緑茶風少年   作:アユムーン

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勉強回

前回クリスマスにクリスマス回を・・・と言っておりましたが申し訳ありません・・・書きたい話が多すぎて無理でした・・・

年内には必ず!クリスマス回を出しますので・・・よければ応援よろしくお願いします・・・


仲良くなるきっかけは片方は運命、もう片方は兎の衝突です。

千夜とシャロがお泊まりしてからはや数日、変わらない日々が続いていた。

 

学校からの帰り道の途中、昨日千夜のおばあちゃんから明日は休みな、と言われたので今日はなにをするのか考えていた。

 

この辺りの地理を覚えるためにも散歩などに行こうかな、などと考えていた。・・・そこに

 

「あら、エリアじゃない」

 

「シャロさん」

 

「今帰りなの?」

 

「はい、シャロさんも?」

 

「私は本を返しに行くのよ。」

 

「そうなんですか、じゃあまた「エリアくーん!!シャロちゃーん」!、千夜、ココア、それに香風さん」

 

別れの挨拶をしようとしたところに、千夜、ココア、チノに声をかけられた。

 

「こ、こんにちは和田さん」

 

「!制服姿のエリアくんだ!なんだか新鮮!」

 

「私は毎日見てるけど、外で見ると新鮮ね・・・本当に大きくなって・・・」

 

「千夜は俺のなんなのさ。そういえばお揃いで皆はどこに行くの?」

 

「今から図書館に行って、勉強会とチノちゃんが昔読んだけど忘れちゃった本を探しに行くんだ。シャロちゃんとエリア君もおいでよ!」

 

「宿題もあるし、行こうかな」

 

「なら私も行こうかしら。り、リゼ先輩に褒めてもらえるかもしれないし・・・」

 

・・・図書館

 

「それで、ここの問題に答えを当てはめるのよ」

 

「!、すごく分かりやすいです!」

 

特待生のシャロに勉強を教えてもらうチノ

 

「・・・ってことでこうなるんだよ」

 

「なるほど、ココアの説明分かりやすい」

 

「でしょう?次は私が文系でお手伝いするわ」

 

向かいの席ではココアがエリアと千夜に数学を教えている。

 

「波長が似てる千夜さんはともかく、なぜ和田さんはココアさんの説明が分かるのでしょうか・・・」

 

「エリアと千夜は波長が同じなのよ。つまり千夜と似てるってことはココアとも波長が同じってことね。」

 

「和田さんは違うと思っていたのですが・・・」

 

「違うって・・・でも確かにエリアと千夜とココアって不思議よね。仲良くなりそう、と言えばそう見えるし、関わり無さそうって言えばそうも見えるし・・・」

 

「あら?二人ともジッと見てどうかしたの?」

 

「前々から疑問だったのよ。こんな言い方はあれだけど、なんでココアと千夜はエリアに関わろうとするの?、私だってエリアがいい人とは思ってる、けど二人は出会ったときからずっとエリアと関わり続けてる。それってなんでなの?」

 

「!」

 

シャロからの質問に驚くエリア

 

「うーんそうねぇ・・・」

「なんでだろうねぇ・・・」

 

首をかしげる、少し考えてから・・・

 

「「寂しそうだったからかなぁ・・・」」

 

二人は声を揃えて答えた。

 

「さ、寂しそうですか?和田さん寂しいんですか?」

 

「い、いや、別に寂しくないけど」

 

事実無根である。

 

「ううん、寂しそうだったよ。迷子みたいだった、お姉ちゃんとしてはほっとけないよね。」

 

「そうね、ほっといたらそのままどこかに行っちゃいそうで、しっかり手綱をもっておかないと。」

 

「俺は犬か」

 

「手綱はともかく、初めはそれに尽きるわ」

「何でか笑ってほしいって思ったんだよね。」

 

「そうそう、それで話してみたら、優しい人だったのよ。」

「うんうん!私もそう思った、だから友達になりたいと思ったの。」

 

その後も出てくる出てくる、エリアのここがいいという話や、こんなことがあったなどという沢山のエピソードが出てきた。

 

「そ、その辺でやめて・・・」

 

聞いてる方は顔が真っ赤である。

 

・・・で、

 

「お、俺本選んでくる。」

 

「い、いってらっしゃい」

 

止めても止めてもどんどん出てくる二人の話に遂に耐えきれなくなり、本を選びに席を立ったエリア

 

「お二人は和田さんのことが好きなんですか?」

 

「好き?・・・うーん、好きというかほっとけない?かな」

 

「どういうところがですか?」

 

「そうね、エリア君はこっちに沢山優しさをくれるのにエリア君はこっちからのは受け取ろうとしない、そんなところかしら。」

 

「シャロさんもですか?」

 

「私はまだ二人ほどの付き合いじゃないけど、エリアは自分に自信がなさすぎだと思うわ。やってることはなにも間違ってないのに。」

 

「この間の件ですか?」

 

「そうね、あの時はよく分からなかったけど、千夜が話した時のエリアは落ち着いてたと思うわ。」

 

「あの時は心配し合うのが友達だ、なんていったけど、エリア君は優しさを一方的にこっちに渡してくるの。それはすごくいいことだと思うわ。」

 

「けど、それじゃダメだよね。それだけだったらエリア君の中にある優しさはなくなっちゃうんだもん。」

 

「だから私たちからもそれを渡そうとするけど、エリア君は受け取ろうとしない。照れてるのか、不器用なのかは分からないけど、受け取らない・・・だから無理やり押し付けるしかないのよねぇ」

 

「優しさのキャッチボールだよ!」

 

「もはやドッジボールになってるわよ」

 

優しさのドッジボールというパワーワードが飛び出したところで、

 

「押し付けるくらいが丁度いい、ですか。」

 

「そう、だから私たちはエリア君に優しさをぶつけ続けるわ!」

 

「私たちの前で寂しい顔なんてさせないくらいにね!」

 

ビシッと手を取り合い、ポーズを決める千夜&ココア

 

「はぁ・・・これはエリアも前途多難ね「私を呼びましたか?」あらエリア、おかえりなさい、いい本は見つかった?」

 

「はい、これじゃないかなって」

 

そう言って手に持っている本をチノに手渡した。

 

「??・・・!これって」

 

「香風さんの探してた本を司書さんに聞いてみたらこれじゃないかなって教えてくれたんですけど、どうですか?」

 

図書館への道すがら、チノの昔読んだけどタイトルを忘れてしまった本の内容をそのまま伝えてみると、見つかったのだ。

 

「これです!ありがとうございます!」

 

「!!、よかった」

 

「!」

 

お礼を言われたエリア。チノの瞳には一瞬ふわり、と笑顔になったのが見えた。

 

「和田さんって笑えるんですね・・・」

 

「え?なに?罵倒されてる?」

 

「わたしもはじめて見たわ、普段のあんこみたいな顔じゃなかった・・・」

 

「千夜にも言われましたけど、私そんなにあんこに似てます!?」

 

・・・帰り道

 

「あ、あの和田さん、本ありがとうございました。」

 

「いいですよ。見つけたのも探したのも司書さんですし。」

 

「けど、ココアさんなら司書さんに聞くという発想すらなかったと思います。」

 

「チノちゃんひどい!」

 

「あはは、とにかくいいんですよ。よければ今度どんな話かもっと詳しくお話ししてください。」

 

「・・・あっ、あの!私のことも名前で構いません!私もエリアさんと呼びます。話し方ももっと砕けても大丈夫です!」

 

「!、チノちゃんが自分から!?」

 

ココアが驚くのは無理もない。チノはどちらかといえば人見知りな所があるのだ、そんなチノが自らエリアと親しくなりたいと言ったのだ。

 

「え、えっと「エリア君」!」

 

返答に困っていると、背中をトンっと押された。押したのは千夜。

 

「戸惑ってるとチノちゃんが不安になるわ、だからどうしたいかちゃんと言ってあげて」

 

「・・・分かった、えっとチノちゃん・・・でいいかな?話し方はまだ慣れてなくて敬語に戻るかもだけど、それでもいいかな?」

 

「!、はい!!」

 

・・・ココア、チノと別れ、三人の帰り道

 

「今度ラビットハウスにも来てください、か、モテモテねエリア」

 

シャロにからかわれるように言われるエリア

 

「そ、そういうのじゃないと思いますけど」

 

「でも、よくすぐに決断できたわね。前までならしばらく戸惑ってたと思うもの。」

 

「それは千夜が背中を押してくれたからだよ。」

 

「そうかもしれないけど、決めたのはエリア君よ。」

 

「そうね、成長してるんじゃない?」

 

「成長・・・か、してるのかな?」

 

「きっとそうよ!そうだ!ついでにシャロちゃんとも仲良くなってみれば?」

 

「ついでってなによ。それにエリアも一気には無理でしょ。」

 

エリアを気遣うシャロ、それに対してエリアは、

 

「え?えっと、シャロさんが嫌じゃなければ・・・」

 

満更でもなかった。

 

「!・・・だったらこれからは好きに呼びなさい。口調は好きな方でいいわ。元々私はずっと呼び捨てだったし、これでおあいこね」

 

「はい、これからもよろしく、シャロ」

 

「えぇ、よろしくね、エリア」

 

「ふふっ、これで私たち甘兎組も全員仲良し!大人になってもずっと一緒ね!」

 

「どーしてそうなるのよ!っていうか私も甘兎組にいれるなー!」

 

「あはは・・・ずっと、ずっとか・・・」

 

夕日に照らされる街を仲良しになった三人が歩いていく。

 

こんな時間がずっとつづけばいいのに・・・と思わずにはいられなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




喫茶店こそこそ話

後日ラビットハウスに遊びに行ったエリアですが、コーヒーがまともに飲めなかったそうですよ(笑)
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