緑茶風少年   作:アユムーン

71 / 100
初っぱなからシリアスですが・・・こんなことでエリアは立ち止まりません!

改めてご一読ください!この物語を!!


勃発、緑茶VS抹茶

エリアside

 

どうもどうもお久しぶりですエリアです

 

私事ですがつい先日高校の三年生に進級しました

 

将来に向けての目標も決まり、勉強にも身が入る毎日です!

 

そんなある日のことですが行きつけの喫茶店であるラビットハウスに行くと、昔馴染みのフユちゃんに会いました

 

フユちゃんは二歳年下、同じ小学校で知り合って仲良くなりましたが中学校は学区が違ったので、少し疎遠になっていました

 

で、今回なぜかラビットハウスにいて久しぶりの再会となりましたが・・・

 

「で?年下の女の子にハグされた感想は?」

 

「柔らかかっ「ん?」ナンデモナイデス、ゴメンナサイ」

 

現在恋人に首を絞めあげられています

 

「ココ姉、あれはなに?」

 

「しっ!みちゃダメだよ!」

 

「おいこら、事の発端」

 

遠目にこちらを見てくるココアとフユちゃん、そして冷静にコーヒーをいれつつもこちらを見るチノちゃん

 

そしてココアからの連絡で駆けつけてきた千夜

 

頼むリゼさん、早く来てくれ

 

・・・エリアsideout

 

残念ながらリゼは来ないので、自分で話すことにした

 

まずは自分とフユの関係を話した

 

エリアの座席の隣に千夜、対面にフユ

 

そして仕事中のはずなのに近くにいるココア

 

「ってことで改めて久し振りフユちゃん。それでなんでここに?」

 

「こっちの高校に入学したからだよ」

 

「私達と同じ高校なんだよ!」

 

「へぇなるほどね、それでさっきの(ハグ)はなに?」

 

「だって、エリア兄生きてたから・・・」

 

「いや、そりゃ生きてるよ」

 

「だってエリア兄、両親が亡くなったって聞いて・・・それで「ストップ」!」

 

「「?」」

 

フユの言葉を遮って止める。

 

フユがエリアのことを知っていたのは風の噂・・・しかしいきなり言葉を遮ったエリアに首をかしげるココアと千夜がいるが、今は構ってられない

 

・・・大体知られている過去のことだが、命を捨てかけたことは話してない

 

別に話してもいいし、知られたっていいくらいに皆のことは信じている

 

だからこのことはエリアが思い出したくないこと

 

「それ、言わないで」

 

「?なん「いいから」う、うん・・・」

 

思わず詰め寄るように話してしまい、フユが怖がっていることに気付き、慌てて取り直そうとする

 

しかし暗くなってしまった気持ちを戻せず、とにかく表情をを切り替えようとしていると

 

「顔が怖くなってるわよ」

 

ムニッ

 

エリアの頬に千夜が触れ・・・そして

 

グイィィィ!

 

「いだだだだだっ!?」

 

「エリア君っ!?」

「エリア兄!?」

 

思い切り引っ張る

 

「今回はこれで勘弁してあげる」

 

「か、勘弁て・・・」

 

「ほらフユちゃんにごめんなさいして?」

 

「うっ・・・フユちゃんごめん」

 

「う、ううん、いいよ」

 

謝罪したが折角久し振りに会えたのに気まずい雰囲気・・・互いに言葉がでなくなる

 

「・・・ごめん、今日はもう帰るね」

 

その雰囲気に耐えきれず、店を出た

 

・・・ 

 

「・・・はぁ」

 

晩御飯後、自室で頭を抱えるエリア

 

悩んでいるのは当然ラビットハウスでの出来事のこと

 

まず逃げてしまったこと

 

そしてフユのことを責めてしまったこと

 

それからこんな状況にしてしまった自分への情けなさである

 

「(上向いて生きるって決めたんだけどな・・・)」

 

全くウジウジと自分が情けない

 

「(今回のことであの事思い出しちゃったな)」

 

それは上を向いたからこそすぐ近くにあることに気づけず、見ないようにしていたこと

 

あの夏の日、自身に向けた刃と広がる赤

そっと自分の右手首を押さえる

 

「(もう二度とするつもりはなくても、一度でもできてしまった自分が怖い)」

 

両親のこと叔父のことは乗り越えた

だけどまだ尾を引く自分の黒い部分

 

それを少し思い出しただけでこの様だ

 

折角夢も見つかったというのに・・・本当に自分が情けない

 

「(俺は)「エリア君」!」

 

また思考の海に潜りそうになった時に聞こえてきたのは千夜の声

 

「入るわね」

 

「う、うん」

 

ガラガラッ・・・スパン

 

襖が開けられ、寝巻き姿の千夜が入ってきた

 

そしてエリアの隣に座り、頭をエリアの肩に乗せる

 

「あの「私は話さないから、エリア君が話してね」へ?」

 

「初めは私から話してほしいって言ってた。けどそうしてたらエリア君は自分から話したいって言えるようになってでしょ?だから今回も聞き役に徹するわ」

 

「!・・・うん、あのね千夜」

 

今の自分が抱えている気持ちを全て千夜に話した

 

「そう、フユちゃんと話してたら昔のことを思い出しちゃったのね」

 

「うん」

 

トラウマと言えるレベルで、忘れてしまいたい自分のこと

 

それでも千夜は全部受け止めてくれた

 

「私としてはエリア君が思い出したくないことなら思い出さなくてもいいし、逃げたっていいと思うわ」

 

「!」

 

「けど、エリア君はそんなことしないでしょ?・・・エリア君は逃げたりしない、立ち向かうことができるって知ってる」

 

「・・・うん」

 

「それに一人でダメなら私たちがいるわ!皆と一緒なら絶対に大丈夫!」

 

暗い部分を照らしてくれて、自分の手を引いてくれる皆がいることを思い出す 

 

そう、自分には自分を一人にさせてくれない大切な家族達がいる

 

「・・・そうだね、逃げてる暇ないね」 

 

「えぇ、だから今はちょっと一休みしてから考えましょ?」

 

「うん、そうする。だから千夜」

「なぁに?、!んんっ!?」

 

こちらを向いた千夜に不意打ちで近づき、距離がゼロになる

 

「ふぅ・・・なんか久々だね。後さっきお茶飲んだ?」

 

それから少ししてから離れる

不意打ちに驚いたのか千夜の顔は真っ赤

 

「な、なんでいきなり!?」

「んー・・・ノリ?」

 

「ず、ずるい!」

「なにが!?」

 

「こういうことは私がリードするルールでしょ!?」

「なにそれ!?初耳!」

 

この後お婆ちゃんから痴話喧嘩なら外でやりな!と怒られるまで千夜の怒りはおさまらなかった

 

・・・翌日

 

「いらっしゃいませー!」

 

今日も今日とて甘兎庵で働くエリア

 

「(やっぱり労働はいい・・・余計なこと考えなくてすむ)」

 

千夜と話して暗い気持ちは消えた

 

だけどまだフユのことで少しモヤモヤしていた気持ちを切り替えるために労働に勤しむ

 

もちろん千夜がそんな様子を見逃すわけもなく、電話で連絡をとる、連絡の相手はラビットハウスだ

 

「もしもしチノちゃん?元エリア君を救い隊、現エリア君見守り隊兼幸せになり隊、隊長兼司令官の千夜よ」

 

『どれだけ兼ねてるんですか・・・どうしたんですか?』

 

「エリア君とフユちゃんの件で少し相談があるのだけど」

 

『それなら今ちょうどフユさんウチに来ていますよ』

 

「!、フユちゃんが来た時を教えてもらいたかったけどそれならちょうどいいわ!今からエリア君を送るから、適当によろしくね!」

 

『!?待ってください!もっと具体的な指示を!』

 

ガチャンっ!電話を切った、その様子を見てなにごとかとこちらを向いているエリアに向かって

 

「エリア君・・・ちょっとラビットハウスに行ってくれる?」

「へ?でもお仕事「行かないとエリア君の部屋の棚の3段目の隅にある本たちについて語ります。まず1冊目静かなあの子の・・・」待って!待ってください!行きます!行きますから勘弁してください!!」

 

というわけでエリアはラビットハウスに向かいました。

 

「それはそれとして本たちについてはお説教ね?」

「んなっ!?」

 

このやり取りを聞いていたお客さんは心で思った「勘弁して上げて!男の子のヒミツに触れてあげないで!」・・・と

 

・・・

というわけで、ラビットハウスにやってきました。

 

「特におつかいとかでなくただラビットハウスに行けっていわれたけど・・・これは」

 

思惑が分からないほど浅い付き合いはしていない、今ラビットハウスにはフユがいるんだろうなぁと感づいていた

 

「仲直りしろってことか、はぁ・・・とにかく行くか」

 

正直気乗りはしないが、行くしかないので来店

 

「こんにちはー・・・」コソコソ

 

そーっと来店、案の定フユがいた

そして今ココアに高速で撫でられている

 

「フユさんが擦り切れてしまう!」

 

こちらに気づいていないその隙にいつもの座席に移動

 

「ここ座りますねー」コソコソ

 

まだ気づいていない、なんならリゼはコーヒーを持ってエリアの隣を通り過ぎていった

 

そうしてそのコーヒーをフユに提供、それをひとくち飲んだフユが驚く

 

「コーヒー苦手だったか!?」

「(あっ、フユちゃんは確か)」

「いやただの猫舌」

「(やっぱり・・・)」

 

昔一度だけ、家に連れてきた時に出したココア(飲み物)をやたら冷まして飲んでいたと覚えている(ついでに女の子連れてきたエリアに大喜びしていたエリア母もいた)

 

「(けど、大きくなったね。フユちゃん)」

 

決して変な意味ではなく、昔は本当の兄妹みたいに仲良くしていたのだ

 

まだ自分も明るかったあの頃・・・自分の後ろをついてくるフユを可愛がっていた

 

あんなに小さかったフユがもう高校生とは・・・時が経つのは早い

 

「すみません、エリアブレンドのコーヒーを一つ」

 

「かしこまりました!ご一緒にパンはいかがですか?」

 

「んじゃ、羊羮パンおねがい」

 

「ありがとうございます!少々お待ちください!」

 

「おねがいしまーす」

 

物思いに更けながらココアに注文を頼む、エリアに気づいていないのか特に何か言われることはなく自然に注文が通った

 

「(母さんが亡くなってから家の手伝いとかで忙しくて会うことが少なくなって、中学は別れてそれから父さんも亡くなって・・・)」

 

住む場所が離れたわけではない、会おうと思えばいつでも会えた

 

それでもエリアは会おうと思わなかった

 

いや、会いたくなかった

 

「(嫌いになったわけじゃない)」

 

ただその時の自分は自分のことで精一杯だった

 

「(そんなの言い訳にしかならない)」

 

それでも忘れたことはなかった

 

「(今だって大切な友だちだ・・・だけど)」

 

怖かった、昨日みたいに自分の暗いところを見せてしまうことが怖くて、遠ざけていた

 

「(それじゃ、ダメだ)」

 

今ならそれが分かる

 

ここに来て出会った皆が教えてくれた、思い出させてくれた

 

「(忘れたくない、忘れてほしくないのなら声をあげなくちゃ、忘れられない努力をしなくちゃ)」

 

それをエリアもフユもできていなかったから

 

「(だったら、今からしよう!)」

 

まずは自分から!、そう決めて視線を何かを話しているチノとフユの方に向ける

 

「他の喫茶店も興味ありませんか?案内しましょうか」

 

「「逃げた!」」

 

「いいの・・・?」

 

どうやら他の喫茶店に行くようだ、やるならここしかない!!

 

「チノちゃん!フユちゃん!それ俺も行っていいかな!?」

 

思いきって声をかけた、勢い余って大きい声が出てしまったが、ちゃんと言えた

 

「「エリア兄/さん・・・いつの間に来たの?/んですか?」」

 

「あ、やっぱり気づいてなかったのね・・・」

 

「全く気づかなかったぞ・・・諜報に役に立ちそうだな」

 

「遠回しで影薄いって言ってません?」

 

「コーヒーとパンお待たせー!あれ?エリア君だ、いつの間に来てたの?」

 

「ココアに至っては会話までしたよね!?流石にそろそろ泣くよ!?」

 

既に半泣きだがようやく皆の認知されることに成功!

 

どうなる次回!




久しぶりの喫茶店こそこそ話

エリアとフユの出会いは小学生の時のこと

迷子の迷子の子猫ちゃんを見つけた二人は一緒に母親猫を探しました

その途中で諦めそうになったフユを励ましたことがきっかけでエリア兄(にぃ)と慕われるようになったそうですよ?

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。