「…せ…い…せん…」
うん?誰か叫んでるのが聞こえるな。
「先輩!」
先輩?誰だよ早く返事してやれよ。うるさくてこっちは寝れないぞ。でもなんだがこの声どこかで聞いたような?てか、ここどこ?森?なんで俺は森にいるんだ?それにこの分厚い鎧はなんだ?いつの間にこんなの着たの?
「先輩!タイキ先輩!」
「えっ?俺?」
「そうですよ!他に誰がいるんですか!?」
「新島さん!?それに、そのハンターが着てそうな鎧は何ですか!?」
「ニイジマ?誰ですそれ?私はイブキですよ。それに私はハンターですし」
「えっ?だから新島 イブキさんでしょ?」
うん?ハンター?えっ?何で俺がおかしいような目で見られてるの?えっ?俺がおかしいの?全く状況が読み取れない。コスプレ大会でも参加してたのか?
「何言ってるんですか?私はイブキです。ニイジマなんてつきませんよ。てかそれよりも早く逃げましょう!」
「逃げるって何に?」
【ガァアア!!】
「な、何だ!?」
イブキと話していたら、なんだか聞いたこともない。とんでもない怪物のようなない声が聞こえた。物凄い咆哮に鼓膜が切れそうになった。そして、ドシドシと巨大な何かがこちらに近づいてくる。そして、草むらから飛び出して出来たのは、イブキと同じPhoton Maidenのサキ。ノワ。トワ。が必死に走って出てきた。そして、皆んなも当たり前のようにハンターのコスプレしていた。一言で言ったらめちゃかわよ何だけど、それよりも気になる事があった。それは彼女達のすぐ後ろに巨大な恐竜みたいなのが、こちらに走ってきてる。
「何ってリオレウスからですよ!」
「あ〜、リオレウスね…リオレウス!?リオレウスって!あのリオレウス!?」
「どのリオレウスを言ってるのかわかりませんけど、多分そのリオレウスですよ!ほら!逃げますよ!」
そして、イブキも逃げていった。なにこれ?現実なのか?いや、そんなわけないよな…。わかった。コレは夢だ。俺が見ている夢だ!俺の夢だから、この世界では俺が主人公だ!
「皆んな!先に行け!」
「せ、先輩!?無茶ですよ!」
「そうですよ!」
「ふん、俺を誰だと思ってる。伝説のハンター様だぜ!ここは俺に任せろ!」
皆んなが逃げる中で、ただ1人俺だけはリオレウスに向かっていった。ご自慢の相棒スラッシュアックスを片手に、リオレウスにドラクエ並みの会心の一撃を喰らわせてやる!
「うぉおおおお!!」
そして、俺はスラアクはリオレウスに普通に押し負けて、俺ごと宙に投げ飛ばされた。
「あ〜…」
「せ、先輩ーー!!!!(一同)」
あれ?おかしいな。夢のはずなのに、勝てなかった。そして、俺は夢の中なのに意識が薄れていく。
「…うっ、こ、ここは?」
「あ!先輩!大丈夫ですか!?」
目が覚めるとイブキ達がいた。あれ?何で俺の部屋にイブキ達がいるんだ?わからない。わからないが…。
「嫌な夢見たな。リオレウスに吹き飛ばされるなんて」
「夢じゃないですよ。もう、心配したんですからね!真正面から突っ込むなんて無茶しすぎです!」
「…へぇ?夢じゃない?てか、ここ俺の部屋じゃなくね?」
周りを見てみると、そこは見た事ない部屋だが、何となく似た部屋を知っている。それはモンハンワールドの1番豪華なマイハウスみたいな部屋だった。
「何言ってるですか?ここは先輩の部屋ですよ?」
「どうやら頭に衝撃を受けて、記憶が混乱しているみたいですニャ」
「…!?ね、猫が喋ってる!?しかも二足歩行!?」
俺の目の前に喋る二足歩行の猫がいた。あ、いや、未来型ロボットじゃなくて、めちゃくちゃリアルの猫が、二足歩行で喋ってるです。
「それは、猫?先輩何です?猫って?」
「えっ、この生き物のことだけど…」
「何言ってるんですか先輩。この子達はアイルーですよ」
「アイルーって、あのお供アイルーとか、料理を作ってくれるアイルーか?」
「そうですよ。常識ですよ」
「コレは完全に記憶が混乱しているみたいですニャ。しばらく安全にしてくださいニャ」
そして、俺は重症患者としてしばらくの間アイルー達に看病された。あと毎日のようにイブキ達がお見舞い来てくれる。そして、彼女達といろいろと話して、何となくだが、自分が置かれている状況がわかってきた。
どうやら俺はモンハン世界に転生したようだ。そして、俺はタイキで、この新大陸を調査しに来た。第5期団のハンターで、イブキ達が6期団のハンターで、俺はこの子達の教育係を任されている先輩ハンターと言うわけだ。うん。完全にモンハンワールドですね。夢なら早く覚めてほしいだけど、一向に覚める気配がない。なぜかって?リオレウスにやられた時に物凄く痛かったからだ。コレが夢ならあの痛みで覚めるはずだから、覚めないと言うことはコレは現実なのだ。
正直に言ってこい言うのって、高校生とかがなるもんで、今更20台半で転生なんて嬉しくない。まして、危険なモンハンの世界だなって、コレがToLOVEるとかエチチで平和な世界なら俺も嬉しかったよ。でもただ危険な世界に何て転生などしたくなかった。
「ほら、先輩!美味しそうなキノコがありますよ!」
「それ、毒テングダケですよ。トワさん」
「ふぇ!?」
「ちょっと、しっかりしなさいよ。トワもまだまだ半人前ね」
「も〜、皆んなピクニックじゃないだから、気を引き締めなさい…。先輩いつまで拗ねてるですか?」
「だって、行きたくなかったんだもん」
そして、怪我も完治した俺は、調査のため古代樹の森に行かされている。あんなにも行かないって、言ったのに彼女達は無理矢理俺を連れて行きやがった。なぜ嫌かって?死ぬからだよ!あんなバケモンモンスターと戦ったらいくら命あっても足らないよ!ここはゲームと違ってクエスト失敗したら死んじゃうだよ!デッドオブザイヤーだよ!
「仕事なんですから我慢してくださいよ」
「…はぁ〜、早く調査して帰ろう」
本日は謎の生物の痕跡を探して古代樹の森に来た。もうしょうがないから腹括るしかない。
「先輩。見てください」
「コレは…痕跡だな」
「はい。でも見たことない毛皮です」
「もしかしたら新種のモンスターかもしれないわね」
「マジで!?それじゃあ、早速帰ろうぜ」
「えっ?まだきたばかりですよ。早くないですか?」
「ダメダメ。命あってなんぼなんだから、ここは帰って報告しょう」
「いえ、やはりコレだけじゃ不十分です。私はもう少し調べます」
「あ、おい。サキ!」
「先輩。あぁなっちゃったサキちゃんは誰にも止められませんよ」
「そうそう、ここはサキちゃんについて行くしかないですよ」
「すみません。先輩もう少しだけお付き合いください」
「マジかよ…」
この後も正体不明のモンスターの痕跡を辿って、古代樹の森を歩き回るが、一向に痕跡だけで姿が見えない。
「なぁ、もう帰ろうぜ。痕跡も十分って言うほど集めただろ?」
「いえ、まだです。せめて姿だけでも…」
「先輩。何ビクビクしてるんですか、大丈夫ですよ。どんなモンスターが来ても私が返り討ちにしてあげますよ!」
「…はぁ〜」
「ちょっと!何でため息吐くんですか!?」
「いや、ノワだと不安だなって」
「ひど〜い!先輩!イブキちゃん!なんか言ってやって!」
「申し訳ないけど、私も弁解の余地はできないわね」
「イブキちゃんもひど!」
などと言って、からかって和んでていると、当然とまた聞いたことないモンスターの咆哮が聞こえた。
「な、何!?」
「この感じ…こっちに近づいてきます!」
サキがそう言った次の瞬間にモンスターが現れた。そのモンスターは、ゲームの中でも見た事のないモンスターだった。
「な、何じゃあアレ!?」
「…ウタエグルス」
「イブキちゃん。こいつ知ってるの!?」
「最近読んだ。古文書に記載されてた伝説の古龍種の姿に特徴が似てます。そして、その古龍種の名前はウタエグルス」
「ウタエグルス!?そんなの聞いたこともないぞ!」
何そのキャラ!?ゲームでもいなかったよ!そんな事を考えている暇もなく、そのウタエグルスと言うモンスターが襲って来た。
「逃げるぞ!」
「きゃっ!?」
「サキ!」
逃げようとした矢先に、草に足を取られてサキが転んで足を挫いてしまった。俺はサキを担いで必死に逃げた。
「せ、先輩!私を下ろして行ってください!」
「何馬鹿な事を言ってるんだ!そんなことできるわけないだろ!」
「でもこのままじゃ追いつかれちゃいます!」
「舐めるなよ!小娘1人抱えて走ることなんざ朝飯前なんだよ!」
しかし、先の言う通りモンスターにどんどんと追いつかれてきている。このままではいずれ追いつかれて、全滅してしまう。
「クソ!イブキ!サキを担いで先に行け!ここは俺が食い止める!」
「そんな!私達も戦います!」
「ダメだ!お前らはこの事を本部にいち早く伝えるんだ!行け!」
そして、俺はサキを預けて、武器を片手に再びモンスターに戦いを挑んだ!あ〜、クソ!どうしてこうなるのかね!だが、ウチの大事な生徒達を見殺しにするなんて!絶対に許されない!神様!どうか俺に力を!
と願いは虚しく叶わなかった。俺はモンスターに再び弾き飛ばされて、倒れてしまう。俺は痛みで立てなくなってしまう。そんな俺にモンスターはゆっくりと一歩ずつ近づいてくる。
「…俺の人生もここまでか」
「先輩!」
その時だった。逃したはずのイブキ達が戻ってきていたのだ。イブキ達は一斉にモンスターに立ち向かって行った。
「何してる!?逃げろと言ったはずだ!」
「嫌です!もうあの時みたいにはさせません!」
「そうですよ!今度はこそは皆んな無事に帰るんですから!」
「心配しないでください。私達だって先輩に鍛えられてるんですから!」
「元々は私のせいです!私のせいで先輩が犠牲になるのはおかしいです!」
「お前ら…、たくいつの間にか立派なハンターになった。俺もそんなお前達に立派な先輩として、倒れてるわけにわ行かないな。お前ら!行くぞ!」
「はい!(一同)」
そして、俺達はモンスターに立ち向かうが、全く歯が立たなかった。
「こいつ!何か弱点とかないのか!?」
「弱点…そうだ!歌です!」
「歌!?」
「はい。古文書にウタエグルスはその昔に聖女の歌によって眠りについたと書いてありました」
「聖女の歌声だと!?お前ら歌え!」
「はい。〜〜♪(一同)」
そして、彼女達は歌を聞かせる。するとモンスターは元気に尻尾を振って俺らを吹き飛ばしたりブレスで焼き払おうとした。
「って!ダメじゃねえか!?」
「こうなったらヤケです!先輩も歌ってください!」
「俺!?俺は女じゃないぞ!?」
「大丈夫ですよ!どうせモンスターなんかに人間の男か女かなんて判別できませんよ!」
「凄いメタいこと言うじゃん!危な!」
「先輩!早く歌ってください!」
「こうなったらやってやる!〜〜♪」
そして、俺が歌い始めると、モンスターはだんだんと動きが鈍くなり、そのうち眠ってしまった。
「はは、マジで寝ちゃったよ。俺男なのに聖女になっちゃったよ」
「流石先輩です!」
「やりましたね!私達勝ちましたよ!」
「一時はどうなるかと思いましたけどね」
「よ〜し!皆んな!先輩を胴上げだ!」
「お〜!(一同)」
そして、彼女達は無事にモンスターを捕獲?古龍を捕獲なんておかしいと思うが、とりあえずピンチを乗り越えた事を祝して、俺を胴上げしてくれた。
「わーしょい!わーしょい!(一同)」
「はああ!こらこらそんなに高く上げたら、危ないだ、ぶべら!?」
胴上げの最中に突然と地面に叩きつけられてしまった。
「ちょっ!?お前達に急に辞めたら危ない…だ、ろ…。あれ?」
起き上がってみると、そこは古代樹の森ではなく見覚えのある部屋で、そこは1Kの狭い俺の元の世界の部屋だった。
「…そっか、俺はモウハンしてたけどいつの間にか寝落ちしてたんだな」
周りを見渡してみると、ゲームをつけっぱなしの画面に、椅子から転げ落ちてひっくり返った椅子。どうやらモウハンをしていたせいか、寝落ちしてあんな夢を見てしまったようだ。
「やっぱりアレは夢だったんだな…。それはそうだよな。なんだよウタエグルスって?歌ったら捕獲できるモンスターってなんだよ?都合が良すぎるし話がざつすぎる。でも、変にリアルな夢だったな…。あと何でサキ達が出てきたんだ?」
「今のは夢?」
「何だか変な夢を見たわね。皆んなでモンハンしてたせいかしら?」
「私たらいつの間に寝ちゃって、あんな夢見るなんて…アイルーちゃん可愛かったな」
「あはは、私たら夢の中までポンコツだなんて…。夢の中くらいいい格好させてよ。とほほ…。でも…」
「何で太刀川先生が出てきたんだろう?(一同)」
この日Photon Maidenのメンバー全員もこの同じ夢を見ていた。
ピキピキも書こうかどうか迷いましたが、ガチャが実装されていませんし。今回は書かないと思います。書きすぎても違う小説になりそうですし。めちゃくちゃ短く書いてしまったので、雑な終わりかたなのがもしわけありませんでした。ウタエグルスなんてモンスターはいませんのでご注意ください。
それでは、最後まで読んでかくださりありがとうございました。