「んー・・・」
ポロン♪、ポロロン♪
なんとなくピアノを弾くがなんだか身が入らない
頭によぎるのはこの間のフユとのやりとり
「間違ってはないと思うんだけどなぁ・・・」
あの時これからフユとの時間をまた重ねていきたいと思ったのは本心だ
自分から離れてしまったのに、フユが傷つくのが嫌だった
そして、エリアを助けられなかったことを後悔させてしまうことが嫌だった
だから後悔に押し潰されそうになっていて自分を救ってくれた言葉を贈った
そして現にフユは自分の手をとってくれたから・・・あれで問題はないのかもしれない、だけど・・・
「あー!モヤモヤする!!」
ジャジャンッ!
兄として、フユの憧れとして、あれでよかったのかが分からず、モヤモヤとしていた
「はぁ・・・もう帰ろ」
やけくそでピアノを弾ききったが、気分は晴れないので今日はもう寄り道をする気力もなく、まっすぐ帰ることにした
・・・その途中
「!、マヤちゃん、エルちゃん」
「あ、エリアさんだ~」
「こんにちは~」
同じく帰る途中だったマヤとエルに会った
「二人は今からおでかけ?」
「はい!今フルールドラパンでフルーツフェスタをやってるから二人でエルちゃんの気分転換にいくんです」
「そっか・・・気分転換ってなんか悩み事でもあるの?」
「はい・・・あの、エリアさんも聞いてもらえませんか?」
「?もちろんいいよ」
と、いうわけで近くのベンチに座った
「それで?どうかしたの?」
「エリアさんは私とナツメちゃんどっちがお姉さんだと思いますか?」
「二人って双子じゃなかったっけ?」
「そうなんですけど、一応上が決まってるそうなんです」
「はい、それでどっちだと思いますか?」
「んー・・・」
これまでの二人を思い出す・・・そして
「エルちゃん、かな?」
そう結論付けた
「「え!?」」
「え?はずれ?」
「いや、あってます・・・けど、なんで分かったんですか?」
「んーと、しっかりしてるのは確かにナツメちゃんだけど、けどナツメちゃんって初めての行動に対しては緊張したり萎縮したりするでしょ?そんなナツメちゃんを引っ張ってるのがエルちゃんだからそう思ったんだけど?」
「す、すごい推理力です!」
「合ってるならよかったけど、それが悩み?」
「はい、私あんまりお姉さんに見られてないみたいで・・・今日もマヤさんとメグさんに間違えられて・・・」
「あちゃー」
「ごめんなさい!」
「私ちゃんとナツメちゃんのお姉さんになれてるのか分かんなくなっちゃった」
「!」
そう溢したエルの言葉は今のエリアとリンクする
「そうだよね・・・分からないよね」
「エリアさん?」
「ココアのマネってわけじゃないけど、チマメちゃんと最近はフユちゃんのお手本になろうって色々頑張ってみてるんだけどさ」
「はい、けど全然うまくいかないんですよね。今朝もむしろ面倒見られてて・・・」
「そうなんだよね、逆に助けられてて、なにかしてあげてもそれがうまくいってるのか分からないし」
そして二人同時に・・・
「「そもそもなにをすればいいのか分からない」」
「は、ハモった・・・」
「お手本ってなに?」
「いいお姉さんってなに?」
「「こんな自分で本当になれるの?」」ズズーン
相談に乗っていたはずのエリアもエルと共になって肩を落とす
「お、重い・・・そ、そんなことないよ!エリアさんもエルちゃんも立派にお兄ちゃんお姉ちゃんですよ!!」
「「どこが」」
「え?」
「具体的に、どこ?」
「なにしてた時が、それ?」
ジッとメグを見る二人の瞳からは光が消えている
「「分かるんでしょ?早く教えて」」
「こ、こ・・・」
「「こ?」」
「答えられなくてごめんなさーい!!」エーン
泣き出して走り逃げていったメグ
「あっ、待ってメグさーん!!」ビューン
そんなメグを追いかけていくエル
「あ、二人ともー!!・・・行っちゃった」
そして二人を見送ったエリアは・・・
「・・・帰ろ」
まっすぐ帰ることにした
・・・その日の夕方
「あ、シャロおかえり」
店前を箒で掃除していたエリア、そこにシャロが帰ってきた
「ただいま・・・ってアンタ今日は休みじゃなかったの?」
「暇だったからさ、掃除くらいなら好きにしてていいわよって千夜が」
「そう・・・あ、そういえば今日メグちゃんがエルちゃんとラパンに来てたわよ」
「あの後結局行ったんだ」
「そういえばラパンに来る前にアンタに会ったって言ってたわね」
「うん。エルちゃん大丈夫そうだった?」
「えぇ、寧ろすごかったわよ」
「すごい?」
どうやらなにかあったようだ
「前々からウチにブラバの社員さんが来てて、買収しようって話が来てるのよ。今日も来てて店長と話してたの」
「!、大丈夫なの?」
「えぇ、店長も何度も断ってるんだけどあっちもお仕事だものね。中々諦めてくれないのよ」
「そうなのか・・・もしかして
「大丈夫よ。それでここからがエルちゃんがすごかったところだし」
「ここでエルちゃん?」
「えぇ、エルちゃんのお父さんがブラバの社長なんだって」
「!!?」
前々からエルとナツメがお金持ちなのだなということは察していたが・・・まさかブラバの社長の娘だったとは
「それで社長さんにこの辺りの喫茶店の買収は再検討するように話を通してくれたそうよ・・・ただ」
「ただ?」
「エルちゃんはお家のこと隠したかったみたいなのよ。ほら千夜とかチノちゃんがブラバ恐怖症でしょ?」
「なるほどね・・・ムカシノダレカサンミタイー」
からかいの視線を向けてきたエリアに対してシャロは
「ふんっ」ドスッ
「ごふっ!?」
リゼ直伝の腹パンを炸裂させた
「暴力よくない」グスン
「先に喧嘩売ったのはそっちよ」フン
「いてて、それで?エルちゃんは大丈夫そうなの?」
「かなり落ち込んでたわ・・・それから社員さんと話してる間にマヤちゃんは帰っちゃったから気にしてたわね」
「そっか・・・ん?けど待って?なんでエルちゃんが社員さんと店長さんが話してるその場にいたの?普通そういった話って裏で話さない?店先で話さないよね?」
「え?・・・あぁそのことね、ほらこれ」
そういってシャロが携帯で見せてくれた写真、それを見たエリアは・・・
「ニ゛ャァァァ!?」
悲鳴を上げてぶっ倒れました
・・・後日、甘兎庵
「・・・」フンッ←そっぽむくエリア
「!!」プンプン!←同じくそっぽむくメグ
エリアとメグの雰囲気が険悪でした
「・・・なにあれ」
「あらシャロちゃんいらっしゃい」
訪れたシャロは当然そこに違和感を覚えましたが千夜は通常営業、お茶を出しました
「なにがあったのよあの二人、メグちゃんはともかくエリアがあんなになるなんて」
「少し前にエルちゃんとナツメちゃんのことあったでしょ?シャロちゃんみたいにお家バレした件」
「うっ・・・けど、それがなんであれに繋がるのよ」
「その時メグちゃんとエルちゃんがブラバで財布を忘れたから支払いを労働で返したって話をシャロちゃんから聞いたってエリア君言ってたわ」
「あぁ、あれね・・・あの時は大変だったわ」
あの時シャロが見せたのはラパンの制服を着たエルとメグの写真だったのだ、エリアはこれをみて「メグを寝取られた!」と思い、奇声を上げてぶっ倒れたのだ
ちなみにそのエリアを引き摺って甘兎庵にエリアを連れ帰ったのはシャロだった
「でもそれだけで喧嘩する?」
「あー・・・それで、この間フユちゃんがウチでバイト体験したじゃない?それで家族認定までしちゃったし・・・」
「あー・・・それで」
「うん、後はもうお察しの通り」
エリアがメグがラパンで働いたことに対して軽く言及した際にメグからはフユを勝手に甘兎メンバーに入れたことを返され、昨日のこともあり後はもう売り言葉に買い言葉で・・・
「エリアさんの甘いもの狂い!」
「なんだと!?」
「ヘタレ!!」
「なんだと!?」
「いい年して子ども趣味!!!」
「な、なんだと!?」グスッ
・・・こうなったのだ
「いやエリアもなにか言い返しなさいよ」
「一応メグちゃんに酷いことは言えないって耐えてるみたい」
「・・・の割には半泣きだけど?」
「流石に身に覚えがありすぎるせいでダメージが大きいのね」
結局この日、二人は喧嘩したままでシフトを終えるのでした・・・
・・・で、休日
「あー・・・やってしまった」
「エリア君だいぶまいってるね~」
今日はバイトも休み、特に予定もなかったところにココアから買い物に付き合って!と連絡をもらったので二人で買い物にやってきました(千夜は許可済み)
今はココアの大人っぽい服を探すためにアパレルショップにいます
「メグちゃんと喧嘩したんでしょ?もう兄妹仲良くしないとダメだよ!お姉ちゃん怒っちゃう」
「知らん間に俺とメグちゃんがココアの弟妹で兄妹になってる・・・」
「でもエリア君がそんなに喧嘩するなんて珍しいね・・・なにかあったの?」
「いや、ちょっとモヤってて」
「そっか、話聞く?」
「あー・・・頼んでもいい「だぁーれだ」!?」
ココアなら解決策を出してくれるかもしれないと話そうとしたその時、突然視界が塞がれた
「だ、誰ですか?」
「それは言えな「この匂いはユラちゃん!」ソムリエココアちゃんやば~」
「へ?ユラさん?」
エリアとは違い、口許を抑えられていたココアが匂いで当てたと同時に視界が開かれる
そこにいたのはリゼの家のメイドのユラだった
「今日は二人でデート?」
「なっ!違っ「うん!弟とデート中!」ココア!?」
二人手を繋いで仲良しアピール
「ここまで正直に返されたらからかえないかも」
「そうなんですよね」
「それで今は服選び中?」
「大人っぽい服がほしくて、最近妹が増えてきたから意識変えなきゃなーって悩んでたの」
「俺はそろそろ新しい服買ってこいって千夜が・・・とはいってもよく分からなくて」
イメチェンのために服を探すココアと自分のことには割りと無頓着なことが祟り、服選びに苦労していたエリア
「そぉいう事なら私がコーディネートしようか?」
「ほんと!?」
「助かります!」
「リクエストある?」
「せくしぃで妖しさただよう感じがいい!」ぱや~
「防御力高めなやつ!」ぽや~ん
お花の背景が漂うお子さま二人
「おぉ、頑張り甲斐がありそうだ~」
・・・
まずはココアから、ということでユラコーディネートの大人っぽい服を試着
「///」
親しい友だちのいつもと違った服(ちょっとセクシーver)に少し赤面のエリア
「初々しいね~」パシャッ
そう言ってエリアとココアの写真を撮るユラ
「今の写真誰かに送るの?」
「ちょ、やめてくださいよ」
「ちょっとリゼに匂わせ~」
既にリゼの携帯に「妹と弟できた」というメッセージと共に二人の写真が送られました
エリアの服選びはさくっと済ませ(基本エリアが言われるがままだったので早く済んだ)、新しい服に身を包んだココアとエリア、そしてその服を選んでくれたユラと三人で街歩き
「二人ともいい服着れたけどまだ雰囲気がお花見えちゃってるね~・・・二人くらいいい子なら悪な女ぶるのも、不良ぶるのもいいかもね~」
「ワル!?そっそんな・・・楽しそうなことユラちゃんとしちゃっていいの!?」
「ふ、不良!?よ、夜更かしとか夜中に外歩きとかしちゃうあの!?」
「あーまたお花見えちゃってる・・・っていうかエリア君の不良のイメージがやばいね」
「え?じゃあ料金以下の不味い飯を食わせるレストランには代金を払わないとか?」
「それはもはや犯罪だね~っていうか最近なにか読んだ?」
・・・というわけで三人で悪ぶるということで、ブラバで欲望のままに注文したり、高級ブランドの店を冷やかしに行ったりと、中々に悪な時間を過ごしました、その途中
「あっシャロちゃん」
「千夜も、そういえば二人は二人で買い物行ってたんだっけ?」
お出掛け中の千夜とシャロに遭遇、話題は当然ココアとエリアのコーディネートについて
「あら、てっきりネタに走ると思ってたけどカッコいいわ、エリア君」
「ありがと、全部ユラさんが選んでくれたんだけどね」
「そう、けどこんなにカッコよくなるなら私がコーディネートしたかったわ」ムスー
「ち、千夜・・・」
「ほら、今日もエリア君に似合うと思ってこのTシャツ買ってきたの」スッ
千夜が差し出したTシャツにはデカデカと「働いたら負け」と書かれていて到底外で着れたものではありませんが・・・
「ありがとう・・・大切にするよ」
千夜からのプレゼントがよほどうれしかったのかキラキラした瞳で受けとりました
「二人ともやばくない?」
「あれは数日は着続けますね」
「時々エリア君が着てるヘンテコTシャツは千夜ちゃんセレクトだったんだねー」
その後シャロが実はポテンシャルを秘めていたココアの胸に嫉妬し、その様子を見て思わず吹き出したエリアが鉄拳に沈み、逃げ出したシャロを追いかけて千夜が去っていきました
「エリア君大丈夫~?」
「ま、前より痛い」
「まぁ乙女の怒りが籠ってるからね~、少し休憩しよっか」
近くのベンチに座って休憩、いつもと違う服を着て、いつもより少しだけ悪いことをして、楽しかったけど少し疲れた
「今日は刺激的な日になったなー」
「あー・・・まだ痛いけど、確かに楽しかったかも」
「楽しいならよかったー」
ココアを真ん中にユラとエリアが座る
「いつも頼れるお姉ちゃんやってるからいい息抜きになったよ。エリア君は?」
「え?あー・・・うん、俺も息抜きになったかも」
「息抜きね~・・・それって演じるのに疲れたってことだったりして、どうしてそんなにお姉ちゃんやお兄ちゃんに拘るの?」
どういう意図なのかは分からないが、ユラからの言葉にエリアが揺らぐ
「え?」
「聞いたよ~エリア君が今お兄ちゃんとして色々悩んでるって」
「そ、それは・・・っていうか誰から聞いたんですか?」
「それは秘密~、それで?なんでお兄ちゃんに拘るの?」
「なん、で?」
ココアみたいになりたいから、頼られたから、皆のために頑張りたいから・・・理由はいくつもあるのに、何故か声に出せない
それは緊張のせいではなく、本当にそれでいいのかという想いがある
その想いは、自分が兄で、憧れでいいのかという疑問に帰結してしまう
だってココアならフユに後悔させることなんてしなかったし、エルの悩みにちゃんと答えてあげることができたし、メグと喧嘩することなんてなかったから
フユと再会した時にこれから頑張ろうと決めたのに、今悩んでいることが更に揺ぎを大きくしていく
「分からないなら少しお兄ちゃんお休みしてもいいんじゃない?少なくとも私の前では弟でいたらいいと思うな~」
そうしてユラはなにも答えられないエリアの手を取って妖しく語りかける
その手を拒むことができなかった・・・そこに
「それはダメ」
パシッ、エリアとユラの繋いだ手を挟み込むようにしてココアが取る
「ココアちゃん?」
「私は誰の前であってもお姉ちゃんをやめないよ・・・それに」
一呼吸おいて、片手だけを離して上げて・・・
「エリア君は私の弟だからダメ!」
上げた手でグイッと、エリアを自分の方へと手繰り寄せた
「こ、ココア?」
「相手がユラちゃんでも譲らない・・・でもユラちゃんみたいな妹なら大歓迎だよ!」ギュッ
お花オーラ全開で今度はユラを抱き締めるココア
「えっえ~どうしてそうな「ユラちゃんも疲れるときあるよね?そんな時は私がモフモフしてあげるからね!」だから「わかった!ラビハ三姉妹の仲間に入りたいんだね!」噺盛りすぎ~!」
ユラの言うこと何のその、妹への勧誘をかますココア
「姉の押し売り・・・っていうかゴリ押しがすっげぇ・・・」
そうして数分後
「からかってごめんね、悪い子は私だけで十分だ~」
ココアにモフられ続け、からかう気力も失せたのか帰ろうとするユラ、そんなユラを
「悪いって何で?お店で悩んでる私たちに声かけてくれたじゃん!」
「それはからかう為に」
「そんなことない!ユラちゃんいいこ!すき!」
「・・・軽率にそんなこと言っちゃうんだ、でもココアちゃんはともかくエリア君はどうかな?」
「!」
「からかわれて、嫌だったでしょ?」
「・・・悩んでるところズケズケ言われたのはちょっと傷ついてます」
「ほら「でも」?」
「服、選んでくれてありがとうございます。おかげで千夜にも褒められましたし」
「・・・全く、二人ともワルい子だ」
「うん!今日の私はワルだから!」
「まったくココアは・・・やれやれだぜ」
今日はとことんワルイ子でいるつもりの二人、ユラと並んで歩き出します
「お互い様か~」
「こういう関係はなんていうのかな」
「う~んとね~・・・共犯者、かな」
「ワルイ子同士ってことですかね」
そうして三人で途中まで帰り、ユラと分かれた後のエリアはココアを送って帰ることにしました
・・・その道中
「エリア君、お兄ちゃんに悩んでるって本当?」
「あー・・・うん」
「そっか、エリア君のお悩みはそれかな?」
「うん、ちょっと色々あってさ」
「メグちゃんのこと以外にもある感じだね・・・けど深くは聞かない、聞かれたくないこともあると思うからね・・・けどね」
ココアが立ち止まり、エリアはそこから少し前で止まり、振り返る
「エリア君が頑張ってること知ってるけど・・・今から厳しいこと言うね?」
「・・・うん」
「お姉ちゃんもお兄ちゃんもやめられない」
「!!」
「エリア君に憧れてる子達はたくさんいるよ。だからもうエリア君は逃げられない」
「そう・・・なのかな」
「うん、エリア君がお兄ちゃんである時間に終わりはないんだよ」
「・・・」
「そんな風に悩んじゃったら後ろにいる子はどうなるの?」
「一緒に悩んで、不安になる」
メグとだって悩みながら話してしまったから喧嘩になってしまったのかもしれない
エリアのちょっとした不安がメグに移ってしまったのだ
「だから悩んでも自信をもってやりきる!悩んでるところは見せちゃダメ!・・・けどエリア君はそんなこと分かってるもんね?」
「・・・うん」
「分かってるからこそ、お願い・・・そんな時は私や千夜ちゃんを頼って?」
「!」
「私だってこの間千夜ちゃん、シャロちゃんとチェスを一緒にやったり、他にも皆に色々相談してるでしょ?エリア君も相談に乗ってくれるでしょ?」
「うん」
「エリア君が皆に相談したら皆はどうすると思う?」
「仕方ないな・・・なんて言って、助けてくれると思う」
「うん、もちろん助けるよ!けど皆が助けてくれるなんてこともエリア君はとっくに知ってるよね」
「・・・うん」
今まで何度も何度も助けてもらったから、そんなことは知っている
「今日だって悩んでること私に話そうとしたもんね。少し前のエリア君じゃ考えられなかったもん。大丈夫、エリア君は成長してるよ!」
「!!」
憧れの人物の言葉が胸に響く
「だから今からどうしたらいいのか考えよう?私だけじゃなくて、皆でね!」
「・・・うん」
話したくないことは、話さなくてもいい
だけど悩んでる君を誰も放っておかないよ
絶対に助ける
だけどそれは君もしてくれる
時間も想いも優しさも全部かけてやってくれるから、それを返したい
これは出会った時からずっと想っていること
「じゃあ早速チマメ隊を除いたエリア君見守り隊集結しないと!よーし!頑張るぞ~!」
「うん「ここは、オー!だよ?」お、オー!!」
そうして歩く帰り道はとても楽しくて、皆に相談する時間がとても楽しみだった
「それじゃあ近いうちに集まれる日探さないとね~・・・あっそうだ!もうすぐリゼちゃんも呼んで勉強会するからそこでしよう!!」
「へ?そんなことするの?」
「うん、千夜ちゃんのお家でするからエリア君とは現地合流かな~♪楽しみ!」
そうして話は次回へと続く!!
喫茶店こそこそ話!
普段は下着やら肌着やらは自分で買いそろえているエリアですが時々千夜から服をプレゼントされることがあるそうですよ?
どの服もネタに走ったものですがエリアはどれも大切にしています・・・そして少し遠い未来でその意思は息子に継がれていきます