緑茶風少年   作:アユムーン

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ギリギリですが、いつかの約束のバレンタイン!

いつもよりラブコメ増し増しで!


バレンタインにはしょっぱめのお菓子を添えて

もうすぐバレンタイン!

 

女の子は友情と愛情を伝えるため・・・男の子にとってはドキドキの1日

 

エリアの学校でもそわそわしている男子がたくさん・・・ですが

 

「昨日の感じからしたらチョコが強いか?でもなぁ・・・」

 

エリアは机に向かっていたノートに新作和菓子『チョコアンコブラザーズダブルエックス』について考えています。

 

チョコとあんこを合わせた和菓子なのですが、その二つのバランスをとるのがすごく難しく、苦戦していました。

 

「そもそも皆からは甘過ぎって言われたしな・・・あー難しい!」

 

頭を抱えて悩むエリア、そこに

 

「ねぇ!和田くん!」

「ん?どうしたの?」

 

クラスメートの女子が話しかけてきました。

 

「和田君て甘いものって平気?」

「うん、大好物だけど」

「じゃあちょっと早いんだけど・・・これあげる!」

 

渡されたのは市販のチョコレート

 

「!、いいの!?」

「この間部活の手伝いしてくれたでしょ?そのお礼!」

「わー!ありがとう!!」

「こちらこそ!またよろしくね!」

 

そのまま走り去ってしまったクラスメート、エリア貰ったチョコを食べながら再びノートに目を向けます。

 

「んーもう時間もないし・・・どうしよ「♪~♪~♪ー」!、千夜?どうしたの?」

 

千夜から電話がかかってきた、電話の内容は・・・

 

「チマメ隊の為にチョコレートケーキ作るからラビットハウスに集合?」

 

・・・

 

言われた通りラビットハウスに訪れるとエプロン姿の高校生組がそろっていました。

 

「遅いぞエリア!」

 

「ごめんなさい、掃除当番だったもので・・・それでチマメ隊にチョコを作るんですか?」

 

「うん!勉強中の糖分摂取にその他諸々!とにかくお姉ちゃんとして差し入れしないわけにはいかないの!」

 

「なるほどね、俺も手伝うよ!」

 

ついでに味見できるかも・・・などと考えていたが

 

「そう?ならエリアは買い出し係よろしくね?あ、これポイントカード、しっかり出してね?」

 

「エリア君にはバレンタイン当日にあげるから今日はサポートよろしくね!」

 

「そうだな、当日楽しみにしてほしいし味見はなしでサポート頼むよ」

 

「はいこれ、買い物リストよ。買うものたくさんだからよろしくね?」

 

「・・・え?」 

 

・・・

 

「お、重い・・・」

 

たくさんのチョコレートの材料を買ったエリア

 

そもそも今スーパーもバレンタインを売り出しているので女性客が沢山、そこに男一人で買い物するのは結構きつかった

 

心身ともにボロボロになりながら戻る途中・・・

 

「へぇ、バレンタインのチョコっていっぱい種類があるんだな」

 

スーパーの広告にはバレンタインのチョコレート特集で沢山のチョコの種類がかかれていた

 

義理、友、家族、逆チョコなどたくさんの種類がある

 

「俺たちはチマメちゃんを応援するチョコだから、応援チョコだね」

 

勉強頑張る三人に向けて頑張れの気持ちを沢山込めたチョコを贈らなければ!と、急いで帰路を進むエリアでした。

 

・・・ラビットハウス

 

買い物から戻ると、リゼが沢山試食させられていました。

 

「お、おぉ、おかえりエリア」

 

「り、リゼさん大丈夫ですか?なんでリゼさんばっかり食べて・・・」

 

「一番舌が肥えてそうだったから試食してもらってたの」

 

「もうなんか、素朴なチョコケーキが食べたい」うっぷ

 

三人のアレンジの効いたチョコを食べすぎてグロッキーになっているリゼ

 

「り、リゼさん!あっそうだ!」

 

買ってきた物の中からあるものを取り出す

 

「これ口直しになるかと思って買ったんです。食べてください」

 

取り出したのは醤油味のおせんべい

 

「おせんべいか?・・・!、なんかいつもより美味しい」

 

「そのまま試食お願い」

 

パクっ、千夜がリゼの口にチョコを一口あげました。

 

「うん、さっきよりも味が良く分かるな・・・ってだから和菓子アレンジが効きすぎだ」

 

試食の判定は厳しかったが、リゼの口のリフレッシュにはなったようだ

 

「甘いものたべたらしょっぱいものほしくなるもんね」パリパリ

「分かるけど、その連鎖はカロリー的に危険なのよ!」パリパリ

 

「いや、シャロも食べてるじゃん・・・!!ひらめキーング!」

 

何かを閃いたエリア

 

「エリア君?」

 

「!、ごめん!俺一回お店戻る!」

 

そのまま甘兎に走っていった、そして数時間後・・・

 

「ただいま!これ食べてみて!」

 

帰ってきたエリアが持ってきたのはチョコを練り込んだ餅であんこを包んだ大福・・・『チョコアンコブラザーズダブルエックス』と・・・

 

「これおかき?」

 

「うん、大福で余った餅で作ったんだ、とりあえず醤油で味付けした。」

 

「じゃあまず大福から・・・うん、これあんことチョコいいバランスで上手いな」

 

「けど甘すぎじゃない?」

 

「そこでおかき食べてみて!」

 

「?・・・!!、醤油味で美味しい」

 

「お茶もいれた!飲んで!」

 

「お茶がいつもより美味しくなってるー!」

 

「もういっかい大福!」

 

「渋くなった舌に甘さが広がる・・・無限に続くなこれは」

 

「大福、おかき、お茶のコンボ・・・これならバレンタインの新商品にぴったりかも!すごいわエリア君!」

 

「もうこれはダブルエックスじゃない・・・名付けて『クリムゾン大福セット』!」

 

「祝いましょう!新たなメニューの完成を!」

 

「いえーい!当日も食べに行くね!」

 

「お、おめでとう・・・って!今は甘兎の新商品作ってる場合じゃなーい!」

 

シャロの一喝で再びチョコ作りに励む一同、エリアも何度も買い出しと手伝いを頑張った・・・

 

その途中、シャロが千夜に聞きます。

 

「ねぇ千夜、チマメちゃん達へのチョコもいいけど・・・ちゃんと用意してるんでしょうね?」

 

「なっ、なにをかしら!?」

 

「・・・隠せると思ってるの?」

 

「思ってないわ・・・大丈夫ちゃんと用意してるから」

 

千夜が用意したもの・・・それはエリアに向けた手作りの・・・

 

「ならいいけど、ちゃんと渡すのよ?」

 

「も、もちろんよ!」

 

「?、千夜とシャロはなんの話してるの?」

 

「「エリア/君には関係ない!」」

 

「???」

 

なぜか怒られました

 

・・・

 

バレンタイン当日

 

ラビットハウスでチマメ隊に出来上がったチョコケーキを振る舞いました。エリアの完成した新作和菓子も添えました。

 

皆からの応援の気持ちがこもったケーキ達をひとつ残さず食べる姿にみんなほっこり・・・そして

 

「はいっ!エリア君!」

 

「私達皆からのチョコレートよ!」

 

「ありがたく食べなさい」

 

「!!すごい!」

 

エリアは皆からのチョコレートを受け取っていました。

お皿いっぱいに積まれたチョコレートに昨日からお預けくらっていたエリアは大喜び!目を輝かせています。

 

「いいの!?食べていいの!?」

 

「それはお前のものだよ、好きにしていいぞ」

 

「じゃあ・・・いただきます!」

 

山盛りのチョコレートケーキを食べるエリア

 

「おいしい!おいしい!」

 

「そんなに美味しそうに食べてもらえるなら作ったかいがあったわね~」

 

「あっ、そうだリゼさん」

 

「ん?」

 

「お誕生日おめでとうございます。これプレゼントです」

 

「!?覚えてたのか!?」

 

「覚えやすいので、中身は髪止めです。千夜と選んだので大丈夫だと思うんですけど・・・」

 

「そんなこと気にしないでいいのに・・・ありがとうな」

 

「皆からもあるんでしょ?」

 

「うん!はいリゼちゃん!あーん!」

「今プレゼントはないから・・・はいあーん♪」

「千夜っ!うぅ~私からはガトーショコラです!」

「マシュマロ~」

「苺です!」

「ひとくちどうぞー」

「いや皆食べかけかい・・・でもまぁ俺も~」

 

フォークをきれいな物に変えて、皆で一口ずつ献上

 

それに照れたリゼは・・・

 

「先にあがるっ!」

 

逃げ出してしまいました。

 

「ふふっ、作戦成功!」

「今頃腰抜かしてるかしら?」

「ねぇねぇ!見に行こうよ!」

「さんせーい!行こう行こう!」

 

逃げ出したリゼの後ろ姿を見て皆がにやけます、だって今リゼのロッカーには皆からのサプライズプレゼントがおいてあるのです

 

「女子更衣室でしょ?俺入れないし、留守番してるから後でどんな感じだったか教えてね!」

 

皆が見に行くなかでエリアは店内で待つことにしたのですが・・・

 

「あれ千夜?行かないの?」

 

「えぇ、もちろん行くけど・・・その前にこれ!」

 

顔を真っ赤にした千夜から手渡されたのは・・・

 

「?チョコレート?なんで?」

 

だって今食べてるこれがバレンタインのチョコなのでは?と首をかしげるエリア

 

「そ、その!それは皆からので、こ、これはその・・・こ、個人的に・・・」

 

「個人的?友チョコ?」

 

「・・・!そっそうなのっ!・・・って違う!」

 

「えっ違うの?じゃあ義理?」

 

「義理なわけないじゃない・・・そ、それは・・・」

 

「それは?」

 

ここまで言って分からないとはすっとぼけているのか?と思わずにはいられないがエリアの顔は純粋そのもの、本気で分からないって顔をしている。

 

「とっ、とにかく特別なチョコなの!それじゃあ後で!」

 

千夜もリゼの様子を見に行ってしまいました・・・

 

「特別?・・・!、分かった!」

 

友チョコでもなく義理でもないチョコレート、つまり

 

「この間スーパーで見た家族チョコ、ファミチョコってやつだ!」

 

違う!・・・コホンッ、千夜の気持ちはほんの少しも届いていませんでしたとさ・・・いや、家族なんだからある意味本命を越えたチョコかも?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千夜が去った後のエリアは・・・

 

「家族チョコか・・・すっごい嬉しいな・・・えへへっ」

家族チョコだからなのか、エリアは千夜からのチョコを胸に抱いて、喜んでいた。

 

果たしてそれは本当に家族として千夜から貰えたものだからなのか

 

それとも・・・




喫茶店こそこそ話

エリアは学校では、これまで応援した友だちや、手伝いをしてあげた友だちからの感謝チョコをたくさん貰ったそうです。

しばらく嬉しそうに食べていましたが、千夜からのは最後までとっておいて、ゆっくり大切に食べたそうですよ?
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