サンキューフォアヲッチング!(英語雑魚)
ちなみにそこのお前!
恋する錬成師は世界最強に含まれるお気に入り数は800越えだぜ!
…マジで?(セルフビックリ)
ありがとー!!
そして…油断したな?
オラ、連続投稿だ!
喰らえ! たらふく食え!
そんでまだ感想返せてない人ごめん!
明日には多分返す!
そんではどうぞ!
夕暮れに沈む【神山】、その荘厳な一室には教皇イシュタルと一人の『使徒』がいた。
イシュタルはこの世界でも有数の権力者だ。彼が傅く者は
だからこそその光景は異常だった。
何と言ってもその『使徒』は机に座り、ニヤニヤと嫌らしい笑みで教皇を見下ろしているのだから。
「『神前決闘』かぁ…ふふっ。かなり強引な手を打ったねぇ、教皇サマ?」
「…仕方なかろう。今更偽の証拠を出しても、それを掻き消す程の成果を奴が出してしまった。あのクソ餓鬼め…やってくれおるわ。しかし次で終わりではあるでしょうがな」
『神前決闘』は被疑者の判決を下すのに難ありとされた者達に【聖教教会】が執り行う、最終判決手段である。
そして行われるのは、教会が有する広大な跡地での三対三の決闘。同時に勝者が敗者への絶対命令権を獲得する、非情な闘いでもある。
ここで一つ、重要な事実がある。それは【聖教教会】側は歴史上、
そして今回もまた、面子は揃えた。同時に
ハジメ側がどう言った戦力を整えて来るかは分からない。何せハジメには広い人脈がある。神殿騎士や【王国の剣】、【聖女】…それ等が出て来るならば、イシュタルもこの様な余裕を保つのは難しい。
だがハジメは聡明だ。だからこそ、その者達を手札として切る事は出来ないとイシュタルは確信していた。そして『神前決闘』のとあるルールがある以上、万が一にもハジメ側に勝ち目は無い。
もっとも『神前決闘』はかなり強引な手だ。神の名の下、行われる戦いとは言え、民衆への完全な納得はこの手では難しい。だからこそ、イシュタルは苛立ちを隠さずにいた。
すると目の前の『使徒』が嘯く。
「はぁ…だーからボクはとっとと偽証拠を出して死刑にしちゃえって言ったんだよ? 余裕ぶって『足掻くのを楽しみましょうぞ』なーんて言ってるからこんな事になったのにさ?」
「っ──! だがあの状況では誰もこんな事をしでかすなど思いも──」
イシュタルは反論しようとした。南雲ハジメの行動が埒外なのだと、文句を言おうとした。目の前の『使徒』が
しかし出来なかった。普段苛立つまでの嘲笑を浮かべる『使徒』が、能面の様な無表情を見せていたから。
言わずとも分かった。彼の『使徒』は、繕うのを止めるほどにキレていた。
「…ボクは予想してたよ、南雲くんはやらかすって」
「なっ」
「当然でしょ?」
その表情はたった数秒。しかし繕い直した笑みも、酷く歪んで見えた。
目の奥が、まるで笑っていなかったから。
「アレは厄介だよ。君達が思ってるよりもずっと、ずぅっと。君達は『神前決闘』でカタが付くって思ってるみたいだけど、ね? ボクもソレなら良いんだけど。…まあ良いよ、精々注意してよね。ボクが尻拭いせずに済むように。何たって──」
──酷くて残酷な、カミサマのお願いなんだからさ?
そう言って漸く、『使徒』は心地良さそうに笑い、踵を返した。
ソレが帰ってただ一人、イシュタルは偽りの上座に座り込むだけだった。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
死は恐ろしい。
それは死に至る本人は当然だが、見る者もまたそれに恐怖する。
ましてや、自分達がソレに行き着くまで加担している事に気付いたならば、夢から醒めるのも当然の帰結であった。
「な、なぁ。大介…流石に冗談だよな? アレに参加するって…」
「………当たり前だろ?」
「だ、だよな。そうだよな、流石に──」
小悪党組の一人である近藤礼一もまた、その恐怖により目を醒ました者の一人であった。
近藤はハジメを妬んでいるのには変わりない。正直、今でなお見つければ虐めるだろうぐらいには嫌いだ。だからこそ、今日この日まで彼はハジメに処罰を下す事を、冤罪を着せる事に賛成していた。
グループ間の仲間意識とでも言うか。友人が罰を喰らうなら、ハジメに罪を着せる方が全然良い、と判断した点もある。
だが急に湧いて出たハジメの終身刑と言う話。それが近藤の頭を急に冷やした。自身がやらかした事が人の死に繋がっているのだと気が付き、怖気ついたのだ。
かと言って、今迄の事を「全部嘘だ」と言う度胸も無く。彼に出来る事は精々、「最後まで俺は死刑に加担してない」と誇示する事だけであった。
実際、ハジメが犯人だと肯定していた者達は多くが近藤と同じ対応を取った。他者を死まで陥れるチキンレースにビビり、そこで佇む事しか出来なかった。
ただ言うならば、それはまだ感覚が常識的な者達だけの話。人並みの罪悪感を持っている者達の対応だ。
「──
「…ぇ?」
──だからこそ、それでも尚ハジメを死刑に陥れようとする者達は、明らかな異常者だ。
脳が理解を拒む近藤。だが友人の状態にすら眼中に無い檜山。
檜山は嗤う。この時を待っていたと、濁った目を見開いて舌舐めずりをする。その顔に、人の命を奪う事への恐怖は1ミリも感じられなかった。
まだ狂気に呑まれていない近藤には、それがまるで理解出来ない。喜色を滲ませる檜山に、ただ震えた。
「だって勝てば南雲が死ぬんだぜ? あの邪魔な野郎が、コロっとよ。何なら教皇サマ曰く、俺が『決闘』で殺しちまっても良いらしい。やー、話が分かるぜ。あの爺さんはよぉ」
「で、でもお前!? それって人を殺す事に──」
「…ハハッ! 何言ってんだ、礼一? 変な事言うな、お前」
此処で気付く。人の死を極上の蜜かの様に渇望し、飢える。最早それは人のして良い表情では無い。
「──アイツが死ぬ。
「 」
──ソレは悪鬼の、形相であった。
人では無い何かに、近藤が話し掛ける事は最早出来ない。
矮小で、中途半端で、弱い。『神の使徒』などでは無い。只人の彼では、何も。
「ヒヒッ…待ってろよ南雲。テメェを終わらせるのは、俺だ」
──『神前決闘』教会側、檜山大介
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「…どういうつもりなんだよ、鈴」
王城の渡り廊下。外の景色が一望できるその場所で、坂上龍太郎は友人である彼女に尋ねる。
「あはは…それじゃ何の話か分かんないよ、龍太郎くん?」
するとちんまりんとした彼女は、
「…嘘つけ、分かんだろ」
「…うん、そうだね。分かってる。『神前決闘』の話でしょ?」
「ほら見ろ、分かってんじゃねーか」
「だって皆んなからずっと、その話されるからさ。流石に察しちゃうよ、鈴も」
「…そうかよ」
──やめろ、やめてくれ
龍太郎は内心懇願する。
変わらない明るさ。それが只々気持ちが悪い。
気兼ね無い距離感が何処か異物地味ている。
だがそれでも龍太郎は足を踏み締める。
「…なぁ、教えてくれ。何で出るんだよ? 何でお前が、やるんだよ?」
「…どうしたの、龍太郎くん? 顔怖いよ? もしかして鈴に興奮したの? まあ、鈴のパーフェクトボディに見惚れても仕方ないけどね!」
「冗談に付き合ってる暇ねーよ、答えてくれ」
「ちょっと待って龍太郎くん。ちょっと鈴泣いて良い?」
「………」
「むぅ、分かったよ。でもそんな大した理由じゃ無いよ?」
「ッ──! …そうかよ」
大した理由では無いという点に引っ掛かりはあった。しかし龍太郎は聞かねばならないとその続きを聞いた。
…聞いてしまった。
「
「────は?」
龍太郎は耳を疑った。
目の前の景色と聞こえた声色は変わりない。どちらも朗らかな雰囲気を持っている。
ただ言葉だけがあまりに軽く、歪さを感じさせた。
口を開閉する龍太郎に、鈴が続ける。
「恵里がね、南雲くんの処罰が決まった時にお願いして来たんだ。力を貸して欲しいって。恵里は三対三の戦闘形式に向かないけど、鈴なら光輝くん達をサポート出来るって。親友にそう言われたら仕方ないし…ね?」
掃除当番の代わりを任された様に、宿題を写すのを頼まれた様に。なんて事もない様に、鈴はそう言う。その理由はこれからやる事に対して、あまりにも軽過ぎた。
血の気が引ける。同時に龍太郎の中で、ある言葉が反芻される。
龍太郎が普段と様子が違う事に気が付いたのだろう。鈴は龍太郎の顔を覗く。いつもと変わりなく、当たり前の様に。
「どうしたの、龍太郎くん? 顔真っ青だよ? 気分悪い?」
「………なよ」
「? なんて──」
──限界だった
「──ウッ!? りゅ、龍太郎くん?」
気が付けば龍太郎は鈴の襟元をひっ捕らえていた。龍太郎は近接系の戦闘職、そしてその中でも高レベルの男。後衛の鈴を捕まえるのは容易かった。
急に襟元を掴まれ、鈴は苦しそうに顔を歪める。だがそれでもなお、口端は笑顔を作ろうと上がっている。
何故そうもして笑顔を止めようとするのか、龍太郎には分からない。しかしそれでも、言わねばならないと鈴を引き寄せて叫ぶ。
「──ふざけんなよ!」
頭の中で残響していた言葉。それが遂に口から出た。
だがもう龍太郎は止まらない。口から言葉が洪水を起こした様に溢れ出て、龍太郎の意思では制御すら儘ならない。
「何で、何でお前がやるんだよ!? それならお前がやらなくて良いだろ!? お前…今から
「………」
龍太郎は願う、どうかこれで止まってくれと。
まだ現状が正確に理解できて居ないだけで、深く考えず頷いてしまっただけなのだと、信じたかったから、
「何でだよ…お前はもっと普通の筈だろ? 少なくとも人が死ぬのを『大した事ない』なんて言える奴じゃねー筈だ! そうだろ…そうだよな!?」
だから矢継ぎ早に龍太郎は言葉を紡ぐ。鈴の答えを、聞きたくなかったから。
理解している。理解してしまった。
龍太郎は馬鹿だが、愚鈍では無い。情報を下に、状況を理解するのは苦手だ。しかし野生の勘とでも言うべきか、何となくでの冴えは持っているのだ。
だから分かるのだ。もう目の前の鈴は、かつての彼女で無い事に。
そしてその答えが残酷にも、本人の口から紡がれる。
「──うん、
「ッッ──何でっ!?」
「簡単だよ。だって──」
帰り道は覚えて居ない。
あの後、何を自分はしたのかも、ちゃんと食事を取ったのかも覚えて居ない。
今の自分はただベッドに寝そべり、怠惰に過ごしている。普段ならば暇など耐えきれず、筋トレでもすると言うのにそんな気分にすらなれない。
手の甲で両目を押さえると、視界から光は絶える。真っ暗な世界の中で、龍太郎はポツリと呟く。
「…儘ならねぇなぁ」
親友も、想い人も。何故ああなったのかも分からない。ああなって欲しくなかった。
何もかもが滅茶苦茶で、嫌が応でも回らされた思考が過負荷を訴える。
そうして龍太郎の意識は闇に溶けていく。
すると意識の絶える直前に、鈴の最後の言葉が聞こえた気がした。
『鈴は親友の、恵里の事を信じてるから』
「………バカ野郎」
頬に何かが、伝った気がした。
──『神前決闘』教会側、谷口鈴
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「光輝、馬鹿な真似はやめなさい」
「? どうしたんだ、雫? 一体何を──」
「アンタがやろうとしてるのは、人殺しと同じよ? 南雲君を殺そうとしてる…それを分かってるの?」
「…ああ、
訓練場、そこで素振りをする光輝。そしてその後ろから雫が話し掛ける。
雫の苛立ちは目に見えて凄まじい物だった。普段ならば鈍感を貫く光輝でも気がつく程に、雫は目を尖らせている。
光輝はそれに何事かと目を丸めるが、やがて雫が話す内容で得心したのか、何度か頷いた。
「分かってくれ、雫。これは皆んなの為なんだ」
「何がよ? 何処が?」
「南雲は…結局一度も謝る事が無かった。あれ程の事をしたにも関わらず、だ。半年も待ったが…残念だ。きっとあいつはまた同じ事をする。…いや、もしかすればもっと酷い事をしてしまうかも知れないな。そうならない様、予め防ぐ必要がある。だから俺は南雲と戦う。戦って、アイツを今度こそ正さねばならないんだ」
「…はぁ、結局そうなのね」
雫はここで額を押さえた。
光輝の思い込みの激しさは元々強かった。額面のみの正義感と自己肯定によるそれは、表面上はカリスマとして活躍した。しかしその反面、光輝は自己を中心とした世界でしか物事を見れなくなって居た。
それは雫もよく理解している。それを治させようとした事も多々とあったが、光輝は聞く耳を持つ事がない。結果、今日日までこの悪癖は残り続けた。
いや、むしろ悪化を見せている。原因は分かっている。ハジメだ。何が光輝にそうさせたのかまでは分からない。しかし光輝の目の前にハジメが現れてから、この悪癖は肥大していった。
その結果、ハジメの事を完全に敵視する様になってしまった。恐らくどうこう言っても、光輝は意見を変える事は無いのだろう。
そうとは分かりつつも、雫はハジメの擁護を続ける。
「だから南雲君はそんな事してないわよ。彼にそんな事する暇が何処にあったのよ?」
「南雲は訓練をまともにして居なかっただろう。その時間に幾らでも出来る筈だ」
「彼はその時間を使って“錬成”の練習をしていたって何度言えば良いのよ? ──本題に戻るわよ。南雲君はこの半年、色んな事をしたわ。【錬成師】として人々の生活を豊かにして、暴漢からリリィを守って、【ウル】の町で魔人族討伐の一役を買って…しかも前代未聞の発表を成し遂げた。ただただ迷宮を探索して、強くなっただけの私達よりも遥かに世間に貢献してるわ。それを評価する事はできないの?」
「それ等どうこうよりも、アイツの態度の事を言ってるんだ」
光輝はどうやら、今迄のハジメの功績さえも認める気が無いらしい。ただただ、『態度が駄目』と言う事の一点張りをするばかり。ぬかに釘とは正しくこう言った状態なのだろう。手応えがまるで感じられなかった。
雫はそれが気に入らなかった。
少しだけだが知っている。側から見ても長く険しい、ハジメの軌跡を。
泥まみれでメルドと剣を交え続けた時の眼光も。
深夜、人々が寝静まった時間になっても消えなかったハジメの部屋の灯りも。
図書館で本の山に埋もれて眠っていた時の後ろ姿も。
リリィとのマナーレッスンで教えられた事を愚直に何度も反芻していた事も。
それら全てを『それ等どうこう』と言われるのは、嫌だった。自分の事を言われた様に、それ以上に腹が立った。
だから雫の返した言葉が幼稚な返事になってしまったのも、それが起因しての事だろう。
「…逆に南雲君が態度を改めれば良いの?」
「ああ、そうだ。だがアイツはきっと悔い改める事は無いだろう。きっと表面上の反省だけして、俺達を騙してくる。これだけ待って何も言って来なかったんだ。今更アイツを信頼なんて出来ない。だから全てこの『決闘』で決着を付ける。…安心してくれ、雫。雫は優しいから、あんな奴でも傷付くのは嫌なんだろう? 俺だってそうだ。『決闘』には勝者に絶対命令権が与えられる。それで南雲に幾つもの制限を付ければ何の問題も無い。俺達も昔の様に進んで行ける。そうだろう?」
そんな訳は無いと言おうとして、雫は漸く、今頃になって気が付く。光輝の言葉は期待を込めての言葉だと思っていた。そう投げ掛けたのだと、勝手に雫はそう思っていた。
だが違う。光輝の目は雫を
そして光輝の言葉は決して問い掛けでは無い。言わば独り言に近い物なのだと、此処になって理解した。
だからそれを確かめる為に、雫はある質問をする。
「ねぇ、光輝。聞きたい事があるの」
「? ああ、俺で良ければ答えるよ」
「南雲君の長所、何か言えるかしら?」
「無いに決まってるだろ? あんな奴に」
「…そう。じゃあもう一つよ」
これは思った通りだった。そしてこれは今迄の雫でも想定出来る答えだった。
問題は、次だ。
「光輝、
「…いきなり何を言い出すんだ、雫?」
「良いから答えて頂戴」
「あ、ああ。分かった」
そして光輝は迷う事も無く、きっぱりと断言した。
「そりゃあ、
雫はこの言葉を聞いて
光輝が自分が思っていたよりも遥か深くまで、己の世界に沈んでいる事を。
「…本当に?」
「ああ、本当だ。…改めて言うのは照れ臭いけどね」
「香織も?」
「勿論だ」
「龍太郎も?」
「あぁ………いや、勉強の方は。ちょっと、な」
「ええ、そう。分かったわ」
「分かってくれたか。俺が皆んなの事を想っているって」
冗談であって欲しいと、願っていた。
性格に難があるとはいえ、光輝は古くからの友人だった。だからこそ期待して何度も確認した。しかし光輝の答えは変わら無い。自分達には短所が無いと、本気で答えている。
そんな訳が無い。雫は自分が面倒くさい性格だとよく理解している。探せば幾らでも短所はある筈だ。
それに親友である香織にも短所が無いなど想った事は無い。すぐ突撃するし、ストーカー紛いの事もするし、視野が狭い事も多々とある。最近はマシになって来ているが、それでもだ。
そう、他人に関心があるならば、どんな聖人君主だろうと他者の短所など容易に見つけられる。だと言うのに光輝がそれを皆無と答えたのは、あまりに可笑しい。
さっきからの発言や、昔からの光輝の言動を思い返し、雫は光輝の正体に辿り着く。
──
ハジメには『悪役』を、香織や雫には『ヒロイン』を。龍太郎には『相棒役』と言った所だろうか。そう言った風に、他人をその尺度でしか図る事が出来ないのだろう。
「? もう良いか。なら訓練に戻らせて貰うよ。南雲に勝たなくちゃ行けないからな」
「…ええ、もう良いわ。ありがとう」
もう、光輝に何を言えばいいのか分からなかった。というよりも話したく無かった。自分が友情だと思っていた物が光輝にとっては、もっと我欲で塗れた何かだったと気付いてしまったから。
背を向け合う二人から伸びる影は長く、薄く伸びている。
その影は何処までも水平で、交わる先を見つける事など最早出来なかった。
──『神前決闘』教会側、天之河光輝
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「さてさて。教皇サマにはああ言ったけど、きっとまだまだ油断してるんだろうなぁ。二度ある事は三度ある、なーんて言うのにね。ほーんと馬鹿なおじさんだよ、あの人は」
日光の差し込む余地さえ無い暗く、狭い部屋。封印石の檻が配置されているその部屋は正しく座敷牢。イシュタルと数分前に話していた『使徒』は、その檻の中にいる者へと話し掛ける様に呟く。
檻の中のソレは応えない。代わりにガリガリと、掌で鉱石造りの床を削っている。
「だからね、そーなっちゃったら君を使うつもりだよ。フフッ、楽しみだよね、きっと。外へのお散歩、久しぶりだしね」
ソレは反応を示さない。歯軋りを鳴らし、今も掛かり続ける負荷に目を常に見開いている。
そんな風にソレの動きが一辺倒な事もあってか、その『使徒』はつまらなそうに唇を尖らせた。適当に魔法を発動させながら、独り言を呟き続ける。
「ま、こんな事話しても聞こえないよね。あーあ、キミもそろそろ檜山君とかお爺さんみたいに面白おかしい反応してくれたら良いんだけどなー、話し掛けがいって物が無いよ、全く…まっ、別にいっか」
パッと『使徒』の表情は切り替わる。退屈ですと言わんばかりの顔から、すぐに嗜虐的で怖気の立つ様な笑みへと。
檻の先のソレが、瞬間動きを止める。身に染みた恐怖が、下手な動きをするなとその身体を縛ったのだ。小刻みにふるふると震えてしまっている。
反して『使徒』は立ち上がり、上機嫌になって回る。くるくるくるくると、妖精と戯れるかの様に足を運ぶ。それは艶やかで、幻想的で、それでいて狂気を含んでいた。
笑う、嗤う、破顔う。
どう転ぼうと構わない。その『使徒』にとっては好都合。あまりに出来上がった勝ちレース。鼻歌混じりにその始まりを待つ。
「さぁ。全力で楽しもうか、このお祭りを」
その笑顔は、彼岸花を彷彿とさせた。
彼岸花の別名…死人花、幽霊花、地獄花
他にも色々あるけど、今回はこれ等を参考にした方が、最後の表現が分かりやすいと思います。
というわけで今回は『神前決闘』敵サイドの御紹介でした。
取り敢えず坂上君はSAN値大幅減少です。
不定も見えて来ました。
つーか、龍太郎だけ親友と想い人だからショックのレベルが違うという…。
ハハッ、楽しいね!(外道)
さて…それじゃちょっとFGOやってくる。(実はまだオリュンポスすら終わってない雑魚マスター)
二次創作見ただけだけど多分オベロンとトリ子が性癖なんだよォ!!(有り余る金リンゴダッシュ)
んじゃ、またな!
ーー追記
ぜろ2130r様
矢来様
九龍ビルダー様
静岡万歳!様
malativas様
三上スカイル様
すぷりんぐ様
星雲 輪廻(元 名無 権兵衛)様
チキン醤油様
らりりり様
ロロ2002様
もろQ様
評価してくれてマジで感謝ーーーっていうか多ない!?
12人!? ファッ!?
何? ダイレクトマーケティングした回って評価多なんの?(謎の法則発見?)
兎も角感謝!
及びあんな訳わかめ文章を必死に誤字修正してくださる方々!
プラス感想でオラオラオラオラオラオラオラオラしてくれる皆様!
誠に感謝しています!
まだ一部感想返せて無いけど待って! お願い返信待って!
感想の一つ一つを「うぉ…嬉しっ」って噛み締めてるから返信待って!
多分明日辺りに全部感想返し疾走するから!
…いや、何だこの幸せな悩み!?
兎も角…皆んなありがとー!!
次回からは主人公視点に戻ります!
頑張るよい!
この作品、アナタは何メイン目的で読んでる?
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ハジカオ!
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オリジナル展開!
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成り上がり要素!
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考察要素!
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曇らせ!
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感想返し!
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ダイレクトマーケティング!