緑茶風少年   作:アユムーン

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エイプリルフール二日目(笑)

やっていいのか分からなかったのですがとにかくやってみます!!


幸せの青い鳥を求めて!!

それは、幸せってなんだろう、そんな疑問を持ちながら・・・狭い世界の中で暇を持て余し過ごしていたとある日のことだった

 

家にいたエルとナツメの前に突然揃いの仮面をつけた女性が二人が現れた

 

「私は旅の魔法使い、ここから幸せを求める声が聞こえます」

 

魔法使いのような装いの女性の帽子の中からは兎がこちらを覗いている

 

「不審者だ」

「警察呼ばなきゃ」

 

「こらこらそんなこというと先生怒っちゃうよー!?あ、私は音の道化師ね♪二人から退屈の音が聞こえたよ」

 

仮面に道化師のような装いの女性、手に持っている笛を巧みに吹きながら話す

 

「あれ?なんか聞き覚えのある声・・・」

「昔聞いたことがあるような」

「ここは不思議空間なんだからそういうことはいいっこナシ♪とにかく二人が頼み事があるんだ~・・・ね?うさぎお姉ちゃん?」

 

「えぇ、その前に二人のご注文は幸せですか?」

「二人とも幸せってなにー?って思ってるもんね?」

 

「「!」」

 

魔法使いの道化師の言葉に驚いた、だけどいつもの外面で答える

 

「だから何?」

「別に貴女たちには関係ないと思いますけど?」

 

「はぁ、昔はあんなに純粋で可愛かったのに・・・時がたつのは残酷だよ・・・」

 

「ほらほら、気を落とさないでセリ。お二人ともとにかく青い鳥を探してきてください。私の娘が青い鳥欠乏症で苦しんでいるんです」

 

「私の息子もそれを探してるの!だからお願い!」

 

「見つけてくれたら幸せを教えてあげ

ましょう」

 

「詐欺の手口だ」

「うん、なんかの本で読んだ」

 

仮面の二人の言葉を下らない嘘だと掃き捨てようとした・・・だけど

 

「でも探してあげてもいいよ・・・暇だし」

「苦しんでるなら助けてあげないきゃ」

 

だけどその時の口から出た言葉は素直ではないけどなんだか賭けてみたくなった

 

「それではこの子達をお願いします」

「私の息子もどこかにいるから探してきて!」

 

そうして魔法使いによって部屋に優しく寝かされた二羽の鳥・・・エルとナツメはその鳥を助け、幸せを求めて外の世界へと飛び出した

 

パン屋さん、大都会、花園、夜の街、未来遺跡、墓場城・・・色んなところで色んな人と出会った

 

パンを食べて、サウナ勝負をして、一緒に踊って・・・

 

・・・守護神とおばあちゃんを退けて、怪盗より先にお宝を盗み、ライブで歌う人たちから逃げ切って、エルとナツメは外の世界を進み、そうして六個の卵を見つけた

 

その卵から生まれた天使、ここあ、めぐ、ちや、しゃろ、まや、りぜ・・・青い鳥ではなかったけど小さくて愛らしい天使達は着いてきて・・・遂に自宅まで着いてきた

 

そこにはまだまだ弱々しく眠る二羽の鳥

 

その鳥に天使達が囲うようにして立った

 

「ちのちゃーん!げんきだしてー!!うまれたてのおねえちゃんがきたよーっ!」

 

生まれたてもなにもおそらくこの鳥の姉ではないだろうが、自分が姉だと疑わないここあか声をかけたのを始まりに・・・

 

「ちのちゃーんのげんきがない!これはしゅじゅつかいしだーっ!」

 

白衣のような服だからなのか・・・お医者さんになりきっておもちゃのメスを片手に手術をしようとするめぐ

 

「ほらちのー、早く起きないとしーきゅーしーきめるぞー!?」

 

心配しているが素直にその言葉がかけられないのか・・・からかい気味に起こそうとするまや

 

「ふゆ!こんなところでたおれるな!そんなことでりっぱなせんしにはなれないぞ!」

 

軍人っぽく厳しく感じるがその実もう一匹の鳥に優しく布団を掛けてあげているりぜ

 

「ふゆちゃん、そろそろおきないと・・・や、やきとりにしてたべちゃうんだからっ!」

 

心配しすぎて逆にテンションがおかしくなって脅しのようになってしまっているが・・・可愛すぎて脅しにもならない言葉で励ますしゃろ

 

「ほーら、ここあちゃんとつくったようかんぱんもたくさんやいたのよー?たべる?」

 

病は食からと思ったのか、いつの間に作っていた手作りのパンを鳥の口許にぐいぐい押し付けるちや

 

思わずエルが止めようと声をかける

 

「こら!その二羽は今青い鳥欠乏症で・・・」

「!、まってエル!!」

 

その時二羽の鳥が輝き始めた、それに気付いたナツメがエルを止めようとして・・・そして

 

「!、青い鳥!青い鳥だよ!!」

 

二羽の鳥が色の異なる青の翼を携えて、天使の姿となった

 

「わーいっ!ちのちゃんおはよーっ!」

「やめてくださいここあさん、てぃっぴーがこわがります」

 

旅の魔法使いが連れていた兎とよく似た兎を抱える鮮やかな青い翼の天使ちの

 

「ふゆちゃん、よくおきれたわね~」

「うん、おきたよ・・・だからようかんぱんちょうだい」

 

堕天とかかれた濃い群青の翼を生やした天使の名はふゆ

 

「捕獲しないと「その必要はありません」!」

 

念願の青い鳥に出会えた二人は大興奮、早速鳥かごにいれようとしましたが、いつの間にか現れた旅の魔法使いによって止められました

 

「ありがとうございます、天使に囲まれたおかげで娘達は自分達が幸せの青い鳥だと思い出せたようです」

 

「そっか、よかったよ・・・それに色々見て私たちも分かったよ」

「幸せは私たちの近くにあるってね」

 

つまりゲームもお菓子もある自宅が最高!引きこもりこそ至高!などと結論付けようとしたその時だった

 

「待って待って!私の息子がまだ帰ってきてなーい!!」

 

仮面から止めどなく涙を流しながら音の道化師もやってきた

 

「え?この子じゃないの!?」

 

そう言ってふゆを見せるが・・・

 

「ふゆちゃんは女の子!私の子的な存在ではあるけど!」

「そ、そんな!!でももう探す場所はないような・・・」

 

それにもうあちこち探し回ってくたくただ・・・などと思っていると

 

「あれ?ちやそれなにもってるの?」

「これかしら?」

 

しゃろがちやの持っていた卵を指差す

 

黒地に白い音符が描かれた卵

 

「さっきがっきやさんのまえでみつけたの、きっとおんがくとあまいものずきてやさいがきらいなおとこのこがうまれる「あぁー!えりあー!」え?これが?」

 

音の道化師がその卵を抱える

 

「えりあ・・・ちのちゃんとふゆちゃんを助けるって青い鳥を探しにいったっきり戻ってこなくていくら探しても見つからないと思ったら・・・」

 

「どうやら力を使いきって卵に戻ってしまったようね・・・」

 

「そ、そんなデジモンみたいな・・・けどなんで生まれないの?」

 

今まで見つけた天使達は卵を見つけるや否やすぐに生まれたのに・・・とエルが尋ねます

 

「まだ眠ってるのよ・・・けど大丈夫!」

 

ぽんっ、と道化師が笛を構えて演奏する

 

「なるほど、ちの一緒に歌いましょう?」

 

「はい、えりあさんをおこします」

 

「ならわたしたちはおどろー!」

「おー!」

 

魔法使いとちのの親子がそれに合わせて歌う、まやとめぐが手を繋いでくるくる回って踊る

 

「じゃあわたしたちはにぎやかしだー!!」

「のぞむところよー!!」

「おこすためにはっぽうのきょかをもらう!」

「わ、わたしまでー!?」

「えりあにぃ、はやくおきて」

 

ここあとちやがしゃろの手を取って賑やかし、りぜはモデルガンをカチカチと鳴らし、ふゆはえりあの卵を揺らす

 

おかげでエルとナツメの部屋はまた大騒ぎだ

 

「こ、こんなので起きるの?」

「でもナツメちゃん、見て?」

 

周りの音に合わせて卵が揺れる

 

「んー、ちょっと音が足りないのかな・・・よしっエルちゃんとナツメちゃんも歌って!」

 

「え、えぇ!?」

「け、けどそんな急に歌なんて・・・」

 

「大丈夫!この歌を知ってるでしょ?」

 

そうして変わった曲調・・・この旋律は

 

「ねぇエル、これって」

「うん、知ってるよね、この歌は」

 

「「うさぎの歌!」」

 

先生が初めて弾いて聴かせてくれてからずっと好きな歌

 

自然と音に合わせて歌ってしまう

 

「「♪~♪~♪~」」

 

綺麗な笛の音と素敵な四つの歌声、そして五人の賑やかし・・・その楽しそうな音に合わせて遂に

 

ピシッ、ピキッ!!

 

「あっ」

 

卵がひび割れ始めたが・・・すぐに止まった

 

「後ちょっとってところかしら?」

 

道化師が玉子を優しく撫でるがまだ生まれない

 

「けどこれ以上はどうすれば?」

 

もう歌も踊りも賑やかしも十分なはず、なのに目覚めないとすれば一体どうすれば、とエルが問いかける

 

「こうなると眠ってるんじゃなくてえりあ君が起きたくないのかもしれません」

 

魔法使いが答える、それはつまり眠っていたいということ・・・

 

「えぇ~!?この子寝坊助なの?」

「そんなことないわ!えりあは早寝早起きお利口さんなのよ!?」

「そんなこと言われても・・・」

 

「きっとそとでひとりぼっちだったから、さびしくなったのね・・・えりあくん、わたしたちがいるわよ?」

 

「そうだよ、うまれたてのおねえちゃんもいるんだから!はやくおきなさーい!!」

 

ちやとここあが必死に声をかける・・・なのに目覚めない

 

寂しくて、つまらなくて、疲れて・・・もう動きたくないのかもしれない・・・だけどこんなに近くに自分を受け入れてくれる人がいるのに・・・そんなのはだめだ

 

エルとナツメの口から今度は歌ではなく、言葉が勝手に出てくる

 

「こんなに貴方のことを思ってくれる人がいるんだよ?楽しいことがたくさん待ってるんだから!はやく起きなきゃもったいないよ!」

「一人ぼっちじゃ寂しいし、つまらないかもしれないけどさ、色んな人と出会って自分を受け入れてくれる友だちと一緒に過ごすのって悪くないよ」

 

自分達がこの街に来てそう思えたから、伝えたい

 

だからこのままなんてもったいない!!

 

・・・ピキッ、パキンッ!

 

二人の言葉に反応したのか、玉子が更にひび割れ・・・そして

 

パッカーンッ!!!

「むーてーきー!!」

 

完全に卵が割れて、中から道化師と同じ髪色の男の子の天使・・・えりあが飛び出した

 

「えりあ~!!」

 

道化師が待ってましたと言わんばかりにえりあに抱きつく

 

「おねぇちゃんたちありがとう」

 

「ううん、ちゃんと起きれてえらいね~」

 

「もう友だちとお母さんに心配かけちゃダメだよ」

 

「うん!それじゃあおねぇちゃんたちもはやくおきないとね」

 

えりあの口から語られた言葉に驚く二人、そんな二人をよそに・・・

 

「「え?」」

 

「さきおねーさん、ふたりをおこしてあげて?」

 

「えぇ、そろそろ夢の時間は終わりですよ」

 

パチンッ、魔法使いが指を鳴らす

 

「「!」」

 

エルとナツメの意識が浮上する・・・そうだ自分達は・・・

 

「幸せの片翼は貴女達の背中にも・・・それではまた」

 

「ばいばいえるおねぇちゃんになつめおねぇちゃん・・・あっちのおれによろしくね!」

 

その言葉を最後にエルとナツメは目覚める

 

まだここに来てから少ししか経ったいないけど・・・来てよかったと思えて、ありのままの自分を受け入れてくれる皆がいる世界へ・・・

 

・・・

 

自室のベッドで目覚めた二人、枕元にはマヤに勧められたゲームがある

 

青い鳥を探すそのゲーム、そのせいで変な夢を見てしまった

 

けど、あの世界で体験したこと、かけた言葉、そして想ったことは全て本物

 

そんな幸せを感じながら二人は今日も皆の元へとかけていった

 

そして・・・その日の学校帰りに訪れた甘兎庵では・・・

 

「・・・」フンッ

「・・・」ツンッ

 

「「な、なにごと!?」」

 

見てるこっちが胸焼けするほど仲良しのはずのエリアと千夜が互いにそっぽを向いていた

 

果たして二人に起こったこととは!?待て次回!!




喫茶店こそこそ話

依然現れた眷族エリアに続いて現れた天使エリア、純粋無垢なその笑顔に皆メロメロです♪

卵のなかで眠っている間もう一人の自分の夢を見ていたそうですよ?
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