真・仮面ライダー-----終章-----『仮面ライダーワールド序章(プロローグ)』   作:狼と踊る男

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2話『出現!!ネオ生命体!!』

 

 

 

時と場所は変わりおよそ午後7時頃の耕司のキャンプにて、耕司が中心となり夕食を作っていた。

 

そんな中、真と真に寄り添うラテだけが一同から少し離れた所に座り込んで夜の自然を静かに見ていた・・・

 

真  「・・・・・・」

 

セーラ「不思議な気分ね?またこうしてあなたが目の前いるなんて・・・」

 

真  「・・・・・・」

 

セーラ「その子、本当によく懐いてるわね?」

 

セーラの言う『その子』とはラテの事でラテは顔を真の足に摺り寄せ続けていた。その様子は怪人体の時の真の時同様に本当によく懐いているようだ。

 

のどか「撫でてあげてください真さん。ラテも喜びますよ?」

 

真  「君か・・・」

 

セーラ「撫でてあげたら?その子もそんなに懐いてるんだし」

 

真  「・・・・・・」

 

ベリー「『シン』・『グレース』」

 

二人に言われラテの頭や背中を軽くなでていくと気持ちいいのか、まったりとした顔になり、そんなラテを見ていてのどかもセーラもそして真も笑みを浮かべていた。そんな中、肩にベリーを乗せたあゆみも加わり、真達に近寄り先の一件で聞いた『ZO』と『J』話の感想を話していた

 

あゆみ「すごいですよね勝さんと瀬川さんは・・・二人共人類の危機を救ったなんて・・・」

 

ベリー「流石『仮面ライダー』だ」

 

真  「『仮面ライダー』?そういえばさっきも彼らの事をそう呼んでいたな?」

 

ベリー「平和のために戦う戦士の名さ。君もそうだろ?『シン』」

 

真  「いや・・・だとしたら俺は違う・・・俺は自分のためにしか戦わない・・・」

 

あゆみ「じゃあ何で私を助けてくれたんですか?」

 

真  「それは・・・」

 

あゆみの一言で言葉に詰まってしまった真の横にスカートが地面につくように裏側の太もも付近に手を添えて体育座りのような体制で座り込み、真の方を見ながらラテをなでて自身が感じた真への印象を語った

 

あゆみ「真さんはきっと、誰よりも優しいんですよ」

 

真  「俺が・・・『優しい』?」

 

あゆみ「ラテちゃんはのどかちゃん達を除いては真さんに一番懐いてるのがその証拠だと思います。」

 

真  「だとしたら勘違いをしてる。俺は優しくも無いし、平和のために戦う事も無い、ただの人殺しだ」

 

あゆみ「『人殺し』?・・・真さんが?」

 

セーラ「過去に起こった無差別殺人の事を言っているのならそれは違うわ真。あれは自分を改造した『鬼塚(おにづか)』が起こした事よ」

 

真  「俺にはその時の人を殺した感触が残ってる!!それに俺は怒りに任せて所長を殺したんだ!!自分の意志で!!・・・」

 

のどか「『人を殺した』・・・」

 

真  「相手がどんな人間であったとしても、俺は力の差がありすぎた相手を一方的に虐殺したんだ・・・」

 

あゆみ「それでも、やっぱり優しい人ですよ」

 

真  「こんな俺のどこが!?」

 

あゆみ「どんな相手であったとしても、自分のした事をそんな風に考えられるのは、命の尊さを考えられる人だからですよ。そんな人が、優しくない人だなんて私には思えない・・・」

 

真はあゆみの言葉をどこまで本気だと思っているのか・・・あゆみは自身の言葉が真にどんな風に聞こえているのか・・・互いの事を本当に信頼出来るようになるにはここにいる者達にはまだまだ時間が必要であるようだ。それほどまでにこれまでの2年という時間は真にとっては周りには安心出来る何かがほとんどなかったのであろう・・・唯一の心の支えである自身の子供『風祭 新』という存在を除いては・・・

 

そんな中、ちゆが晩御飯が出来たため一同を呼びに来て一同は食事に向かう。あゆみも真を立たせて手を引っ張り「行きましょう!!」と連れていく・・・

 

あゆみ・のどか・ひなた「いっただっきまぁぁ~す!!」

 

のどか達3人の声が高く響き、他の者達も「いただきます」と控え目に食事前の挨拶を済ませて早速カレーライスに手を付けていく・・・真だけはまだ手を付けようとしないが隣に座っていたあゆみが振り向き、食べながら「おいしいですよ?」と笑みを浮かべる所を見て真もようやくスプーンを口に運び食(しょく)すとその味に少しだが笑みがこぼれた。この笑みを見てあゆみをはじめ、他の者達も「少しはなじんでもらえたかな」と少し安心していた。真やセーラはどう思っているのかはわからないが、少なくとも他の者達は真の事は『仮面ライダー』だの『プリキュア』がどうの以前に仲間だと思っているのだから・・・

 

耕司 「どんどん食べてくれ。おかわりもたくさんあるから」

 

ニャトラン「・・・なぁベリーそれうまいのか?」

 

ベリー「あぁ。僕はこれが好物なのさ。君達もどうだい?」

 

ペギタン「えっ遠慮するペン」

 

エンエン「ぼっ僕達にはカレーがあるから」

 

グレル「おぉ」

 

ラビリン「ラビリン達は虫じゃないラビ!!」

 

やっぱりバッタだからなのかベリーの食事は草であった。

 

???「へぇ~おいしそうだね?それ?」

 

耕司 「誰だ!?」

 

突如、この場にいる者以外の声が響くわたる。周辺を見渡すと空中に緑色の煙が密集しており、それが大体高さ3メートルぐらいの所から約2メートルぐらいの高さにまで降下すると煙が『形』を持って輪っかのような物の中に人間の子供のような者が浮かび上がりその輪っかの中に浮かんだ子供は薄気味の悪い笑いを浮かべながら一同にいや先にZOに挨拶を交わしてきたのであった

 

緑の子供「やぁ!!久しぶりだね?お兄ちゃん!!」

 

ひなた「えっ!?何々、この緑色の変なの知り合い!?」

 

勝  「あぁ。こいつは『ネオ生命体』!!」

 

のどか「『ネオ生命体』?」

 

ちゆ 「確か勝さんが話していた怪人でしたね?」

 

勝  「以前倒した蜘蛛の怪物が蘇っていたからもしやと思っていたが、お前も・・・どうやって復活したんだ!?」

 

ネオ生命体「それがね?『王様』が僕の事を「かわいそうだから」って復活させてくれたんだ!!」

 

勝  「王様?」

 

ネオ生命体「それでね、今日は僕の新しいお友達を紹介するために来たんだ!!」

 

勝  「友達だって?」

 

ひなた「いるんだ友達?」

 

あゆみ「ちょっと意外・・・」

 

「紹介するよ!!」とネオ生命体が自身の体の前にまた緑色の煙を出し、それが形を持ち始めるとそれは人間の赤ん坊ぐらいの大きさとなり、はっきりと輪郭(りんかく)も出てくるほどまでになるとその赤ちゃんには不思議な特徴があった。背中の方にはまるで昆虫のような皮膚が宿(やど)っており普通の人間の赤ちゃんにはとても見えなかった。「誰だ?」という感想が真っ先に出た一同だったが、その赤ちゃんの正体を真は知っていた

 

真  「『新(しん)』!!」

 

のどか「真さんあの子知ってるんですか?」

 

真  「あれは俺と愛の子供だ!!」

 

のどか「あの子が!?」

 

セーラ「じゃあ・・・あの子も真と同じ『サイボーグソルジャー』の力が・・・」

 

真  「ちょっと待て!!結城はどうした!?その子と一緒にいたはずの男はどうした!?」

 

ネオ生命体「あぁあのお兄ちゃんならいらないから返してあげる。はい!!」

 

真がベリーの共鳴に気付きそれを調べるために子守を頼んだ訳だが、結城の事を聞かれたネオ生命体は輪っかの後ろからゆらゆらと結城を宙に浮かせ「いらない」と言って一同の方へと投げ返す。耕司と勝が見事キャッチしたので地面に体をぶつける事は無かったが意識を失っていて反応がないようであった

 

ネオ生命体「僕のお友達をお世話してくれていたから、サービスで殺さなかったから安心して」

 

真  「貴様!!新を返せ!!」

 

ネオ生命体「嫌だよ。折角手に入れた友達だもん!!」

 

真  「何!?」

 

あゆみ「無理やり連れさるのを友達何て言わないよ!!」

 

ネオ生命体「うるさいなぁ~じゃあさ、友達のおじちゃんが僕のお願いを聞いてくれたら返してあげてもいいよ?」

 

のどか「おじちゃん?」

 

ちゆ 「ほら、友達のお父さんだからおじちゃんって事なんじゃないかしら?」

 

のどか「あぁ~なるほど」

 

ネオ生命体「明日の12時までに『大きな船』におじちゃん一人で来てね?来てくれたら友達は返すよ!!」

 

真  「『大きな船』?」

 

ネオ生命体「じゃあね!!はははははっ!!」

 

真  「待て!!」

 

ネオ生命体は言う事だけ言って煙となり指定した場所と思わしき物があると思われる方向へと消えていく。移動する直前に真はジャンプして掴もうとしたが煙の相手を掴む事は出来ずそのまま地面に落下してしまう。耕司と勝がすぐに真の元に駆け寄り方を貸して起き上がらせると、結城も目を覚まして真も結城の元へと向かっていった

 

真  「結城!!」

 

結城 「ぁぁっ~・・・ぁっ真!?真大変だ!!『銀色の変な奴』と緑の子供が新を!!」

 

真  「結城落ち着け!!」

 

真は結城に今起こっていたネオ生命体とのやり取りを説明して、他にこの場にいた者達の素性も明かし真はネオ生命体の言っていた『大きな船』について考えていた

 

勝  「しかし、あいつの言っていた『大きな船』とはいったい何の事だ?」

 

真  「なんだっていい。俺は行く!!」

 

結城 「おい真!!まさかお前一人で行く気か!?」

 

真  「そのまさかだ!!奴は俺一人で来いと言ったんだ。それに俺なら新の居場所が探知できる」

 

勝 「ネオ生命体は強い。一人で行くのは危険だ。俺も一緒に」

 

真  「近寄るなぁ!!」

 

あゆみ・結城「真さん!?・真!?」

 

真  「俺に近寄ると皆傷つく!!皆不幸になる!!皆死ぬんだ!!もう俺と新には関わらないでくれ!!」

 

真は勝の手を払いのけ、単身夜の森の中へとネオ生命体の飛んで行った方へと駆け出していく。一同は真の消えた方をただ見つめてその場から動く事が出来ずにいた・・・

 

あゆみ「真さん・・・」

 

のどか「真さんはどうしてあそこまで人と関わるのを拒絶するんだろう?」

 

結城 「・・・多分・・・あの事が原因(げんいん)だ・・・」

 

耕司 「あの事?彼に一体何があったんですか?」

 

結城は真から聞いた話を一同に話した。『財団』の身勝手な野望のために知らず知らずのうちにバッタの遺伝子と人間の細胞を組み合わされた怪人へと改造され、そして子供を作るほどにまで愛した人が自分を庇って銃殺され、父親もその時の乱戦に巻き込まれて死んだ事。一度にほとんどの大事なものを失って、もう普通の人間として生きる事も許されない。こんな体になっても大事なものを何一つ結局守る事が出来ずに嘆いていた事・・・それらの事があったから真は恐怖を抱いているのではないかという話であった・・・

 

結城 「だからあいつは自分と関わった人が愛ちゃんや親父さんと同じようになるんじゃないかって人と関わるのを怖がってるんだ・・・あいつは『体』は強くなったが『心』はもろくなっちまった・・・なぁ?君達は真に近い力を持ってるんだろう?頼む!!あいつの力になってくれ!!この通りだ!!・・・」

 

結城は真同様に改造人間になった二人・そして、未知の力を持つ『プリキュア』の少女達に土下座までして心の底から親友の力となってほしいと頼み込んだ。自身はただの人間であるためこんな時は全く力になれない事を分かっているからである。しかし、土下座までする苦労はこの場合ではのどか達に対しては気持ちの問題ではあるが正直皆無であろう。「もちろん!!」と二つ返事で答えが返ってきたのだから

 

結城 「行ってくれるのか?・・・」

 

耕司 「もちろんだ。なぁ?」

 

勝  「あぁ。どの道ネオ生命体は放(ほう)っておけない」

 

のどか「私達も同じです。ネオ生命体を放っておいたら地球がむしばまれちゃう!!」

 

あゆみ「それに、私も真さんに助けてもらった。今度は私が真さんと新君を助ける番です!!」

 

みなの言葉に結城は涙を流しながら「ありがとう!!」と何度もまた土下座で感謝の意を示していた。そして一同はキャンプに結城を残して真の後を追いかけていくのであった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は進み日が昇り始めて周辺が一気に明るくなってきた頃、真は眺めの良い崖までやってきていた。まだネオ生命体の言っていた『大きな船』らしき物は見えてこないが彼は休む事無く移動を再び開始しようとするが、背後から気配を感じ構える。木々の間から足音が聞こえゆっくりと警戒しながら様子を見ていたが、飛び出した人物達を見て、驚愕はするが警戒は解かなかった

 

のどか「真さん。やっと追いついた・・・」

 

真  「お前達、どうやってここが?」

 

耕司 「ベリーとラテのおかげさ」

 

真  「ベリーとラテが?」

 

ベリー「そうさ。僕は君の反応を察知できる。それにラテは君のにおいをしっかり覚えていたようだからそれを辿ってきた」

 

真  「俺は来るなって言ったはずだぞ!?何で来た?」

 

のどか「結城さんから頼まれたんです」

 

真  「結城から?」

 

のどか「うん・・・」

 

ちゆ 「ただの人間である自分では力になれない・・・だから本意ではなくても同じような力を持つ私達に力になってほしいと言ってました」

 

ひなた「それにさ。友達のために力になりたいって思うのはさ、仮面ライダーもプリキュアもない訳じゃん?」

 

真  「・・・・・・」

 

勝  「それに、奴が再び現れたのも俺がちゃんと死んだことを調べなかった事にある。そのせいであなたの子供まで危険にさらしたんだ。その責任を俺に取らせてくれ!!」

 

真  「それはあんたの責任じゃないだろう?」

 

耕司 「あなたが戦うのは自分とその子供のためだというのなら、俺達は同じ『仮面ライダー』の仲間のために戦いたい!!」

 

真  「『同じ仮面ライダー』?・・・俺はそんないいものじゃないって言ったはずだ!!」

 

あゆみ「そんなことありません!!」

 

あゆみは真に近寄り、真の両手を握り強い思いを秘めたような目をして真と向き合う

 

あゆみ「真さんの手は私とセーラさんを助けてくれました!!それにあったかいじゃないですか?真さんの手」

 

真  「違う!!俺の手は冷たい化け物の手だ!!俺は誰かを傷つける!!」

 

あゆみ「そんなの誰だってやりかねません!!改造人間であろうがなかろうが関係ないんです!!他の人が『怪人』だとあなたを恐れたとしても!!私にとってあなたは立派な『仮面ライダー』ううん・・・真の仮面ライダー・・・『仮面ライダーシン』よ!!」

 

真  「仮面ライダー・・・『シン』・・・」

 

あゆみ「うん。それに私も新君に会ってみたいんです。駄目ですか?・・・」

 

真  「・・・いいや・・・会ってやってくれ。新もきっと喜ぶ」

 

あゆみ「はい!!」

 

のどか「その時は私達にも会わせてください!!」

 

のどかに続いて他のみんなも「新に会いたい」ともう取り返した後の話をしていた。真も自分や新の事を受け入れてくれる者がこんなにいてくれる事が心が救われたような気分になりいつの間にか少しだが心の底からの笑みを浮かべていた

 

ベリー「セーラ。君にはちょっと頼みたい事があるんだ」

 

セーラ「私に?」

 

ベリー「ちょっと行ってほしい所がある」

 

セーラ「・・・・・・」

 




~3章~『復活の戦士達』

3話『4人目の『ヒーリングっど♡プリキュア』』
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