真・仮面ライダー-----終章-----『仮面ライダーワールド序章(プロローグ)』   作:狼と踊る男

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~終章~『仮面ライダーワールド序章(プロローグ)』
1話『さようなら。仮面ライダーシン』


変身を解き、『麻生 勝(あそう まさる)』に戻っていたZOと合流した一同は勝利を分かち合っており、ベリーの口からも「フォグは今度こそ完全に倒した」と聞いた一同は「これで終わった」と気が抜けてしまい疲れがどっと出たようで、ひなたは思わず座り込んでしまうほどだ

 

ひなた「疲れたぁ~・・・」

 

ちゆ 「まぁあれだけの事があったんものね?私も正直疲れたわ・・・」

 

のどか「・・・・・・」

 

ラビリン「のどか?」

 

あゆみ「どうかしの?」

 

のどか「そういえば・・・ダルイゼン何処行ったんだろうって思って?まだ近くにいるのかな?」

 

あゆみ「そういえば・・・途中から見なくなったような?でも何で『近くにいる』って思うの?」

 

のどか「うん・・・なんて言うか、誰かに見られてるような気がして・・・」

 

「誰かに見られている」・・・のどかの言葉に一同は警戒して周辺を見渡すが何もないし、気配も感じない・・・一同ものどかも「気のせい」と思ったがのどかの疑問は正しかった。それが判明するのは26年後の世界。『2020年』での話になる・・・

 

勝  「それにしても、あなた方親子が無事でよかった」

 

真  「あぁ。皆のおかげで俺も新もこうして無事でいられた。本当にありがとう。ほら、新も皆にお礼を言わないとな?なぁ新?」

 

真は抱きかかえる新の顔を見ながら語るが、新は『何も答えない』・・・いや『聞こえてこない』・・・

 

真  「新?・・・」

 

真は更に新をゆさぶるが、何も感じない・・・何も聞こえない・・・いつもならテレパシーではあるが、まだ2歳の子供だからかはっきりと言葉は伝わり切らない。それでも何か訴えがあれば、必ず伝わってくるはずだ。今までがそうだったんだから・・・

 

あゆみ「あの真さん、新君どうかしたんですか?」

 

真  「新の声が聞こえないんだ!?」

 

あゆみ「新君の声?」

 

ひなた「あれ?新君ってもう喋れるんだ?」

 

のどか「へぇ~そういえば新君って今2歳ぐらいでしたっけ?」

 

真  「そうじゃないんだ。俺と新はテレパシーで意思疎通が出来る。だが今はそれが全く聞こえない・・・」

 

のどか「それってどういう・・・」

 

ベリー「・・・真。僕にも新君のテレパシーが伝わってこない」

 

真  「ベリーにもか?」

 

真とベリーが困惑している最中、ラテがのどかの足元で「くぅぅ~ん」と何かを訴えているようだ。のどかは聴診器を当ててラテの心の声を聴くと、思いがけない事を耳にする

 

ラテ 「(ボトルから真おじちゃんと新君の力を全部感じるラテ・・・)」

 

のどか「真さんと新君の力?」

 

ベリー「・・・グレース。すまないがもう一度変身して真と新君をスキャンしてみてくれ」

 

のどか「えっ?うん。分かった・・・・・・プリキュア!!オペレーション!!・・・」

 

ラビリン「キュンッ!!」

 

グレース・ラビリン「キュアスキャン!!」

 

ベリーに言われ二人をスキャンする。特に異常は見られなく健康そのもののようでそれはどういう訳か他の一同にも見えており何のためにベリーはキュアスキャンをさせたのか疑問が残った

 

ベリー「真。すまないが君ももう一度変身してみてくれないか?」

 

真は集中する・・・いつもの変身の要領で気持ちを高ぶらせるが、何も起きない・・・自身も「変身できない?・・・」と思わずつぶやいているぐらいだ・・・

 

あゆみ「急にどうして?・・・」

 

ベリー「やっぱりそうか?恐らくネオ生命体と共に真と新君がエコーの力を借りたグレースの浄化技を受けた事でバッタの細胞が浄化されてしまった。真と僕が新君のテレパシーを感じ取れなくなったのもそのせいだろう」

 

ひなた「つまり・・・どゆ事?」

 

ちゆ 「ベリー。あなたこう言いたいのかしら?真さんと新君は・・・元の・・・『普通の人間』になったって?・・・」

 

ベリー「フォンテーヌの言う通り、二人はもう『ただの人間』だ。僕にも信じられない事だが、本来人間の体にバッタの遺伝子を組み込むなんてそれこそメガビョウゲンを生み出すのと同じ異常な事なんだ」

 

ベリーとちゆの言葉に真は思考が止まる。『普通の人間』?・・・そんなはずはない・・・だってもう二度と元『人間』の体に戻る事なんて不可能だったはずだ。不思議な力で変身していた訳でも無い。体の隅々まで細胞を改造されて仮に戻る事が出来たとしよう、それでも今よりももっと比べ物にならないほどに技術が進歩しているような世界でもないければ不可能でしかない・・・それがいつの間にか改造される前の『ただの人間』?散々苦しんだ体が何かした訳でもないのにコロッと治っているとはどういう事なんだ!?それも生まれた時から改造兵士の力を受け継いだ自身の子供まで・・・

 

真の頭の中はその自問自答の繰り返しであった・・・だが自分に笑いかける新を見ると2年の間、無意識にため込んでいたのか目尻に涙を浮かべ、声を上げながらではないが思わず泣き出してしまっていた・・・

 

あゆみ「真さん・・・」

 

ちゆ 「あゆみ。少しそっとしておきましょう?」

 

のどか「きっと凄く心にため込んでたんだと思う。今は思う存分流し切ればいいだろうから・・・」

 

あゆみ「そうだね?・・・これでもう苦しむ事なんて無いよね?」

 

ちゆ 「そうであると願いたいわね?」

 

笑いかける新と膝に寄り添うラテそして両膝を付きながら泣いている真を見つめて数秒経過した頃、突如ひなたが叫び出し、泣いていた真も思わず泣き止んでしまい一同はひなたに注目が集まる

 

ニャトラン「おいおいひなたなんだよそんな素っ頓狂(すっとんきょう)な声出してよぉ!?」

 

ひなた「忘れてた・・・」

 

のどか「何を?」

 

ひなた「家に連絡するの忘れてた・・・」

 

ひなたの一言にのどか・ちゆ・あゆみは「あっ・・・」とつぶやき、昨日無断外泊をしたことを思い出したのだ。色々大変だったこともありすっかり忘れてそれどころでは無かったため戦いが終わってすっかり気が抜けた事でようやく思い出したのであった

 

のどか「どうしよう・・・」

 

ちゆ 「とりあえず・・・連絡しておきましょう?気が重いけど・・・」

 

ひなた「パパ達めっちゃ怒ってるよねぇ~・・・」

 

あゆみ「家のお母さんもきっとカンカンなんだろうなぁ~・・・」

 

「はぁ~・・・」と重いため息を吐きながらスマフォを取り出し、4人は実家に電話を掛けようとする。真達はのどか達が取り出したスマフォを見て「何それ?」と言いたげな視線を送りながら事が済むのを待つが、のどか達のスマフォにはアンテナが立っておらず『圏外』の文字が表示されていた

 

のどか「圏外だ?」

 

ちゆ 「まぁそうよね?ここ山の中だし・・・」

 

ひなた「良かったぁ~とりあえず助かったぁ~圏外じゃしょうがないもんね!!」

 

ちゆ 「ひなた。時間が過ぎれば過ぎるほど後が怖い事になるわよ?」

 

ひなた「とか言いながらちゆちーもほっとしてるんじゃないの?」

 

ちゆ 「それはまぁ・・・否定はしないけど・・・」

 

正直のどかとあゆみも「ほっ」としていた。とりあえず先延ばしになっただけだが、一先ずこれからの事も先に決めなければならないので気持ちを切り替えようとしたが、待っていた真達の「それ何?」的な発言を聞いたひなたは思わずちょっと失礼な事を言ってしまった

 

ひなた「えぇっ!?今時『スマホ』知らないんですか!?」

 

のどか「ひなたちゃん!?」

 

ちゆ 「ちょっと失礼でしょ!?すみませんこの子ったら・・・」

 

耕司 「いや、構わないんだが・・・」

 

セーラ「連絡を取ろうとしたところを見ると携帯電話のようだけれど、そんな機種が開発されていたかしら?」

 

あゆみ「あの、普通に出回っているんですけど・・・知りませんか?」

 

あゆみの質問に真達は「見た事無い」・「知らない」と答えあゆみ・のどか・ちゆも「今時?」とか「めずらしい」とか失礼とは思いつつも思ってしまった・・・

 

この事でちゆはふと3件の新聞記事を思い出し、恐る恐る真達に一つの質問をする

 

ちゆ 「皆さん。今年って西暦何年何月何日でしたっけ?」

 

勝  「今年?今年は『1994年7月17日』だが?それがどうかしたのか?」

 

勝の発言にちゆは信じたくは無かったが「やっぱり」と頷き、のどか・ひなた・あゆみは思考が停止してしまった。なにせあゆみのとっての今日は『2018年』・のどか達にとっての今日は『2020年』なのだから・・・この事実を知り今初めて自分達の置かれている状況を理解したのであった

 

ひなた「うっそぉぉ~~~!?あたし達『過去』に来ちゃってるの!?」

 

のどか「それじゃあ家に電話がつながらないはずだよ!?どうしよう・・・」

 

耕司 「ベリー。彼女達をどうにか未来の世界に返す方法は無いだろうか?」

 

ベリー「すまないが、流石にそれは僕にはわからない。力になれなくて済まない」

 

のどか「ううん。いいの。ベリーが悪い訳じゃないから。あれ?それなら何でダルイゼンがこの時代にいたんだろう?」

 

ちゆ 「多分だけど、私達を包んだ光にダルイゼンも一緒に取り込まれてこの時代に飛ばされてきたんだと思う。いくらビョウゲンズでも時間をさかのぼる術(ずべ)なんてそうそう持ち合わせてないだろうし?」

 

のどか「あっそっか?」

 

ひなた「でもさ?それならアタシらこれからどうすればいいのぉ~!?この時代で家に戻っても意味ないじゃん!?」

 

ちゆ 「ねぇあゆみ?そういえばあなたはどうやって『2年前』から『24年前』の世界に来たの?」

 

あゆみ「何だかややこしいね?その言い方?・・・それが私もこの目覚まし時計が急に光ったと思ったら暗いトンネルの中を飛ばされてきてこの時代に出て来たの」

 

ちゆ 「そう・・・何か他に手掛かりが掴めると思ったのだけれど・・・」

 

ベリー「皆。その事でグレース達に伝えたい事があると、ある人物達がテレパシーで僕に告げている。僕について来てくれないか?」

 

ちゆ 「私達を呼ぶ人達?ベリーそれって一体・・・」

 

ベリー「『地空人』・・・この地球の奥深くに住む地下世界の住人だ」

 

 




~終章~

最終話『真・仮面ライダー終章』

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