緑茶風少年   作:アユムーン

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旅行行き先決め&卒業と進級&???編


あの日描いた今日の日に

「いらっしゃいませー!」

 

今日のエリアは甘兎庵ではなく、ラビットハウスで働いていました。

 

「エリアさん、このコーヒーをあちらのお客さんにお願いします」

「了解!」

 

なぜラビットハウス働いているのかというと・・・

 

「え?旅行資金これだけ?もっと貯まってるかと・・・」

「全然貯金してない!」

「わたしもー」

「クリスマスで使いすぎたな・・・」

 

上からココア、シャロ、千夜、エリアの17歳(エリアは16)組、金欠のため旅行に向けて資金集めを始めることにしたのだ。

 

リゼも旅行資金を貯めるためにどこかにいったそうだ

 

そんなかんじで人手が減ったラビットハウスに短期でアルバイトに来たエリア、制服はもちろんクリスマスの時に貰ったものだ

 

「あ、青山さんいらっしゃいませー」

 

「エリアさん?ここは甘兎庵でしたか?」

 

「旅行資金のための短期バイトにきてるんです。ご注文は?」

 

「ではエリアさんブレンドのコーヒーをお願いします」

 

「分かりました、チノちゃんお願いします!」

 

「はい、それにしても皆さん普段から貯金していないから足りなくなるんです・・・エリアさんは別ですけど」

 

「あはは、クリスマスの時に旅行に行くことになるとは思ってなくて、モカさんの所は格安チケットで行ったからね」

 

「では、卒業旅行の行き先決まったんですね?」

 

「あぁそうだ、チノちゃん決まったの?」

 

「え?」

 

エリアの発言に驚く青山、だってその口ぶりではまだ決まっていないかのようではないか

 

「いえ、まだ決まってません!皆さん意見バラバラでエリアさんに至ってはどこでもいいと言いますし・・・全て私に委ねられました!」

 

チノがバンッと机に広げる旅行のパンフレット達はどれも方向性の違う旅行先

 

海で泳ぎたいマヤ、とにかく都会に行きたいメグ

 

遊園地に行きたいココア、老舗で斬新な喫茶店があり、刺激をうけられそうな場所と要望の多い千夜

 

リゼと同じ場所と言うシャロとどこでもいいエリア

 

とにかく方向がバラバラだったので、ガレットデロアの王様であるチノが決めることとなったのだ

 

「正直受験の時より迷っています!」

「あら」「まぁ」

 

頭を抱えるチノ、エリアと青山も驚いていました。

 

・・・

 

「それならココアさんの実家はどうですか?」

 

「それは考えたんですが、ココアさんにも新鮮な方が楽しめるのではないかと、それにエリアさんは一度行っているので」

 

「うーん・・・田舎系はナシなら大都会はどうでしょう?『百の橋と輝きの都』」

 

「!」

 

旧市街を中心に様々なお店やエンターテインメント施設にも繋がっている都会、更に青山の知り合いがいるので長期滞在前提なら宿泊費用も安くなるとのことで・・・

 

「でも長期滞在・・・」

 

長く木組みの街を離れることに不安を感じているチノ、そのチノに

 

「では、お店は私に任せて考えてみてください」

 

颯爽とバータイムの衣装に着替えて、カウンターに立つ青山

 

チノは青山の勧めに乗り、少し外で考えてくることに・・・お店にはエリアと青山と少しのお客さんだけに

 

「・・・エリアさん、私の提案はお気に召しませんでしたか?」

 

「えっ?」

 

「百の橋と輝きの都」

 

「っ!」

 

「先ほども少し驚いた顔をしていましたので、なにかあるのではないかと思いまして」

 

「・・・実は俺はそこの出身なんです」

 

そう、エリアの実家があったのはその百の橋と輝きの都なのだ

 

「!、そうだったんですか、それなら私と同じですね」

 

「そうなんですか!?」

 

「はい、でもそうだとしたらこの場所はダメですね、エリアさんにとっては新鮮とは言えません・・・」

 

「いや、あの辺のこと全部知ってるわけではないから行きたいとは思うんですけど」

 

「叔父さまのことですか?」

 

「・・・はい、バッタリ会うなんてことありえそうで」

 

まだ会う勇気はないので、不安なのだ

 

会ったらまた自分は前みたいになってしまうのではないかという不安が拭えないのだ

 

「すみません、私余計なことを・・・」

 

「!、違うんです!青山さんを攻めてるわけじゃなくて!」

 

「けど、皆さんと旅行するなら心置きなく楽しめるところに行きたいでしょう?」

 

「そ、それはそうなんですけど・・・」

 

「ならやはりチノさんにお伝えして場所を「待って!」?」

 

携帯を取り出した青山を止める

 

きっと皆もこの話を知ったら、場所を変えようと勧めてくれる・・・

 

「エリアさん?」

 

「本当はすごく不安です、でも皆と一緒にあそこにいけばなにか変わる気がするんです。」

 

だけど、ここで逃げてはいけないとも思うのだ

 

確かにまだ叔父達に会う勇気はでない・・・だけどそれは一人だったらの話

 

「皆となら・・・なんとかなる、そんな気がするんです」

 

「!、分かりました・・・このことは皆さんにお話は?」

 

「・・・黙ってます。折角青山さんのおかげで軌道に乗り始めたのにそこに水を差したくないので」

 

「なら、私からも秘密にしておきます。」

 

「・・・ありがとうございます」

 

・・・その日のアルバイトは問題なく終わり、後日資金集めをしていたシャロを除くメンバーがラビットハウスに集合した。

 

皆稼ぎは上々で、旅行の準備はなんとかなりそうだった。

 

そして、チノから行き先が発表される

 

「・・・というわけで行き先はこの大都市でどうでしょう?」

 

要望が全て詰まっている行き先、更にホテルも格安になるということで皆大喜び・・・そこに

 

「バイトで遅れたわ!」バンッ

 

バイトで遅れていたシャロが来た、旅行先を知ると慌てた様子に

 

「確かシャロちゃんのご両親の出稼ぎ場所よね?」

「ま、まぁ問題ないわよ」

「あっ、そういえば私もお父さんが働いてる大学があるようなないいような」

「家族なら覚えとけ」

 

「・・・」

「エリア君?」

 

その話を聞いて神妙な顔つきになっているエリアに声をかける千夜

 

「!、なに?」

 

「・・・今は無理でもちゃんと話してね?」

 

「!!」

 

「私は・・・ううん、私たちは待ってるから」

 

なにも知らなくても察してくれて、待ってくれると言う千夜、その気持ちが嬉しくて

 

「うん、ちゃんと話すし・・・この旅行楽しもうね」

 

「もちろんよ!」

 

・・・そしてそれから数日が経った。

 

「ふわぁー・・・」

 

教室であくびをするエリア、今日は卒業式と終業式で、終わったのでエリアは教室でのんびりしていた。

 

ここのところ働き詰めだったし、旅行に向けて体を休めるためにも今日はバイトもいれてない

 

友だちと談笑していたら・・・

 

「あっそうだ和田、誕生日おめでとう」

 

「!、ありがとう!」

 

「えっ?和田誕生日なん?やばっなにも準備してない、とりあえずお菓子あげる!」

 

「!いいの!?」

 

「いや、お菓子でどんだけ喜んでるんだよ」

 

「甘味は俺のエネルギーだから」

 

「そうなんだ、それならちょっと待っててね!皆!購買で甘いもの買い占めに行くよ!」

 

「なんで!?」

 

あまり話にはでないが学校でも愛されているエリアだった

 

・・・甘兎庵

「ただいまー」

 

たくさんのお菓子を抱えて帰ってきたエリア、旅行のお供のお菓子の確保ができてご満悦

 

「おかえりなさいエリア君・・・あら旅行に向けてお菓子買い込んできたの?無駄遣いしちゃダメよ?」

 

「違うよ、クラスの皆から貰ったんだ。それにしても今日お客さん多いね・・・っていうか千夜のクラスメイトじゃない?」

 

店内は多くの人でごった返していた、お客さんは以前見た千夜のクラスメイト達だ。

 

「あ、エリア君お帰り!早速手伝って!」

 

「ココア?なんでウチの制服で手伝ってるの?」

 

「実はクラス替えがあるからそのお別れ会することになっちゃって・・・」

 

「いや、来年も会えるよね?」

 

「エリア君!このクラスで過ごせるのは今日だけなんだよ!?」

 

「だから!来年も会えるでしょ!?」

 

「というわけでエリア君、お手伝いよろしくね?」

 

「はぁ・・・了解」

 

・・・数時間後

 

「はぁ・・・いつもの倍疲れた」

 

何故か千夜のクラスメイトに絡まれたエリア、以前お世話になったこともある(文化祭後のエリア完治パーティーの手伝い)ので、無下にもできず、とにかく頑張った。

 

「お疲れ様エリア君、お茶ここに置いておくわね」

 

「ありがとう・・・!?」

 

後ろから声をかけられて、そちらを振り向き、お茶が置かれた場所を見ると・・・

 

『エリア君!誕生日おめでとう!』

 

と、書かれたバースデーケーキがあった

 

「え?え?」

 

突然のことに驚き、ケーキと千夜とココアを見る。

 

「私たちが忘れてるとでも思った?」

「そんなわけないじゃない!、このために色々準備してたのよ!」

 

「~~っ、これは反則だよ」

 

熱くなる目頭を押さえて、上を向く・・・そこに

 

「ごめん遅れた!まだパーティー始まってないよな!?」

「リゼ先輩のボタンゲットできたわ!」

「ごめんなさい!卒業祝いにチマメ隊でシストしてました!」

「でもちゃんとクリアしてきたよ!」

「エリアさんのプレゼントも用意してきたよ!」

 

卒業式だったリゼとチマメ隊、それにシャロも来てくれた。

 

「それじゃあ卒業&進級&誕生日!」

「&大都市旅行決起集会!はじめましょう!」

 

ココアと千夜が飲み物を配りながら、号令をかける

 

「えらく纏めてるな・・・いいのかエリア?・・・エリア?」

 

声をかけたが返事がないエリア

 

「ごめんなざい、暫く顔あげられないぃ・・・」

 

うずくまってしまったエリア、嬉しさが天元突破したようだ

 

「そんなー顔あげてよー♪」

「エリアさんのお顔がみたーい♪」

 

「やめてぇー!」

 

マヤとメグがエリアを擽ってみるが顔は上がらない

 

「ほら、エリア君、皆エリア君をお祝いしたくて集まったんだから、泣いてちゃダメよ?」

 

「!!」

 

去年と同じように、声をかけてくれた千夜

 

あれから色々あった、けどなんとか乗り越えてここまでこれた

 

あの日語り、想像し、笑いあった『これから』に、たどり着いた

 

そしてこれからも『これから』は続く

 

「さ、ろうそくの火を消して!」

 

「・・・うん」

 

去年より一本増えたろうそくの火を拭き消す。

 

「よーしっ!これでエリア君も正式に17歳組だ!それじゃあみんな!」

 

「「「「「「「お誕生日おめでとう!エリア!/さん!/君!」」」」」」」

 

「うん、ありがとう!皆!」

 

楽しいパーティーが始まった・・・そして楽しい時間はこれからもきっと続いていく




喫茶店こそこそ話

次回!いよいよ旅行に出発ですよ!
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