ホロライブラバーズ トロフィー「ファンタジーを覇する物」獲得ルート   作:TENSEI2

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今回は少し長々とした説明会となってしまいました…
少し読みづらいかも知れません。申し訳ありません。


暴走のメカニズム

彼……北条元就は、ごく一般的な人間では無い。

 

 

しかし、特に身長が高かったり、体重が重かったりしたわけでもない。

 

 

ならば精神面はと言うと、こちらも特に変な部分は無い。

もちろん中学生の時に恋人に別れを告げられ、両親と死に別れたと言うのもあってか、少し悲観的で利他的ではあったが、そこを含めてもごく一般的な男子の思考回路をしていた。

 

 

 

ならば、彼はどこが他の人間と違うのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず彼は、本来生物の体内にあるはずの、[ある器官]が無いのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

それは、[魔導回路]。

 

 

 

 

 

魔導回路とは、人や魔族等の種族が魔法を使う際に必要となる器官の事だ。

そこには常に魔力が流れており、体の脳や心臓を除いたほぼ全ての部位に引かれている。

 

 

 

 

 

そもそも魔法を放つメカニズムというものは、少し複雑だ。

 

 

 

まず、放ちたい魔法をイメージする。火の魔法なら燃え盛る炎のイメージを。氷の魔法なら吹き荒れる吹雪のイメージを。といった感じだ。

 

 

次に、どこから放ちたいかをイメージする。

単純に手のひらから放つ場合は、手のひらに魔力が集中するし、少し困難であるが、足の裏から魔法を放つことも可能だ。

 

 

 

この[どこから放ちたいか]と言うのは、実は体だけに限った話ではない。

魔導回路と言うものは、実はその人物が所持している道具にも展開することが可能だ。

 

 

 

例えば、魔導師等が持っている杖は、魔法を放つとなったら杖に魔導回路が展開されるし、剣やメイス、弓矢といった物理的ダメージを与える武器にも、展開することで、魔法をその武器に宿す事が出来る。

 

 

 

最後に、そこに集まった魔力を、思い描いたイメージの形にして放出する。といった流れだ。

 

 

 

 

 

例えば、先ほど紫咲シオンが彼に放った[カオスラディアント]の場合は、

 

 

 

 

①[カオスラディアント]の魔法をイメージする。

 

 

 

②今回は彼女が杖を持っていたので、杖に魔導回路を展開する。

 

 

 

③杖に魔力が溜まった所で、任意のタイミングで[カオスラディアント]を放出。

 

 

 

 

といった流れとなっている。

ちなみに、湊あくあが放った[あくあプリズン]だが、あれは調理室の床全体に魔導回路を展開し、そこから彼の足に魔力で造られた拘束具を取り付けた。という形だ。

 

 

 

 

 

 

 

少し話がそれたが、簡潔に言うと、魔法を使うには魔導回路が必要ということだ。

 

 

 

しかし、彼には魔導回路が通っていない。

つまり、彼はどう足掻こうと、魔法を使うことが出来ないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次に、彼の奇病についてだ。

彼は[魔力起因性暴走症候群]という奇病を抱えていた。

 

 

 

 

 

魔力起因性暴走症候群と言われているものの、本当に人が暴走する訳ではない。

 

 

この病気を患っている人は、無意識の内に空気中の魔力を自身の魔導回路の中に取り込んでしまう。

そして取り込んだ魔力はどうなるかというと、そのまま魔導回路の中を漂う。

 

 

当然魔導回路も体の器官の一部だ。無限に広げられる訳ではない。

その為、魔力を取り込みすぎてはいつか限界が来る。

 

 

 

魔力を溜められる限界が来ると、魔導回路の一部分に魔力が集中し、そこの部分が少し膨れ上がり、痛みを生じる様になる。簡単に言えば、魔力が原因の炎症といった所だ。

 

 

その為、奇病ではあるものの命にはまず関わらない。またその為か、ニュースや新聞等で報道されることも少ない為、知名度はかなり低い。

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、彼は先ほど話した通り、魔導回路が存在しない。

なら、どこから魔力を取り込んでしまうのか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人間が、絶対に所持している器官…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう、[血管]だ。

 

 

彼は、あの時、[カオスラディアント]の魔力の奔流を、血管の中に無意識の内に取り込んでしまったのだ。

 

 

先ほど話したが、[魔力起因性暴走症候群]という病名ではあるものの、本当に人が意識を失い暴れる訳ではない。

 

 

 

 

 

しかし、魔力を血管に取り込んでしまった彼に対しては、それが通用しない。

 

 

 

 

 

魔導回路は、脳や心臓といった一部の器官には引かれていないが、血管は体中に網の様に引かれている。

 

 

彼が取り込んだ魔力は、幸運にも心臓や肺等と言った臓器にこそダメージを与えることは無かった。

 

 

 

 

 

 

しかし…魔力が血管を駆け巡る中、最もダメージを受けてはいけない部分に、ダメージが集中してしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこは、前頭前野という脳の一部であり、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生物の[理性]を司る部分である。

 

 

 

 

 

 

 

彼の前頭前野は今、集中してしまったダメージの影響で機能していない。

バトロワで受けたダメージはバトロワの後に回復される為、幸運にも後遺症等は残らないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、生物の前頭前野が機能を停止した場合、生物はどうなるだろうか。

 

 

 

 

正解は、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………ゥゥゥ……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヴヴヴァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

理性の無いただの獣へと、成り下がってしまうのだ。

 

 

 




ちなみに魔法を使えない主人公ですが、[連撃星]に関してはデリエリから貰ったお守りからの魔力を体に宿しているため、使用することができます
(魔法を使えないだけで、魔力を纏うことは出来る。)
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