「うわ〜!もうすでに盛り上がってじゃん!」
紅白戦当日、Merm4idの御一行が会場に入るとすでに観客達が音楽を聴いて盛り上がっていた。
「まだ選手も来てないのに盛り上がってるね」
「だよねだよね!もうめっちゃノリノリって感じ!」
「それは音楽がいいからね!さすがバケッツさんだね!スポーツDJもできるなんて、流石天才DJだよ!」
「見てアレ〜。人がいっぱいいるよ」
「アレバケッツさんよ!皆んなバケッツさんの写真を撮ってるわ!」
スポーツDJの仕事して、試合が始まる前まで音楽をかけて会場を雰囲気を程よく盛り上げるのもスポーツDJとしても立派な仕事だ。
「凄いね。バスケの試合でDJが写真を撮られるて、なかなか無い光景じゃない?」
「そこはさすがバケッツさんだよ!現段階で最強のDJって言われてるからね!ここにいる皆んなも注目するわよ!」
「最強のDJ!?それなら近くで見なきゃそんでしょ!?私達も行こうよ!」
「あ、待って!私も行くから!」
そして、Merm4idの4人はバケッツの元に向かうが、観客が多くってなかなか前に行けなくて、バケッツが見えなかった。
「くっ、全然前に行けない」
「見えない〜」
「コレは出直すしか無いね。選手達が入場したら皆んなそっちに行くでしょ。それまで待つしか無いね」
「そんな〜」
「もしもし、そこのお嬢さん方」
「はい?」
「Merm4idの4人かな?私達は現場責任者の太刀川 葉一です」
などと諦めた時だった。太刀川と言う方が4人を訪ねた。
「あ!本日は無理聞いてもらってありがとうございます!」
「マリカ〜。その人は?」
「今回コネを辿って、招待してくれた太刀川だよ〜。皆んなもお礼言って」
そう言われて一同は、陽一さんに深々と頭を下げた。
「それで、何か困ってたようだけど、どうしたの?」
「実は私達掃き溜めスターズのお二人に会いたくて、無理言ってお邪魔させてもらったですけど…」
「あぁ、なるほどね。人がいっぱいで行けないと」
「はい。そうなんです。とても残念で、できたら近くで一目見たかったですけど…」
「そっか…なら会ってみるかい?」
「えっ?良いですか!?」
「いいよ。今日は私が招待しましたしね。特別ですよ」
「わ〜!ありがとうございます!皆んな!バケッツさんに合わせてくれるって!」
「本当ですか!?ありがとうございます!」
「いいよ。気にしなくって、お安い御用だから、それじゃあ私について来てください」
そう言われて陽一について行く一同は、スタッフ関係者しか入れない舞台裏までついて行く。するとそこにはスタッフ関係者などと一緒に写真を撮っているペッパーがいた。そして、一通り終わった頃にMerm4idの御一行が来た。
「ペッパー。ちょっと良いか?」
「何?アレ?後ろにいるのって、モデルの水島 茉莉花じゃん」
「あぁ、それと瀬戸 リカさんに松山 ダリアさん。そして日高 さおりさん。彼女達4人でMerm4idのユニットを組んでる。期待のユーカマーだ」
「知ってる知ってる。最近ディグッターでNARUKOさんに宣伝されてた子達でしょ」
最近になってようやく始めたSNSまだ見てるだけで、活動用に作ってないのが現状だが、それでも一歩進歩である。その中でも、ニコニコ時代から活躍していた古株のDJ達を見て昔を懐かしみつつ、面白そうな新人DJユニットを探すのを、一つの楽しみにもなっているペッパー。
「わ、私達のこと知ってくださったですか!?」
「もちろん。ライブ映像も見させてもらったよ。めちゃくちゃよかったよ。テンションアゲアゲ!ってな感じで、聞いてて最高に楽しかったよ」
「か、感激です!まさかあのレジェンドに知っててもらえてるなんて」
「レジェンドなんて、そんな大したもんじゃないよ。それで、何でMerm4idのお嬢さん方がここに?」
「実はだな。この子達はバスケ選手達よりお前達に会いたくて、ここに来たそうでな。せっかくだから合わせに来たと言うわけだ」
「俺たちに?それはまた、変わった嬢ちゃん達だね。バスケ会場でバスケのスター選手がいるのに、脇役の俺たちに会いに来るなんて」
「あはは、す、すみません…。場違いの客なんですけど、どうしても生で見たくって…」
「そっかでもまあ、悪い気はしないな。そうだ。せっかくだしバケッツの所に連れて行ってやるよ」
「えっ!?良いですか!?あ、でも、今確かDJ中ですよね?」
「大丈夫大丈夫。気にしないで、あいつなら大丈夫だから。せっかくだしDJのいろはを学ばせてもらえよ。伊達に最強って呼ばれてるんだし、何かしら話するだけでもきっとためになるぜ」
そう言われて、Merm4idの御一行はペッパーに先導されてバケッツの元に向かった。
「お〜いバケッツ」
「何でござるかペッパー殿…。後ろのご婦人方々は?」
「Merm4idの皆さんだ。ほら、この前NARUKOさんにフォローされてた子達って話してただろ?」
「あ〜、あのパリピの子達でござるな」
「そうそう、そんでぇこの子達がお前のDJを見たいって言うからさ、今日一日お前の隣に補助スタッフとしておかして」
「えっ!?」
「拙者は構わないでござるが、彼女達はバスケを見に来たのでは無いでござるか?」
「いや、それがバスケよりオレ達を見に来たんだと、特にこのサオリちゃんって子が目を輝かして見てくるから、まじかで見せてやろうって思ってな」
「あんなスター選手がいっぱいいる中で、脇役の拙者達を見に来たなんて、変わってるでござるな。拙者なんかさっきまで写真をいっぱい撮られてたでござるが、選手達がウォームアップで入場した途端に皆んなそっちに行ったでござるからな」
「いや、それが普通だと思うぞ。ここにいる連中はバスケ好きが集まってるからな。まあ、てなわけでよろしくね」
「心得たでござる」
「えっ!えっ!い、良いですか!?」
「もちろん。参考になるかどうかわからないけど、良かったら見ていってよ」
「ありがとうございます!」
そして、サオリは深々と頭を下げてお礼を何度も言った。そして、サオリはバケッツの隣に立ってDJプレイを真剣な表情でマジマジと見る。
「あれ?君達は見なくて良いの?」
「いや〜、私達は見てもわからないし…」
「それにせっかくサオリちゃんがあんなに喜んでるから、独り占めさせたいなって、思いまして」
「そうだね。私達は試合の観戦でもしてようかしら?」
「ふ〜ん…。あ、それならちょっとお願いしたいことがあるんだが、いいか?」
「…?(一同)」
そして、白熱する試合が始まって観客は大盛り上がりだ。スター選手達によるスーパープレイに観客は驚き魅了された。そして、観客の熱気が冷めやらない中で、前半戦が終わってハーフタイムショーに入った。この時間は選手達が後半戦に向けて、作戦会議や休憩をする時間で、その間に観客を退屈させないために、さまざまなショーして盛り上げる。ダンスやチアリーダー達のアクロバットシャーに、マーチングパレードなどなど様々な物がある。その中で今回は今話題の掃き溜めスターズのDJライブをすることになった。そして、バケッツがかけた軽快な音楽と共にペッパーが歌と共にド派手に現れた。
「う〜!さすがペッパーさん。会場を一瞬にして虜に…てっ!?リカ達!?な、何してるの!?」
「コレは…とんだサプライズでござるな」
サオリ達が驚いた理由はペッパーと共にリカ達が一緒に登場したからだ。
「な、何してるの!?あのリカ達!?バケッツさん!あれ!…て!何でギター持ってるですか!?DJは!?」
「サオリ殿。代わりにやるでござる。拙者ギターで暴れまくるでござる」
「いやいやいや!無理ですよ!急にそんなこと言われても!」
リカ達の登場に驚いている中で、更に追い討ちをかけるようにバケッツがDJを放棄してどこから取り出したのかわからないギターを構えていた。
「大丈夫でござる。Merm4idの曲を勝手に拙者達ようにリミックスしたのがあるから、それを他がして欲しいでござる。多少違うかもしれないが、いつもの通りにやれば大丈夫でござるよ」
「えっ!?そうなんですか!?私達の曲を聴いてリミックスまでしてくださるなんて、めちゃくちゃ嬉しい…。って違いますよ!こんなぶっつけ本番で無理ですよ!」
「大丈夫でござるよ。実は言うと事前にMerm4idが来ることは運営の葉一殿から聞かされていたでござるよ。そこで、ペッパーが男のオレ1人だけじゃ寂しいし。彼女達もパフォーマンスに参加してもらうぜ。と言うことで、実は密かに計画してたことでござるよ。だから多少ミスっても拙者達がフォローする様に言われてるでござるから何も心配いらないでござるよ」
「いやいや!本当に聞いてないし。絶対に無理ですよー!!!!」
「いや〜!まじ楽しかったよね!」
「いや、本当にビックリしたよ。結局ほとんどバケッツさんのDJ見れなかったし」
結果だけ言うと突然にMerm4idを巻き込んだパフォーマンスは大成功して無事にイベントは終了した。
「でもてもサオリも楽しかったでしょ?」
「まあ、確かに楽しかったけど、私はバケッツさんのDJプレイが見たかったの」
「まあまあ、いいじゃない?今度FROLICに遊びに来てくれるって言ってたし。その時にゆっくりと見させて貰えばいいじゃない?」
「は〜、まあ、そうだね。今回のおかげでペッパーさんの連絡先ゲットできたし!本当にマリカには感謝だよ!」
「いえいえ〜。私も楽しんだし」
「おっしゃ〜!早速ペッパーさん達を呼ぶためにオーナーさんと相談だよー!」
「おー!(一同)」