緑茶風少年   作:アユムーン

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占い編

エリアの見た目、イメージCVとか考える今日この頃、想像では髪色は明る目の茶色で、前髪長め、理想のCVは下◯紘さんかなぁ・・・いやいやこんな感じでしょ!とかこんな声でしょ!っていうのがあれば教えてください!


良きも悪きも自分次第でございまして・・・

ある日の昼下がり、学校終わりにラビットハウスに来たエリア、本日注文したココア(飲み物)を飲んでいた。

 

本日座っている席はカウンター、ココア(人物)、リゼと話していた。

 

「しかし、この前はコーヒー飲めないのによく来たよな」

 

「うぐっ、チノちゃんと約束してたんです。まさかコーヒーメインだとは思ってなくて」

 

「けどこうして来てくれて嬉しいよ。ココアだっておいしいでしょ?」

 

「うん、おいしい。それに俺この店の雰囲気好きなんだ。すごく落ち着く」

 

「でもやっぱりできればコーヒー飲んでほしいところだな、味以外にもおもしろいこととかあるんだぞ?例えば、ほら」

 

リゼが示す先ではお客さんとチノがなにか話していた。

 

「チノちゃんなに話してるのかな?」

 

「コーヒー占いだよ、頼まれたらやってるけどチノの占いは当たるんだ」

 

「占い?」

 

「エリアさん興味ありますか?」

 

カウンターに戻ってきたチノが訊ねる。

 

「カフェ・ド・マンシーといって飲んだ後のカップを見て占うんです。」

 

「へぇー、すごいなぁ。お茶じゃできない芸当だね。」

 

「千夜ちゃんなら自力で始めそうだね。甘兎庵占い週間!」

 

「ちなみにこの間やってたのはなんだったんだ?」

 

「最近の人気にあやかった鬼◯の刃、千夜は竹噛んで接客して、俺は猪の被り物つけてた」

 

「すごくシュールですね・・・、それでエリアさんもどうですか?よければ占います。」

 

「いいの?それならお願いしてみようかな」

 

「そうか、そうか、ならどうぞお客様」

 

ニコニコの笑顔で出されたのはカプチーノ、ちなみにエリア君カプチーノすら飲めません。

 

「コーヒー占いだからな、飲まないと占えないぞ。」

 

「あ、あのカプチーノだから飲みやすいと思うので・・・」

 

「orz」

 

・・・数十分後

 

「う、うげぇ・・・完飲しました。ココア(飲み物)ください・・・」

 

「お疲れさま!はい!ココア(人物)だよ!」

 

「飲み物のほうだろ、ほらサービスのケーキもつけとくな。」

 

「待ってる間に二人もコーヒー飲んだよね!私も占いやってみたいからカップ私にも見せて!ティッピーもね!」

 

ココアの占いでは・・・

チノは兎がいっぱい降ってくる。

リゼは金運アップ。

ティッピーはセクシーアップで視線を一人占めとのこと。

 

エリアはというと・・・

 

「上のほうがまだ水っぽい、明日雨が降るから傘をもっていくこと!」

 

「それは占いではなく予言じゃないの?」

 

「信じるか信じないかはエリア君次第だよ!」

 

「まったくココアさんは・・・エリアさんのカップ見せてください。私が占います。カプチーノなら私の占いは当たります。」

 

「じゃあお願いね!」

 

ココアからチノにカップが手渡され、早速占いスタート

 

「・・・」

 

「どうかなチノちゃん?もしかしてなにか悪いところあった?」

 

「・・・全体的に見ればよい結果、であると思います。」

 

「全体的に?」

 

「あ、あのエリアさん。ここ数年でなにか辛いことはありませんでしたか

 

「!、う、うん・・・」

 

チノの占いは的中している・・・確かにそんなことがあった。

 

「そのせいで暫く運気が大きく下がっていましたが、ここ最近ではその運気が高まっています。上を向いて歩くのが吉です。」

 

「!そうなんだ、ありがとう!!」

 

「えらく嬉しそうだな、そんなにうれしかったのか?」

 

「あ、いや・・・やっぱり嬉しいじゃないですか、こういうのって」

 

「なら良かったです。あっそして明日のラッキーアイテムは傘です。」

 

「え?こっちでも?」

 

・・・次の日の学校終わり

 

「言われた通り傘持ってきたけど、今日は晴れてるよな」

 

今日は朝から晴天、だが言われた通り傘を持ってきたエリア。

 

通学途中、千夜に傘持ってきちゃったの?うっかりさんね。なんて言われる始末

 

「本当に雨降るのかな・・・ってあれはココアと千夜」

 

先のほうを歩いているココアと千夜を見つけたエリアは声をかけようとした・・・その時

 

「ココア!危ない!!」

 

ココアが歩いている場所の近くの家の2階からジョウロが落ちてきている。

 

迷うことなく傘を開きながら走る。

 

「わっ!」

 

降ってきた水に気づいたココアが驚く・・・そこに

 

バシャア!!・・・ゴインッ

 

「ふぅ、間に合った」

 

ココアの上に傘をさして水とジョウロから守ることができた。

 

・・・

 

「エリア君このために傘持ってきてたの?」

 

「いや、これはただのラッキーアイテム」

 

「エリア君!ありがとう!!!」ダキッ!

 

感極まってエリアに抱きつくココア

 

「うぇぇ!?こっここ、ココア!!?」

 

突然のことに大慌てのエリア

 

「今の私にはエリア君がヒーローに見えるよ・・・」

 

「ココアがここまで落ち込んでるってなにがあったの、そしてあんこはなんでいるの・・・」 

 

珍しく落ち込んでいるココアとココアの頭上にはあんこを見て、落ち着いてきたのでとにかく場所を移すことに。

 

・・・

 

場所は変わって、フルールドラパン

 

バイト中のシャロを交えて今日の話を聞いていた。

 

「ふーん、今日1日ついてなかったんだ」

 

千夜の話では、お弁当にカラスに拐われたあんこが落下し、トイレから戻ったときにはスカートが捲れていてそれに気づかないまま暫く過ごしており、しまいには上からジョウロな落ちてきたそうな

 

「それは災難だったね」

 

ココアからエリアの頭上に移動したあんこを撫でつつ、話を聞いていた。

 

途中あんこがベトッとしたからなんだ?と思ったらご飯粒がついていた、今日は風呂にいれてやろうとエリアは計画する。

 

「そうね、けど最後にはエリア君がカッコよく助けてくれたんだもの、いいことあったんじゃない?」

 

「うんうん、ケーキもおいしいし!終わりよければ全て良しだね!」

 

「それでいいならいいけど・・・はい、エリア。今度のちゃんと落ち着く効果のあるハーブだから安心して、甘めだし。」

 

シャロが運んできたハーブティーを早速味わう。

 

「あはは、あの時はごめんなさい。自分でもびっくりしてて・・・あ、おいしい」

 

「けどあれって千夜ちゃんが「ココアちゃんこっちのケーキも食べて!」もがっ!!」

 

なにかを言おうとするココアの口にケーキを放り込む千夜

 

「そうだ、お茶じゃ茶柱占いしかできないけど、私、手相なら見れるわ。エリア君見せて」

 

「おぉ、お茶でもできるんだ・・・はい」

 

差し出した手を千夜がとる。

 

「っ!」ドキッ

 

「なに赤くなってるのよ」

 

その様子にツッコむシャロ

 

「な、なな、なってない!?」

 

「いや、なってるじゃない・・・千夜、早めに見ないとエリア爆発するわよ」

 

「そうね、けど・・・うーん」

 

悩む千夜

 

「なに?もしかしてなにか悪い運勢だったの?」

 

「運勢は上がってるみたいだけど・・・まだ癒えきってない傷をそのままにしてたみたいで、いつかその傷が原因で大変なことになるかも・・・」 

 

「!!?(癒えきってない傷ってまさか!)」 

 

驚くエリア、無理もない二日連続で思い当たることを言い当てられているのだ。

 

「えぇ!?エリア君怪我してるの!?」

 

「し、してない!も、もういいよね。」

 

これ以上語られるのは精神衛生上よろしくない、千夜の手から逃れるように自分の手を戻そうとする・・・がしっかり握られているので離れない。

 

「(全然動いてない・・・千夜って体力も力もゼロだったんじゃ・・・)」

 

てこでも動かず、エリアの手相をガン見する千夜に、シャロは驚く

 

「あら、けど大丈夫よ。最近その傷が少しずつ治ってるみたい。なにか心境の変化でもあったのかしら?」

 

「心境の変化?」

 

「この街に来たことじゃない?もう何ヵ月か経つけどエリア君だいぶ変わったよね!」

 

「そうね、未だに笑顔は一瞬だけど、見る回数は増えた気がするわ。」

 

「それにお店での評判もいいのよ?どんどん仕事を覚えて、色んなことに挑戦してる姿勢がいいっておばあちゃん言ってたわ」

 

「そうか、俺変わりはじめたのかな?」

 

「・・・けど少しずつ癒えてると言っても、いつまた傷が開くか分からないわ・・・ねぇエリア君」

 

手を握ったまま・・・千夜は真っ直ぐとエリアの瞳を見つめる。

 

「エリア君の傷ってなに?」

 

「っ!」

 

千夜の一言で時が止まった気がした。

今彼女は自分の傷に触れようとしている。

 

「もし、私たちにできることがあればお手伝いするわ。」

 

「・・・」

 

話しても・・・いいのか?

 

「エリア君?」

 

心配そうに見つめる千夜、そのとなりのココアとシャロも同じくこちらを見ている。

 

彼女たちは優しい・・・だからきっと自分のためになにかしようとしてくれるだろう。

 

だからこそ

 

「っごめん、思い当たることはある・・・けど言えない」

 

「・・・そう」

 

こんな自分に付き合わせてはいけない。

忘れてはならないのだ、彼女達は自分とは違う。

 

友達になれたとしても、踏み越えさせてはならない一線

それ以上は・・・触れさせてはならないのだから。

 

「っ、千夜!そんなあっさり「いいのよ」けど!」

 

「どんなに仲良くたって話したくないことくらい、きっとあるわ」

 

「・・・ごめん」

 

思わず出た言葉は謝罪、そして言葉がつまる。

その沈黙を破ったのは・・・

 

「私は今日エリア君に助けられたよ。」

 

ココアだ。

 

「それに前に話したみたいに、千夜ちゃんもシャロちゃんもリゼちゃんもチノちゃん、それからもちろん私も!エリア君のいいところいっぱい知ってるよ!だから大丈夫!」

 

「大丈夫って・・・なにが?」

 

ココアの言葉の意図が分からず、聞き返す。

 

「私たちエリア君のこと大好きだから、こんなことくらいじゃ動じないよ!なんならこれからもっと仲良くなるからね!エリア君が傷のこと忘れるくらい笑わせてあげる!」

 

そう言ってココアは腕を構えてポーズをとる。

 

「大丈夫!お姉ちゃんにまかせさい!!」

 

そのポーズと言葉は、初めてココアと会った時と同じ。

 

不安でいっぱいだった時に笑顔を分けてもらったのもあの時と同じだった。

 

「ココアちゃん・・・「ふっふふっ・・・あっはっはっ!!」!」

 

声をあげての大笑い、それを発しているのはエリア

 

思わず笑みがこぼれ、声が抑えられないくらい笑っている。

 

そんな姿、初めて見た。

 

「すごいなぁ、ココアは・・・うん、久々に笑ったって感じ」

 

「えぇ!?ここは大号泣の予定だったのに!?」

 

「ありがとう、ココア、千夜、シャロ・・・なんか吹っ切れた。」

 

そう言ったエリアの顔は、晴れ晴れとしたもので、

 

 

「でもやっぱり俺の傷についてはまだ言えない。ごめん

 

けどそれは皆が悪いわけじゃない、俺の勇気が足りないんだ。

 

だから皆がよければ待ってて欲しい。」

 

 

真っ直ぐとこちらを見つめる瞳はいつもとは違った。

 

・・・

 

「もちろん!いつまでも待ってるよ!」

 

「私も待ってるわ、大丈夫、時間は沢山あるもの」

 

「それリゼ先輩やチノちゃんにも伝えるのよ?あの二人だってきっと待ってるんだから。」

 

「・・・ありがとう」

 

そう言って、一度瞳を閉じる・・・そうして再び開けた瞳はいつもと同じだった。

 

・・・その日の夜、エリア自室

 

「(今日のことを俺はきっと忘れないと思う。いつか・・・必ず)」

 

あの時ココアからもらった笑顔と暖かさはまだ胸に残っている。

以前と今の自分は違うと自身をもって言える。

今なら周りの皆を心から信頼できる。

 

いつか自分の全てをさらけ出していいと思える日まではきっと遠くない。そう感じるエリアだった。

 

・・・

「(今日のココアちゃんすごかったな)」

 

エリア自室の隣の千夜の部屋

 

「(あの時私はエリア君のことをもっと知りたいって思った。だから聞いた・・・けど)」

 

まだ早かった、触れるべきではなかった、けど知りたかった。

 

「(もしかしたら私は悪戯にエリア君を傷つけただけかも・・・)」

 

苦しそうに謝るエリアの姿がよぎる。

 

「(ちゃんと私も謝らなきゃ・・・)」

 

前を向こうとする者と後悔する者、その両者が隣り合い、夜は更に更けていく・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




喫茶店こそこそ話

本日大爆笑だったエリア、大声で笑ったのは実に二年ぶりだったそうですよ。
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