GGOでパイロットを活躍させたかっただけの話 作:EDFからあげT
みんなも健康的に過ごそう!
ある日、一件のメールが届いた。
差出人はGGO公式。
一体何事か、と思いながらもそれを開くとある大会の告知であった。
『第1回BoB開催のお知らせ』と銘打たれたそのメールには大会の詳細や日程。ルールなどが細かく書き込まれていた。
これまで大会等行われてこなかったGGOでこのような催し物をするのは初めてだ。
おそらく不備やルールの抜け道なんかがあったりするかもしれないが。
予選を抜けて来るであろう猛者たちを思うと自然と参加意欲が湧いてきた。
強いやつと戦いたい。
倒れるまで、命尽きるその時まで。
「参加登録完了いたしました。大会開催日までお待ち下さい」
大会エントリー用のNPCの無機質な、しかし人間のような声で大会に参加できるようになったことを改めて認識し帰路につく。
久しぶりに都市部に来たが人が多い。
軽装である者、重装で盾のような物を背負った者もいれば楽しげに仲間達とフィールドに駆けていく者もいる。
限られた人間としか交流しない私は一体どんな目で見られているのだろうか。
人間というものは恐ろしい。自分より遥かに優れた、強い者が居れば集団で排除、もしくは取り込みにかかる。
彼らからすれば私は装備だけでなくプレイヤースキルも込みで遥かに上回る存在であろう。もしこの場でそうだと知られたらフィールドに出た途端集中砲火されるだろう。
恐ろしくてたまったものじゃない。
私は…私は…!
ただ強さを求めているだけなのだ。
かの英雄のように。
相棒と共に戦場を駆け抜け故郷を守ったあの英雄のように。
決して恐れられたいわけではないのだ。それを分かって欲しい。
…話が逸れたが。
本当に様々な人物がいる。
そう。
「? なによ」
私の隣を歩く空色の髪色をした武骨なライフルと携えた彼女のような物好きもいるのだ。
あの日から彼女は私に着いてくるようになった。
いつの間にかあの宇宙船の一角に住み始め、私がログインすればひよこのように後ろをついて回る。
一度なんで着いてくるのか聞いたことがあるが「私が求める強さを持っているあなたに着いていくのは当然のことでしょう?」と真顔で返された。
いや、確かに私が思う強さを言ってみたりはしたがまさかこのようなことになるとは思っていなかった。
まぁ着いてこられて困るどころか私とTFが倒し損ねた敵プレイヤーを仕留めてくれたりするので助けになっているから文句すらない。
…流石にTFに搭乗する際に一緒に乗ろうとするのは勘弁願いたいが。
私とて男だ。仮想世界とはいえ反応するところは反応するのだ。取り返しのつかない自体になる前にどうにかせねば…。
「…なによじっとこっちを見たまま固まって」
「いや、な…。なんでもない」
あ、そ。と興味なさ気に返事をした彼女は今日も私の隣を歩く。
遅れました。
すみませんでしたしばらく執筆活動から離れていたものでなかなか書けなくて…。