エリアがシャロの鉄拳に沈んだ頃、ラビットハウスではチノ、マヤ、メグが本日の店番をしていた
折角今日はマヤとメグのバイト初めだというのに外は大雨、今日はあんまりお客さんがいないがこれから来てくれたお客さんにとびきりおもてなししよう!と意気込んでいました
しかし時折元気のない様子が見えるメグそれ疑問を感じたチノとマヤが話を聞こうとしたところに雨に打たれたエルとナツメが来店
チマメの三人は切り替えて神沙姉妹に宣言通りのとびきりのおもてなしを決行!すると同じく雨に打たれたフユも訪れました
そうしてフユ、エル、ナツメをおもてなししていると雨足は更に強まり、雷まで鳴り出してきたので明日は休日ということもあり、チノの提案で全員泊まっていくこととなりました
皆でお風呂にご飯にボードゲームと楽しい時間を過ごしまし、布団を並べて皆で横になりしたが、お泊まりでワクワクしている女の子がそう簡単に寝付けるわけもなく当然おしゃべりが始まります
今日は色々あったので忘れていましたが、今日はメグが時々元気がなかったことを思い出したチノがそれとなくその話題を切り出しました
「メグさん、今日は時々ため息をついていましたがなにかお悩みですか?」
「!、チノちゃんごめんね」
「いえ、実はお泊まりが楽しくなかったのかと思いまして」
「そんなことないよ!ただちょっと考え事」
「考え事?なに考えてるの?」
二人の様子を見ていたマヤが会話に参加
これは黙っていられないと観念したのか、少しうつむきがちにメグが話し始めます
「実はエリアさんと・・・」ドヨーン
「エリア兄と?あ、実は私エリア兄と・・・」ルンルン♪
ドヨーンと話し始めたメグ、それと別でエル、ナツメと話していたフユがエリアの名前を聞いて表情では見えないが雰囲気が嬉しそうに話し出しました
「(こんな時はどうすればいいんですかココアさん!エリアさん!!)」
同じ人物が出てきたので全員で話すことに
まずはフユから
「実はエリア兄が皆で演奏する時のメンバーに私もいれてくれるって、それからこれから同じ時間を重ねていこうって言ってくれた」
「う、うわぁ・・・エリアさん落としにかかってる」
「(違います・・・エリアさん的には通常運転なんです・・・)」
「エリアさん情熱的~、千夜さんの時もそんな感じだったのかな~」
「(確か告ってからいきなり指輪の交換してキスいったんだっけ・・・)」
ナツメとエルの感想にそれぞれチノとマヤが心で答える
そしてそんなエリアに目を輝かせるエルに対して、ナツメがツッコミます
「あんなのはただの女たらし!千夜さんがいるのにココアさんとも前々から色々あったみたいだしフユまで・・・そんな人だとは「違う!」!!?」
本気ではなかったにしろエリアを否定するようなナツメの言葉を遮ったのは・・・
「め、メグさん?」
先程まで落ち込みながらフユの話に耳を傾けていたメグだったが、エルの言葉を聞いて思わず声をあげてしまいました
「エリアさんはそんな人じゃない!優しくてカッコよくて・・・私の憧れの人なの!」
感情が昂ったからなのか、それともエリアのことを悪く言われたからなのか瞳から涙を流しながらメグが怒る
「め、メグさ「メグ気持ちは分かるけど一旦落ち着いて」!マヤさん」
そんなメグを落ち着かせたのはメグとの付き合いの長いマヤ
「まずナツメ、本心でないにしろエリアのこと悪く言うのは私も許さない」
「!、ご、ごめんなさい」
「よし!ほらメグも!いきなり怒ったりしたらナツメも不安になるよ」
「うん・・・ごめんねナツメちゃん」
「ううん、私が悪かったから」
「そもそも私がエリア兄の話をしたから・・・」
「それを言ったら私か素敵だなんて言ったから」
四人がそれぞれ謝り続ける・・・これでは悪循環だ
「(ど、どうしよう・・・!)」
どっちも自分が悪いと考えてしまって、罪悪感ですれ違ってしまう二人をチノは何度も見てきた
何度もすれ違って、ぶつかって、ようやくくっついたと思いきや、まだまだこちらを振り回してくるあのお騒がせの二人
あの二人が仲直りにしていたことを思い出し閃く
「お互いの申し訳ない気持ちはもう伝わったはずです。だから終わりにしましょう」
「!チノ」
全員をなんとか宥めようとしたマヤがチノの言葉に驚く
「後悔が重くのし掛かってくるのは辛いですよ」
「!・・・うん、そうだね」
その言葉にあの日のホテルを思い出す
背負ってしまった重い想いは分けたらいい、だけど背負わなくていいなら背負わなくていい
行き過ぎた後悔を背負う苦しみをチマメは知っている
だからこそ、もう終わりにしたかった
・・・
なんとか場は収まり、次の話題はメグのことに
「それで?メグはエリアとなにがあったのさ」
「実はケンカしちゃって・・・」
「「ケンカ!?」」
普段から温厚なエリアとメグのケンカに驚くチノとマヤ
「エリア兄とケンカ・・・」
「そういえばフユさんはエリアさんと幼馴染みなんだよね?」
「うん・・・あれ?小学生の時からの友だちは幼馴染み?」
「わ、私に聞かれても分かりません・・・っていうかこんなことを以前も話したような・・・」
「それで、フユはエリアさんとケンカしたりとかなかったの?」
「うーん・・・ないかな?でもエリア兄を泣かせたことならあるよ」
「エリアを!?」
「うん、ボードゲームでぼこぼこにした。そしたらエリア兄のお母さんが何事かっ!?って慌ててた」
「泣く程やられたんだ・・・」
「ってそんなことより今はメグの話!それで?ケンカの原因は?」
そうしてエリアとのケンカとなった原因を話した
「メグさんと私でラパンで労働返しした時の写真を見たエリアさんから」
「『ラパンに行く気じゃないよね?』と言われ」
「メグも私が甘兎庵でバイト体験した時に私を甘兎組に入れたことに鬱憤がたまってて」
「つい売り言葉に買い言葉で口喧嘩に発展して・・・」
「というよりメグさんが一方的にサンドバッグにしてしまった、と?」
「はい、その通りです・・・」ショボーン
大体そんな感じのケンカの理由を言われて更に落ち込むメグ
「うーん、エリアさん嫉妬したのかな?」
「エリアさんはメグさんのこと可愛がっていますもんね」
「目に入れても痛くないってまさにあのことだもんな~」
「そんなに可愛がられてるの!?」
ナツメが驚くほどにチマメ隊の中で特にメグはエリアとの絡みは多い
まずメグが甘兎庵で働いていること、そしてメグがエリアに憧れているということ、エリアもそんなメグに色々と教えてあげたいとよく言っていることもあるが、二人が仲良しなのは確かだ
「!・・・?」ズキッ、サスサス
そんな話を聞いているといつぞやの時と同じようにフユの胸に鋭い痛みが走った
「フユさん?どうしましたか?」
「ううん、分かんない」
「な、なにがですか?」
そんな二人はさておき・・・
「とにかくメグはどうしたいのさ」
「やっぱりエリアさんと仲直りしたいな・・・この間のバイトの時も気まずくて」
「やっぱりそうだよね!私協力するっ!・・・そもそもの原因は私だもん・・・」
あの日メグとエルがラパンに向かったのは周りからお姉ちゃんとしてみられていないことに悩んでいたエルの気分転換のためだったのだから
「それに、私のことをちゃんとお姉ちゃんだって分かってくれてたエリアさんのためなら!私一肌脱ぐよ!」
「うん、私もさっきはあんなこと言っちゃったけど・・・芹彩先生の音楽を思い出させてくれて、目標をくれたエリアさんにお礼がしたい」
「私もエリア兄のためにも、メグのためにも協力する・・・私がやらなくちゃいけない」
「もちろん私も!このまま二人がケンカしたままだったら間にいる私たちも気まずくて仕方ないからね~」
「皆・・・」
「メグさん、きっと大丈夫ですよ。エリアさんも今頃どうしようってココアさん達に泣きついてます」
「チノちゃん・・・」
「だから私たちも皆でどうしたらいいかを話し合って決めましょう」
「!、うん!!」
「うーん、じゃあどうしよっか」
「エリアさんの好きなものをプレゼントするとかいいんじゃないかな?」
「ならメグの成長期のうらやまけしからんお山揉ませたらいいんじゃね?」
「マヤさん!?」
「それはエリア兄が爆発するからやめてあげて」
そんな感じであっち(エリア側)もこっち(チノ側)も大騒ぎしながら夜は更けていく・・・
・・・それから数日後、甘兎庵
この日は千夜はおらず、一人店番をするエリア
「(いやーまさかココアがあんなことを考えていたとは・・・)」
エリアの悩みごとのついでに全員の悩み相談してやるっ!と言ったリゼと共に皆で少しだけ話したこれからの進路のこと、そこで聞いたココアの夢・・・それはエリアに少なからず衝撃を与えました
「(でもまぁココアらしいよ、淋しいけど応援しないとな・・・さて)」
時計を見る、そろそろ時間だ
開店の時間?そんなのとっくに過ぎてる
上がりの時間?今日は1日オールである
じゃあなんの時間か?それは・・・
「お疲れさまで~す!・・・あ」
「やぁ、メグちゃん」
待っていたのはメグのバイトの時間、今日のバイトはメグと二人きりなのだ
これを知った時、隣で千夜がニヤニヤしてたので恐らく仕込まれていたのだろう・・・しかし会うのはなんだか久しぶりな気がしてしまう、それほどまでにすれ違っていたのだ
「「あの・・・!」」
二人の声が重なる
「えっと、エリアからどうぞ」
「いやいやマヤちゃんから」
そうして何度か互いに譲り合ってから・・・
「「フフッ、アハハッ」」
それがなんだか可笑しくて一緒に笑ってしまってから・・・
「「この間はごめんなさい!」」
一緒に頭を下げて、同じことを言いながら手を前に出した
そして互いの手にあるのはプレゼント
「メグちゃんがどこかにいくなんてあるわけないのに・・・俺ちょっと不安になってて、メグちゃんに当たっちゃってた。どこにも行ってほしくなかったからとはいえ・・・本当にごめん」
「私も知らない間にフユちゃんに居場所とられちゃったみたいでちょっと不安になってました・・・それでエリアさんにたくさん、だぐざんっ、わるぐちっ言っちゃって、ごめんなさい!!」ワッ!
言いきるや否や大泣きしはじめたメグに当然大慌てのエリア
「メグちゃん!?」
「甘いもの好きなのは私も一緒だけど野菜は食べた方がいいと思うし、ヘタレなのはその通りだけど子ども趣味は別にいいと思う!」
「あれ?謝ってなくない?寧ろ追い討ちじゃない?」
言葉のナイフがグサグサ刺さりまくっているが・・・とにかく
「これお詫びのプレゼント」
「私もです」
なんかお詫びのプレゼントでも用意したらいいんじゃない?というのが皆からのアドバイス、そしてもう一言
「可愛い髪止め!」
「新作のバイ◯タンプ!」
エリアとメグ、二人はどうみても仲良しなんだから・・・とっとと仲直りしなさいッ!と二人とも背中を押されたのだった
喫茶店コソコソ話!
チノ達で交代でお風呂に入っていた時のエリア達
リゼ「千夜!一緒に風呂に入ろう!この機会に進路相談を行う!一人ずつ入ってこい!」
エリア「!」ガタッ
シャロ「お前じゃない、座ってろ」
チノ達が布団に入った頃のエリア達
エリア「じゃあおやすみー」←自室に向かう
千夜「えぇおやすみー」←しれっとエリアの部屋に向かう
ココア「おやすみー」←しれっとエリアの自室にその2
シャロ、リゼ「ちょっと待って!?」