ここからオリジナルに入ります。大丈夫、もうエリアは一人ではないので!
列車で移動中、ココアが立ち上がり言いました
現在の座席はリゼと千夜、チノとシャロのペアがそれぞれ対面するように座っており、エリアは少し離れた座席に座っています。マヤとメグは列車探検に行っています。
「みんな突然ですが聞いてください!重要なお知らせがあります!」
いつになく真剣な表情のココアに全員注目、そしてココアからのお知らせは・・・
「この旅の最中は共同生活!つまり家族も同然です!ここでいっておきたいことがひとつ・・・」
「おぉ?なにか注意点とか?」
「なーにー?」
コホンとひとつ咳払いを挟み・・・
「私がお姉ちゃんで後は全員妹」
「保護者が必要だな」
リゼの的確なツッコミが決まったところで、今回の物語は始まります。
・・・
そんなココアのお知らせから話題は共同生活について
「そういえば長期滞在で生活も一緒は初めてだな、特にエリア」
「?俺ですか?」
「お泊まり会の時とか大体お前いないからな」
「?そうでしたっけ?、っていうかそれはそうでしょう」
私男子、貴女達女子と話すが・・・
「!、エリア君!今回の旅においてその線引きは捨ててもらうよ!」
「そうね!私たちは男女の壁を越えた家族になるの!」
「え、えぇー・・・シャロ助けて」
いつものペースに流される前にシャロに助けを求めたが
「うーん、行き過ぎるのはよくないけど・・・エリアならいいわ」
「私も別にエリアならいいぞ?」
「それに、エリアさんは既にその領域にいると思いますが・・・」
「!?そんなことないよ!!?」
「でもエリアさん、最近ココアさんからのハグ拒みませんよね」
「そ、それは・・・」
単純に慣れただけ・・・ではあるが
「なんていうかエリアのそういった場面見ても下心を感じないんだよな・・・なんていうか、本当に友達って感じがする」
「エリアからのスキンシップはないですもんね。だからでしょうか?」
「それもあるな。よしっ、今回の旅行はエリアから来い」
「えぇ!?リゼさんまで!?」
「ははっ、流石に冗談だよ。けどそこまで頑なになるなよ?そっちの方がかえって寂しい、少なくともこの旅行中はそこまで意識しないでいいからな?」
確かに男女として色々と気を付けないといけないことは数多くあるだろうが・・・きっちりしすぎていたら折角の旅行も一緒に楽しめない
「そうね、さっきも行ったけど行き過ぎなければいいと思うわ。今回の旅行は共同生活、色々気を付けないといけないことはあるとは思うけど」
「エリア君が横縞な気持ちで接してこないって私たち知ってるよ、だからいつでも私たちはウェルカムカモーンだよ!」
「だから、もう一歩近づいてちゃえばいいのよ、ピョンピョンってね?」
「試しにこちらの座席に来てはどうですか?まだスペースにも余裕もありますよ?」
「み、皆・・・」
そう言ってくれるのは嬉しいが・・・
「なんていうか俺自身が照れるから、勘弁「しませーん!」「お隣もらいましたー!」ちょ!?」
千夜とココアが素早く移動してエリアの両サイドを陣取った
「あのね?私たちはエリア君の家族になろうとしてるんじゃないよ、もちろんお姉ちゃんの座は狙ってるけどね!・・・けどこの旅行で私は皆で家族になりたい」
「!ココア」
「私も、この旅行だけのごっこ遊びでなく、形だけでもなく、これからも互いが想いあう、そんな家族になりたいの、もちろんエリア君にもそう思ってほしいわ」
二人からの言葉が届く・・・耐え難い喜びが体を巡るが・・・
「はぁぁ・・・」
思わずため息が溢れた、これは決して呆れからくるため息ではない
「あれは降伏の合図だな」
「えぇ、落ちましたね」
「エリアさんの負けですね」
「チノちゃん割りとはっきり言うね・・・けど、その通り、俺の負けだね。分かったよ、けど急には無理だ。実は今回の旅行で俺は一つやりたいことがあるんだ」
「やりたいこと?」
「そう、やりたいこと・・・っていうか、やらなきゃいけないこと」
「・・・それが終わったらってことか?」
リゼにはそれがなにかがなんとなく分かってしまった
きっとエリアは・・・
「そうです。だからなるべく早くやってきます」
「エリア君、それって一人でも大丈夫なの?」
「んー・・・それはできれば皆にいてほしいとは思うけど、こればっかりは俺が何とかしなきゃ。大丈夫、ちゃんと全部終わったら話すよ、聞いてくれるでしょ?」
その瞳はいつか見た瞳と同じ、光を灯し、覚悟を決めた瞳
「もちろんです!」
「なら、それまで楽しみにしてるね!」
「ありがとう・・・ふぅ」
話し終わると、また瞳はいつもに戻った・・・でも微かに光が残っている
「エリア君、ちゃんと帰ってきてね?」
「うん、もう迷わないってあの日決めたから・・・大丈夫」
あの日・・・ハロウィーンの時を思い出す、あの日もう捨てない迷わないと決めた・・・だから今ここにいる、もう絶対に自分の帰る場所を見失わない
「なら安心・・・けどこれとそれは話が別よね?」ズズイッ
「ん!?」
「エリア君がその日を向かえるまで私たちが待つ道理はないもんね」ズズイッ
「んん!?」
距離を詰めてくる千夜とココア
「あ、エリア君はそのままでいいよ?あ、おかし食べる?」
「私たちが勝手に近づいていくだけだから、ほらあーんして?」
「あれぇ!?なんかおかしくないかなぁ!?」
「お前らーあんまりやりすぎるなよー」
「エリアが爆発しない程度にしなさいよー?」
「すでに爆発寸前ですが?」
・・・そうこうしているうちに列車が到着した
しかし、全員寝ていたので大慌て!急いで下車の準備をしました
それぞれ自分の荷物を取って、扉に急ぎます!
その中でまだ完全に目覚めていない人物が二人・・・
「!エリアさんにココアさん!起きてください!!」
「えへへぇ、パンが焼けたよー・・・zzz」
「じゃあいただきます・・・zzz」
起きない二人を引っ張って進むチノだったが、
「ほら!急いでください!!」
「うーん、なぁにぃチノちゃん・・・」
「昼御飯ならさっき食べたでしょ?」
「なんて典型的な寝ぼけかたですか!!・・・あっ!!」
プシュー!バタン!・・・ゴォォォォ・・・
列車の扉は閉じられ、三人が取り残されました。
・・・
「ココアさんとエリアさんが起きなくて降りそびれたー!」
「ごめんねチノちゃん!巻き込んでごめんね!」
「完全に寝てました申し訳ありません・・・」
「・・・で、どうするつもりですかおねぇちゃん、おにぃちゃん」
「え、エリア君・・・」
「お、おーけー・・・お兄ちゃんと」
「・・・お、お姉ちゃんに」
「「まかせんしゃ~い・・・」」
声も体もはガタガタに震えながらいってもなんの説得力もなく・・・
「まったく、とんだお姉ちゃんとお兄ちゃんもいたものです」
「今お姉ちゃんって呼ばれても嬉しくなーい!」
「っていうか俺お兄ちゃんなんだ、なんか嬉しいかも」
とにかく向こうに着いたであろうリゼに連絡、先にホテルに向かってもらうことにした
「んー、次の駅で降りたら目的のホテルまではそこまで遠くないみたいだよ」
携帯で道を調べるエリア
「ほんとに!?よかったー」
「それにしてもえらいことに・・・!」
視線を上げた先にあった線路図、それを見たエリアが固まる
「どうしたんですか?」
「・・・ううん、なんでもない、次のところつくまでもう少し時間かかるからさ、座ろう」
それからも線路図をじっと見つめるエリア・・・そして
『まもなく到着いたします、お乗り換えの際は・・・』
「あっ、もう着くね!今度こそ降りよう!」
荷物を持って、今度こそ確実に降りられるように扉の前へ
「今度こそってこんなことになったのはココアさんとエリアさんのせいですよ、全く」
「ごめんねチノちゃん・・・次の駅に降りたら少し歩いてトラムってのに乗ってここの乗り場まで降りて?途中にカフェとか商店街があるから楽しめると思うし、冒険するといいよ」
「エリアさん?」
「不安だったら近くの人に・・・この商店街の八百屋のおじさんとかいい人だから聞くといいよ。ココアなら問題ないでしょ?」
「それはもちろんだけど・・・エリア君は?」
プシュー・・・ガコンッ
ドアが開いた
「ごめん、俺・・・二人とは行けない」
「「え?」」
「やらなきゃいけないこと、やってくるね。さぁ行って!」
トンっと優しくココアとチノの背中を押す、二人は列車の外へ
「エリア君っ!」
「絶対に後で合流するから、先に行ってて」
「そうじゃなくて・・・どこに!」
「後で話『プシューバタン!』」
最後まで聞く前に、列車のドアが閉まった。
あまり突然のことに唖然とする二人だったが、すぐに我に帰り・・・扉の前にいるエリアを見る
「 !」パクパク
なにかを言っているようだが聞こえない・・・そして
ニコッ ブンブン!
まるでお別れのように笑顔で手を振るエリア
そのまま列車は発車してしまった
「エリア君っ/さん!!!!」
・・・
「心配させとくから、メッセージだけいれて・・・電源切っとくか」
今回の旅行メンバーのチャットグループに
『突然だけど、ごめん。少し単独行動します!明日くらいには合流しようね!それじゃあよい旅を!』
と送信して、携帯の電源を落とし、座席に座った。
「さて・・・行きますか」
あの夏と同じように一人で、だけど気持ちは一人ではない
「大丈夫・・・見ててね、父さん母さん」
天国の父と母に誓い、向かう先は・・・
「ふぅ、去年とかわってないな・・・それじゃあ行くか、家に」
自分の家だった場所へとエリアは進む
喫茶店こそこそ話
突然の単独行動をとったエリアでしたが、実は青山と話してから旅行中に実家に訪れることを考えていました。青山も店主もなんとなくそのことを察していました。
このような形で向かったのは列車で皆から家族になりたいと言われて決心が鈍りそうだったからだそうですよ
けじめをつけてから皆と向き合いたい・・・そう思ったそうです