本日は最初からクライマックスでお送りします!
遂にクリスマスイブとなった
依然ラビットハウスは大盛況、嬉しい悲鳴が鳴り響いていた。
「ラビットハウスへようこそ!」
「ご予約のお客様はこちらになります!」
「2番3番5番と8番テーブルお願い!」
「了解!」
「おバカ!そんな一気に無理でしょ!」
「チノ!キリマンジャロとマンデリンの違いって・・・チノ?」
本日はココアを除く全員が集合し、ラビットハウスを手伝っていた。しかし一名・・・
「みらはんのせーふくがゆめみたいで・・・」
「しっかりしろーっ!」
魂が抜けておりました。
・・・
今日のエリアは厨房担当、ここ数日でレシピはバッチリです。
一緒にやりたいというメグと共に張り切って料理を作ります。
「マヤちゃん!これよろしく!」
「OKこっちは任せて!」
「エリアさん!これどうしますか!?」
「えぇ!?なにそれフランベ!?とにかく火加減抑えて!?」
てんやわんやだが、連携がとれている三人
「「「超協力プレーでクリアしてやるぜ!/しちゃいます!」」」
・・・
「エリア君!これ次の注文!」
「了解!・・・純白に包まれ太陽を掲げる絹糸・・・って千夜!またメニュー変えたでしょ!?」
「あら!?ついやっちゃったわ!」
「カルボナーラなのは分かるけど!!」
「なんで分かるのよ!?」
シャロのツッコミが今日も響いた。
・・・
「前より腕あげたみたいだな?料理も更に上手くなってるし」
「リゼさんのレシピ結構読みましたし、最近は家でも手伝うことが増えたんです。」
「・・・ふふっ」
「?どうしました?」
「いや、エリア今お前何て言ったか覚えてるか?」
「?・・・最近は家でも手伝うことが増えたって」
今まではお店とか下宿先という風に言っていた場所がはっきりと自分の家だと言ったエリアとその変化に気づいたリゼ
「いや、気づいてないならいいよ。良かったな千夜」
「?なんのことかしら?」
「分かってないのかよ!?」
リゼのツッコミも響く
・・・
「・・・はぁ」
「どうしたのチノちゃん?、もしかしてココアのこと?」
「!、はい・・・パーティーまでに帰るって言ってたんですが」
「そうなんだ」
今日もココアは別のところでアルバイトしている。
「きっと今も焼き栗を売ってます・・・」
「や、焼き栗?けど、大丈夫だよ」
ポスッとチノの頭の上にいるティッピーに手を乗せ、撫でる。
「ココアがチノちゃんとの約束破るわけないもん」
「そうね、信じて待ちましょう?」
「きっと間に合うわ」
「エリアさん、千夜さん、シャロさん」
「俺たち16歳組のこと信用できない?」
「エリア君以外は17歳よ?」
「アンタは3月生まれだもの、今のエリアは年下ね」
「そんなこと言わないでよ!?ちょっとキメてたのに!?」
そしてそこに・・・
「サンタさんだよー!」
サンタ衣装に身を包んだココアが皆に焼き栗を配っている・・・すごくシュールだが・・・
「ほら来た、行ってあげてチノちゃん?」
「!・・・はい!」
更に明るくなった店内、皆が彼女を待っていた。
・・・
「おかえり、ココア」
「!、エリア君!その制服バッチリだね!はい焼き栗!」
「うん、ありがとうねココア、すごく気に入ったよ」
「でしょ!?これでいつでとラビットハウスのお手伝いできるね!」
「うんうん、それにこれでいつでもココアからラビットハウスを奪える。」
「!!?今怖いこと聞こえたよ!?」
「ふふふっ、なんのことかな?」
「もー!けど、これだけカラフルな服が揃うと、制服を作ってたチノちゃんのお母さんがやりたかったことが分かるよ」
「え?」
ココアの言葉にチノが疑問を浮かべているが・・・
「うん、俺も分かるよ。なら早速やってみようか」
「そうだね、皆ー集まってー」
「え?え?」
「ほらチノちゃんはここ、俺とココアがセンターでいいかな。ジュウオウジャー的な感じで」
「そうだね、その次はチノちゃんセンターで!」
そして皆が集まり・・・
「せーのっ!」
「「「「「「「ラビレンジャー!爆誕!」」」」」」」
全員でポーズを決める、それにお客さんは感激したのか拍手が鳴り響いた
「仕事してください!!」
最後にチノのツッコミも響いた
・・・そして閉店後は
「みんなおつかれメリークリスマース!」
クラッカーを鳴らして、パーティーの始まりです。
料理も飲み物はタカヒロと手伝いにきてくれた青山、凛におまかせ
「シークレットサンタの正体も明かしていこうぜー!」
そうしてシークレットサンタのプレゼント交換が始まりました。
それぞれが思い思いにみんなにプレゼントを渡していきます。
その最中、千夜のサンタのメグがプレゼントを渡した時だった。
「帯留めだわ!すてき!」
「どれどれ?うわ、すごいかわいいねこれ」
「はい!かわいいから私もお揃いの買っちゃった。」
「?、メグちゃん着物着るの?」
「来年、甘兎でもバイトしてお着物着れたらっ思ってたから・・・」
「「メグちゃん・・・!」」
以前マヤとメグは高校生になったらラビットハウスでバイトすると聞いていたが・・・まさか甘兎でも働きたいと思っていたとは・・・
「あのね?今日千夜さんとエリアさんが働いてるところみてやっぱり二人が働いてるのすごくステキだったから、私もやってみたいと思ったの!」
「「!!!」」
「リゼちゃんシャロちゃぁん!二人が妹とったー!!」
「いや別にとってないだろ!?」
「それよりそこ二人!メグちゃんに言われたことに照れない!」
・・・そして皆がプレゼントを渡し終えた時に遂に気づいてしまった
「あれ?そういえばエリア君は?」
「あっ、気づいちゃった?」
「誰にもプレゼント渡してないし・・・」
「誰にもプレゼント貰ってません・・・」
「も、もしかしてエリア・・・」
そこから導き出されることはただひとつ
「はい、俺自分の名前引いちゃって」
ピラッと見せるのはあの日シークレットサンタで引いたくじ、そこにはエリアの名前がある・・・
「!、なんで言ってくれなかったのー!?」
「あ、あはは、ごめんね?皆盛り上がってたからなんか言えなくて」
皆でエリアに詰め寄るが、チノが思い出す
「あれ?でもエリアさんプレゼントはもう用意したって言ってませんでしたか?」
「うん、ちょっと待っててね」
そういうとエリアはロッカールームへ・・・今日一緒にラビットハウスに来た千夜とシャロは思い出す。
そういえば今日エリアはなにやら大きな袋を持っていなかったか?
「よいしょっと、おまたせー!」
千夜とシャロが見た大きな袋を持って戻ってきたエリア、その表情はすごくうきうきしている。
「ココアはこれ!手品上手になったから次はテーブルマジックなんてどうかなって思って」
ココアにほテーブルマジック入門と書かれた本とトランプ
「チノちゃんは前にパズル好きって聞いたからかわいいの選んだんだ!」
チノにはかわいい兎がたくさん描かれたパズル
「リゼさんは参考になるか分からないけど・・・青山さんに聞いた先生が素敵な学園が舞台の小説です!俺も読んだんですけどおもしろいですよ!」
リゼには教師が主人公の学園物語の本
「シャロにはやっぱり陶器かなって思って、お店の人に聞いてティーカップ選んだんだ。よかったらリゼさんのプレゼントと使ってよ」
シャロには素敵なティーカップを
「マヤちゃんにはおすすめのゲームだよ!オープンワールドが魅力でさ、冒険も料理も色々できてとにかく楽しいよ!受験勉強の息抜きにでもやってね!」
マヤにはエリアもやったおすすめのゲーム
「メグちゃんはバレエ関連のを・・・って思ったんだけどこれでいいのか分からないんだ、ごめんね?けど使えないものではないと思うから・・・」
メグには分からないなりにだけど選んだレッスンに使えそうなカバンや髪を纏めるシュシュなどを
「それから店主さんには髪止めでしょ?千夜のお父さんには職人の命でもある手を守る手荒れ防止のクリームと渡すんだ。
それから青山さんには学生で買える程度のもので申し訳ないですが万年筆です。凛さんはパソコン作業多いって言ってたからPCメガネ、タカヒロさんには蝶ネクタイで、リゼさんのお父さんにはネクタイピンで・・・」
それからもどんどん出てくるプレゼント・・・そして
「最後なんだけど千夜には、これ」
緑の天然石が埋め込まれたネックレスを渡した。
「!かわいいネックレス・・・」
「本当!?」
「うん、けどこんなにどうやって?」
「実は今まであんまりお給料使ってなくてさ・・・去年のクリスマスと青山さんの本と時々ラビットハウスとラパンで使う程度だったから貯金は結構あったんだ」
「そうじゃなくて!なんで皆に用意したの?」
「・・・これ引いた時はさ、誰かに変わってもらわないとって思ったんだけどさ、これってさ、サンタを決めるくじでしょ?
だから俺が俺のためのサンタになることにしたんだ」
「それって、今の私たちの顔が見たかったから?」
思い当たる点があるのかシャロが問う。
「そう!俺が望むのは皆の笑顔!だから俺へのプレゼントは皆の笑顔だよ!」
「サンタみたいなこと言うなよ。選ぶのだって大変だっただろ?」
「そんなことないですよ?むしろ皆喜んでくれるかなー?って楽しくてしょうがなかったです!」
「分かるよー!すっごく楽しいよね!・・・けど」
「そうねココアちゃん・・・それに皆も」
「分かってるよ・・・それじゃあ、まずはチマメ隊!かかれー!!」
「「「イエッサー!」」」
「へっ!?うわぁっ!!」
エリアに飛びかかるチマメ隊、マヤとメグがそれぞれ両腕、チノが正面から抱きついてきた。
「す、少し照れますが・・・感謝の気持ちです、それからパズルは完成したらお店に飾ります!」
「ゲームありがとう!クリアしたら一番にエリアに教えるね!」
「使えないものなんてありません!全部大切に使います!!」
「!、ありがとう三人共「次ッ!私とシャロ!」えっ?」
パッとチマメの三人が離れて、次はリゼとシャロが近づき、エリアの手を握る
「本ありがとうな、エリアに応援してもらえてすっごく嬉しい。絶対に私の夢叶えるから、そのときまで側にいろよ?」
「あんな素敵なティーカップもらったら使うのもったいないじゃない!・・・けどありがとう、プレゼントを贈るエリアの気持ち、私も分かるからすごく嬉しいわ」
「リゼさん、シャロ」
二人からの感謝の言葉に涙が溢れそうになる・・・が
「まだ泣くのは早いぞ?いくぞシャロ!」
「はいっ!」
そのまま腕を引っ張られて、投げられた。
視線の先には・・・ココアと千夜・・・の前に
「おっと、ごめんなさい私たちもお礼が言いたいです」
「もふっ!?」
そこに現れた青山にキャッチされた、顔が大変羨ましいところに着地したが・・・
「私もです!まさか少し話したことを覚えていただいていてしかもこんな素敵なプレゼントをいただけるなんて・・・感激です!」
既に涙ぐんでる凛もいる
「私もですよ、万年筆大切に使わせてもらいます。」
「けど、青山さんが使ってる万年筆って前に大切なものだって」
「そのことですか?確かに今使っているのは大切なものですが・・・大切なものはいくつあってもいいじゃないですか、きっとそのほうが素敵だと思います。」
「!、ありがとうございま「青山さん早くー!」あ、ごめんなさいそれではエリアさん、いってらっしゃーい!」
トンッと押された背中、おっとっとっとこけそうになったが・・・何とか踏みとどまる。
目の前にはココアと千夜
「本とトランプありがとうエリア君・・・けどもらいっぱなしの私たちじゃないよ!」
「そうね、こんなに素敵なものもらったんだもの、なのにやられっぱなしはダメよね?」
「えぇ!?」
「ねぇエリア君プレゼント選ぶの楽しかったでしょ?」
「う、うん」
「私たちも楽しかった、私はマヤちゃんが喜ぶの一生懸命考えて、すごく楽しかったわ」
「私はリゼちゃん!教師セットはいつか必ず役に立つと信じてるよ!・・・だけど、楽しかったからこそ今エリア君に思ってること伝えるね?」
そして二人は揃って・・・
「「エリア君ずるい!!」」
「え!?」
「私だって皆に贈りたかった!だけどシークレットサンタだから我慢してたのに!エリア君ずるい!」
「そうよ!私たちの何倍もクリスマスを楽しむなんて・・・生意気ね」
よく分からない怒られ方に思わず理不尽を感じるエリア
「どういう怒り方してるんだあの二人は・・・」コソコソ
「論点がずれてきてますね・・・」コソコソ
・・・とにかく
「ずるいけどプレゼントは嬉しいから、今年のサンタの座はエリア君に渡すよ。」
ポスッとエリアにサンタの帽子を被せるココア
「でも私たちが使うかもしれなかった『エリア君へのプレゼント』を考える楽しい時間を奪ったことは怒ってるわよ?」
「ひたたっ」
エリアの頬をひっぱる千夜・・・そして
「「けどやっぱり・・・ありがとう!」」
ガッ!とエリアに抱きつく二人、それがすごく暖かくて優しくて・・・
「こちらこそありがとう・・・すごく嬉しい!!」
もうこらえる必要はない、思い切り泣きながらとびっきりの笑顔でそれに応えた。
数日後・・・エリアの実家
「ただいまー」
エリアの叔父、清治が仕事から帰宅、それを出迎える妻・・・だがとても嬉しそうに慌てている。
「おかえりなさい!ねぇねぇ!これみて!!」
「!?そんなに慌てちゃダメだ、お腹の子に・・・「そんなことより!」そんなことよりって・・・なんだこれ?うさぎのぬいぐるみ?」
ところどころ不格好なうさぎのぬいぐるみがあった。
4匹いて、大きい兎が2匹と中くらいのが1匹、小さい1匹が机の上に並べられている。
「今日贈られてきたの!」
「贈られてきた?誰から?」
「エリア君よ!」
「!!?」
この間確かに連絡した・・・だって生まれる子はエリアの・・・
「それから、大きさとうさぎの数を数えてみて?」
「・・・!、これって!!」
大きいのは自分たちだとして、小さいのはきっとお腹にいる子ども・・・だったらこの中くらいのうさぎは・・・
「!、他になにか、手紙とかは!?」
「なにもなかったわ、今度会えた時に聞けるといいな」
なんの言葉もないのは照れているのか、それとも・・・でもとにかく
「そうだ!あの二人にも見せてやらないと・・・そしたらきっと」
そういって机ごと仏壇の前に置いた。
その机の上に並んだ4匹のうさぎ、これを示す人物がそろう日が来るのかは分からない、もしかしたら減るかもしれないし、増えるかもしれない・・・・けど
もしもあの二人なら、きっとニコニコの笑顔でよくできました!とエリアの頭を撫でるだろうな、と考えるのだった。
その頃の宇治松家では・・・
「くしゅんっ!誰か噂したかな?」
くしゃみしたエリア、周りには皆からお返し!と贈られたプレゼントがたくさん・・・そこに
「エリア君大変!!」
「千夜!?なにごと!!?」
「これ入れ忘れてる!!」
「あーっ!!メッセージカード忘れてたぁぁ!!」
「皆で考えたのに!!エリア君のおバカー!!」
やってしまったぁぁぁ!!!とエリアの絶叫が響いたとさ
喫茶店こそこそ話
エリアの手作りのプレゼントはしっかりと届きました
エリアのお嫁さんが妊娠した時には従姉妹からお返しに手縫いの縫いぐるみが贈られたそうですよ