、それをもらって前を向く。
「!、ありがとうございます・・・」
「うん、分かったのならいい!」
「それに話してもダメだったら本当にウチにおいでよ!ラビットハウスはいつでもエリア君を待ってるよ!」
「それはいいな、一回本気で提案してみるか?」
「ははっ、どうしてもってなったらお願いします。」
笑ってそう返した。
「!、エリア君いい笑顔!」
「そういえば最初の頃に比べたら格段に笑顔が増えたよな。目も光り輝いてる気がするし」
「俺だって成長してるんですよ!」
「?身長そんなに伸びてるかな?」
「未だに私とそんなに変わらないよな。」
「っ!人の痛いところを・・・」
「ははっ、冗談だよ。それから・・・そんなに成長したというなら一緒に来てもらおうか?」
「?、どこにいくんですか?」
「それはお楽しみだよ。」
・・・温泉プール
「なぜここに?」
「成長を見せてもらおうかなと思ってな。それに、私だけじゃないぞ?とにかく着替えてこい。」
言われた通りに水着に着替えて、プール内に、そこには・・・
「ほらっ!リゼ来るから整列して!」
「ほう、いい心がけだな・・・チマメ隊!」
「「「イエッサー!」」」
「ほら、エリアも並べ」
「イエッサー」
チマメ隊が整列して並んでいた。エリアも並ぶ
「そうだな、受験には体力も必要だ!「イエッサー!」疲れた頭には糖分も必要だ!「イエッサー・・・ん?」だから、差し入れのお菓子作った」
「「「「!?」」」」
クッキーを差し出すリゼ、そのまま一同を横になれる椅子の元へ案内する。
近くのテーブルには飲み物も用意されていて、至れり尽くせり
暫く満喫したチマメ隊はプールの方へ遊びに行った。
「リゼさん?これはいったいどういうことなんですか?」
例の如く、リゼの方に顔を向けられないエリア
「相変わらずだな・・・チマメ隊は勉強の後の息抜きが必要だろ?それに、エリアは親父が迷惑かけてるっぽいし」
「・・・え?」
聞き捨てならないことが聞こえたような。
「バレバレだよ。あれで隠せてるつもりだったのか?」
「つもりでした・・・」
「諜報活動の特訓が必要・・・なんてな、本当に親父が迷惑かけてごめんな、大方私のことだろ?」
「・・・はい」
「全く、一言謝ればいいものを・・・逆に決心が着いたよ。謝りに来るまで帰ってやるもんか。」
「やっぱりそうなりますよね。けど、俺はいいお父さんだなって思いますよ。」
「そうか?」
「リゼさんのお父さん俺の相談に乗ってくれたことがあるんです。その時に俺以外のやつを娘が父と呼ぶなんて許さんっ!って言ってたんです。その時はまさか娘がリゼさんだとは思いませんでしたけど・・・愛されてますね。」
実際に話してみて、そう思ったのだ。
「リゼさんの夢笑っちゃったこと、後悔してましたよ。それから、リゼさんのことすごく心配してました。だからちょっとでいいんです。お話し聞いてあげてください。」
だから、ほんの少しでいいから、父の気持ちを代弁してあげたかったのだ。
「・・・はぁ、エリアに言われたらなんとも言えないな」
「あはは、すみません。こういう話はどうしても気になっちゃって」
「まぁもう少ししたら、話してやろうかな。それから絶対に謝らせてやる。」
「そのいきです!」
「・・・ありがとうな、エリア・・・って!メグ!?」
「えっ!?・・・!?」
ふと、チマメ隊の方を見ると沈んでいくメグを発見、二人は急いで助けに向かった。
・・・
「なんでこんな無茶を・・・」
「なんともなくてよかったよ」
「ごめんなさい・・・マヤちゃんとチノちゃんが…どんどん先に行っちゃう気がして…二人共自分の考えで志望校決めて新しいことにチャレンジして…置いてかないでーって焦っちゃったのかも」
「!、メグちゃん」
昼間聞いた話を思い出した。
そうか、あの時のメグはこんな気持ちで・・・
「でもね。私もあの高校で新しい自分を見つけたいの。頑張って追いつくからマヤちゃんもチノちゃんも待っててね」
あぁやっぱり・・・
「メグちゃんはすごいな・・・グスッ」
「えぇ!?今の話で!?」
「だって、こんな友達思いで、頑張りやさんな子見てると泣けてくる・・・グスッ、大丈夫だよ、メグちゃん。」
目標がない、目指したい姿が分からない、その不安は痛いほど分かってしまう。
そんな自分がこう思うのなんておこがましいかもしれないし、何様と思われるかもしれないが、伝えたかった。
「誰も君を置いていったりしないよ。君のことを待ってるどころか手を引いて一緒に歩いてくれるさ。それにメグちゃんは着いていったらいいし、時々は引っ張って反対に行ってみたり、寄り道をしてみたらいいと思う。」
メグにはそうしてくれる友達がいる、先を進む先輩もいる。
だから大丈夫だと伝えたかった。
一歩踏み出そうと、追い付くために頑張ってる君は素晴らしいと伝えたかった。
「そうだぞ、それに焦る必要なんてない。私から見れば三人共立派に成長してる。いい友達を持ったおかげだ・・・もちろんエリアもな」
「リゼさん・・・」
「そうだね!いい先生もいるし!」
「ですね」
「リゼ先生だいすきー」
その後も繰り返されるリゼ大好きコールをする一同
「そ、そろそろやめろ!このチマメェー隊!」
「新しい隊名だ!」
「羊が増えてる!?」
「俺小文字!?」
「ーはいったいどこから!?」
・・・で、楽しく過ごした。
その後、プールから全力で走ってラビットハウスに戻ると・・・
「どういうことなの?キッチンで話そうよ。ちょっと面かしなよ。」
ココアと何故かいた千夜とシャロに壁ドンされていた。
「どういうことなんだ」
本日二度目のセリフが飛び出した。
「えっと、このスタンプカードを色んな人に配ってたのがバレたみたいです。ここにいるメンバーは皆もってるそうなんですけどエリアさんも?」コソコソ
「それか、うん持ってるよ」コソコソ
チノの手にはエリアがジョギングの際にもらったスタンプカード
「!、本当なんですね・・・人たらしのリゼさんです。」
「ここにいる大体の人が人たらしだと思うけどなぁ」
「エリアには敵わないと思う!」
「私もー!」
「えぇ!?」
「落ち着いてください二人とも、エリアさんはそうではありません。千夜さん、ココアさん曰くなんかほっとけないそうですよ。」
「えらく懐かしい言葉だね。」
「それより、四人とも行っちゃった」
「早く追いかけようよ!」
・・・全員がキッチンに集合したら・・・
「なんちゃってー!さぁめしあがれ!」
机の上にはたくさんの料理が用意されていた。
「先輩色んな家庭料理が食べてみたいって聞いて」
「三人で色々作ったの。いつも私たちが困ったときに特訓してくれるお礼よ」
料理はココア、シャロ、千夜が用意したらしい。
「お、お前達・・・全員ハンコついてやるー!!」
「キャー!ご乱心よー!」
楽しいパーティーが始まった。
・・・楽しいパーティーは進み、エリアはリゼに聞きたかったことを聞く。
「あの、昨日も聞いたんですけど夢を見つけた時のこと聞いてもいいですか?」
おでこにスタンプつけていて威厳もなにもないが聞いた。
「いいぞ・・・って本当に少し意識しただけなんだよ。チマメ隊に色々教えてた時に、あぁ私はこれが好きだなって感じたんだ。」
「そうなんですか」
「なぁ、エリアの夢ってなにかあるのか?」
「お、俺ですか?」
「私の夢を聞いたんだから、次はエリアだろ?」
「俺の夢ですか・・・うーん・・・」
まだ具体的には決まってない。
どんなことがしたいのか?
やりたいことは?
どんなことが好きなのか?
どれもまだまだ決まっていない。
「直近の目標とか憧れならあるんです。けど・・・まだなにも」
「つまりプールの時はメグに自己投影してたのか」
「そう・・・かもですね。だけどメグちゃんには一緒に歩いてくれる友達がいる。俺にもいる、けど・・・ずっとは無理だ。」
自分はいつかここを離れなければならない
「いつかはここを飛び出して、どこかに行かないといけないと思うんです。・・・別れはきっとくる。そう考えると、先のことを考えたくなくて・・・」
別れがくることが分かってるから、悲しいから・・・先のことを考えたくなくて二の足を踏んでしまっている。
だから、踏み出すことを決めたメグの勇気が素晴らしいと思った。
自分よりすごいと思ったのだ。
「はぁ、またお前は・・・」
ぐぎぎぎぎ・・・
「あだだだだぁ!?」
「罰のCQCだよ。なんでそうマイナスに考えるんだ」
「体罰反対ぃぃ!」
「貴様の意見は認めん。今から別れなんて考えてたらますます進めなくなるぞ?」
「そう、なんですか?」
「まずお前は夢を持て、お前が夢をもって、その先に行くためにさらに前に進む時までずっと近くにいてやるよ」
「!!」
「私だけじゃないぞ、ここにいる皆一緒だ」
「なんでそんなこと分かるんですか。」
「私がそうだからだよ。」
パッ、CQCが外された。そしてエリアの肩に手を置き、まっすぐに見つめる。
「私がそうだから言えるんだよ。お前達は傍にいてくれただろう?私もエリアの傍にいるさ、いつだって相談しにこい。」
「けどやっぱり別れが悲しくて」
「別れの時が来たって、お前には帰ってこれる場所があるだろ。いつだって帰ってくればいいんだよ。」
「!!」
「その感じ、また忘れてたのか?千夜に怒られるぞ?」
「・・・」
また忘れていた、先のことばかりを考えていて、今のことを
「それがお前の悪い癖だぞ。一方向を見ると身の回りが見えなくなってる。そういうところを含めて今は、周りを見ながら、目の前のことに立ち向かえ。そうすればきっと見える。」
「はい!」
「いい返事だ」
・・・パーティーが終わる、皆で片付けをしていた頃に
「リゼ君お迎えだ」
「よ、よう」
タカヒロと共に、リゼの父がやってきた。
「!、親父」
「リゼさんのお父さん!」
「その・・・なんだ、帰るぞ」
「・・・はぁ、分かったよ」
「あ、あの!「大丈夫だ」!」
「エリアのお蔭で親父の気持ちちゃんと分かったから、ちゃんと仲直りしてくる。」
そういうリゼはスッキリした顔をしていたので安心した・・・だから
「これ、領収書です。ちゃんと振り込んどいてくださいね」
「お前、抜け目ないな・・・」
ちゃんと貰えるものは貰っておいた。
・・・後日、ラビットハウス
「まぁ色々あったけどさ、ちゃんと仲直りしたよ。」
「こちらもちゃんと入金確認しました。」
お互いに結果を伝えあっていた。
「エリアには迷惑かけたな、ありがとう」
「そんな、俺はなにもしてませんよ。」
「必死になって私と親父を繋げようとしてくれたじゃないか、それがなんか嬉しくてさ」
リゼは初めてエリアに会ったときのことを思い出していた。
初めはなんだかなよなよした奴だと少し思っていた・・・けど友達のために頑張る姿や、人の幸せを応援し、喜ぶ姿をみて優しい彼を知った。
初めは人と関わることを怖がっていた彼が・・・自分の為にたくさん頑張ってくれた、その気持ちが嬉しかった。
「リゼさん・・・」
「だからエリア、ほら」
ポンっ!
「??」
エリアの額にウサギのマーク、それに込められた思いは・・・
「よくできました。本当にありがとうな、エリア」
最大限の感謝と称賛の思いだった。
喫茶店こそこそ話
パーティーの後帰宅したエリアは店主と千夜に早速話したそうですよ。
その結果、残りの千夜の出勤の肩代わり分をちゃんと休んだら復活決定だそうです。
ちゃんと反省していなかったらもう暫く休ませていたそうですよ。