緑茶風少年   作:アユムーン

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四月、怒涛のスケジュールにかなり苦戦し、この話が遅れてしまい申し訳ありませんでした。

旅行を終えて、これからに目を向けるエリア、前を進む前にみんなにもう一度お礼&ご挨拶

それから次回、最終回です。


これから

記者会見からてんやわんやして、翌日

 

遂に木組みの街に帰る日になった。

 

皆少し寝坊しかけたけど、なんとか起きて帰る準備を始めた。

 

途中シャロのパンツがなくなったりした(エリアはなにもいわずそっと退散した)が、ドタバタとあわただしく準備終えて・・・

 

「それじゃしゅっぱーつ!今日はどこ行こっか」

 

鞄を背負ったマヤが皆に問いかけます・・・が

 

「マヤさんたらまだ街に残るつもりですか?」

 

「!、ついクセで!?」

 

すっかりこのホテルが第二の家になった様子のマヤ、その光景をエリアは微笑ましく見ている。

 

「どうしたのエリア君?なんだか嬉しそうだけど」

 

「いや、マヤちゃんは皆とここで過ごして、ここが家みたいに思ってたみたいだから。それがなんかいいなぁって」

 

旅を通して家族になった皆の家、それがロイヤルキャッツ、そう思ってるのはマヤだけじゃない、きっと皆も

 

「そう考えるとエリア君はお家が三つもあるのね?」

 

「三つ?」

 

「そう、三つよ!」

 

一つ目は自分が生まれ育ったあの家

 

二つ目は皆と家族になったこのホテル

 

三つ目は・・・

 

「エリア君が選んだ木組みの街の甘兎庵!私と一緒に帰る場所!」

 

そう言って千夜はエリアの手を握った。

 

見失ったこともあったけど、皆に教えてもらって、自分で見つけて選んだ帰る家

 

「!、そうだね、三つもある」

 

「帰る家があるって幸せね」

 

「うん」

 

幸せを噛み締めながら、千夜の手をぎゅっと握る。

手を握ることは以前からしていたこと、だけど今は愛おしく感じる。

 

「ほらそこイチャイチャしてないでとっとと行くわよ・・・それとも置いてったほうがいいかしら?」

 

「なんでそうなるの!?」

 

「春休みもまだあるし、あと数日エリアの実家に泊まってくればどうだ?」

 

「後は若いお二人で仲良くね!式には呼んでね!」

 

「もうリゼちゃんとココアちゃんったら!・・・それいいかもしれないわね・・・」

 

「はいはい、帰るよー・・・っとその前に」

 

千夜にツッコミを入れつつ、支配人達の元へ

 

「支配人さん、副支配人さん!お世話になりました!」

 

「そういえば私達がホテル最後のお客さんなんだっけ」

 

「えっ!?」

 

ココアの言葉に驚くエリア、ここが第三の家だと思ったばっかりだったのに・・・

 

「・・・そうでしたっけ?」

「気が変わりました」

 

「えぇっ!?」

 

からの支配人、副支配人の言葉に更に驚く

 

「またのお越しをお待ちしております」

「今度はこちらもサプライズを用意しておきますね」

 

「!!っ~~!はい!!」

 

嬉しさに笑みが堪えられないエリア、大きな声で返事をした。

 

そうして再会の約束を交わしてホテルを後にする・・・前に

 

「待って、青山さんと凛さんは?」

 

確か昨日、エリアが青山に記者会見の相談した時に実はカジノで大勝ちしたんです~と、言っていたが・・・不安になったので少し一人で探すことにして・・・暫く

 

「あっ、青山さん!凛さん!・・・なぜそんな格好を?」

 

ようやく見つけた二人・・・そこにはメイドの格好をした青山と凛がいた。

 

「カジノに行ったのがばあやにバレてしまって、謹慎中です」

 

「えぇー・・・二人は一緒に帰らないんですか?」

 

「そうなりますね、青山先生がここなら新作が書けそうだとか・・・」

 

「そうですか・・・少しお別れですね」

 

思えばここまでたどり着くのに青山にはたくさんお世話になった、しばらく会えないのなら今のうちに

 

「あの、青山さん、ありがとうございます。青山さんがたくさん相談に乗ってくれたから、俺ここまで「ストップです」むぐっ!」

 

お礼を言おうとしたら、口を塞がれた。

 

「その台詞を聞くのはまだですよエリアさん?」

 

「??」

 

口を塞がれながら、首をかしげる。

 

「凛ちゃんから聞いたんですよね?

貴方がどんな道を進み、その道を誰と進むのか・・・

私は貴方の進む『これから』を応援したいんです。」

 

そう言って、塞いでいた手を離す。

 

「ぷはっ、応援?」

 

「はい、応援です。」

 

「・・・ずっと気になってたんです。青山さんはどうしてそんなに俺によくしてくれるんですか?」

 

青山とは友だち・・・ではない、先生ではあるけどエリアは生徒ではない・・・

 

だけど、友だち以上になんでも話せて、先生以上に沢山のことを教えてくれる、不思議な人

 

「そう言われるとなんででしょうか?」

 

「えぇ!?」

 

「きっときっかけなんて些細なことです。甘兎でたまたま会った店員さんと小説家がたまたま仲良くなって、たまたま相談に乗る機会があって・・・そんな感じですよ。」

 

「けど、俺は青山さんになにも返せないです・・・」

 

たくさんもらっているのに、恩返しができない・・・思わず顔を伏せてしまう。

 

「!、そんなことはありませんよ」

 

ポスッ、エリアの頭を撫でる青山

 

「ココアさんには伝えましたが・・・エリアさんも沢山の素敵を運んでくれたんですよ?」

 

「俺が?」

 

「はい♪例えば、甘兎での楽しい時間・・・たくさんのアイデアとスイーツとサービスの数々と、千夜さんエリアさんのコンビを見るのはいつも楽しかったです。

 

ラビットハウスでは苦手なコーヒーにチノさんと共に挑戦して、リゼさんとココアさんがそれを応援して・・・見てるこっちも元気をもらっていました。

 

ラパンでは、色んなハーブティーを試して、寝てしまったこともありましたね・・・やれやれと言いながらもシャロさんがエリアさんのお世話をする姿にはとても優しさを感じました。

 

マヤさんメグさんに振り回されるのを街中で見たこともありましたね・・・けど、その時のエリアさんは決して嫌な顔なんてしていなくて、優しいお兄さんのようでした。」

 

全部全部、知ってる出来事だ・・・けど、青山がそんなに自分達のことを見守ってくれていたなんて知らなかった

 

「!!」

 

「この光景のどれもがエリアさんがいなければ見れなかったのですよ?・・・あっ、このままではストーカーみたいですね!?ち、違いますよ!?」

 

「わ、分かってます!」

 

分かってる、青山はただ見守ってくれていたんだって

 

「なら良かったです。

 

話は戻りますが、エリアさんと皆さんが笑ったり泣いたりしながら歩んだ後には幸せのあしあとが残るんです。そんな素敵なあしあとを辿ると、私も不思議と幸せになれるんです。それだけでお返しは十分です。」

 

「幸せのあしあと・・・」

 

「あっ、凛ちゃんこれ次の新作の書き出しに・・・って凛ちゃん?なんで泣いてるんですか?」

 

先程から黙っていた凛に目を向けると、涙を浮かべていた。

 

「翠ちゃんが感動的なことを言うから~っ!」

 

「あら・・・とにかくエリアさん?私に引け目なんて感じる必要がありません。いつでもなんでも相談してください。私がどーんと受け止めます!」

 

「!はい!青山さんこれまで、じゃなくて!これからも!よろしくお願いします!!」

 

そういって前に手を差し出した。

 

「はい!その言葉を待っていました!」

 

ぎゅっと、その手に答えた青山

 

「あの、それから凛さんも・・・なにかと大変だと思いますけど仲良くなれたら・・・」

 

「!はい!もちろんです!!・・・なので青山先生が逃げた時には捜索をよろしくお願いします!」

「凛ちゃん!?」

「喜んで!」

「エリアさん!?」

 

二人と握手を交わして今度こそ、皆とホテルを出る。

 

・・・

途中ブライトバニーに寄った。

 

「抹茶フラペチーノください。」

 

「かしこまりました。トッピングはいかがなさいますか?」

 

「ホイップ、シロップマシマシ、チョコシロップも追加増量で!後はちみつ!」

 

「かしこまりました、カウンター横でお待ちください。」

 

「お願いしまーす♪」

 

・・・カウンター横

 

「相変わらず胸焼けしそうなメニューだな・・・」

 

「そうですか?」

 

先に注文していたリゼと待つ、残りのメンバーは現在注文中&選択中である。

 

「それで太らないんだから憎いよなぁ・・・」グギギギ

 

「あだだだだぁ!?」

 

乙女の怒りのCQCを決められた・・・

 

「それで、今回の旅行はどうだった?」

 

「へ?」

 

「・・・実はこの旅行でさ、私が一番歳上でしっかりしなきゃって思ってたんだよ。遊園地ではシャロに怒られたけど、最初は思ってた。そしたら一番心配してるやつがいきなり単独行動だもんなぁ・・・」

 

「うぐっ、ごめんなさい・・・けどリゼさん俺がどこに行ってるのか皆には内緒にしてくれたんですよね?」

 

「まぁな、お前が覚悟を決めて向かったのは分かってたし、そこに水を差すほど無粋じゃないさ」

 

「ありがとうございます」

 

「それで?今回の旅行はどうだった?」

 

「自分の中にあった色々なものを一回全部リセットして、それからもう一回作り直した感じです。」

 

止まっていた伯父との関係

父と母への後悔や未練

そして皆との絆

 

「全部一度崩して、それぞれを皆で作り直して・・・やっとこれからに夢にも目を向けられそうです。」

 

そう言って手をギュッと握る。

 

「・・・そうか、ならよかった!」

 

「これからもよろしくお願いします」

 

「あぁこちらこそよろしくな」

 

・・・

 

ブライトバニーで買った飲み物片手に皆で駅へ

 

「メグの頼んだやつちょっと頂戴!」

「いいよー、後でマヤちゃんのも頂戴ね?」

 

飲み物のシェアをするマヤとメグ・・・を見るエリアとチノ

 

「仲良しだな~」

「そうですね、エリアさんもよければ・・・って私のはコーヒーでした。」

「あー、ごめんね?変わりに俺のでよければ「結構です。虫歯になります」えぇ!?」

 

「なになに?なんの話?」

 

「エリアさんの甘いもの好きの話です。」

 

「あぁ、常軌を逸したやつだね~」

 

「そんなに!?はぁ、相変わらず三人は手厳しいなぁ」

 

思えばこの三人・・・チマメ隊の言葉は心にグサッと刺さるものが多かった気がする。

 

「ごめんなさいエリアさん、そんなつもりは」

「ただちょっと現実見ろよって思った時に」

「思わず口から出ちゃうんです」

 

「うぐぅっ!?」

 

更なる攻撃、エリアにダメージが入るが・・・

 

「・・・けど、三人に言われて気持ちがビシッとなるんだよね」

 

確かにダメージこそあるけど、言われると気持ちが切り替わる・・・ような気がする。

 

「それに、三人を見てるとさちゃんとしなきゃなって思うんだよ。」

 

「それってお兄ちゃんとしてですか?」

 

「それとも私達の先生として?」

 

「どっちもあるね」

 

「私はエリアさんにたくさんのことを教えてもらったよ。勉強も将来のことも、エリアさんが相談に乗ってくれたり、元気になれる言葉をくれたりして、嬉しかった!・・・だから」

 

「私はたくさん遊んでもらった~、ゲームも漫画も散々語り尽くした・・・けど、まだまだ足りない!エリアもそうだよね?・・・そんな訳で!」

 

「私はコーヒー関連で沢山お話ししましたね・・・エリアさんはちゃんと約束を守ってウチの常連になってくれました・・・なので」

 

「「「これからもよろしく!」」」

 

「!!・・・うん!よろしくね!」

 

・・・そして遂に電車に乗った

 

「お昼ごはんにサンドイッチ作ってきたよ!これなら電車のなかでも食べられるでしょ!」

 

ココアの持っていたバスケットの中身は今朝用意したであろうサンドイッチ

 

来た時食べたものより美味しくなっているそれに皆大喜び

 

「でっしょー?お姉ちゃんしてるでしょ?」

 

喜ばれて鼻高々なココア、思わずいつもの調子で姉ブームをかますと・・・

 

「そうだな」

「立派にお姉ちゃんだわ」

「少し認めてあげる」

 

リゼ、千夜、シャロからのお褒めの言葉・・・それに思わず

 

「えっ?みんないきなりどうしたの?」

「褒めたとたん引くなよ」

 

素直に褒められて思わず引いてしまいました・・・その時

 

「あれ?エリア君食べないの?お腹空いてないかしら?」

 

エリアの手にサンドイッチがとられていないことに千夜が気づきます。

 

「あ、いや・・・そうじゃないんだけど・・・」

 

「そういえば行きの電車でも食べてなかったよな?」

 

「あの時はお菓子食べ過ぎたからだと思ってたけど・・・もしかして乗り物酔い?それなら早く言いなさいよ?」

 

「いや、本当にそうじゃなくて「あっ!ごめんねエリア君!はいこれ!エリア君用!」へ?」

 

そう言ってココアから差し出されたのはラップで個別されていたサンドイッチ

 

「エリア君生野菜苦手だもんね、だから焼き野菜とかハム多めなの作ったよ!」

 

「!!、ありがとう・・・いただきます」

 

パクっと一口

 

「美味しい!」

 

「でしょ!?」

 

「へぇよく覚えてたな・・・それに、前なら好き嫌いせずに食べなさい!なんて言いそうだったのに」

 

「ふふん、私も成長してるんだよ。栄養あるからって無理して食べるより、美味しく楽しく栄養もとれた方がいいもんね」

 

「本当にありがとうココア・・・本当ココアはどんどん先を行くよね」

 

「へ?」

 

「悪い意味じゃないよ?ただココアがどんどん前に、先に進んでくれるから俺も負けてられないなってずっと思ってたんだ。」

 

「そ、そうなの?じゃあ私はライバルなんだね!「それは違うよ」えぇ!?」

 

「負けてられないってのもあるけど、いつだって皆のことを応援して励ます天才のココアに敵わないけど・・・追いかけるのは苦しくないんだ・・・それが俺の憧れのココア姉さんだ。」

 

いつかの照れ隠しのような呼び方でなく、ちゃんと目を見て、告げる。

 

「!!エリア君!」

 

「これからもココアに追い付ける・・・ううん、追い越すつもりで頑張るよ。だから、これからもよろしく」

 

「うん!私も負けないよ!やっとお姉ちゃんって認めてくれたんだから!」

 

「けどその理屈で言うとエリアが追い越したら立場は逆転するのか?」

「そうなったらエリア兄さん爆誕ね」

「ココアは今から呼ぶ練習しといた方がいいんじゃない?」

 

「えぇ!?」

 

・・・

 

電車から見える景色、さっきまでいた街はもう遠い

 

以前帰った時とは違って、寂しいという気持ちがある・・・だけど

 

「(後ろばっかり見るな、だよね。)」

 

確かにあそこも自分の帰る場所だ

 

だけど、今のエリアがいたい場所は木組みの街のあのお店なのだ

 

「(だから、いってきます。また帰ってくるね)」

 

再訪を、また帰ってくるための挨拶を告げた、その時

 

・・・「「いってらしゃい!」」・・・

 

「!・・・うん」

 

耳に響いた声、それがなんなのかなんてどうでもよかった

 

・・・夕方、遂に木組みの街に帰ってきた。

 

少し離れていただけなのに、少し変わった街並み・・・まさかのブライトバニーが木組みの街にまで出店されていたのに驚きつつもそれぞれの帰路を進む。

 

マヤとメグと別れて、それからココア、チノ、リゼと別れて・・・千夜とシャロと歩いて・・・そして

 

「帰ってきた・・・わね」

「お店変わってないね」

「当たり前でしょ?」

 

甘兎庵の前に着いた。

 

「それじゃあ手筈通りに、せーの、で行きましょう」

「了解!」

「なんで私まで「せーのっ」ちょっと!?」

 

「「「ただいまっ!!」」」

 

三人を一緒にお店に・・・家に帰ってきた。

 

三人を出迎えたのは、千夜のおばあちゃんと・・・

 

「静かに入ってきな!・・・おかえり」

ヒュンッ「んがっ!」

ビュンッ「がっ!?」

「あら、熱烈なお迎えね?」

 

待ってましたと言わんばかりにエリアとシャロに飛び付いたあんことワイルドギースでした。

 

「はぁ、それじゃあワイルドギース連れて私帰るから・・・またね」

 

「シャロちゃん、また明日ね」

 

「あっ、シャロ」

 

「?なに?」

 

「あの時あの質問してくれてありがとう、それから祝ってくれて、本当にありがとう」  

 

あの時、場を乱すことを恐れずに自分達の覚悟を試してくれたこと。あの言葉がなければここまで固く覚悟はできていなかったと思う。

 

そして涙を流しながら、自分達を一番に祝福してくれたシャロにどうしても感謝を伝えたかった。

 

「・・・いいわよ、あんた達の覚悟もしっかり分かった。もう心配することはないと思うけど、約束したからこれからも相談には乗ってあげるわよ!」

 

旅行中、シャロは自分達を選んでくれた、と言っていた。そしてそれは今も、きっとこれからも

 

「・・・うん、これからもよろしくね、シャロ」

 

「えぇ、それじゃあね」

 

それがすごく嬉しかった

 

・・・

「そういえば、シャロママから届いてたわ。」

 

「!、それって」

 

夕飯を終えて、のんびりしていた時に千夜が取り出した段ボール箱、そのなかには

 

「高校生組で作ったカップ、出来上がってたんだ」

 

「シャロママからのサプライズね、うん、いい焼き上がり」

 

チマメ隊の卒業祝い・・・そして自分達の家族の証ともいえるカップが届いた。

 

それに描かれている『We are Family』の文字がそれを物語っている。

 

「これは勿体なくて使えないなぁ・・・」

 

「そうね・・・皆にも届いてるかしら?」

 

「届いてるさ・・・ねぇ千夜」

 

「なに?」

 

「今回の旅行でさ、その、俺達の関係って変わったじゃない?」

 

「!、そ、そうね」

 

改めて言われると照れてしまうが・・・確かに変わった二人の関係、それがどうしたていうのだろう?

 

「千夜とは家族は家族でも・・・恋人として、その先もずっと一緒にいたいんだ」

 

「うん、私もよ?」

 

気持ちの確認?それはもう終わった、これからするのは宣言

 

「けど俺はまだまだだからさ、そうなるのには時間がかかるし、やらなきゃいけないこととかこれからたくさんあると思うんだ」

 

「そうね、それは私も同じよ?あのエリア君?一体なにを「だから!」!」

 

中々本題に移れない。

 

照れるし、恥ずかしい・・・けど伝えたいのだ。

 

「だから、その・・・これから大変なこととかあると思うから・・・助けてほしい。それから!、千夜が大変な時は助けるから!俺だけじゃダメな時は千夜がしてくれたみたいに皆で助けるから!」

 

いつか彼女が彼のために皆と手をとりあって、傷を癒してくれたように・・・エリアはどんな時だって千夜を助ける、その宣言をした。

 

思ってることをちゃんと口に出して宣言した。

 

これからも助け、助け合うことだけは言わなくたって分かるし、行っていくに決まってる。

 

だけど口に出して言いたかった。気持ちを伝えたかった。

 

「!!うん、大変なことも半分こしましょうね?」

 

「うん、だから・・・これからもよろしくお願いします」

 

思わず敬語になった・・・が伝えたいことは伝えた。

 

「もちろん!」

 

そう言って、我慢できなかったのか、腕に抱きつく千夜と照れるエリア

 

こんな『これから』はまだまだ続いていく・・・

 

 

 

 




喫茶店こそこそ話!

千夜とエリアの関係が変わったことに千夜のおばあちゃんとお父さんはいち早く気づきました。

「ようやく収まるとこに収まったのかい、全く・・・ひ孫の顔が見れそうだねぇ」

「・・・」←旅行前のエリアならまだ娘はやらん、と言えたが旅行を終えたエリアが大きく成長している姿を見て感慨深い気持ちになり、息子がいたらこんな感じなのかと思うと同時にこれなら千夜を託せるのではないかという考えを持ってしまったのでモヤモヤしてる。

千夜から電話で知った千鳥「いつでもお嫁にいらっしゃい、孫の顔が見たいわ」

・・・ザザッ、ここではないどこか・・・

「ほら!やっぱりあの子だった!エリアのお嫁さん!」
「分かった、分かったから!・・・けどよかったな」
「孫の顔が見たーい!」
「気が早い!?」
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