緑茶風少年   作:アユムーン

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ハロウィーン編前編

原作読んでるなら予見できるかもですが、ここからシリアスになるかもです・・・


甘兎式ハロウィーン(準備編)

もうすぐハロウィーン、甘兎庵でも忙しく準備をしていました。

 

「・・・よし、くりぬき終わり」

 

ジャックオーランタンを作るためにカボチャの中身をくりぬいていた。

 

中身はカボチャのスイーツ等にする予定でとても楽しみのエリア 

 

「千夜そっちはどう?」

 

顔の切り抜きを担当していた千夜に声をかける。

 

「こっちももう終わるわ、どうかしら?あんこそっくりにしてみたの」

 

「へー、こっちはワイルドギースだ。かわいいなぁ」

 

「でしょう?・・・痛っ」

 

「!?千夜!」

 

・・・翌日、甘兎庵

 

「やっぱり休みなよ。俺がんばるから」

 

ハロウィーンに合わせた仮装・・・首に首輪を着けた狼男の仮装をしたエリアが魔女の仮装の千夜に言った。

 

昨日カボチャの顔を掘っていた千夜、その時誤って左手を切ってしまったのだ。エリアはそれが心配の様子・・・

 

「大丈夫よ?それにエリア君に任せるのはまだ心配なのは分かるでしょ?」

 

「うっ」

 

そう言われてしまうとなにも言えない・・・ならせめて

 

「なら今日は接客お願い、裏方は俺がやる!それから重いもの運ぶ時は俺を呼んでね。」

 

「ふふっ、分かったわ。「こんにちはー!」さぁお客さんが来たわ!ようこそ、魔女の館甘兎庵へ」

 

いつもとは違う魔女テイストでお客さんを案内する千夜・・・だが今日のお客さんは・・・

 

「甘味処じゃなかったっけ!?」

 

エリアと同じく狼の仮装をしたマヤとメグだった。

 

その後、千夜が怪我したことを知ったマヤとメグがお店を手伝ってくれることに、これにはエリアも一安心

 

二人は本日の世界観にベストマッチ、千夜の使い魔としてお手伝いを頑張ってくれていた。

 

「ありがとうね、二人とも、俺1人じゃ千夜のこと支えきれなくて」

 

「いいのいいの!困った時はお互い様!」

 

「それに甘兎庵で働いてみたかったから楽しいですー!」

 

「なら良かったよ。そういえば使い魔レベルってなんだったの?」

 

二人が配膳中に千夜から与えられていたレベルがすこし気になっていた。

 

「なんか使い魔っぽいこととか雰囲気だしたら貰えるんだって!」

 

「ふーん、俺はどのくらいかな?」

 

「どうですかねー、あっ千夜さん」

 

「二人ともありがとう、エリアくんも休憩しま「重いもの持つなら呼んでって言ったでしょ!」そんなに重くないわよ?「それでも!」」

 

千夜の持つお盆を素早く取って、席に進むエリア

 

「すごい早さ・・・やっぱりエリアさんは千夜さん限定の使い魔で・・・」

「レベルはナインティナイン・・・いやビリオン?」

 

・・・

千夜のおばあちゃん特製のカボチャタルトですこし休憩

 

「一つだけわさび入りだから気をつけてね?」

 

「「ロシアンルーレット!?」」

 

恐る恐るタルトを手に取り、一口食べようとするマヤとメグ・・・千夜とエリアはその様子を楽しそうにみながら

 

「なぁんて、うっそ~☆」

 

「「え?」」

 

「わさびなんてはいってないわ、安心して食べてちょうだい。それから今日はすごく楽しかったわ。二人ともどうもありがとう!」

 

「やっぱりね、食べ物無駄にするわけにはいかないもんね。」

 

ネタバラシをして呆けているマヤとメグを尻目にタルトを手に取り、一口食べる二人・・・その時

 

「わさびなら最初から2個仕込んでおいたよ!」

 

「ぶっ!」

「うっ!」

 

「本物の魔女だ!?」

 

突如現れた店主に驚くマヤ、そして・・・

 

「み、みずっ!!・・・うっ・・・」パタリ

「・・・」パタリ

 

「二人とも倒れちゃった・・・」

 

見事にわさび入りを引き当てた二人の死亡を無事確認したメグ

 

・・・その後、なんとか復活した二人、千夜はマヤとメグを送り、ついでに買い出しにでかけた。

 

エリアも着いていこうとしたが、閉店作業がまだのため居残ることに

 

「閉店作業終わり・・・さて、少しやっておくか、久しぶりだけど」

 

・・・それから少しして、甘兎前

 

「二人ともありがとう。お蔭で助かったわ」

 

「さっきも言っただろ?遠慮するなって」

 

「エリアに無理するなって言ってた千夜が無理してたらダメでしょ?たまには頼りなさい」

 

買い出しの途中にリゼと遭遇、リゼに荷物をもってもらい、甘兎庵に戻ってくると店先にシャロが待っていて傷薬を持ってきてくれたのだ。

 

「そうね、それじゃあ二人のために腕によりをかけて、夕飯作るから手伝って・・・あら?いい匂い・・・」

 

二人にお礼をするため夕飯に招待した千夜、早速玄関を開けると中からはいい匂いがした。

 

「おばあちゃん作ってくれてるのかしら?」

 

「けど今日は千夜の当番の日じゃないの?」

 

「そうなんだけど、そういえばエリア君がいないわね・・・もしかして!」

 

三人がキッチンに急ぐと・・・

 

「・・・うん、いい味。あっお帰り千夜。リゼさんとシャロはいらっしゃい」

 

エプロン姿のエリアが夕飯を作っていた。

 

「エリア君が作ってる・・・」

 

「?、もしかしてなんか間違ってた?鶏肉浸けてたから唐揚げかなと思ったんだけど、あと昨日のカボチャ余ってたからかぼちゃコロッケ作ったんだけど・・・あっキャベツもちゃんと食べるからね?」

 

「ってそうじゃないでしょ!?エリア、あんた料理できたの?」

 

「そうだよ、いつも不器用って言ってるのに」

 

「?言ってませんでしたっけ?」

 

「綿菓子作るの手間取ってからてっきり料理したことないんだと想ってたわ・・・なんで今まで言ってくれなかったの?」

 

「いや、和菓子作りは料理とはまた違うから苦戦してたんだよ。それから言わなかったのは、今までは聞かれなかったからだよ。」

 

はい、完成と、揚がった料理を皿に並べ、キャベツを添える。

 

「それにその・・・俺の料理って今まで自分か家族しか食べたことなくてさ、暫くやってなかったし、自信なかったんだ」

 

その料理を持って、居間に進む。

 

「だけど今日は千夜の助けになればと思ったんだよ。味見して美味かったと思うし、よければ食べてくれないかな?」

 

「えぇ、いただくわ!すごく美味しそうだもの!」

 

・・・で

 

「!、美味しい」

 

「カボチャのコロッケって食べたことなかったけどこんなに甘いのにご飯に合うんだな・・・」

 

「唐揚げもしっかり揚がってて皮はパリパリ!久し振りのお肉!」

 

「良かった!それにしてもシャロはどうしたの・・・」

 

最近厳しかったのか、久し振りのお肉に感動しているんですよ。

 

「本当に美味しい、誰に習ったの?」

 

「父さんだよ・・・って言ってもほぼ一緒に勉強したんだ。」

 

母が亡くなって、父が台所に立ってくれた。

けど、自分と同じで不器用だから失敗ばかりだったのを見かねて自分もやり始めたのだ。

 

「頑張ったんだけど最初は二人して失敗しまくりで母さんみたいにはならなくてさ・・・けどね」

 

唐揚げをつまみ、食べる。

 

「唐揚げはたくさん練習したんだ。今日の味付けは宇治松家の味だけど、味とか揚げる時間とかそういうのはたくさん・・・」

 

「?エリア君唐揚げ好きだったっけ?」

 

「ううん、俺の好きなものは甘いものだよ。」

 

「ならなんで?」

 

「父さんの好きなものだったんだ。だから練習してた」

 

父の日や誕生日以外にもたくさん作った、火傷した時はすごく心配されたけど・・・それでも美味しいって食べてくれた。

 

「けど、伯父さんと暮らし初めてからはやらなくなってさ、伯父さんが忙しい時はインスタントとかコンビニとかで済ましてたし、結婚してからはお嫁さんが作ってくれたからさ」

 

美味しかった気がする・・・というエリアの顔は少し寂しそうで・・・

 

「エリア君・・・」

 

「だから、今日はうまく作れて良かった。あの迷惑じゃなかったらまた作っても「もちろん!」!」

 

「もう私エリア君の味覚えちゃったわ。リピーターになるから覚悟してて!」

 

「り、リピーターになるの?あはは・・・けどありがとう千夜」

 

その後千夜のおばあちゃん、お父さんからも絶賛してもらい、顔を真っ赤にして照れていたエリアだった。

 

・・・次の日

 

「ということがあったの、エリア君の意外な一面よね。」

 

今日もお店に来てくれたマヤとメグに昨日のことを話していた。

 

「えー、いいなー!エリアー!私もエリアのご飯食べてみたい!」

 

「えぇ!?そう言われても昨日の夕飯は全部食べちゃったからなぁ・・・」

 

「なら今度作ってください!お金だします~」

 

すっと財布を出すメグに慌てるエリア

 

「いや、出さなくていいよ!?そうだなぁまた機会があったらかな?そんなにレパートリーがある訳じゃないし」

 

「そうね、それならこれから一緒に作っていきましょう?それに今度はエリア君の味付けで食べてみたいわ、絶対に美味しいもの!」

 

「う、うん、口に合えばいいんだけど」

 

「あら?顔がまた真っ赤・・・どうしたの?」

 

「千夜が一緒にって言ったからじゃない?」

 

「二人が厨房じゃなくてキッチンに立つのってなんか素敵~」

 

いつもは厨房で二人協力しているが、広い厨房から狭いキッチンとなると話は違う・・・それじゃあまるで・・・

 

「恋人かな?」

「夫婦だよ~」

 

「「!!!」」ボンッ・・・プシュー

 

二人の言葉を聞き、想像すると同時に顔を赤くして、頭から湯気が立ち上る。

 

「え、えっと・・・エリア君が嫌じゃなければ・・・」

 

「こ、こちらこそよろしくお願いします・・・」

 

そんな初々しい二人の様子を見て、イタズラっぽく笑うメグとマヤ、その姿が狼というよりかは、小悪魔のように見えたエリアだった。




喫茶店こそこそ話

今回実は料理ができることが判明したエリア君、それから定期的に宇治松家の料理番をすることになったそうですよ?
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