吾輩は猫である、しがない猫である。今は黒色をしている。毎日その日の餌を求めて歩き回っている猫である。
吾輩は昔は人であった。もう何年前だろうか、人であった頃が懐かしい、もう二度となりたくない。吾輩は人の言葉が分かる。文字も読める。人と同じくらいには考えることができる。ただ人であった吾輩が今は猫なだけである。どうやらここは日本らしい。
吾輩は暇なのだ。そうだ、吾輩の昔の話をしよう、すべて現実に起こったことだ…
昔々、世界は争いをしていた。様々な国が様々な争いをしていた、どこの国で吾輩は生まれたんだろう。気が付けば吾輩はとある国の軍に入隊していた。 そこで様々な事を教えてもらった。そして吾輩は兵隊なるものになった。
「諸君らは兵士だ!!我が国の勇敢なる兵士だ!!諸君らはこれから戦場へ行く…だが、恐れることはない 我々の強さはどの大国にも負けない!諸君らの働きがあれば我々の勝利は確実だろう!!」 そのような事を吾輩の「教官」という人間は言った。人々は大きな声で「うぉぉぉぉぉ!!!」と叫んだ。吾輩も叫んだ。声が枯れるまで叫んだ。そこから吾輩は戦地に言った。たくさんの人々が叫びながら 銃なるものを持って走っていた。吾輩も走った、そして弾丸というものが刺さった。足からたくさん赤い液体がたくさん出た、それでも吾輩は走った、そして倒れた
目を覚めると、仲間がいた。名前はもう忘れたが必死で声をかけてくれた。片足がなかった。
吾輩は悲しかった。三日三晩泣いた、仲間は励ましてくれた。吾輩はとてもうれしかった。吾輩は立ちなった。
そこからどうしただろうか。吾輩は戦場から追い出されるかのように次なる場所へ行った。ガタンゴトンとなる大きな乗り物に乗って、豊かな自然を見た。吾輩はそれまで、戦場か堅苦しい町しか見たことがなかった。行きの時は寝ていたから気が付かなかった。吾輩は後悔した。なぜか涙が出た、なぜか悲しかった。爽やかな風が吾輩に向かって吹き続けながら。吾輩は次なる場所へ移動した。
吾輩は学校なるものへ入学した。軍というものに入った時も軍学校なるものに入ってたみたいだが吾輩は知らなかった。 吾輩はそこで「戦術」なるものを学んだ。初めての感覚だった、とても面白かった。吾輩は熱心に勉強をした。様々な戦術、様々な兵器、兵士の使い方。吾輩は同期やろ言う物では一番だったらしい。吾輩にはよくわからなかった。ある日を境に、教官は吾輩に何も教えてくれなくなった。吾輩にはもう必要ないと言う。吾輩は悲しかった。そこから吾輩は様々な「戦術」を考案した。そこからどうしただろうか。忘れてしまった、思い出したら話すとしよう…。
生きてるって素晴らしい