ホロライブラバーズ トロフィー「ファンタジーを覇する物」獲得ルート   作:TENSEI2

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(ウマ娘が楽しいので)初投稿です。


忘我の拳、猛りて

「ヴァァァァァァァァッ!!!」

 

 

 

元就が吼え、音速の拳が空を切りながら、目の前の少女に襲い掛かる。

 

 

 

 

「ふっ!」

 

 

 

少女は持っていた二刀の刀を交差させ、防御の構えを取る。

 

 

 

 

そのミリ秒後―

 

 

 

 

 

 

 

ガキン!

 

 

 

 

 

 

 

 

と、まるで金属同士がぶつかり合ったかのような音を響かせる。

 

 

 

 

 

「ガァァァァァァァァ……!!」

 

 

 

「ぐっ……!」

 

 

 

 

お互いの拳と刀がしのぎを削り、ギリギリと音を鳴らす。

当然元就の拳には切り傷が出来るが、そんなことは気にもとめず、ただ目の前の敵を消さんとばかりに拳の力を強めていく。

 

 

 

 

 

「…ぐぅっ…! ここは一旦離れるか…!」

 

 

 

 

 

 

鬼の少女はそう言うと、二刀を全面に押し出し、その反動で後ろに飛び退いた。

 

 

 

 

 

「《鬼火》ッ!」

 

 

 

 

 

少女の刀の刀身から、ゆらゆらと揺らめく青い炎が漏れ出ていく。少女が刀を一振りすると、炎は不定形のまま一直線に飛んでいく。

 

 

 

 

 

 

その数……およそ40。

並大抵の鬼人族では到底出せないレベルの鬼火が、肉を焼き、魂まで焦がさんと、元就へ襲い掛かる。

 

 

 

 

 

 

しかし、

 

 

 

 

 

 

 

 

「グァァァァァァァァァァァァァァァァッッッッ!!!」

 

 

 

 

 

 

ズドンという音と巨大なクレーターを残し、彼の姿がどこかへ消えた。

鬼火は標的を見失い、刀身へと戻っていく。

 

 

 

 

 

「……どこに行った…?」

 

 

 

 

鬼火を全て取り込み仄かに白く光る刀を握りしめ、鬼の少女は周囲を見渡す。

先ほどの音と同時に小規模の砂嵐が起こり、辺り一面に砂のフィルターがかけられる。

少しばかり見通しが悪くなったことに心で悪態をつきながら、いつどこから襲い掛かってくるかわからない獣を探そうとする―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふと、視線を見下ろした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこには、赤い螺旋状のナニカがあった。

 

 

 

 

 

「ッ!? いつの間に!?」

 

 

 

 

 

 

身を捩り、刀を振り下ろしたが、赤い螺旋は形状を変えない。

彼女の身に、恐怖が染み込んで行く。

 

 

 

 

 

そして……

 

 

 

 

 

 

 

「ゴォォォォォァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!」

 

 

 

 

 

猛烈な勢いで、赤い螺旋に(元就)が突っ込んだ。

螺旋の中心部に向かって右足を突き出し飛び蹴りを放つ。

足裏が螺旋の最奥に触れた瞬間、螺旋は着弾地点に吸い込まれて行き…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

食い縛る少女の体を、嘲笑うかのように弾き飛ばした。

 

 

 

 

 

 

「ぐぅぅぅぅぅぅっっっ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

前回バトルロワイアルで一位をもぎ取った一員である鬼の少女が、素人の一年生に敗北するなど考えられないだろう。

 

 

 

 

 

しかし、現に今、少女は敗北への片道切符を握ってしまった。

蹴り飛ばされた時の衝撃は微塵も和らぐことなく、およそ300メートルほど離れた別校舎に激突するまで、少女がいくら足掻いても、どうともならなかった。

 

 

 

 

 

 

「がっ………!」

 

 

 

 

 

 

背中に襲い掛かる激痛と、それに伴う衝撃。

彼女の意識は、もはや消えかけていた。

 

 

 

 

 

(……今回は…だめ…だったか……。)

 

 

 

 

 

 

 

(…あの人間様……とんでもなかった…なぁ…。)

 

 

 

 

 

 

そんな事を考えながら、彼女は意識を失った。

それと同時に、彼女の肉体が、光の粒子となって消えていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

《百鬼あやめ 脱落 残り 32名》

 

 

 




テスト期間なので失踪します。

《クリムゾンスマッシュ》
皆さんご存知仮面ライダーファイズの必殺技。
なお本家の演出マンマだとかなりえげつないことになるためか、着弾地点から強大な衝撃を放って相手を吹き飛ばす技となっている、
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