スパイウィッチとウォーロックの遺児   作:haguruma03

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9話 ウォーロック計画とヤヌス

1.

 

爆発によって発生した土煙により、視界のほとんどが遮られている。

地下駐車場は今まで散々暴れまわったおかげでズタボロになったせいか、元々外壁や床だった砂のように細かい残骸が宙を舞い、地下空間であるがゆえに風が吹かず宙にとどまった土煙が辺りを見えなくさせていた。

 

だがそんな細やかな残骸も時間を置けば重力に引かれ地面に落ちていき、時間と共に少しずつ視界が開いていく。

 

そんな中、土煙に囲まれながらジェイミーはホッと一息ついた。

自分が一歩間違えれば、人の死に関わるのは精神を疲労させる。それがたとえ、一時的に協力しているだけの仲間とはいえどもだ。

そんな事を思いながら彼女は作戦立案時のことを思い出し、手に持ったワルサーPPKを下ろした。

 

それはロスマン曹長が提案した一か八かに近い無茶な作戦。

浮遊脚を爆弾がわりにして、敵の口腔内にぶつける作戦。

ルーガルーは面白がってその案に乗り、501の宮藤芳佳がストライカーを特攻させてコアを撃破していた話を知っていたジェイミーもまたその案に乗ってみたのだが、まさかここまで上手くいくとは思わなかった。

 

作戦に成功したのは、ルーガルーの超人的な刃物捌き、『起爆』の固有魔法、ロスマン曹長の正確な射撃があってからこそであり、誰一人欠けていては『アシダカ蜘蛛ネウロイ』を打倒することは不可能であった。

 

ジェイミーはそんな実感と共に奇妙な達成感を感じながら体を起こし立ち上がる。

彼女は最後の瞬間、浮遊脚の爆発とともにネウロイのコアごと頭が四散したとき、爆風によって吹き飛ばされ地面を転がっていったルーガルーを見ていた。

 

『吹っ飛ばされて気絶してるかもしれないし、拾って来てあげますか』

認めたくはないが、最も危険な仕事を任せてそれを達成したルーガルーへの感謝を胸中に浮かばせながら、ジェイミーは未だ痛みで重い体を引きずるように歩き始める。

 

だが数歩歩いたところでコツンと彼女の後頭部に何かが当たった。

 

 

「…喋るな。止まって両手を上げろ」

後頭部に接触する固い感触と警告を発する声。

 

ジェイミーは突然後ろからかけられた言葉に一瞬体が固まり、すぐに警告に従って歩みを止めた。

 

後方からかけられた声は、最初まで聞いていた機械っぽさがなくなった女性の肉声。

そしてその声はジェイミーには聞き覚えがあった。

 

ジェイミーは両手を上げながら今自らの後頭部に銃器を突きつける人物に質問する。

 

「...私のワルサーを拾っていたから拳銃を持っていないかと思ってたけれど、持っていたのね」

 

「ロスマン曹長から借りたよ。まぁ返事はもらっていないが」

 

Kein Gesich(顔なし)の返答にジェイミーは最悪の展開を考える。

あのロスマン曹長が易々と自らの武器を渡すはずがない。

ジェイミーの背筋が今日一番に凍りつく。

 

「……ッ!?あんたまさかっ!!」

 

「…気絶させただけだ。私は諜報員でもないウィッチは殺したくない」

 

今すぐ掴みかかりそうなジェイミーの様子にKein Gesich(顔なし)はロスマンの無事を語る。

 

Kein Gesich(顔なし)のような怪しい人物の言うことは信用できない。

だがジェイミーは、彼女の言う『ウィッチを殺したくない』という文言に動きを止める。

 

この文言もまたジェイミーにとって聞き覚えのある『相棒』の言葉であった。

最初のフォーチュンクッキー、今の文言、そして何よりこの声。

ジェイミーの中で疑念が確信に近くなっていく。

 

その思いに耐えれなくなりジェイミーは、自らに銃口を向ける彼女に尋ねた。

 

「あなたは……アレンなの…?」

その声は震え、信じたいような信じたくないような複雑な気持ちが含まれていた。

 

『私は死体を見ない限り死んだと信じないと決めている』

昔の上官がジェイミーに語った言葉が頭の中で反復され、Kein Gesich(顔なし)が死んだはずの相棒なのかという疑問が、彼女の胸中に渦巻く

 

 

後頭部に拳銃が当てられたまま時間が進んで行く。後頭部に接している死に意識が集中してしまい、数秒が何十秒にも長く認識できるような静寂の時間が過ぎていきさっていく、

そんな時間がジェイミーには何秒何分たったかが分からなくなったその時、Kein Gesich(顔なし)は解答した。

 

「アレンは死んでいる。私は…そうだな、Kein Gesich(顔なし)だ」

 

静寂を破るその返答は平坦で何も感情を含んでいない。

だが6年ぶりとはいえジェイミーが相棒の声を間違えるわけがなかった。

 

「馬鹿も休み休みいいなさい!私があんたの声を聞き間違えるはずが…!!」

「…最初に喋るなと言った」

「---ッ!!」

 

コツンと後頭部を銃口で小突かれる。

聞きたいことが山ほどあるが、後頭部に銃口を当てられている彼女は黙って聞くしかない。

 

ジェイミーが黙った事を確認するとKein Gesich(顔なし)は喋り始める。

 

「…お前がここまで優秀だとは思わなかったよ。ジェイミー・ボンド。」

 

「浮遊脚と遺産を手にいれたまでは良かったが、あの狼とお前のせいで計画がむちゃくちゃだ」

 

「おかげで博士が残したウォーロックの遺児を一つ無駄にする羽目になった」

 

ジェイミーを責めるような口調。だがその言葉の中に聞き逃せない単語が含まれていた。

 

Warlock(ウォーロック)

 

ウォーロックとは、男の魔術師の事を指すことが多い単語。

だがその単語は近年では別の意味を持つものとなっている。

 

『ウォーロック計画』

ブリタニア空軍元大将 トレヴァー・マロニーが推し進めたウィッチに頼らない人類の新たなる力を作り出す事を目的とした計画である。

軍上層部にも秘密裏に進められたこの計画は新たなる力を作り出すことに成功している。

それが、ネウロイコアを使った無人人型航空兵器『ウォーロック』

『ウォーロック』の力は凄まじく、その力は人類がなしえなかった偉業である、ネウロイの巣を破壊に成功した。だがその後『ウォーロック』は人類に牙を剥き最後には501JFWによって破壊されている。

 

その後、この計画と事件は、事件に関わった人物と軍上層部の一部しか知らない機密となった。

 

人類の新たなる敵を作ってしまう、最新の人類の過ち

そんな最上級の厄ネタ。

 

だが、ジェイミーに驚きはなかった。

その理由は、あのネウロイのコアが入ったシリンダーだ。

コアを活性化させず保管するなど『ウォーロック計画』の技術がなければ不可能だからだ。

さらにそこから考えられることとして、そんな機密となった技術を使っているということは、Kein Gesich(顔なし)の組織の人物たちの中に、おそらく『ウォーロック計画』に深く携わっていた人物がいる事となる。

 

『ウォーロック計画』に携わっていた人間は限られている。

トレヴァー・マロニーはそれによりこの計画は機密性を高め、501JFWが暴くまで誰一人知られないほど、この計画を隠蔽性の高いものにしていた。

その隠蔽性の高さにボスが驚いていた事を、計画の後始末に駆り出されたジェイミーは知っている。

 

ジェイミーの頭の中で、後始末の際に見た人物リストが流れていく。

『ウォーロック計画』に携わっていたものの多くが左遷や解雇にあっている。だがその人物の中で一人だけ行方不明になっている博士がいた

 

「アルス・フィーゼラー博士…?」

 

ジェイミーの口から人名が溢れた。

その瞬間後頭部にある銃口がさらに強く押し付けれる。

 

「…やっぱり優秀だな『元』エリート」

 

「…ッ!!」

 

Kein Gesich(顔なし)から送られる賞賛の言葉。

だがその言葉もまた、ジェイミーの思い出を刺激する言葉であった。

 

グリグリと後頭部に銃口を押し付けながらKein Gesich(顔なし)は語りかける。

 

「…そんな諜報員として甘いが、それ以上に優秀なお前を本当なら仲間に引き入れたかった。だがこうなってしまった以上お前は『トカゲの尻尾』となってしまった」

 

語られていくKein Gesich(顔なし)の言葉の羅列。

だがその言葉の羅列は語られていくほど感情がこもっていく。

その感情の名は落胆や苦悩だろうか。

Kein Gesich(顔なし)の言葉は続く。

 

「…お前はこれから今回の騒動の犯人に仕立て上げられるだろう」

「それは私たちの組織の根回しもあるし、この騒動の早急な落とし前をつけたい各国の思惑も含まれている。」

「…わかるだろう?おまえなら」

「お前の死によって、この騒動は終わる事を」

 

各国の著名人が集まる式典の前日に起きた今回の騒動。

浮遊脚が盗まれ、銃撃戦が起こり、ネウロイが現れた。

こんな大騒動、もちろん調査が行われるに決まっている。

だが、今の各国の策略や陰謀が渦巻くモナコで下手な調査をされてしまっては各国の痛い腹を探られる可能性が出てくる。

そのためどの国は早急に騒動を終わらせたいのは確実だ。

 

騒動を終わらせるにはどうするか。

それは昔から決まっている。

騒動の犯人を見つけて罰すればいいのだ。

その罰せられるものが本当に犯人なのかは関係がない。だれかが矢面に立てばそれで終わる。

 

そして今、その誰かはジェイミーであり、一度矢面に立たされれば、ただの1人の諜報員など母国が庇うことはなく、そのまま各国の赴くままに犯人に仕立て上げられるに違い無い。

 

それに、ルーガルーがジェイミーの顔を真似ていた事から、Kein Gesich(顔なし)の組織はルーガルーを使って作った私が犯人であると言う偽の証拠も作っているのは容易に想像できる。

また、MI6のエージェントであるジェイミーの経歴を知っており、『浮遊脚』をこんなに容易に盗んでいることから、おそらくKein Gesich(顔なし)の組織は各国にも顔が利くのだろう。

だが今はそのことはどうでもいい。大事なのは犯人として捕まったらどうなるかだ。

 

犯人となったジェイミーがどうなるのか、彼女にとってそれは想像に難しくは無い。

良ければ痛みもなく死ぬが、悪ければ苦しんで死ぬ事になる。

どちらにせよ死ぬ事には変わりがない。

しかし、そうなる事で各国間の平穏は保たれる。

 

ジェイミーから冷や汗がタラリと流れ落ちた。

そんな顔を青くするジェイミーをKein Gesich(顔なし)はじっと見下ろす。

 

 

「…なぁジェイミー・ボンド。それでも、お前は生きたいか?」

 

Kein Gesich(顔なし)からの質問。それはジェイミーに言い聞かせるような声であった。

自らの死によって騒動がおさまる事を教えられた後で行われる問い。

 

だがその問いはすぐに返答された

 

「生きたいに決まっているでしょう」

 

迷いが一切見られぬ力強い答え。

その答えに動揺したのか押し付けられていた後頭部の感触が離れる。

 

それを認識したジェイミーはゆっくりと振り返った。

そして額に銃口を突きつけられながらもKein Gesich(顔なし)と視線を合わせ吼える。

 

「私は絶対に死んでなんかやらない。見知らぬ犯人のための人柱になんかなってやるものか! 人柱にされる前に犯人を、あんたをひっ捕らえて突き出してやるわよ!」

 

そう語るジェイミーの瞳は、初めてKein Gesich(顔なし)と対峙した時と同じようにギラギラと輝いている。

彼女にとって『生きる』とはいかなる状況にあっても揺らぐことはない信念。たとえどんなことがあろうと彼女は『生きる』事をやめない。そして何より彼女は人の尻拭いが大嫌いだ。それが敵ならなおさらな事である。

 

そんな信念を胸にジェイミーは初めて靄のかかっていないもKein Gesich(顔なし)の顔を見た。

その顔はまぎれもない6年前死んだ『アレン』の顔。

6年ぶりの相棒の表情。間違えるわけのない親友の顔。

しかし

 

「それと……あんたアレンじゃないわね。誰なの?」

 

ジェイミーは銃口を向けられながらもKein Gesich(顔なし)を睨みつけ、言い放つ。

 

彼女には確信があった。

彼女が『生きる』と言う事に執着する源流は『アレン』によるものだ。

その源流たり得る『アレン』が私に『生きたいか?』という当たり前のことを聞くわけがないのだ。

その直感がKein Gesich(顔なし)とアレンが違うという自身の判断を揺るぎないものにしていた。

 

Kein Gesich(顔なし)はそんな確信とともに向けられる視線を真正面から受け止める。

そして、その表情を崩した。

 

「…なるほど、これが『ジェイミー・ボンド』なんだな」

 

 

「---ッ!?」

 

ニヘラとしたルーガルーがするような表情。

そんなアレンの表情を、相棒であったジェイミーは一度も見たことがなく違和感と不気味さに背筋を震わせる。

『こいつは…なんだ..!?』

相棒の声と顔を持つが明らかに違う相手にジェイミーは動揺する

そんな動揺したジェイミーを見て取ったKein Gesich(顔なし)は嗤う。

 

 

その時複数の音が聞こえて来た・

それは足音。

いくつもの音が地下駐車場の出入り口から聴こえてくる。

その音から一つ一つが統率された動きを感じさせ、おそらくは軍隊、または警察機関であることに想像がつく

 

「…君の迎えが来たらしい。君が生きたいと言うのなら、逃げないとな?」

 

Kein Gesich(顔なし)は楽しそうに嗤い語りかける。

 

『マズイ…』

ジェイミーに動揺が走る。

建物との出入り口は塞がれ、唯一の出入り口である外への道は人々が来ている。

最初の計画通りなら、巻き込まれて怪我をした一般人のふりをして病院に運ばれた後に逃げ出す予定だったが、Kein Gesich(顔なし)の言う通りに私が犯人になるように根回しされているのなら、病院ではなく軍の基地か警察署に運ばれる可能性が高い。

そして何より、いま私の目の前には銃口が煌めいている。

表情を歪め打開策をジェイミーは思考する。

 

今日何度目かもわからぬ、ジェイミーの危機。

だがそんなおそらく今日最後だと思いたいジェイミーの危機は再び同じウィッチによって救出される事になる。

 

ジェイミーの視界が突然揺れ、体が突然浮いた。

いや、抱えられたのだ。

 

その動きにKein Gesich(顔なし)は瞬時にワルサーP38を発砲するが、放たれた9x19mmパラベラム弾はシールドによって弾かれる。

 

「まったく、世話がやけるヨ」

 

そんな呆れた声を出すのはルーガルー。

彼女は片足のみの浮遊脚で宙に浮きジェイミーの体を抱えていた。

 

まだ、作られたばかりで操作性が悪い浮遊脚を片肺で履いて浮くという曲技にKein Gesich(顔なし)だけでなく、助けられたジェイミーも目を見開く。

 

「あ、あんた!!それができるならなんで私の時に体勢崩したのよ!!」

 

「一度失敗した事を二度も失敗する人間はいないサ」

 

「…む、無茶苦茶な」

 

危機に陥っていた猫を救出した狼はKein Gesich《顔なし》に嗤いかける。

 

「で、殺り合うかイ?」

餓狼を思わせるどう猛な笑みを向けられたKein Gesich《顔なし》は、彼女に向けていたワルサーP38を下ろす。

 

「…いいや、行くといい」

 

その様子にルーガルーは表情を落胆させ聞き返す

 

「あレ?随分とあっさりなんだネ」

 

「…すでに、出回っているからな」

 

「ああ、そういうことネ」

 

Kein Gesich(顔なし)の答えに納得し、ルーガルーは視線を出口に向ける。

そこにはワラワラと手に拳銃を持ったモナコ警官たちが来ていた。

ネウロイの声が聞こえていたのにもかかわらず、市民を守らなければならないという崇高な使命感で拳銃という貧弱な装備で駆けつけた彼らには悪いがジェイミーたちにとっては邪魔なだけである。

 

このままモタモタしていたら完全に出口をふさがれる可能性もある。

ルーガルーは体を傾け今すぐにでも出口から逃げようとする。

 

「さて、しっか捕まっていてヨ、ジョンブル」

「ま、まちなさい!」

 

ルーガルーの忠告にジェイミーは反論する。

だがルーガルーはその反論を待たずに脱出を始める。

 

そんな彼女たちに銃を下ろしたKein Gesich(顔なし)は語りかける。

 

「私が誰だかと聞いたなジェイミー・ボンド」

 

その声に、ジェイミーはルーガルーの肩に負ぶさりながらKein Gesich(顔なし)を見る

 

「え?」

ジェイミーは驚いた。

それはKein Gesich(顔なし)の表情は先ほどの嗤う表情ではなく、6年前にアレンがジェイミーに向けていた何かを信じるような何かを託すようなそんな表情だったからだ。

 

「…私は『ヤヌス』所属のウィッチ、『オナトップ』」

「…ボンド、生き残りたいのならアルス博士を探せ。彼女は鉄の貴婦人と共にある」

 

オナトップと名乗った彼女の姿が遠ざかって行く。

聞こえてくる警官隊の怒声と浮遊脚のプロペラ音。

 

ジェイミーには理解できなかった。

最初は自らを殺そうとし、相棒との思い出を知っており、偽物かと思ったら本物のような表情をする。そんな『オナトップ』という女がわからなかった。

 

遠ざかって行くKein Gesich(顔なし)

だがジェイミーは最後にオナトップの口が動くのをみた。

すでに距離があり、周りの騒音でその声は聞こえない。

だが、それでもその言葉は口の動きで理解できた。

それは祈りの言葉であった。

 

Pray for you(あなたに幸運を)

 

そんな、祈りと共に猫と狼はついに地下駐車場から抜け出した。

 

 

 




*2021年 1/1 のあとがき

あけましておめでとうございます。

いつも、読んでいただき本当にありがとうございます。これはストパンか?と疑問に思うようなニッチ物を書いている身としてはみなさんが読んでくれる事や、感想を書いてくれている現状を本当にありがたく思っています。

では今後なのですが、年もこしましたので、毎日更新は今日で終わり、以後はいつも通り最低二週間に一回更新になる予定です。
とはいっても、モナコ編ももうすぐ終了ですので、年末の時のようなスピードは出せませんがそこそこのスピードで更新して行く予定です。
良ければ今年もまた『スパイウィッチとウォーロックの遺児』にお付き合いください。

ではみなさんの2021年が良い年であることを祈って。



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