獅子の騎士が現代日本倫理をインストールしたようです 作:飴玉鉛
人という枷。人理というカテゴリー。生物という規格――
単一の個体として埒外の域に棲む超人は極上の
敵の名は、超人の伴侶アンジェラに曰く、騎士王ユーウェイン・モナーク。肌と髪は蝋の如く染み一つない白磁のそれ、眼窩に灯る双眸は宝石の如き琥珀の魔。身に纏う黒鉄の甲冑は原始の重量。
端麗な美。流麗な線。華麗な威。提げた得物は蛮王をして目を引かれる、柄に翡翠の魔石が埋め込まれた宝剣だ。人の胴ほどもある刀身の幅と、槍の如く長大な刃渡り――黒壇の鉄柄を握る黒王と完璧な調和を成している。故にこそ蛮王は、素直に思った。
(美しい……)
桁の外れた。否、理より外れ、独自の摂理を体現した異界常識の権能。濃厚で豊潤な、総身より溢れ出る濃密な武の匂い。自らが天然自然の暴力の化身であるからこそ、フアイルは騎士王の異質さを誰よりも正確に、それこそ本人よりも完璧に把握してのけた。
フアイルは、騎士が好きだった。英雄が好きだった。
そこそこ頑丈な玩具として好ましかったからだ。
そしてフアイルは伴侶を愛している。性処理も覚束ぬ脆い女どもに、価値などまるで見い出せなかったというのに、あの伴侶だけはなんとか耐えてくれている。だから、フアイルにとって『女』は伴侶だけ。生まれて初めて出会った『女』を、行為を覚えたばかりの初心な男児のように愛したのである。故にフアイルは、ここにきて微かに困惑した。英雄という生き物に対する好意と、伴侶に対する愛とは異なるものを、目の前の同類から感じたのだ。
まるで、はじめて
断頭刃。フアイルの武器。これはフアイルを産み落とした存在の胎盤だ。フアイルは生まれる前から有していた自意識の下、生誕の際に母というモノから抜き取っていた。母は死んだが、断頭刃として痕跡を遺している。フアイルも自身が初めて殺した者の遺品を記念として愛用していた。何よりそこそこ頑丈で、本気で叩きつけない限りは壊れそうにない点を気に入っていたから。
武器。常人の身の丈ほどもある胎盤。それと、黒王の大剣を見比べる。途端にフアイルは羞恥を覚えた。『羞恥』という名は知らずとも、その色の心が湧いて出る。彼は自分と同じ人間と己を比較し、明らかに劣る得物の質の差に顔から火を吹きそうなほど赤面する。
実際に小さな火花を歯軋りで散らしながら、フアイルは決意した。黒王を殺して、その体から肉を小削ぎ落とし、黒王の骨で武器を作ろう――と。さぞや切れ味の優れた骨剣が出来上がるだろう。
好きだ。
堪らなく、黒王が好きだ。愛ではない、仲間意識に似た好意。それは殺意に似て――暴虐の限りを尽くしてきた蛮王がただ一人に対して懐いた、友情という名の殺人衝動だった。
恐らく。いいや確実に、蛮王は今後、誰にも友情を感じないだろう。この黒王だけが、己と同じ地平に立つ同格の、対等の生き物であると確信している。確信してしまえている。
故に、フアイルは懸命に言葉を紡いだ。
アンジェラに習った、ブリテン人の言葉とやらを。
「遊ボウカ。
黒王の名を、正確に発音できなかった。恥ずかしい。恥ずかしい。恥ずかしい――恥ずかし過ぎて、無性に命あるものを壊したくなる。嬲りたくなる。人の頭蓋を削ってイヤリングにしたくなった。
蛮王の遊行の誘い。無邪気なそれになにゆえか黒王は目を見開き、そして苦笑する。フアイルが多少は聞き慣れているだろうサクソンの言語で、郷愁を振り払うように黒王は告げた。
「『悪いが私は王だ。貴様との
そんなぁ、と。可能な限り友好的に接したつもりのフアイルは残念がる。残念がりながら、しかし彼の鋭敏な五感は上空から落下してくる物体を知覚していた。
拳を振り上げる。硬い感触が返り、火花が散った。
高々と跳躍し死角から己に斬りかかってきたのは、黒王に似た色調の女だ。小娘とさえ言える小柄な者。フアイルの拳に迎撃された黒騎士が、迎撃の反動を利して黒王の許に着地する。
公私に亘って尽くし、侍る黒王の騎士。女の身でありながら、常に黒王の傍へ侍ることを許された近衛。バイザーで顔面を防護した黒甲冑の女騎士が現れると、二柱の聖槍の光が路なき空間に聳え立つ。黒王が聖槍に干渉し、船内に待機していた戦力を召喚したのだ。
「――出陣ですか、ユーウェイン。ならばお供します」
「わたしも
聖光の内より進み出て、二人の少女が黒騎士に続いて現れる。
一人は勝利王――蒼衣のバトルドレスを纏い、その上に白銀の甲冑を装着している。胸甲の中心には太陽神の神核を以て鍛造した宝石が燦めき、獅子を模した白兜を被っていた。
手にしているのは極光を刃とした星の聖剣。サクソンとの決戦に際し、湖の精霊達が献上したエクスカリバーだ。そして最強の聖剣と連結し、エクスカリバーの格を増大させている宝石甲冑ウィガールと、古王ウーサーの象徴であった白兜グースホワイトを装着している。死闘へ出陣するアルトリア・ペンドラゴンの完全武装形態だ。
そしてもう一人は平時の軽妙な佇まいを掻き消し、理知の光を両目に灯した顧問魔術師リーリウム・ペンドラゴンである。彼女は純白の衣を纏い、選定の杖と多数の魔術触媒を引っ提げていた。それらは全てが剣の宝具である。高位の格を有したそれぞれの真名は――
『
『
『
『
――であり、リーリウムは魔術師でありながら白兵戦も得意とする、超攻撃的な支援砲台と化していた。
彼女達をただの小娘と侮ることなど何者にも叶うまい。赤竜の化身たる三姉妹である、英雄としての位階は最上位に近いだろう。何より彼女達の主兵装は剣という分類の中でも最高位に位置していた。
蒼衣の勝利王が手にするのは黄金の長剣。星の内部で鍛えられた、最強の幻想とされる神造兵装。湖の乙女より献上された、聖剣というカテゴリー中で比類するもののない星の光。――余りに強力ゆえに十三の拘束を掛けられていたのだが、黒王により威力の拘束を
黒き近衛騎士――オルタ。彼女が携えているのは漆黒の大剣。『約束された勝利の剣』と共に王城エハングウェンへ持ち込まれた聖剣だ。オルタの所有していた選定の剣と併せて鍛え直された其の真名は
そして純白の魔術師、リーリウム。彼女の手にする杖の柄頭には、幼少期の旅路にてユーウェインより送られた魔石の宝具『
其の真名は
過剰である。
敵対し、対峙するのはたった一人の蛮王。単独の敵に投入するには、明らかにやり過ぎな戦力であると言えるだろう。
だが決して過大ではない。黒王は単騎でも大国級の戦力を発揮する赤き竜の化身達を、この蛮族の王にだけ当てる判断が誤りではないと感じていた。アルトリア、オルタ、リーリウム。完全武装のこの三人をぶつけて、やっと勝負になる相手だと評価したのだ。
事実、黒き近衛騎士オルタは瞠目している。
先の奇襲では魔力噴射による加速と身体強化、聖剣による全力の剣撃をお見舞いしたというのに、ただの拳で弾き返されたのだ。アロンダイトの切れ味を把握しているからこそオルタは驚愕し、最大限に警戒させられている。巨人を前に緊張を滲ませ、黒騎士は警告を発した。
「――アルトリア、リリィ。初手から全力で仕掛けるぞ。気を抜いた瞬間に死ぬと思え」
オルタからの警告に、女王と魔術師は小さく首肯する。
果たして、蛮王はフルフェイスの兜の中で嗤っていた。脆そうな小娘が三匹――突けば良い声で鳴きそうだ。もぎ取った頭を戦利品の首輪に繋ぎ、引き千切った髪はマントの飾りとして、心臓を生きたまま抜いて喰らうと美味そうである、と。竜の心臓は幾つも食してきたが、その中でも極上の味わいだと予感して。だがそれよりも、フアイルの意中にあるのは黒王だ。巨人はにこやかに嗤いながら訊ねる。答えは、求めていない。
「イヴァン、俺トハ遊バナイ? ナラ周リヲ片付ケタラ、遊ブカ? 遊ブゾ、イヴァン」
† † † † † † † †
「
先手はアルトリアだった。
様子見なし、手加減なし、初速を重視しての簡易的な真名解放。一秒未満の魔力の充填と、聖剣内部で魔力を光に変換・集束・加速するプロセスを大幅に短縮して光波を横薙ぎに漏出させる。
仕掛けるは速攻。得意とする風の魔術と聖剣の砲撃の重ね技。超抜級の魔力炉心が鼓動して、放たれたのはアルトリアによる牽制の一撃だ。瞬いた光量を目晦ましにする視覚への打撃である。
これを直視すれば失明し、永遠に視力を喪失するだろう。そして牽制に過ぎないとはいえ、下手な砦などは消し炭にされる火力を内包していた。挨拶代わりの先制攻撃。無尽蔵の魔力を有するからこその理不尽な一手。フアイルはこの閃光の絨毯をまともに直視してしまった。強すぎる光に肉体が蒸発するのが尋常なる結末――しかし、フアイルの肉体は健在で。彼の視界もまた一瞬だけしか晦まなかった。
「早駆けですよ、
だがそれで充分。虚空に滞空させていた宝剣を地面に突き刺すや、影空間が開かれる。そこへ飛び込んだのはオルタだ。光の絨毯が生んだ影に飛び込み、異次元の中を黒騎士が疾駆する。
湖の聖剣に叩き込むのは渾身の魔力、放出するのは原始の呪力。対象を影の中に潜ませる宝剣を道標に、フアイルの背後に出現したオルタが暴竜の息吹を解放した。
「
「任せて」
暗黒の竜巻。城壁をも溶解させる漆黒の魔力砲が解き放たれ、逆袈裟に斬り上げられた大剣と共にフアイルに直撃する。片腕を上げての防御――微かな痺れにフアイルは無邪気に嗤い、中空へ跳ね上げられた蛮王が真下を見詰める。オルタの豪剣と魔力放出をまともに受けていながら、まるで痛痒を覚えていない様はまさに怪物。だがこれで仕留められるとは最初から考えていない。
聖剣解放の閃光による目晦まし。影世界を渡っての背後からの奇襲。中空へ打ち上げられたフアイルが下を見た瞬間――
「
受けるがいい。
黒王の指南の下、飛躍的に向上した勝利王の剣腕。アルトリアの剣技はエクスカリバーに過負荷を与え、籠められた魔力を漏出させ攻撃に転用する絶技を振るえる域に到達していた。
オルタに可能な技が自身にできない道理はない。光の斬撃となる魔力を放出せず、対象を斬りつけた際に解放する。瀑布に等しい魔力の奔流は、当たりさえすれば断てぬものなど有り得ない。
「食らえ、
そう――当たりさえすれば、確実に殺せるはずだった。
オルタもまた地面を蹴り跳躍した。アルトリアと息を合わせた、上下からの挟み撃ち。打ち合わせもなく合一した阿吽の連携。真名を解放した全霊の一撃――それを。フアイルは難なく
断頭刃を手放し、
「な――」
「――にッ!?」
驚愕二つ。
嘲笑を浴びせる、無垢な暴力。両腕の腕力のみで二人を振り回し、フアイルは戦艦城の外目掛けて投擲した。弾丸の如く吹き飛んだ二人を待つのは地上への落下という結末。それはこの戦線からの離脱を意味する――しかし。超速で落下していく双竜を止めるモノがあった。
百羽の白いカラスの群れだ。突如何もない空間から飛び立った白鴉が壁となり、アルトリア達の脱落を阻止する。それは黒王の意を受ける使い魔にして宝剣『
だがその間に状況は動いていた。またしても何もない空間を蹴ったフアイルが、埒外の機動で加速する。人類悪や星の触覚とも並ぶ怪物が音速を超え、しかし足場のない所からの初動ゆえに光の速さには届かず、されど近接戦闘の心得は姉二人に及ばないリリィは顔を引き攣らせた。
「ぅっ……弾け、
怯みながらも咄嗟にカウンターとなる宝剣射出を敢行する。だが躱す素振りも見せずに正面から顔に被弾したフアイルだが、弾き飛ばされもしなければ傷を負う事もなかった。
リリィの決断は刹那の間に。剣の魔術師は杖の石突きで地面を叩く。
「――
杖の刀身部、剣先のパーツが離れ光の粒子が壁となる。間近に迫ったフアイルが巨大な拳を握り締め、拳撃を放った。大地を砕き万物を貫く剛拳は、究極の護りである鞘は流石に抜けなかった。
微かな驚き。弾き返されたフアイルに隙が生じる。そこへ、
「頭上注意だ」
一歩も動かぬまま片手を上げた黒王が、手を振り下ろす。すると亜空間が開かれ、白亜の長剣ケンヴェルヒンが飛翔しフアイルの意識の間隙を縫って彼の延髄に直撃する。
即死級の奇襲。しかしフアイルは意識こそ逸れたものの全くの無傷。カルンウェナンによって自身の影に退避したリリィが、寸前までいた地点に着地した蛮王を見て黒王は理解する。
「……人理に属する武具は通じんのか。伝え聞くネメアの谷の獅子と同種の力だな」
まあ――
無感動に呟いた黒王の影からリリィが現れる。
死を意識した恐怖に顔を強張らせていた剣の魔術師だが、黒王が肩に手を置くと無用な緊張が解れていく。アルトリアとオルタが白鴉に運ばれて来るなり黒王は前に出た。
「っ……ユーウェイン、貴方が出てはいけません!」
アルトリアの制止が入った。眼前では落下してきた断頭刃を掴んだフアイルがいる。彼が止まったのは様子見などではない。単に黒王が動いたのを見て、遊んでくれるのかと期待しているだけだ。
「三度に分けて戦うのでしょう。此度は白竜アルビオンを討つのに力を割くと言っていたはず、こんなところでユーウェインの力を消耗するのは……!」
「――人型ゆえに損害を出す範囲の狭いピクトの王よりも、広範囲を一度に吹き飛ばせてしまう二頭の竜から先に始末する。その決定に変更はない。だが、分かっただろう。想定外だが、お前たちではこの男は手に負えん。円卓の騎士らが総出で足止めし、アルトリアの剣を直撃させねば斃せないだろうさ」
「それはっ!」
「案ずるな。本気は出さん、きっとな」
神話礼装の大剣を手に、無造作に進み出る黒き騎士王。合わせて前進してきた蛮夷の王。術理の化身と、暴威の化身。剣の間合いに入るか否かといった距離で止まり、対峙する。
人にして人を超えた者。人のまま魔人と化した者。触れるものを切り裂く黒王の視線を受けても裂傷一つ負わぬ頑健な蛮王が、全身の筋肉を隆起させる。黒王の膨大な心量が世界を軋ませる。
一撃だ。黒王の意を読み取り、蛮王は喜悦を滲ませた。それもまた一興だ、と。
秒にして、どれほど見詰め合ったのか。奇妙な静寂が流れた先に――光速で踏み込んだのはフアイル・マヴ・カウである。断頭刃を片手で水平に振り抜き――後の先で始動した黒王の目の前を胎盤の刃が通過し――断頭刃を振り抜いた勢いで、反対の腕の筋骨が怒張。大気を圧縮させる死の拳弾を放って――彼の拳が届く寸前に、黒王の大剣がフアイルの胴を捉えた。
「
全き暗黒の光波。蛮王の胸元で炸裂する神話の剣。
光波は壁となってフアイルを押し出し、余りに強烈な剣による打撃は蛮王に吐瀉させながら、彼を遥か彼方まで吹き飛ばしてしまう。
一瞬にして戦場から消えたフアイルは――しかし、無傷とはいかずとも生きていた。胸に刻まれた傷跡をそのままに、彼は嗤いながら雪辱を果たすことを誓い。蛮王の拳圧が掠った黒王ユーウェインは、たたらを踏んで
「ではな、ピクトの王。お帰りはあちらだ」
苦笑いとともに諧謔を漏らし、ユーウェインは地上の戦闘推移に目をやりながら思う。
拳圧が掠めた衝撃だけで、古傷が少し開いた。厄介な敵だ――と。
本作の宝具
約束された勝利の剣(エクスカリバー)
ランク:A+++
種別:対軍宝具
レンジ:1〜99
最大捕捉:1000人
【戦艦城エハングウェンを設計したヴォーダイムによって――太陽神に匹敵する輝きを秘めた宝石甲冑『ウィガール』と、古王ウーサーの兜『グースホワイト』が連結され、剣鎧一体の神造兵装と化している。周囲一帯のあらゆる呪詛を祓い清め、致命傷となる攻撃を一度だけ無効化する奇跡の力が宿っている他に、聖剣エクスカリバーのランクを向上させた力作】
【人々の「こうであって欲しい」という想念が星の内部で結晶・精製された神造兵装。聖剣というカテゴリーの中において頂点に立つ最強の聖剣。真名を解放すると、所有者の魔力を光に変換し、集束→加速させることで運動量を増大させ、光の断層による究極の斬撃として放つ。加減なく放てば数km先にも攻撃可能。威力を抑えれば1秒未満でも発動可】
【宝石甲冑と白兜と複合する事でエクスカリバーを強化した。宝具はA+ランクで『魔法一歩手前』とされ、エクスカリバー単体でA++ランクと魔法の域に踏み込んだ性能をしているが、剣鎧一体のエクスカリバーはA+++ランクと、魔法をも切り裂く破格の性能に至っている】
【本来なら聖槍と同じく十三の拘束を掛けられ、威力が大幅に低下するはずであったのが、黒王により強制的にアンロックされている為、威力の制限はアルトリアの良心に掛かっている。ちなみに原作内の描写だと、一度も全開のエクスカリバーは表現されていない。劇場版の桜√で見せたアルトリア・オルタの魔力放出ビームや、真名解放でも半分も威力は出ていない模様。本作だと全開でいつでも使える為、最低でも倍以上の火力が発揮される。魔力消費量もえげつない事になっているが、生前アルトリアは連射可能。英霊になったら無理。自分で威力調整しないと聖剣ビーム撃った瞬間にマスターの魔力が枯渇し死亡してしまう為、現界できなくなって脱落する】
月明かりの湖光(アロンダイト・カリバーン) つきあかりのここう
ランク:A++
種別:対軍宝具
レンジ:1〜99
最大捕捉:1000人
【湖の精霊たちが、ランスロットのために取っておこうとしたエクスカリバーの姉妹剣。が、精霊たちがエクスカリバーを王に献上した際、有用な宝剣を十年以上先まで死蔵しておくとは何事かと徴収された。以後はオルタに下賜されて、マーリンとリーリウムの手により、オルタのカリバーンと併せて鍛え直された。――莫大な魔力に物を言わせたオルタの豪剣を、更に強力なものとする事ができる他、常に臨界まで魔力を充填されている刀身により、掠り傷からでも自身の魔力を送り込み相手を内部から爆破できる。敵対者からすると、掠り傷だけで致命傷になる悪夢の超兵器。オルタはビームも平然と撃つ】
【原作ランスロット(剣スロ)の『アロンダイト・オーバーロード』を、彼とは比較にもならないオルタの魔力量で常時発動しながら使われている。その様は、死なない怪物(剣)が「いっそ殺せ!」と悲鳴を上げているように見える――とはリリィの言である】
【本来はランスロットに渡るはずだった聖剣。今作では魔剣に属性が変わることはないが、オルタの魔力によって黒くコーティングされてしまっている】
理想郷は我が下に(スタッフ・オブ・アヴァロン)
ランク:EX
種別:結界宝具
防護対象:1〜3人
【所有者を不老不死にする聖剣の鞘。アルトリアにねだって譲られたリリィの魔術触媒。選定の杖と掛け合わせて改造を施し、大剣の形に加工した物。本来なら魔法すら防ぐ結界宝具であるが、防護対象が一人のみだったのを不便と感じたリリィにより、彼女の固有結界と併せて使用する事で防護対象を最大で3人にまで拡張した。対終末・対粛清の最大級の防御力を発揮する他、アヴァロンの力で防護対象を癒やすことも可能。実質、リリィと共に戦う者が死ぬ事は有り得ない。またリリィは盗難対策の魔術も仕込んである為、この宝具が失われる可能性は零に等しい】
【なお、この宝具を以てしても、ユーウェインの受けている呪いと傷を癒せるかは未知数。癒せる可能性は高いが、微妙なバランスの上で成り立っている現状、下手に手出しをしてバランスが崩れたら死亡する可能性が濃厚な為に、リーリウムもユーウェインの治療に乗りだせずにいる】
花を手向ける栄光の残火(マルミアドワーズ・ヴァルカン)
ランク:A++
種別:対城宝具
レンジ:1〜50
最大捕捉:500人
由来:ローマ神話の火と鍛冶の神ヴァルカンが鍛えた大英雄の愛剣
【嘗て大英雄が振るった大剣。非常に強固なこの大剣は決して刃毀れせず、無繆の光輝によって在りし日の栄光を偲ばせる。余りに眩い神話礼装は、その光輝ゆえに聖剣であると誤認されがち。しかし聖剣や魔剣としての属性・格は持ち合わせておらず、実際は聖なるものでも魔性のものでもない宝剣である】
【真名解放によって所有者の魔力を光に変換するが、この光の判定は魔力攻撃ではなく物理攻撃に分類される。発露する金色の光の運動量は『約束された勝利の剣』の光の断層にこそ及ばないものの、暴力的な極光の柱が射線上にあるモノ悉くを消し飛ばしてしまうだろう】
【射程はエクスカリバーほどではない。が、最大で1km先までの敵軍を薙ぎ払ってしまえる凶悪な性能を有し、所有者であるユーウェインの剣技を掛け合わせれば、物理法則すら両断する破界の剣撃にも昇華される可能性を内包している。また充填された魔力を増幅し、担い手の肉体に還元する事で身体能力を1ランク向上させられる】
【複合神ダナンが末期の時に、ユーウェインに結びつけた『必ず手に入る』という因果の下、花の魔女アンブローズが見つけ出した神話礼装。単純な攻撃力ではエクスカリバー以上の神造兵装なのだが、ユーウェインにとって魔女の遺品として飾る思い出としての価値が大きい。残り続けている花弁の残り香が、ユーウェインを無限に苛む苦痛を和らげている】
【ユーウェインからの評価は『いくら雑に振っても壊れない気楽な剣』。彼が全力で振るっても壊れない剣は、魔剣や聖剣、宝剣などのカテゴリーで、それぞれ頂点に立つものしか有り得ず、彼の愛刀は繊細に扱われる一方、宝剣マルミアドワーズは気兼ねなく力任せに振るわれる事が多い。王としては見栄えの良い大剣を好むが、剣士としてのユーウェインは大剣を好んでいない。王はこの神話礼装を儀礼剣と認識していた。――が、ピクトキングとの交戦を経て幾らか評価を改めている】
【真名解放によるビーム砲は環境破壊が過ぎるので、ユーウェインは光の放出を圧縮しレーザー線のように細く放射する神業を見せる。魔力の調整によって威力や射程も縮小可能な為、ユーウェインは都市部でも平然と真名解放を行なう。ピクトキングとの初戦では、レーザー(線)ではなくビーム(面)による制圧打撃として繰り出された】
↑上記の全てを一度の戦闘で目の当たりにしていながら五体満足で生還した蛮族の王が居るらしい。
王様系英霊。付いていくなら誰?
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征服王イスカンダル
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英雄王ギルガメッシュ
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騎士王アルトリア
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太陽王オジマンディアス
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カール大帝
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戦闘王アルテラ
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暴君ネロ
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皇帝ならざるカエサル
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フランス皇帝ナポレオン
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第六天魔王・織田信長
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Y〈ローマ
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メイヴちゃんサイコー!
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シバの女王
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串刺し公ヴラド
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賢王ベオウルフ