遂にエリア出生の秘密が明かされます
特別編 君が生まれるまでのこと
九月の末、秋の訪れに若干の肌寒さを感じる頃となりました
もちろんこの季節に至るまでにも色々とあったのですがそれはまたのお話し
「こんにちはー!」
「あらいらっしゃいココアちゃん」
そんな土曜のある日、甘兎庵にココアが来店しました
「本日は女装男装フェアよ~」
そういう千夜の服装はいつもエリアが着ている作務衣だ
「それを知ってて来たよ!ってあれ?エリア君は?」
もちろんそれを知っていたココアの目当てはエリアですが見当たりません
「もしかして逃げちゃった?」
「違うわ、今日はお休み」
「そうなんだ・・・じゃあ今日は音楽の勉強中かな?この間の演奏すごかったもんね!」
「えぇ!あれがお義母さんの音楽・・・エリア君の完成形」
「次は私たちも一緒にやるんだよね!エリア君ますます気合いが入ってたりして」
「そうね、頑張ってる・・・けど」
「けど?」
「今エリア君はここにはいないの」
「!、この展開は前にもあったね!ということはエリア君が今いる場所は・・・」
「「百の橋と輝きの都!」」
「・・・けどなんで?」
夏休みには一度里帰りしていたし、なにか急いで帰る理由があるのだろうか?
「昨日の夜出発したの、予定日らしくて」
「よていび?」
「赤ちゃんのよ」
「・・・え?」
「ちゃんと帰ってくるといいけど」
「ヴエェェ!!?」
甘兎庵にココアの絶叫が響いた、その時間から少し遡り、朝方の輝きの都にて
「んん~・・・到着!!」
少しの着替えを入れたリュックサックを背負い、実家近くの駅に降り立っと
今回は夜出発の列車に乗ってやってきたので朝方の到着となった、今回訪れた理由は伯母のお見舞いのためだ
「(清司さんから聞いてた予定日は明日!まぁそんなぴったり生まれるのはあんまりないって聞くし、連絡もないからまだだとは思うけど)」
去年の12月にエリアの伯父である和田清治の妻妊娠、その出産予定日が明日なのだ
伯父からは産気付いたら連絡を送る、と伝えられていたのだが、気になって来てしまった
「(夏に会った時、だいぶお腹大きくなってた)」
少し動くのも大変そうだったことを覚えている
そして一週間ほど前に入院したと連絡があった
決してなにか危険があるわけではないが、初産ということもあり、念のためというわけだ
それを聞いてどうしてもお見舞いに行きたくなったエリアは列車の切符を買い、千夜と店主に事情を話してここにやって来た
「(ふふふ、連絡してないから驚くぞ~)」
ニヤニヤといたずらな笑みを浮かべる
「(今なら家に清治さんいるだろうし、病院の場所おしえてもらおう)」
2ヶ月ぶりの故郷の町並みと自分のもう一つの家族との再会に心を弾ませながら帰路を進む
・・・で、家に到着
「ただいま帰りましたー♪ってあれ?」
まだかなり朝のはずなのに家には誰もいない
「んー?車あったし仕事じゃないと思うんだけど」
とりあえずソファに座る・・・そうしていると
ガチャガチャッ
「!」
鍵が開く音がした、つまり誰かが帰ってきたということ、エリアは出迎えるために玄関へ向かった
「おかえりなさい」
「え?エリア君?・・・あっ」
「あ?」
帰ってきたのは伯父の清治、出迎えたエリアに当然驚いていたが、それとは別のことを思い出したようだ
「えっと清治さんどこに行ってたんですか?もしかして病院ですか?」
「う、うん。仕事の休みがとれたから一昨日から病院の寝泊まりできる部屋で過ごしてたんだ。それで今一旦着替えを取りに戻ってきた」
「そうですか!あっ急に来てごめんなさい。でもどうしてもお見舞いに行きたくて」
「あ、あぁ、あいつも喜ぶと思うよ」
「よかったです!じゃあ今日早速行きたいので病院教えてもらっても「待った!」!、どうしたんですか!?」
なにかを話し出そうとする清司、それを見たエリアに緊張が走る
まさかなにか危ない状態なのではと焦るが・・・
「・・・昨日の深夜から、陣痛が始まったんだ」
「え?」
「というより、今から5時間くらい前から始まってる」
「えぇ?」
「それで先生と看護師さんから今からが長いから一度家に帰って、連絡を待てと指示を出されたんだ・・・」
「つ、つまり?」
「つまり恐らくだが今日生まれる」
「そうなんですか、それはめでたいなぁ・・・えぇぇ!!?」
家にエリアの絶叫が響いた
・・・
結局病院からの連絡を待たずして・・・というよりエリアが待ちきれず病院に行った・・・が
「すまない、陣痛室には私しか入れないらしい」
「そ、そうなんですか・・・」
お見舞いとは訳が違うため、陣痛室に入れるのは主人に当たる清治しか入れないとのこと
「あ、あの清治さん俺に気にせずに近くにいてあげてください」
「いや追い出された」
「えぇ!?」
「陣痛に波があって、今は割りと平気だからいなくてもいいとのことだ」
「そ、そうなんですか」
そんなエリアの額には汗が浮かび、手も震えている
「不安かい?」
「っ!ごめんなさい、清治さんの方が不安なのに」
エリアは二度他ならぬ病院で家族を失った
病院や医学を信じていないわけではないが、それでも不安になるのに無理はないのだ
それでもこちらに気を遣える優しい姿に清治の緊張が少し緩んだ
「・・・こうしていると思い出すよ」
少しでも気が逸れればと、清治は語り出す
「君が生まれるまでのことをね」
「え?」
・・・
エリアが産まれる10ヶ月前、和田家にて
「子どもができたから結婚することになった」
「は?」
大事な話があると清治の弟・・・後のエリアの父、清正が家族を集め話したのは突然の結婚報告
「あ、相手は?」
エリアの祖母にあたる人物、
「前に紹介した芹彩さん」
「芹彩さんって・・・!、確かまだ学生さんでしょ!!?」
「うん」
「うんってアンタ・・・お父さんなんとか言って!!」
「・・・まずなにがあったのかちゃんと話しなさい」
今度はエリアの祖父、
「なにがもなにも全部僕の責任だよ」
「お前がそんなことをするわけがないと信じたい家族の思いを無視してもか?」
「っ!・・・」コクッ
黙って頷く清正
「そうか、ならそれを相手の親御さんは納得しているのか?」
「好きにすればいい・・・と言われた」
「!、そうか・・・なら男側の親が言うことなどなんにもない」
「!?」
「お父さん!!?」
「ただ清正、芹彩さんを幸せにすること、これだけは守れ」
「うん、ありがとう父さん・・・」
・・・
「まず結婚報告はこんな感じだったよ、あの時は驚いた」
「・・・あの」
「なにかな?」
「ずっと疑問だったんです。母さんと父さんがどうやって出会ったのかは聞いたけど・・・なんで母さんが学生のうちに俺は生まれたんですか?」
「!」
「それから丹治家のおじいちゃんと父さんと母さんにはなにかあったんじゃないですか?」
「・・・疑問に思うのは当然かな」
「!、ごめんなさい、こんな時に」
「いや、いい。話している方が私も気が紛れる・・・とはいってもエリア君の疑問については私も聞いた話でしかないが話そう」
・・・
結婚報告からしばらく経ち、今度は芹彩が挨拶にやって来た
清正はどうしても外せないことがあったためここにはいなかった
・・・
「今思えばアイツは仕事を探していたんだろうな」
「仕事?」
「そうか、聞いていないのか・・・アイツは高校の音楽教師として芹彩さんを音楽大学に行くまで指導した。それから大学に進んだ芹彩さんを支えるために共にここに上京し、その大学の新米の教授として働いていたが・・・」
「!、まさか母さんのことがあって」
「そう、平たく言えばクビというやつになった」
「!?、で、でも父さんは音楽の先生だって母さんが・・・」
「結局小さな音楽教室の先生になったんだ。アイツ自身がそれなりに名が通っていたから外部から指導の依頼が入るくらいには仕事はあったようだけど」
「そうだったんですか・・・俺てっきり父さんは大学に勤めてたんだと・・・」
「エリア君自身があまり音楽に興味がある様子がなかったから詳しく伝えていなかったんだろう」
「・・・」
「今となってはその逆になってしまったけどね」
・・・
「清さん、縁さん、清治さん、お久し振りです。
挨拶に来るのが遅くなって申し訳ありません」
そうして深々と頭を下げる芹彩
「気にしなくていいのよ、頭を上げてちょうだい」
縁がそう言うが芹彩は頭を上げなかった
「今回の結婚に関して清正さんはなにも悪くありません。全て私のせいなんです」
「!?一体なにを」
「私が清正さんに頼んだんです。私が音楽をやめる理由がほしいと頼んだからなんです。一番私の音楽を応援してくれていた清正さんに、私が・・・」
身体が震えている、泣いているのだろう
「とにかく顔を上げなさい」
清がそう優しく諭す
「でも「じゃないと私達は許すこともできないじゃないか」!」
その言葉でゆっくりと顔を上げた芹彩
瞳からは止めどなく涙が流れている
縁はすかさずハンカチを取り出してその涙を拭い、問いかける
「その感じからするともしかして今日ここに来ることは清正にはなにも言わずにきたのね?」
「はい・・・きっと清正さん「いつもの呼び方でいいわよ」清正は全部自分のせいにするんじゃないかと思ったんです」
「そうね、この間は全部自分の責任だって言ってたわ」
「っ!、やっぱり・・・」
「だから教えてほしいの・・・貴女達にいったいなにがあったの?」
・・・
芹彩は天才と呼ばれる部類の人間だった
音楽家の家計に生まれ、一人娘ということもあり両親からの音楽の英才教育を受けて育った
そういった教育に加え、持ち前のセンスにより中学の時点で既にその才能を遺憾無く発揮していた
本人も音を奏でることを楽しんでおり、たくさんの人に演奏を聞いてもらうことを楽しんでいた
しかし彼女の名前が広がるほどに音楽家である両親から演奏方法、選曲、普段の立ち振舞いやマナーなどの指導が与えられた
そんなルールに嫌気がさして、彼女はなにもない田舎の高校に進学
そこで、清正と出会ったのだ
・・・
「それから清正はまた私に誰かをキラキラさせることを思い出せてくれました。そして清正の勧めで今の大学に進学しました」
「えぇ、少しだけどその辺りの話は聞いているわ」
「応援したい子がいる、だから音楽の教師になると、言っていたよ」
「!、けど私は清正のことを巻き込んで逃げ出したんです」
「逃げたって、なにがあったの?」
「大学に進学してからありがたいことにたくさん演奏する機会をいただきました。だけど、それをよく思わない人たちがいました」
「「「!」」」
「それから清正と私の関係を怪しむ人もでてきて、私の演奏は誰にも届かなくなりました」
・・・
「なにがあったんですか?」
「芹彩の才能と努力で得たものに対して周囲の人間から向けられたのは称賛だけでなく妬みや嫉みも向けられたんだ」
「!、もしかして」
「イジメ、だろうね」
「!!!、母さんが!?」
「あまり思いたくはないが、かなりひどい目にあっていたのではないかと思う。そしてその原因となったのが・・・音楽だった」
・・・
「だから私は清正に言ったんです。『私に音楽をやめる理由をちょうだい』って」
「それで妊娠・・・」
「ごめんなさい、ごめんなさいっ!」
また頭を下げる芹彩
「私の都合で清正の・・・皆さんの家族の人生を滅茶苦茶にしてごめんなさいっ!」
「芹彩さん・・・」
泣き叫ぶように謝る芹彩になにも言えなかった
・・・
「っ!・・・」
「すまない、辛い話になってしまったね」
「いえ、知れてよかったです」
「・・・そうして、結婚した二人は小さなアパートで暮らし始めた。
だけど出産が近づくにつれて芹彩さんも身の回りのことを自分でするのも辛くなってきたでも清正も新しい仕事を始めたばかりで休むのも難しかったんだ」
「それでどうしたんですか?」
「ウチで面倒を見ることになった。芹彩さんと芹彩さんのご両親は高校進学の件でほぼ絶縁状態、頼れる人がいなかったからね」
「ありがとうございます」
「お礼ならほとんど世話をしていたお袋に言ってあげておくれ・・・今日も来るはずだからね」
「!、そうなんですか!?」
「あぁ、二人目の孫に会いたいってね・・・そういえば長い間会っていなかったね」
「はい、中三のお正月以来、ですね」
「きっと君に会えたら大喜びするだろうね」
「そうでしょうか?」
「じゃないとあんな風にお世話できないさ」
・・・
「ほらほら芹彩さんは休んで休んで」
「で、でもお手伝いを」
「いいからいいから、お腹の子になにかあったら大変じゃない!」
掃除をしようとした芹彩を止めて、その手から掃除機を奪う縁
ここのところはずっとこうだ
その様子を清治と芹彩の様子を見にきた清正が眺める
「母さんえらく張り切ってるけど兄さんなにか知ってる?」
「俺達が男だから、娘ができて嬉しいんだと」
「はーん、なるほどね」
「ほらそこ二人!!駄弁ってる暇あるならなにか買い出しと風呂掃除!今すぐやる!!」
「「はーい」」
尻をたたかれて渋々家事にあたる二人を見て・・・
「ふふふっ」
「どうしたの芹彩?」
「だって、清正と清治さん同じ顔してたもの・・・なんだかおかしくって」
「まぁ兄弟だからね」
「羨ましいなぁ、私一人っ子だったから」
「そういうものなの?」
「そういうものなの!」
・・・
「芹彩さんが家にきて賑やかになった」
「!、それはよかったです」
「けどいつもそうとはいかなかった。悪阻が酷くて、起きられない日もあった・・・そんな時のこと、芹彩さんが初めて弱音を吐いたんだ」
・・・
悪阻が酷く、ご飯を戻してしまった時のことだった
「作ってもらったのにごめんなさい」
「いいのよ、私も清正の時は酷かったから。そういう意味で似た者親子なのかもね~」
縁が優しくお腹を撫でる
「寝床の掃除終わったよ」
「清治さん、ありがとうございます」
たまたま仕事が休みだった清治が掃除をしてくれたのだ
「気にしなくていいですよ。体調はどうですか?」
「まだ少し気持ち悪いです・・・」
「ならせめて水分補給だけでもしましょうか。清治、スポーツドリンクを買ってきて」
「分かった」
「あ、ありがとうございます」
「気にしなくていいですよ」
そうして近くのスーパーに買い物に行って、帰ってくると
「・・・なにをしてるんだお前は」
「あ、兄さんおかえり」
芹彩の寝床に使っている部屋の前で清正が座り込みうなだれていた
「仕事は?」
「今日早く終わったから様子見に来たんだよ」
「そうか、入らないのか?」
「・・・今ちょっとね」
そういってまた項垂れる・・・全く昔から本当に困った時には全く相談しない弟だ
「はぁ・・・ちょっとこい」
そんな弟の相手をするのは慣れっこの兄は自室へと連れていった
「・・・で、なにがあったんだ?」
「別になにも「ないわけないだろ」兄さんにはお見通しか・・・分かった、話すよ」
実家に帰ってきて、芹彩の元へと向かったのだが、部屋を開けようとしたタイミングで芹彩の泣いている声が聞こえたらしい
その泣き声の合間で芹彩は・・・
「僕の人生を滅茶苦茶にしてしまった
自分勝手な理由で僕の優しさを利用した
生まれる子に申し訳ない、愛せるかどうかが不安だってね」
「そうか」
ここしばらくの生活で頼れるようになった母だから弱音を吐けたんだろう、そしてそれは
「僕の前では絶対にでない言葉だったよ」
「だろうな」
負い目を感じている清正には吐けない弱音だった
「僕は芹彩とならどうなってもいいと思ったから結婚した。だから滅茶苦茶どころか全部僕の意思だ。僕のことなんて利用しまくればいいし、生まれる子を愛せるかなんて僕にだって分からない」
「それを伝えればいいんじゃないか?」
「伝えたって届かないんだ、今の芹彩には」
自分を励ますために嘘を言っていると捉えられてしまう
そしてますます自己嫌悪は強くなるのだろう
「お前の悩みは俺には分からん。子どもや結婚どころか恋人もいないからな・・・だがこれだけは言えるぞ」
「なに?」
「お前がこの道選んだのなら、最後まできっちり守れ」
「!」
「弱音を吐いてくれない?頼ってもらえない?声が届かない?そんなものお前の弱音をぶつけてから言え」
「なっ、そんなの」
「自分の弱みを見せもできないやつが他人のことを背負えるとは到底思えない」
「・・・」
「頭が冷えたら、ちゃんと芹彩さんと話すんだな」
そういって部屋から出ていった
・・・
「今思えばなにも背負ってない私の言葉に意味などなかっただろうな。ただ思ったことを口にしただけだった」
「・・・けど」
「ん?」
「俺はその通りだと思います。相手のことが好きで愛しているのなら弱みも全部見せあってちゃんと向き合わなきゃいけないって、思います」
「!、君にはそんな相手がいるんだね」
「!!!・・・はい」
思い描くのは愛しい和服のあの子
「そうか、いつか会ってみたいね」
「いつか一緒に挨拶にいきますね」
「楽しみにしているよ。
話を戻そう・・・それから清正は芹彩さんのもとに行き、ちゃんと話をしたようだった。流石にそこまで首を突っ込むのは野暮だと思ったから聞いていないけどね」
「それからどうなったんですか?」
「二人が喧嘩する姿がよく見られたよ」
「え?」
「まだ生まれていない君の服や靴、おむつのメーカーやおもちゃのことであれがいい、これがいい、こっちがいいって、たくさん喧嘩していたよ」
「は、はは・・・」
「でも互いに溜め込まずに喧嘩をできるようなったんだからよかったんじゃないかと思うよ。
あぁそれから名前を決める時も大事だったね」
「!、母さんが、ですか?」
「そうか、聞いていたのか・・・そう、あの時は芹彩さんが大変だった」
・・・
「絶対ぜーったいこの子は女の子なの!だから上凛!」
「いや反対してないけど男の子かもしれないじゃん。聞かないことにしたんでしょ?」
「ううん感じるの、この子は将来歌とパンを作るのが上手でコーヒーを愛飲できる大人のレディに成長するのよ」
「いや、それ噂に聞く芹彩のお姉さんでしょ。しかも混じってるし」
「コーヒー飲めない子ども舌じゃなくて、子ども趣味もすぐ卒業して、長い間好きな人を待たせたりしないそんな女の子になるのよ~」
「完全に僕へのあてつけだね!?」
「とにかく絶対女の子なの!!名前は上凛一択!!」
「あーもういいよ!反対する気はないから!!」
・・・
「・・・で実際のところは」
「男の子が産まれ、清正が芹彩さんの『彩』の文字をつけて
「はははっ・・・辛いことばっかりじゃなかったんですね」
たくさんたくさん辛い目にもあって思い悩んで傷ついたこともあったけど・・・それでも穏やかで幸せな瞬間もあったようだ
「あぁ、本当に楽しかった。そうして3月10日・・・君が生まれた」
喫茶店こそこそ話
後半へ~続く~♪