今年もよろしくお願いしまぁぁぁす!!
コメント待ってぇぇ・・・ますっ!
「お待たせしました、それでは行きましょう」
チノが制服から着替え、フユ、エリアに声をかけ、出かける
これから三人でこの街の喫茶店をめぐる予定だ
「うん、それでなんで行くんだっけ?」
「聞いてないのについてこようとしてたんてすか!?」
「チノ、私の笑顔の練習に、色んな喫茶店に連れていってくれるって」
「なるほどね、それなら参考になる人がたくさんいるよ」
「はい、なのでまずは甘兎庵に行きましょう」
「え?、俺そこから来たばっかりなんだけど」
「千夜さんからエリアさんのことは適当にと頼まれてるのでエリアさんの意見は求めません」
「えぇ~・・・」
「そこエリア兄も知ってる場所?」
「知ってる場所というより、甘兎庵はエリアさんの下宿先ですよ」
「!、エリア兄も働いてるの?」
「うん」
「エリア兄の接客見てみたい」
「えぇ!?」
「それはいいですね。それにエリアさんもここに来たばかりの頃は笑顔が苦手だったんですよ」
「そうなの?」
「はい、常に真顔でした」
「チノちゃんに言われたくな「なんですか?」いえ、なんでもないです」
・・・そうこうしているうちに甘兎庵に到着
「いらっしゃいませー・・・あら?エリア君もう帰ってきたの?」
千夜に出迎えられる
「こんにちは」
「ちょっとね、じゃあ着替えてくるから二人は待ってて」
エリアは更衣室へ向かい、つい先程まで着ていた制服にもう一度着替え、お店に出る
「おまたせ~・・・ってあれ?」
戻ってくると、チノとフユの相手をしていたのか千夜がなにか落ち込んでいる
「エリア兄かっこいい」
「ありがと、で?千夜はどうしたの?」
「ふ、フユちゃんはブラバで働くって」
「ブラバ?」
「ブライトバニーです。旅行の時に何度か訪れた」
「あぁ、あそこか。じゃあフユちゃんの下宿先って」
「うん、そこだよ」
「そっかぁ・・・って千夜はブラバ怖がりすぎでしょ」
木組みの街にブラバがオープンすると分かった時からかなり警戒していた
「だってあんなにサイズと種類が豊富なメニューとトッピングにおしゃれな雰囲気・・・ひぃぃ!!」
「いや、怖がってる割には知りすぎでしょ」
「良いところは吸収していこうと思って・・・」
「その向上心は天晴れだけどそれじゃ接客できないでしょ。変わるよ」
「お、お願いするわ」
千夜が他のお客さんの対応に向かったのを確認してから、二人の方に向き直る
「さて、改めていらっしゃいませ。甘兎庵にようこそ!ご注文は?」
「煌めく三宝珠?」
「お団子です」
「海に映る月と星々?」
「栗ぜんざいです」
「チノちゃん覚えてくれたんだ!」
「慣れですよ」
「世界初!全力ゼンカイ抹茶タワー?」
「これははじめて聞きます。なんですか?」
「でか盛りの抹茶パフェだよ」
「悪魔とその相棒?」
「緑茶と、生クリームマシマシチョコシロップマシマシのケーキとなります。試食を行った千夜とシャロは数日後体重計の上で「エリア君?」ヒィッ!!?」
「余計なこと言うのはこの口かしら?」ギリギリ
「しゅ、しゅみましぇん」
「エリア兄が考えたの?」
「後半は俺だよ。よく分かったね」
「うん、エリア兄が好きそうだったから」
「え?そう?」
「こんな感じのテレビ、エリア兄と一緒に観たよね」
「!、そうだね。フユちゃん暇そうに見えてたけど・・・」
「ううん、私も楽しかったよ。エリア兄が楽しそうだったから・・・」
「!、そうなんだ。よかった」
少し距離が縮まった二人、その様子を見守るチノと千夜
「少し仲直りできたみたいね」コソコソ
「フユさんも少し表情が柔らかくなりました」コソコソ
「この調子ね」コソコソ
「じゃあこの滅亡迅雷(和菓子四種盛り)をください。それから笑顔を」
「え、笑顔?」
「うん、今日はそのために来た」
「あらあら、私たちのスマイルは高いわよ?」ニコッ
そう言って笑顔を向ける千夜に対して
「が、学割は効きますか?手持ちこれしか」ガクガク
「うそうそ!今ならスマイル0円だから!」
「千夜さんは来たときからずっと笑顔でしたよ・・・ってエリアさん?」
「ちょ、ちょっと待ってね・・・」グニグニ
頬に手を当てて、表情筋のマッサージ、そして・・・
「よし!ほ、ほーらフユちゃん!スマイル!スマイル!」ニッコー!
人差し指を顔に向けて笑顔を向けます
「!、ちゃんと笑顔になってます!!」
「シャロちゃんから学んだ営業スマイル、上手くなってるわ」
自然な笑顔ではないが、ろくに笑えていなかったあの頃に比べればだいぶマシな笑顔ですが・・・
「・・・違う、エリア兄の笑顔はもっと優しい」
「あー・・・これは営業スマイルだからね」グニグニ
フユには不服の様子、無理矢理上げた表情筋をもう一度解して元にもどす
「けど、私はそれもできない・・・目つき悪いし無愛想だから・・・エリア兄みたいに明るい人になりたいのに・・・」
「エリア君・・・みたいに?」ジッ
「明るい・・・人?」ジッ
え?それ誰のこと?と言わんばかりにエリアに視線を向ける千夜とチノ
「昔はそれなりに明るい性格だったの!」
「どうしたらいつものエリア兄みたいに笑える?」
「う、うーん・・・それなら俺の先生に聞きに行く?」
「エリア兄の先生?」
・・・というわけで次に向かったのはフルールドラパン
「この街とフルールへようこそフユちゃん」
ここではシャロが出迎えてくれました
「あ、あの笑顔一つください」プルプル
「隠れながら大胆なこと言うのね!?」
チノとエリアの後ろに隠れて笑顔を注文するフユにシャロは鍛え上げられた営業スマイルで答える
「本物の営業スマイル、眩しくて直視できない」
「あ、あはは・・・ってわけでシャロよろしく」
「なにを!?後エリアはなんで甘兎の制服なの!?」
「時間なくて」
・・・
席に座り、フユとチノが話しているのを眺めつつおすすめされたハーブティーをいただくエリア
「(フユちゃんそんなに気にすることないと思うんだけどなぁ・・・)」
贔屓目抜きにしてフユは可愛いと思う
それに笑顔ができなくたって接客はできる、現に自分がそうだったので分かるのだ
「(けどそういうのってコンプレックスだし、あんまりとやかく言うのはなぁ・・・)」ウトウト
「エリアさん?」
「(それにしてもフユちゃんが地元飛び出してここに来たのってなんでだろ・・・引っ込み思案な子だったのに・・・)」ウツラウツラ・・・カクンッ
「エリア兄?」
「(俺みたいになにかを感じてきたのかな・・・だったら俺もなにか、教えて、あげ、た、い)・・・zzz」スヤァ・・・
「「エリアさん/兄!?」」
・・・数十分後
「いい加減起きなさい!」
「!?ハイッ!!・・・ってあれ?」
シャロの声に起こされて飛び起きる
起こした身体で辺りを確認、そこにチノとフユはいない
「あ、あれ?チノちゃんとフユちゃんは?」
「アンタが寝たから先に帰るように伝えたわよ。まぁおすすめとはいえラベンダーだした私のせいでもあるし・・・」
「あ、これラベンダーか、それで・・・」
ハーブティーの効能が効きやすいエリア、安眠効果のあるラベンダーを飲むと眠くなるのだ
「うわぁぁ・・・やってしまった・・・」
「そんなに落ち込まなくてもいいじゃない。それともなにかあったの?」
「実はさ・・・」
ここまでの顛末を語るエリア
「なるほど、フユちゃんの笑顔の練習のためにね」
「うん、俺にも営業スマイル教えてくれたのはシャロだから教えてあげてほしくて」
自分では上手くできそうになかったから、せめて教えてくれる人を教えてあげたかった
「・・・ねぇエリア、フユちゃんは営業スマイルがしたかったのかしら?」
「え?」
「さっきの話、フユちゃんは誰みたいな笑顔をしたいのか、もう一回考えてみなさい」
フユが誰のような笑顔をしたいのか・・・?
「ココアじゃないかな、旅行の時にフユちゃんココアと話して勇気もらったって「それもあるかもしれないわね」え?」
「他には?」
「なら、チノちゃんかな?少し前のチノちゃんとフユちゃんって似てるから「それもそうかもね」えっと・・・」
それなら他の誰なのか、必死で考えるが・・・
「誰、だろう・・・」
「はぁ、冗談でも誤魔化しでもなく本気で分かってないんだから質が悪いわね」
「シャロは誰か分かるの?」
「そんなの一人しかいないでしょ」
そういってシャロがエリアを指差す
「え?」
「よーく思い出しなさい。アンタがココアに憧れてるみたいに、フユちゃんが憧れてるのは誰?」
「・・・俺?、でももう何年も会ってなかったのに」
「そうかもしれないわね。けど現にフユちゃんがなりたい、こんな笑顔になりたいって思っているのは間違いなくエリアよ?」
「けど、俺みたいになんて・・・俺が伝えられることなんて」
「ココアがエリアに憧れられてるって知った後になにか変わった?」
「・・・なにも変わってない」
表裏なしのあのココアに自分は憧れた
それを知ってるのかは分からないが、ココアのエリアへの接し方は変わっていない
依然として憧れの姿のままに成長している
「ならそれでいいのよ。フユちゃんが知っているのは昔のエリアなのかもしれない。
その頃のエリアのことはよく知らないけど・・・それでも少なくともフユちゃんは今のエリアのことも見てそうなりたいって思ったんじゃない?」
「・・・」
「もっと自分を誇りなさい、もう憧れてるだけの時間は終わり、アンタ自身がそうなるのよ」
「・・・うん」
「それじゃあ今日はもう帰りなさい」
「うん!ありがとうシャロ!」
「その前に、はい」
渡されたのは伝票
「お会計、三人分よろしくね」
「は、はい・・・」
・・・それから数日後、ブラバのプレオープンに招待されたのでお店を千夜に任せてやってきた(偵察よろしくね!とカメラを渡されました)
早速入ると、もう注文して席に座っているココアとリゼとチノがいました
「やぁ、三人も来てたんだ」
「あ、エリア君!」
「お前も誘われたのか?」
「はい、急に電話きて驚いたんですけど」
「電話番号は千夜さんが教えていましたよ。それからこの間は置いて帰ってすみませんでした」
「あー、あれは気にしないで?それでフユちゃんは・・・」
「カウンターですよ。行ってください」
チノに進められるままに、カウンターへ
「・・・うん、似合ってるよフユちゃん」
「あ、ありがとう」
ブラバの制服に身を包むフユ、やっぱりとっても可愛いと思う
「あのね、この間のことで伝えたいことがあるんだ」
「な、なに?」
「自惚れかもしれないけどフユちゃんは俺みたいになりたいって思ってくれてるのかな?」
「・・・うん、昔私の手を引いて色んな所に連れていってくれたエリア兄みたいになりたい。そうなれたらまたエリア兄に会いたいってずっと思ってた・・・もう会っちゃったけど」
「そっか・・・ずっと会わなくてごめんね」
「ううん、エリア兄が大変だったのは聞いてたから・・・」
「それでね、もしかしたら今の俺はフユちゃんが憧れてる俺とは違うのかもしれないんだ。その、色々あったんだ」
「うん」
「だから「だけど」?」
「今のエリア兄と会ってから少ししか経ってないけど、エリア兄は変わってないよ」
「!」
「ううん、違う、やっぱり変わってる、変わってるけど・・・前よりもキラキラしてる」
「!」
「やっぱり私はエリア兄みたいになりたい」
「そっか、そっかぁ・・・」
目頭を抑えて上を向く
「え、エリア兄?」
「あーごめん、こうしてないと泣きそうになる」
「エリア兄泣き虫だもんね」
「言ったなー?怖い話聞いちゃったーって泣きついてきたくせに」
「!、それは内緒!」
もう二人の間に隔たりはない、昔と同じ仲良しの友だちとの雰囲気
そうして、注文をして商品を受け取り席に向かう前に・・・振り返る
「あ、そうだフユちゃん言い忘れてたことがあってさ」
「なに?」
ニ年前、今のフユみたいに笑えなかった自分がこんなに笑えるようになった
それは家族がくれた素敵な時間のおかげ
そんな素敵な時間をフユにも過ごしてほしい
そして、この街で共に過ごす者として・・・フユのお兄ちゃんとして、憧れとして
「この街へようこそ、歓迎するよフユちゃん」
その後に二人の間で交わされるのは言葉ではなく、自然で満開の笑顔だった
喫茶店こそこそ話
今回無事フユと仲直りできたエリア
これから憧れとして頑張るぞ、と仕事に勉強を更に頑張っているそうですよ?