俺達はステージに立ち上がった。そして俺達を待っていたのは、スポットライトに照らされたpeaky p-keyのメンバーが勢揃い。そして、眩しいライトが俺らにも照らされた。そして、今掃き溜めスターズとpeaky p-keyの対決が始まった。
「さぁ!ついにこの日がやってまいりました!我が校が誇るpeaky p-keyと今ネットを騒がしてる伝説の動画クリエイター!掃き溜めスターズの対決が!行われようとしてます!」
随分と盛り上げ上手なMCだな。MCに煽られて観客も大盛りだ。今回も中等部から高等部の全学生が集まっているようだ。
「勝負のルールは、お互いに5分の制限時間の中で、メドレーパフォーマンスを披露!それを3ラウンドまで行い。より観客を盛り上げた方が勝ち!そして、補足として勝ちをより明確にするために、どっちの方が盛り上がったか投票するサイトを作りました。ここにいる人、そしてネットで見てる人全員で審査をします。掃き溜めスターズとpeaky p-keyの公式チャンネルの方で放送されてるこの動画の概要欄にURLに貼ってあります。皆さん!1人一票!より盛り上がったと思う方に投票をしてください!」
今回もYouTubeで生放送で、同時接続数も既に6桁を行っているらしい。数字はまだまだ伸びている。そして、先攻後攻はコイントスで決める。ユニットのリーダーが出て裏か表かを決めて、当てた方が好きな方に決める。そして、MCが天高く待ったコインは表になった。勝ったのはピキピキだ。彼女達は先行を選んだ。そして、俺が戻ろうとした時だった。響子に呼ばれて、何かと思い耳を傾けた。
「ペーパーさん。ありがとうございます」
「何別に気にするな。勝負するのも面白そうだったし」
「それだけじゃありません」
うん?どう言う事だ?
「貴方のおかげで今の私があります」
「何だそれ?今日が会うのが初めてだろう」
「確かに会うのは今日が初めてですが、貴方の歌は何度も聴きました。貴方の歌はどれも刺激的すぎて、常に私の脳を刺激しました。差が激しすぎる音程に、早すぎるテンポ、そして、とても人間が出せるようなもんじゃない高音。特に◯◯◯◯って曲がとても難しく。アレを原キーで完璧に歌えたのは本人。それと、まるで楽器のように超高音域を自在に操ると、日本を代表するオペラ歌手の田中彩子さん。当時彼女が口にした言葉、魔笛と同じくらい難しい。この魔笛は世界一難しい曲と知られていて、コレを完璧に歌える人は世界に10人しかいないと言われていて、コレと同じくらい難しいと評価されて、当時話題になって何人の人が挑戦して歌えなかった。当時の私は凄いなと思って、いつの日から私は貴方ように歌えるようになりたい。そして超えたいと思った。それから貴方を超えるために、作る曲もどんどんとピーキーになっていて、友達にもピーキーすぎて誰もついていけないぞ。って言われました」
「…それは、俺が悪いことしたのか?」
俺もざんざん言われたな。あんなの歌じゃない。だだの奇声などの。歌えるわけがない。何でこんなに難しくした。俺は歌えるだぞって自慢したいの?高音すぎて気持ち悪い。尖りすぎ。などなど叩かれていた。俺に影響されて彼女もピーキーすぎて、色んな人に何か言われたんだろ。実際に俺もついて来たくれたのは英雄ただ1人だけだった。
「いえ、違います。私は貴方に感謝してます。自分を高めてピーキーすぎる奴と言われても、こうしてピーキーすぎる最高の仲間に出会えました。ここにいる3人は最高に尖っててピーキーな奴らです!」
そして、響子は両手を広げて彼女達を見せてきた。
「私達は貴方達にも負けないくらいピーキーです。私達なら、この4人なら、貴方達を超えられる。だから見せてあげます。私達の最高のライブを!」
そして、曲が流れ始める。
「コレは…」
彼女達が1番最初に持って来たのは、◯◯◯◯。先ほど話した。俺が作って中で1番難しい曲。こいつ完璧に歌えてやがる。そして、次から次へと俺が作って来た最難関の曲をどれも完璧に歌い切りやがった。初っ端から最高に盛り上がりを見せつけて来やがった。
「やろう…。やってくれたな。バケッツ!リスト変更だ!ビックバン持ってこい!」
「ちょっ、お前ぶっつけに言うなよ」
「いいだろ。コイツらにわからせてやろうぜ。俺たちの方が尖ってるってことよ。見せてやれよ。お前の本気を」
「たく…。ちゃんとついてこいよ」
そして、曲が流れ始める。
(コレは…)
(私達の曲)
(仕返しのつもりね!)
(でもちょっと待って!何よその異常なスクラッチとビートジャグリングは!?もはや原型をとどめていないじゃない!これじゃまるで…)
(ターンテーブリスト…)
DJと一口に言っても、さまざまなDJのスタイルがある。
クラブの色や客層に合わせ、かつ当日の雰囲気に合った選曲をする。クラブDJ。
レセプションパーティや、結婚式の2次会などのパーティなど、いろいろなパーティーでDJをする。パーティーDJ
大きなフェスで活躍するほとんどのDJの本業は、曲を作る人(トラックメーカー)フェスDJ。
ピキピキやハピアラなどはこのフェスDJに分類されるものだ。
そして、バトルDJ。別名「ターンテーブリスト」とも呼ばれて、彼らは他のDJと比べて一際ストイックでかつ、超人的なスキルを必要とされる。
クラブDJのように、その場の雰囲気に合わせた選曲を曲を繋いで盛り上げるのは違い。
ターンテーブリストは、リズムキープを基本としたスクラッチやビートジャグリング。といったスキルを競い合うタイプのDJで、クラブDJのように選曲で盛り上げるのではなく、パフォーマンス性を重視したプレイを主体として場を盛り上げるDJだ。
(何だよ!?コイツのターンテーブさばきは!?無茶苦茶すぎだろ!?)
(でもちゃんと曲になってるし、物凄くいい)
(こんなのもはや別の曲じゃない!何でこんな原曲が崩壊した曲で、歌が合ってるの!?)
(違う。歌がDJに合わせてるんだ。この音程をガン無視した癖の強い歌い方で合わせてるんだ)
(さすがだ。やっぱりお前は天才だよ。英雄。どんな楽器もすぐに弾けちまうしDJさばきも敵わない…。だけどお前と音楽をしたいから絶対に食らいつく!)
そして、今掃き溜めスターズのYouTubeライブ放送画面では、バケッツの手元が映し出されて、むちゃくちゃなDJさばきを披露して、ネットも盛り上がっていた。
〜テツオ〜
すげ〜!何ちゅう手捌きや!?
〜ななまかど〜
えっと…プロの方ですか?
〜やもやよもや〜
もはや原曲もないのにちゃんと歌えてる。なんか不思議な気分だけど、すげ〜上がる。
(ウチらの曲は渡さない!)
(行くよ皆!)
凄テクを見せつけて、魔改造ピキピキメドレーでやり返す。掃き溜めに、ピキピキはこの曲は自分達の物だと主張するように、同じメドレーで対抗する。
「響子。俺を超えるって言ったが、俺のケツを追いかけて真似するような良い子ちゃんじゃ、俺らを追い越すなんて無理だぜ。見てろ俺達を大人の本気を見せてやるよ」
そして、掃き溜めも同じように、自分達の曲だと主張した。だが、掃き溜めスターズはそれ以上に尖っていた。
(なっ!?)
(ギターまで弾けるのかよ!?)
DJを途中で変わったと思ったら、突然とステージ裏から英雄がギター取り出して、弾き始めて観客をおどらかせた。英雄は昔に弾いてみた動画を出していた。そして、驚くごとに引き出しはこれだけではない。
(今度はベース!?)
(おいおい。次はサックスまで出て来たぞ)
(ピアノまで)
(もう、何でもありね)
英雄は変わる曲ごとに様々な楽器を使って、目まぐるしい変化や音で、観客達に全く暇を与えない。観客も次々変化するパフォーマンスに盛り上がっていた。そして、
「〜〜♪〜〜♫」
(ここでアカペラ!?)
(こんなにもいろんな楽器で盛り上げたのに、一気に全部消しやがった。どんだけ自分の歌声に自信があるんだよ)
(でも、これだけの事をしても帳消しに…いや、それ以上にできる歌声をこの人は持っている)
(さすがでござるな。その歌声、拙者にはどう努力しても行けない。天才の領域でござる…。だけど、拙者はまだまだお前と音楽をしたいから、絶対に置いていかれない!)
ワンフレーズと言う短いアカペラだが、いろんな楽器の音からのアカペラ。最大級のギャップ。その脳に直接響く歌声に観客は呑まれた。そして、再び音楽が鳴ると同時に更なる盛り上がりを見せた。今までも最高の盛り上がりだったが、弾けば、歌えば、音楽を鳴り響かせれば響かすほど、観客の盛り上がりも天井知らずに盛り上がっていく。
(…完敗だな)
「…凄かったわね」
「そうだな…」
「完敗だったわね…」
「……」
ライブが終わり。生徒達が帰っていなくなった。学園の食堂で、ピキピキのメンバーだけが、帰らずに呆けていた。ライブの結果を言うとピキピキの敗北だ。
「…フフ、面白いじゃん」
「えぇ、俄然燃えてきたわ」
「レッツ、リベンジマーチね!」
「あぁ、負けっぱなしは性に合わないからな」
「皆、私達は自分達の音楽を高めるために、集まった最高のユニットよ。でも今日のこの日から私達より最高のユニットが現れた。私達は更なる高みに登るため。彼らに勝つと言う明確な目標ができたわ」
暗い表情から一転、彼女達は落ち込んでなどなかった。いや、むしろ掃き溜めスターズと言う新たな刺激に更なる高みに登ろうとしている片鱗を見せていた。
「さぁ、皆行くよ!Three…Tsu…One…」
【Weare peaky p-key!】
「うん…?紙飛行機?」
新たな目標ができて、改めて気合を入れるために、ピキピキ一同で合言葉を言った時に、響子に何かがぶつかって来た。それは紙飛行機だった。そして、響子はそれを拾い周りを見渡す。はっきりと見えなかったが、誰が通り過ぎていくのが見えた。
(人影…あれは太刀川先生?)
「響子。何それ?」
「わからない。どっかから飛んできた」
「あれ?それなんか書いてない?」
「本当だ…」
徐に響子は紙を広げてみる。すると響子は突然と走り出した。
「ちょっ!?」
「どこ行くの!?響子」
「何か書いてあったのかしら?」
響子は必死に、あの通り過ぎた人影の人物を追いかけたが、残念なことにすでにその姿は完全に見失ってしまった。
「はぁ、はぁ、はぁ…。すぅ〜…、ペーパーさん!次は負けません!必ず私達4人で勝ってみせます!だからそれまで!負けないでくださいよ!」
響子が持つ手紙には、【いつでも再戦待っている。ペーパーより】と書かれて、連絡先も書いてあった。大声で叫んだ響子の声が学園中に鳴り響く。響子の声がペーパーに届いてるかは知らないが、響子は言えてとても清々しい顔をしていた。
「…あぁ、待ってるぜ」
「ビックバンの色の人…」
「…はぁ?」
彼女達、Photon Maidenの転入と共に俺の教員生活は更にピーキーな日常になろうとしているとは、知るよしもなかった。
次回はPhoton Maidenの転校の様子を描こうとおまいますが、アニメにもまだ描かれていないので、実際どんなふうになるかわからないですが、私の想像で書かせてもらいます。あまりにもアニメと合わなかったら書き直すかもしれませんので、その時は申し訳ありません。
あと、今回はターンテーブリストとか専門用語が出て来ましたけど、私自身はDJ全く知りません。ウィキで検索して調べたものなので、実際にターンテーブリストの演奏を合わせて歌えるかどうかは知りません。多分歌えないかもしれませんが、そこは夢小説。許してください。いろいろと間違ってるところもあるかもしれませんが、ご了承ください。大変申し訳ありませんでした。