バイオハザードの世界に仮面ライダー1号(多分)になって転生する 作:ユーザーU
「おいレオン、あれ見ろ」
「あれは…リフトか?」
道を進み続けてたどり着いたのは巨大な、恐らく貨物を運ぶ用の上下に動くリフトだった。
さっきからあらゆる場所からうるさい爆発音が聞こえてくるのから察する恐らく数分で建物は崩れる上にこのリフトも使い物にならなくなる。
「よし、乗るぞ」
「あぁ、レバーは任せろ」
レフトの隅にある操作端末にあったレバーをガシャンっとレオンが引いてゆっくりとレフトが下に降り始めた。
「まだおしゃかになってなかったみたいだな」
「あぁ」
「…はぁあああ……」
その瞬間、俺は体が楽になった。
「!?」
俺は鉄製の硬い床に寝転び深く息を吐いた。
「なっ…どうした!?」
驚いたのかレオンが心配そうに駆け寄って来た。
「いやぁ…後は脱出するだけって思ったら体が楽になってきただけだよ」
それにレオンは俺へ怪訝な顔を浮かべた。
「おいおい、まだ脱出できるって訳じゃ…」
「いや、恐らくこれはなにか大きい荷物を運ぶ為のリフト、さしずめその荷物を運ぶ為のトラックなり列車なり残ってる筈だ」
「そうか…!!」
レオンの言葉を遮った俺の言葉にレオンは驚いた顔をした。
「そうそう、後は楽なはず」
と、俺はほんとに体から力が抜けて仮眠でも取ろうかと思ったその時。
ドンッ
「!?」
一際大きな爆発が起き、俺も飛び起きた。
「おいおい…嘘だろ」
「マジかよ…」
壁に着いていた大きな鉄柱がこっちに向かって倒れてきやがった!!。
「ッ!!」
ガッ
俺とレオン、二人とも構えたその時に鉄柱が反対方向の壁につっかえて動きが止まった。
「…あっぶねぇ」
「助かったか…」
「ッ……!!」
ただ俺は未だに気になってる事がある。
それがどうしても気になり俺は辺りを不審に見回した。
ドンッ
それは…。
ドンッ
爆発音の中に紛れたあの何かを壊すような音は何だ…?。
それが脳裏に浮かんだ瞬間。
「本郷、どうし…なっあいつは!?」
崩壊しかかっている上空の道の一つからあの怪物が現れ、レオンが叫んだ。
黒いコートは破け、上半身には隠す物は何も無い。
ただ、強く鼓動する赤い心臓と赤く燃える大きな右手の爪だけが印象に残る。
「どうなってる!?」
人としての形が歪み、化物らしさが増した化物はこっちのリフトへ跳んできた。
「ッ…前言撤回、まだ楽に進ませてはくれないらしいぞ」
「こいつで最後だよな…!!」
ヤツは何も言わず爪を掲げて突進してきた。
俺は反射神経のまま横へ跳んでいた。
「避けろ!!」
「ッ!!」
レオンに目を移すと俺が掛け声を叫ぶ前からレオンは回避行動を取って居たのか横に跳んでいた。
「ッ…クソッおいレオン!!後は手榴弾なりマグナムなり全部叩き込むだけだ!!ふんばれ!!」
「あぁ!!」
体制を建て直して二人で固まり、構える。
その時だ。
「ッアァアアアァアア!!」
「何だ!?」
この叫び声…最悪のケースがこれから起こるって事をこの瞬間俺は察した。
「おい嘘だろ…まさかあいつか!?」
その声が聞こえたのは俺の後ろ。
いや、正確には。
俺の後ろの壁からだった。
「!?」
後ろの壁を突き破り、変身した俺と似たような仮面を被ったあの大男。
あいつが…こんな時に出てきやがった。
「逃げろ!!」
レオンを突飛ばし、俺も回避しようとするが間に合わない。
あいつの異常な程に筋肉が付いた右腕が俺の首を掴んだ。
「ごぁっはがっ…」
「本郷!?」
ヤバい、息が…。
俺はとっさにホルスターから投げナイフを取り出し、ヤツの首筋へ突き立てる。
「アァ…!!」
あんまり…効いてないか…?。
異常な筋肉と不完全な外骨格に防がれて俺のパワーでもこんな状況じゃ奥まで突きさせない。
ヤバい…とにかくヤバい、いくら体が頑丈だからって首の骨なんてこんな化物相手じゃすぐに折られる。
「ッ…」
「本郷!!、あまり動くな!!」
「!?」
やつの後ろに立ったレオンがハンドガンを連射した。
「アァアアアァアア!!」
レオンに気づいたヤツは俺をそこら辺に投げ飛ばした。
「ガハッ!!」
俺を襲った金属の床がへこむ程の衝撃、普通なら骨、内臓、その他が使い物にならなくなる筈のダメージ。
俺が床に倒れ悶える間、目線をレオンに移すとあいつはあの化物2体に対して上手く立ち回っていた。
完璧なヒット&アウェイ。
「まったく…お前は、流石だなぁ」
ダメージを受けた体を無理矢理起こし体制を立て直した。
「レオン!!、そっちの仮面は俺に任せろ!!だからお前にはその心臓野郎を頼む!!」
あの心臓野郎の爪を横へ飛び回避し、レオンはヤツらに銃を連射しながら答えた。
「分かった!!」
「あぁ!!任せるぞ!!」
俺はあの仮面野郎へと走り出す。
「お前の相手は俺だ!!」
俺は勢いつけ跳んだ。
空中で殴る体制になる直前に俺の腰にベルトが現れ中央の風車が勢いよく回転。
「ハァッ!!」
変身した俺の拳がやつの顔面へ炸裂し、のけぞった。
深紅のマフラーをなびかせながら着地。
その刹那、仮面を装着。
最後に口の部分を仮面に装着し、変身は完了。
俺の仮面の複眼がまばゆく発光した。
「ハッ!!」
右の拳と左の掌を合わせて右肘をヤツの腹へぶちこみ。
「ガァアッ」
勢いのまま左キックを横腹に当てた。
「手応えはあるんだけどなぁ…!!」
体制を建て直し、右ストレートでトドメ…そのつもりだった。
確かに当てにならないとは言った、だがこの手応えを信じるならこの一撃で終わる筈だった。
「グゥウア!!」
だが俺は左肩を捕まれ、俺の動きは止まった。
「ッ!!」
「ウァアア!!」
俺の骨が折れるんじゃないかと、そんな力で握られそのまま壁へ向かって俺の体は投げ飛ばされた。
「うあああッ!!」
「本郷!!」
その勢いのまま壁を突き抜けどこかの広い空間に出る。
「痛ッ」
俺がいるコンクリート造りの四角い空間を見下ろすように上には中央を囲むように壁側に道が付いている。。
「クソッ」
「フゥウウウ!!」
体が痛い…が、数秒であの仮面野郎もジャンプして追い付いて来やがった。
さっさと立ち上がらないと…倒れてる余裕なんてない。
「くっ!!」
痛みを耐え、左肩を庇いながら俺は立ち上がった。
「痛ってぇ…お前って痛覚ないのか?、まぁ…言葉通じないか……」
「ガァァアア!!」
文句を言うと八つ橋叫びながら俺の方へ走って来た。
「…打撃が無理なら斬撃ならどうだ!?」
やつとすれ違う様にやつの横腹を右腕の刃で切り裂く。
俺は瞬間的にバッタの怪物の姿に変わっていた。
「ガァァアアッ!!」
血の滴る刃を見て確信した。
これならダメージを与えられる。
なら、勝てる…!!。
「ゥアァアア!!」
立て直したヤツが俺に殴りかかって来た。
が…すれ違いざまにヤツの手首から二の腕までを切り裂く。
「ガッ!?…」
だがその時に俺の刃が何本か抜け落ちた。
(…外骨格か)
体の所々を守る硬い外骨格は切り裂く事は出来ないらしい。
なら拳で砕くしかない…だが、。
(砕こうにもこの姿じゃパワーが足りない)
どれもこれも心臓だとかの急所ばかりを守っている。
(それなら…)
俺はやつの方へ向き直り構えた。
(まずは弱らせる…!!)
腕に力を入れる、そうすると両手の刃が全て抜け落ち直ぐに生え換わった。
「ゥアガァァアア!!」
(切れ味は戻った、決定打には欠けるが…とりあえずこの姿で応戦するのがベストの筈!!)
突進してきたやつを避けて脇腹を切り裂く。
「ガッ」
そして、やつがこっちに振り返った瞬間に。
「ガァァアアァアア」
首を落とす!!。
跳んだ、その刹那、ヤツの反応出来ない俺だけの一瞬。
俺の刃がやつの首へと入る。
筋肉を、血管を、切り裂き鮮血が飛び散る。
「ッ!!」
だがあいつの首は落ちてない。
ただ首の外側が切れただけだ。
肉は切れたが骨までは
「でも、そろそろ充分か?」
でもまぁ、この姿に決定打は求めてない。
切り札は…こいつだ。
風を切る音がこの空間に響いた。
着地した瞬間に、変身。
「ハァッ!!」
強化された拳がヤツの腹へ炸裂した。
「ッア…」
「まだだ!!」
心臓、肺、あらゆる内臓が骨と外骨格に守られている。
邪魔だ。
全部砕くッ!!。
「ハァアア!!」
肺!!。
「ゴファッ」
弾丸のスピードで放つ二連続の拳は肺の外骨格ごと肋骨を貫いた。
そして最後の一撃。
心臓!!。
「ハァァアアァアァアア!!」
外骨格は砕けちり、俺の拳はヤツの体を、心臓を貫いた。
「ァ…アア」
拳を引き抜き、ヤツは俺の目の前に膝をつく。
腕を振りかぶり、渾身の一撃を…。
「うぁああッ!!」
ヤツの顔面へ放った。
「ァアアァアアァアアァアア!!」
仮面の割れる手応えを拳に感じ、そのままヤツは壁へ向かって吹き飛び壁は粉砕。
吹き飛ばされたヤツの体で粉砕されたコンクリートが煙の様になりヤツの姿は見えなくなった。
「ッ…はあっ…はあっ」
無理だ…自然と力が抜け、俺は膝をついた。
「やったか?…はあっ…キツいな…」
体が勝手に元に戻り今すぐ倒れてしまいそうな体で起き上がろうとした。
その時。
「あー…凄いねぇ」
「…はぁ?」
その声が聞こえた瞬間この場に似つかわしくない、そう思った。
若い女の声。
「こっちだよ?」
それは上の方から聞こえていた。
俺が振り返り、上の通路を見ると一人の女がいた。
どうみても俺と同世代。
そして、もう一回言うけど…この場に似つかわしくない。
「だれ?」
長い黒髪を片側だけをツインテールの様に地味なヘアゴムで結んだ日本人の女の子。
服装は黒いコートに茶色いブーツ。
顔は大きい目に整った綺麗系の顔。
つまりは美少女だ。
「誰…って?」
まるで雑誌の表紙の人、俺と縁なんてない筈だが…なぜか理由もなく懐かしく感じる感覚が少し怖くて後退りした。
「それよりも…」
通路のふちに手をかけ、あの子は喋りだした。
「時間が戻ってる事に気がつかない?」
「時間…?」
「そう、あの地下の装置に触ったんじゃないの?」
「触っ…た、でもそれが?、いやそうじゃなくて…君だれ?」
「はぁ…」
と、彼女は長いため息を吐いてうつむいた。
「話が進まないなぁ…結論から言うよ?」
「君が…地下の装置に触れてアレがバグった、だから時が数分戻った」
それは淡々と告げられる。
「…時が……?、ッ時間がないんだよ!!下で俺の仲間が戦ってる!!さっさと君も避難しろ!!」
「避難?別にそんな心配しなくていいよそれよりも、簡潔に言うから聞いて」
そういってイラつく俺を静止させた。
「ッ…」
確かに時が戻ったっていうのは薄々気づいてた。
最初この場所へ来た時この施設が爆破されるタイムリミットは5分だった。
それがあの装置に触って気を失った後は10分に…。
気のせいだと思って気にも止めなかったが、つまり…本当に時が戻った?。
俺はこの話には価値が有ると判断した。
「分かった…黙るから早めに喋ってくれ」
そして彼女は顔を上げて語った。
「かつて、
「ショッカー…」
「異常な技術力でサイボーグ…つまり改造人間を大量に作って世界征服がどうのこうのって…つまりは悪者、別の世界に居たけれど自分達の作った二人の改造人間にほぼ壊滅させられた」
その綺麗な目を俺に移す。
「君見たいな…ね」
「俺…?」
「そう、その改造人間の片方が君に施された改造のベース、あぁ話を戻すけど」
「その後、ショッカーはさっき言った異常な技術力で次元を移動、そしてこの世界へ来た」
「まぁその時に次元移動には体の相性が有って物が有ってそれはスペックが高ければ高い程反比例する傾向に有った、つまりスペックが高い程次元移動に耐えられない、そのせいでショッカーは、ほぼ戦力ゼロになった」
「そこで目をつけたのがアンブレラ、世界でも有名な製薬会社という表の顔と生物兵器を作る危なっかしい技術力、隠れて悪い事するのには完璧」
「だからショッカーは自分達の技術をちらつかせて偽りの協力関係を築いた」
「ショッカーもアンブレラも腹の中ではお互いの力を吸収しようと画策してた…けれども残念、ショッカーのメンバーが全員集まるある日アンブレラが先に裏切った」
「偽りの協力関係を築いたすぐ後に…そのある日ってのはショッカーのある実験の日だったの、そう、次元移動の装置を作ってショッカーの技術とアンブレラの技術のハイブリッド改造人間の素体となる優秀な人間を別世界から召喚する為に」
「!?、それが…俺「違う」
「!?」
「言ったでしょ実験だって、本番じゃない、あの段階の装置じゃ問題点が多すぎて優秀な人間どころかただの一般人すら正確に召喚できない、だから君は関係ない」
「そもそも起動もしなかった、戦力を持たないショッカーとBOWの居るアンブレラじゃ勝負にならなかったから」
「でもその時、装置の開発者死神博士が装置のコアを持って逃げた」
「コア…?、あの日記の…」
「そう、そのコアは君の中」
「…それは知ってる、それよりも話の結論を早く言ってくれ」
「そうだね…何でアンブレラはショッカーがハイブリッド改造人間を作らせるのを阻止したと思う?」
「それは…」
「アンブレラもショッカーを信じていなかったっていうのは言ったよね?、ショッカーに改造人間なんて作らせたらショッカーの戦力になってアンブレラの敵になるかもしれない、だから潰した」
「そしてショッカー亡き今、ショッカーの残した遺産で自分達の戦力になる改造人間を自分達で作ろうとした……けれども無理だった」
「なんで…?」
「使えなかったんだよ、アンブレラには」
「ほら、さっき戦ったアレが見よう見まねで作った失敗作」
「ショッカーの遺した
「へぇ……いや、機械は動かない?」
「もう察した?」
「まさかっ!?」
「君は鍵なんだよ、君の体を駆け巡る死神博士のナノマシンがデータの扉を開き、君の力の源のコアがマシンの眠りを呼び起こす。」
「バイク、サイクロン号も、あの召喚装置も…」
「なっ…」
「精々アンブレラにバレないようにね、もしバレれば…いやバレなくても、この街から逃げ延びても、きっと君はこの因縁に付きまとわれるような気がする…」
そう言って彼女は背筋を伸ばして振り返り、去ろうとした。
「待てっ!?君は…君は誰!?」
ピタリと彼女は一瞬立ち止まり言った。
「自分の記憶が無くなってる事ぐらい、そろそろ気づいてよ」
「っ…!?」
頭の中が真っ白になって、何も考えられずに俺は膝をついた。
「はあっはあっはあっ…!?」
過呼吸を抑えきれずに体が息を吸い、吐く度に体が震える。
「っ…なんで…気づかなかったんだ?」
瞳を瞑り頭の中で過去の記憶を探す。
けど、俺の脳裏に浮かぶのはあの日、あの小屋で目覚めた日以降の事だけだ。
「ッ!!クソッタレ!!」
拳を地面に打ち付けると地面が割れた。
「くっ…」
俺が絶望に打ちひしがれた時。
ドンッと激しい爆発音が聞こえた。
「!?、レオンッ!!」
俺は何やってんだよ!!、あいつがまだ戦ってる。
行かないと。
俺は壁の穴へ目を向け、走り出した。
「ハッ」
レオンはどこから持ってきたかロケットランチャーを構えているがヤツは両手で後ろから火を噴射したままのロケット弾を腹の付近で何とか受け止めている。
「レオン!!俺に任せろ!!」
「本郷!?」
レオンが俺に気づき上を見上げた。
「ハッ」
空中で回転、変身完了しヤツを見据えた。
壁を蹴り急接近。
ヤツと俺の目が合った瞬間オレは蹴りの姿勢になり、それを放つ。
異常な程に力が溢れる。
最強だと、そう直感が告げるキック。
「オラァアアァアアァアア!!」
ヤツの胸は破裂し、体制を崩したやつへロケットランチャーの弾が体へと放たれる。
爆炎が当たりを呑み込み俺の姿もヤツの姿も覆った。
「なっ!?本郷!!」
炎の中立ち尽くし、振り返るとそうレオンの声が聞こえる。
「俺は大丈夫だ」
俺はそう言って炎の中から歩いて戻って来た。
「ふう…ハッ」
微笑を溢すと仮面を外し、レオンへ笑顔を向けた。
「流石だな」
「別にこれぐらい、それにしても良くあんな動きが出来たな」
「警察官、だからな」
レオンは得意気にそう言って笑った。
そして、遂に着く。
コンテナやタンクが乱雑に置かれた通路。
「急ぐぞ」
「そうだな…話してる余裕はないみたいだ」
レオンはそう言って俺と共に通路を走りだした。
EXITの赤いライトが点いた扉から出てきた2体のゾンビの頭へ的確にナイフを投げ、走る勢いのまま飛び蹴りを炸裂させた。
「ほら行け!!」
「ああ!!」
その間にレオンが横を通り抜けて走りだし、それを追って俺も走り出した。
辺りは火が吹き出し至る所で爆発、パラパラと降り注ぐコンクリートの欠片が崩壊寸前な事を物語っている。
「っ!?」
しかもどういう事か奥には俺の予想通り貨物列車用の線路があった、そこまではいい。
だがその貨物列車がもう走り出して速く行かないと追い付かない。
「急げ!!」
俺より先頭を走るレオンが叫ぶ。
レオンは列車の車両同士の取ってを掴んで飛び乗り俺に手を伸ばした。
「うおおあぁあ!!」
死に物狂いで走り、叫び、あともう少し、手が届く!!。
瞬間、一際大きな爆発音が頭上で起きてコンクリートの塊が俺頭上へ落ちてきた。
「ッ!?がはっ!!」
「なっ!?」
俺の手は届かず、もう間に合わない。
「本郷!!、本郷オォオ!!」
レオンが俺の名前を叫び続けても非情に列車は進み続けトンネルへと入った。
レオンも顔を引っ込めてもうここからは見えない。
「クソッ…」
こんな…所でッ!!。
レオンside
「クソッ」
俺は座り込みながら電車を叩いて悪態をついた。
このどうしようもないイラつきの捌け口にもならないが…せずにはいられない。
「………」
俺は何も言わずポケットからエイダのリストバンドを出して見つめた。
「もう、忘れないとな…」
悲しみが溢れてしまう前に、俺はリストバンドを手から離した。
列車の勢いに飛んでいったそれを、目で追う事もせず俺はうつむく。
「…よし」
瞳を閉じ、拳に力を入れ、力強く立ち上がった。
「行くか」
悲しくても、進まないと、何も始まらない。
俺は列車の先頭への扉をゆっくりと開けた。
内心、ほんのちょっぴりの救いを期待していたがそんなものもう残ってないと諦め半分で。
もしかしてクレア達も乗ってるんじゃ…?
だなんて、有るわけないか。
「「!?」」
そんな俺に期待していた者達が居てくれた。
「クレア!?シェリー!?」
「「レオン!?」」
そこに居たのはクレアとシェリーだった。
クレアがシェリーに貸しているのかシェリーは赤いジャケットを来てクレアはタンクトップ姿だった。
「クレアもこの列車を使ってたのか…」
「えぇ、あなたもだったのね」
隣に恥ずかしがっているのか少し離れているシェリーに目がいくと。
「シェリー、大丈夫よ」
クレアは笑顔でそう言った。
「大丈夫だったの?あの人は?」
「ッ…」
その言葉にクレアはハッとした表情になり俺に詰め寄った。
少し、言葉が詰まったがなんとか声を出した。
「列車に乗り遅れてあいつはそのまま…」
「そう…」
「…」
この場所が重たい空気で立ち込めたその時だった。
ドンッ!!。
「キャッ」
「!?、なんだ!!」
後ろの車両から大きな音がなると同時に列車が大きく揺れた。
異常事態だと告げるように。
「ッ私が見てくるわ、シェリーをお願い」
「待ってくれ!!」
行こうとするクレアの肩を掴み止める。
「どうしたの?」
振り返るクレアの瞳を見つめ言った。
「俺も行く」
「…分かったわ、シェリー少し待っててすぐ戻るわ」
俺の思いを汲み取ってくれたのかすぐに了承した。
「うん」
心配そうに頷くシェリーを後に俺たちは扉を開けて後ろの車両へ移動した。
扉の先に有ったのは至って普通の広いスペースの有る車輌だ。
貨物でも載せる所だろうか?、今はがらんとしているが。
「何もない…のか?」
「それなら、さっきの音は一体…」
どれだけ見まわしてもこの車両には何もおかしい所はない。
と、俺達は思っていた。
ドンッ!!
「「!?」」
おかしな音がするのは更に奥の扉。
この車輌は一番後ろでありさらに奥の扉というと何のスペースもない筈。
だが、その何もない筈の空間から叩きつけるような音がなっている。
「何だ!?」
貨物を積み込む為か一際大きな扉がドンッ!!とへこんだ。
「ッ!!」
ドンッ!!
さらにへこむ。
ドンッ!!。
もう玄関の扉は今にでも壊れてしまいそうだ。
ドンッ!!
そして一際大きな音と共に壁ごと壊れた扉の向こうに居たのは怪物。
まさに巨大な肉塊、中央の丸い円型の穴には大量の牙が生えその上に頭のような物がかろうじてある。
奥のスペースを占領し、さまざまな場所に生えた触手や手を振り回しながらそれは近づいてきた。
「何だあいつ!?嘘だろ!!」
「まさか…さっきの!?」
一瞬でホルスターからハンドガンを引き抜き連射。
「アレを知ってるのか!?」
クレアもワンテンポ遅れ応戦、銃を引き抜き連射した。
「えぇ…!!さっき倒した思ったんだけどしつこいわね!!」
「クソッ、手応えがない!!」
「撃ち続けて!!」
効いている実感がない、そう思いつつも何度もリロードを挟みながら撃つ。
そして、やつに動きが現れた。
醜く体中がうごめくと中央の円から黄色がかった巨大な目が現れた。
しかもそれだけじゃない、車輌全体に体から肉の根を伸ばし数秒でシルバーの車輌は赤黒く染まった。
「なっ!!」
車輌全体が軋むと同時に揺れ、俺達は体制を崩した。
「くっ…」
「早く立って!!」
よろめきながらも立とうとしたその時、もう一度車輌が揺れ今度は車輌が歪んだ。
壁がでこぼこになり線路との噛み合わせが悪くなったのか。
「がっ」
「キャッ」
もう一度俺達は体制を崩し地面に打ち付けられた。
「クソッ…あいつ!?」
バキバキッ。
そして体が急速に肥大化したやつは触手を使って天井を剥がした。
その肥大化した体は列車の走行にも影響を与える。
巨体な体が列車の先頭の重りになる上にこの車輌は歪み、まともに線路を走ってない。
「このままじゃ…脱線するぞ!?」
「クッ…」
その時、後ろの扉が開く音がした。
「レオン!!クレア!!」
そこに居たのはシェリーだ
恐怖に震えながらこの異常事態にいてもたってもいられなかったのか。
「なっ!!シェリー早く逃げろ!!」
「ここは危険よ!!」
肉塊が迫り、列車は揺れ続け脱線寸前。
どうしようもない絶体絶命。
「クソッ!!」
「車輌を切り離せればっ!!」
「シェリー!!切り離せないか!?」
「!!」
シェリーは連結部のカバーを外し、レバーを足で蹴って外そうとするが力が足りないのか連結部が外れない。
「うぅっ!!キャッ」
その上、揺れは激しくなりシェリーも車輌の間の策に捕まるのが精一杯になった。
「ッ!!」
その時だ。
トンネル内に激しいエンジン音が鳴り響いた。
「ハァッ!!」
「あれは!?」
「ッ!?、本郷!!」
真紅のマフラーをなびかせた仮面の男、そう、あいつだ。
本郷が白と赤のカラーが特徴的なバイクに乗ったまま肉塊の頭上を跳んで来た。
「フッ」
俺達の目の前に着地するとブレーキで急停止、すぐさまバイクから降りた。
「すまない待たせた!!」
そう俺達に言うそいつの姿はさっきまでこいつが死んだと思っていた事がバカらしくなるぐらいの活力があった。
「さあ、行くぞ?」
「…ああ!!」
「ちゃんと後で説明してちょうだい!!」
そういってゆっくりと俺達は立ち、あの肉塊へ向き直った。
「ハッ」
本郷が左手を腰の左側に添えて右手を左斜めにつき出す不思議な構えを取り。
肉塊が甲高い奇声と共に暴れる。
そして最終決戦が始まった。
まぁ実質的な最終決戦はさっきの大男戦ですけどね(えっ?GAIDAN?知らない子ですね)。
次は何編をやるのか(参考程度なので絶対一位の作品になるわけでは無いです。
-
やっぱコードベロニカだろ!?
-
やっぱダークサイドクロニクルズだろ!?
-
やっぱアンブレラクロニクルズだろ!?
-
やっぱ4だろ!?