第一話 まるで別人?
本名、アイズ・ヴァレンシュタイン。【ロキ・ファミリア】の中核を担う女剣士。
剣の腕前は間違いなく冒険者の中でもトップクラス。たった一人でLv.5相当のモンスターの大群を殲滅したこともあり、冒険者の間でついた、もう一つの渾名が【剣姫】をもじった【戦姫】。
神様達の間でもその名は知れ渡っており、『アイズたん無双』とまで称賛されている。
下心を持って近寄ってくる異性は軒並み玉砕、あるいは粉砕。
女神と見紛う容姿に異種族間の女性の中でも最強の一角と謳われる強さ、話題が尽きない冒険者。
そんな彼女の最近おかしいらしい。
それはいつからだろうか?
兆候が現れたのは二週間前の『遠征』だと、ロキ・ファミリアの団員(自称アイズさんマイスター)が語る。
迷宮都市オラリオの地中に存在する広大無辺の地下迷宮。モンスターが際限なく湧き出る深大な地の底に、日々多くの冒険者がダンジョンへと足を踏み入れている。神々もまた自派閥の勢力拡大・増強のため、多くが探索系の【ファミリア】を営み、迷宮の探索・攻略に乗り出していた。
【ロキ・ファミリア】もダンジョンの遥か深部まで潜り、長期間かけて未到達階層を目指していたが異常事態に遭遇後、攻略を諦め、地上への帰還している時だった。
彼女が突然、余所余所しくなった。
(例)仲間をミドルネームで呼ぶ
レフィーヤ→ウィリディスさん
ティオネ→ヒリュテさん
ティオナ→妹さん
リヴェリア→副団長
フィン→団長
ベートさん→屑野郎
帰還時、遠征の帰り道というもあって、団員、特に荷物を運搬するサポーター役の下っ端等の疲労は色濃く。
「アルシェさん、手伝いましょうか?」
「・・・えっ?あ、だ、大丈夫です!?」
ヒューマンの少女にアイズが声をかけると、滅相もないと勢いよく断られた。第一級冒険者に荷物持ちなど任せられない、という意識が見て取れた。
「止めろっての、アイズ。雑魚に構うな」
その様子を見ていた獣人、狼人のベートが声を挟んだ。彼は追い払うようにサポーターの団員を軽く蹴りつけアイズと向き直った。
「それだけ強えのに、まだわかってねえのか、お前は。弱ぇ奴等にかかずらうだけ時間の無駄だ、間違っても手なんて貸すんじゃねー」
「・・・・・・・」
「精々見下してろ。強いお前は、お前のままでいいんだよ」
鼻を鳴らしながら口を吊り上げるベートに、
「・・・・・・チッ!!!」
アイズはゴミを見るような冷たい目で盛大な舌打ちをした。
「・・・・・・は?」
唖然とするベートに言い放った。
「気安く名前で呼ばないでください。セクハラで訴えますよ屑野郎」
(例)女性からのスキンシップ等を避ける。
抱きつこうとするティオナやロキを察知してやめさせる
入浴時は必ず一人で浴室利用
彼女が帰還後突然、装備と戦闘スタイルを変えた。
(例)装備・戦闘スタイル
細剣→長剣
騎士盾を装備
軽鎧→騎士鎧
俊敏値と器用値を生かした正確さと手数→力値と耐久値に頼った一撃必殺
アイズのせっかくの高い俊敏値を捨てた戦法。足を止めて盾で敵の攻撃を防ぎ、流し、弾き、必殺の一撃を叩き込むを、モンスターの代表格にも数えられる牛頭人体のミノタウロスに武器を持たせて色々と試していた。
「レイピアより断然コッチの方が好みですね。時代はやはりパリィです」
彼女は帰還後、服装が趣向が変わった。
(例)普段着
大きく背中が開かれた薄手の乳房に伸びる脇の線までかけて瑞々しい肌が丸見えの服→白衣、黒のスーツに革手袋、女性物ではなく男性物の服を着始めた。
「スカートはスースーして落ち着きませんね。下着も全て買い替えましょう・・・恥ずかしいです」
そして、遠征帰還二週間後・・・大事件勃発!!!
【ロキ・ファミリア】の本拠地『黄昏の館』にある食堂で多くの団員が食事をする中、遅れてきたアイズの姿を見た人間は例外なく度肝を抜かれた。
アイズの美しい金色の長髪が肩ほどまでバッサリと切られていた。
彼女が来るまでは【ロキ・ファミリア】の主神ロキがいたため、いつも以上に騒がしかった食堂が、時が止まってしまったかのように静寂が拡がる。この空間を生み出したアイズ・ヴァレンシュタインは気にも止めず主神ロキへ爆弾を放り込んだ。
「Lv.1からやり直したいので全経験値を破棄したいのですができますか?」
「アイズたん・・・今なんて言うた?」
「発展アビリティ、魔法やスキルが選び直し等ができないなら初めからやり直したいのでLv.1にしてください」
アイズ・ヴァレンシュタインは大勢の団員がいる中で言い放ったのだ・・・お前達との冒険は、歩んできたこれまでの人生が全くの無駄だったと、言われているような気がした(自称アイズさんマイスター)。
しかし、この自称アイズさんマイスター含め団員は全員が勘違いしていた。
この『男』はそんな事、微塵も思っていないのだから。
この話はアイズに憑依した『男』の物語。
『男』は原作知らず。
『兎』はいるが、ミノタウロス救出イベントはなし(17階層ミノタウロス逃亡イベントなし)。
『男』は女性に憑依した事を不服に思ってる。
『男』が髪を切った理由は過去との決別。
(変化)
スピード型→パワー型
金づち→マーメイド
精神幼女→精神大人
酒乱→酒呑童子
天然→捻くれ
コミュ症→普通?
復讐→挑戦
喫煙者・博徒・基本誰に対しても、とりあえず敬語で気に入らない人は空気扱いか舌打ち・男である事を諦めていない、
酒呑童子は酒好きやヤマタノオロチの息子説からいずれ手にするスキルのための伏線的な感じで書いただけなんで今は酒好きになった程度のレベルで読んでください。
今はプロローグ的な感じで他人視点しか書いてないが本人視点の本編で諸々説明する・・・かな?