オリ主のニーゴ加入IFストーリーとなります。
(全12話構成、メインストーリー圧縮版)
章タイトルは予告していたものと多少変更。
以下の点にご注意ください。
・ニーゴメインストーリーネタバレ及び大幅な短縮
・ストーリー改変
・アンチ、ヘイト
本編とはまた違ったテイストになりますが、
受け付けられない方はブラウザバック推奨。
読まなくても全く本編には関係ないので流していただいて結構です。
では、本編をどうぞ。
第1話「ナイトコード」
あるところに、ネットを騒がせる音楽サークルがいた。
その名も『25時、ナイトコードで。』
心に刺さる歌詞とメロディーによって絶大を得ていたが、
そのメンバーの正体は謎に包まれていた。
『K』・『雪』・『えななん』・『Amia』そして────『word』
これは、誰よりも何かを強く願う4人と1人の少女達の物語である。
///////////////////////////////
日が傾き、街を夕暮れに染める頃。
少女のパソコン画面にはあるウィンドウが開かれていた。
その名は『ナイトコード』。
世間的には馴染みのあるボイスチャットツールであるが、
これが
『みんな、遅れてごめんね。結構待たせちゃったよね』
『……大丈夫。いつも通りそれぞれ作業してたから』
『あ、雪! 帰って来たんだね、学校おつー』
仲のいいグループ同士のチャットと対して変わらない、いつも通りの会話であった。
他愛ない会話が続いていれば、自然とメンバーもチャットに参加していく。
『ふわぁ……ねむ……。あ、雪戻ったんだ』
『うん、ただいま。今ってみんな、どこまで進んでる?』
『えななんは、サムネイル用のイラストを描いてる』
『完成まではもう少しかかりそうだけどね』
『AmiaはMV初稿の書き出し中』
『今回もカワイくできてるよ~♪』
『わたしはさっき言ったと降り、新曲のラフが終わったところ。それで……』
今日は割と早く集合していたらしく、それぞれメンバーが作業していたらしい。
その進捗を実質的なまとめ役であるKが雪に伝えていた。
Kは作曲を、雪が作詞とアレンジを、えななんはイラストを、Amiaは動画を担当している。
『wordはこの前録ったみんなの声を調整してくれてる』
『ああ、今ミュートなのもそのせいなんだね。ありがとう、K』
『うん。それでさっき言った新曲のラフ、雪にも聴いてほしいんだ。意見が欲しいの』
『わかった。じゃあこのあと聴くね』
そしてその中で唯一、ボイスチャットに参加してないメンバーがいた。
その名は『word』。ニーゴにおけるミックス担当である。
『あ、K。ちょうど今MVの書き出しおが終わったから、ファイル投げとくねー』
『うん、見ておく。あっ……』
【おかえりなさい雪。部活お疲れさまです】
Amiaが動画をチャット欄に投げるのとほぼ同時、
定型文の様な文章がチャット欄に送られる。
その上にはwordと表示されていた。
『ただいまword。ってミュートだから聞こえないよね』
『どうせ雪のログイン通知見て急いで送ったんでしょ。
まったく、いつもこうなんだから』
『だからって、ボク達の声聞きながらミックスとか出来ないでしょ。
雪だってアレンジしてる時は完全にミュートにしてるし』
『そうだね。どうしても音に集中したいからその時は通知も切ってるよ』
『あーはいはい、私の勉強不足でしたー』
『勉強っていえば、えななんはもう学校の時間だよね?
遅刻とかって大丈夫なの?』
『あっ、ヤバ! じゃあ、学校から戻ってきたらまたナイトコード入るね!』
えななんが落ちた事により、それぞれがまた作業へと戻っていく。
ネットで共に活動しているとはいえ、生活形式も様々であった。
Kは通信制高校に、えななんは夜間定時制の高校に、
そして他の3人は全日制の高校に通っている。
そのため彼女達が共有できる時間は自ずと深夜へと傾き、一番落ち着くのが──
『うん。また、夜──“25時、ナイトコードで。”』
・
・
時計の針が25時を指し示した時、少女達は動き出す。
『みんな、いる?』
『うん。いるよ』
『もちろん。あ、K、イラストこんな感じでいいかな?』
『お、じゃあボクも見せてもらおっかなー』
『Amiaはそう言わなくても勝手に見るでしょ。で、wordは?』
『『『『………』』』』
今だ声を聞かない少女の名を呼び、返事を待つ。
『すみませんみなさん、ちょっと遅れました』
謝罪と共に聞こえてきた少女の声に、4人は安堵の表情を浮かべる。
静かになったのもつかの間、元気よくチャットの先陣を切ったのはAmiaであった。
『wordお疲れー! どう、作業捗ってる?』
『先ほど調整が終わったところです。雪さん、今そちらにお送りしますね』
『流石word、いつも仕事が早いね』
『こういうことは1人の作業が滞ると全体に影響しますから。
早いにこしたことはありません』
『ほらほらえななん言われてるぞー』
『今回は大丈夫ですー。ほら、イラストだってここまでできたんだから』
『では私も少し息抜きに拝見させてもらいますね』
『はいはい、勝手に見れば?』
もっとも早くその名を呼びながらも、つっけんどんな態度を崩さないえななん。
ニーゴにおける作業は分担されているものの、
主に曲担当であるK・雪・wordと動画担当であるえななん・Amiaには少しばかり距離があった。
特に顕著なのがwordとえななんである。
誰よりも早く作業を終わらせ次の作業に着手するwordと、
納得のいくものを完成させるためにギリギリまで時間を消費するえななん。
それを誰も悪いとは言わないのだが、
正論botの様に言葉を放つwordはえななんにとって頭の痛い存在だった。
作業が早いのは雪も同じではあるが、彼女は優しく慰める立場にあったため、
さほど相性が悪いようには見えない。
『うん。確認した。このままで大丈夫だから、えななんは納得のいくまで続けて』
『ありがとうK~。やっぱりKは優しい……』
『AmiaもMVはこのままで大丈夫。特に最初のエフェクトがよかった』
『ほんとに!? アレをわかってくれるなんて流石Kだね!』
『word、その音声ファイルわたしにももらえないかな』
『はい今送りますね。雪さん、現行のアレンジどんな形か聴かせてもらっても?』
『あ、それなら共有フォルダに上げてるよ。Kも感想言ってくれたら嬉しいな』
『わかった。それで、新曲のデモについてだけど……』
こうして5人の夜は更けていく。
誰もがこんな生活が続いていくのだと思っていた。
『彼女』が現れるまでは。