鬼ぃちゃんを舐めるなよ   作:ギョレン

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あけましておめでとうございます

皆さん、第1話で猗窩座が零夜の事知らないけど零夜は知ってて戦った事があるの謎に思ってたことでしょう。
その事に軽く触れる回です。


第4話

「……んァ?」

 

「あ、起きた!身体大丈夫??」

 

「死んでねェ……のかァ」

 

「お兄ちゃんが人を殺すわけないでしょ?担いできた時はよだれダラダラだったけど!」

 

「そうかァ」

 

「今お兄ちゃんご飯作ってるから待っててね!」

 

「料理まで作れんのかアイツ」

 

「うん!とっても美味しいの!」

 

「……お前はアイツが好きかァ?」

 

「好きだよ、私達と遊んでくれるしいつも気にかけてくれるんだ!」

 

寧々は天真爛漫な笑みを浮かべて、嬉しそうに話す。

その様子を見て、不死川は複雑な表情をしている。

 

(……鬼殺隊として鬼を見逃すなんざご法度、だがこのガキ共の幸せを奪ってまで殺すのは正解なのか)

 

不死川は背の殺の文字を掲げる程鬼が憎い。

己の家族を崩壊させ、絶望に落とした元凶が鬼だからだ。

然し、零夜が子供達に向ける顔は兄の顔。

 

不死川実弥が弟にかつてしていた顔であった。

本気で幸せになって欲しいと、伝わる顔なのだ。

 

「お兄ちゃんどうしたの??」

 

「不死川実弥だァ」

 

「???」

 

「オレの名だァ、名前で呼べェ」

 

「実弥にぃ?」

 

「……おぅ」

 

「えへへ、実弥にぃ怖い顔してたのに今はとっても優しそう」

 

「……」

 

「おーい、飯できた……ぞ……」

 

零夜が鍋を持って戻ってきた。

が、タイミングが悪かった。

 

「テメェ何寧々を誑かしてんだぁああああ!!!」

 

「うぉあああああああ!?」

 

零夜が鍋を置き殺す勢いで顔面に拳を放つ、不死川は転がり紙一重で避けた。

 

「ゆ゛る゛さ゛ん゛!」

 

「落ち着けェ!誰も誑かしてねェ!!」

 

「言い訳無用だコノヤロウ!!」

 

「あ、零夜お兄ちゃん。ご飯できたなら食べよ!お腹すいたし……」

 

「おおそうだったな!所でこの変態になにもされなかったか?」

 

「するか阿呆がァ!それに変態じゃねェ!」

 

「されてないよ?お話してただけ!」

 

「コイツに何かされたら言うんだぞ?」

 

「うん!」

 

「しねェよ」

 

零夜はそういうと、具沢山のおじやを鍋からよそい不死川に差し出した。

それを不死川が受け取ると、ひとくち。

 

「……うめェ」

 

「でしょ!零夜お兄ちゃん、私も早く!」

 

「はいよ」

 

「いただきまーす!」

 

「熱いから気をつけろよ〜?」

 

「はふ、はふ、あふい……っ」

 

「だから言ったのによ、全く」

 

おじやを食べながら、不死川は零夜と寧々を見る。

その姿は幼い頃の記憶を思い出させるものだ。

 

(……玄弥、貞子、寿美、弘、就也)

 

「おぅ、どうした?」

 

「いや、何でもねェ。……態々俺にまで世話を焼くたァ鬼の癖にどうなんだァ」

 

「あ?そんなもんアレだ、寧々達がお前の事気に入ってるからな」

 

「?」

 

「くっ、実弥の寝顔が可愛かったんだとよ」

 

「はァ???」

 

「さて、食べ終わったか寧々?」

 

「うん、ご馳走様でした!」

 

「はいよ。寧々、これをお父さん達に届けといてくれ。弁当な」

 

「ちゃんと三助達のも入ってる?」

 

「もちろんだ、行ってらっしゃい」

 

「行ってきます!」

 

寧々は元気に駆け出していく。

寧々が出た事を確認すると、零夜は不死川の方を向き直って話をし始めた。

 

「さて、じゃあ俺の話でも始めるか。実弥も気になってんだろ?」

 

「あァ。何で人を食わねェのか、鬼舞辻無惨の追跡からどうやって逃れてんのか色々なァ」

 

「順を追って話すさ、今回は軽くな」

 

「さて、俺が生まれたのは今から千年以上前……平安の時代だな。そこで俺はある医者に薬を投与されたのさ」

 

「まさか……」

 

「そう、鬼になる薬だな。奴さんは俺を実験体として投与して実験は成功、それを鬼舞辻無惨にも投与した。まぁソイツも無惨に殺されたようだけどな」

 

「……」

 

「で、鬼になった俺は当然人の目に触れちゃあいけねぇ。人を見てると腹が減って食っちまいそうになる、だから野生の獣を糧として生きてきた」

 

「人を1度も食ってねェのか」

 

「そりゃあな。……いや、1度だけだが食った事はある。死人だがな、そこについては追追な」

 

「理由が理由ならたたっ斬るからなァ?」

 

「はは、まぁお手やらわかにな。で、俺は同じ鬼の無惨と邂逅し、ある協力関係となった」

 

「協力関係だァ?」

 

「そう、実力的には五分五分。闘っていても得にもならないからな、だから協力関係。無惨からはお互いのする事には口出ししない、太陽を克服する方法を知ったら提供する事。俺はそれを飲んだ」

 

「そして俺は一応協力関係となったとして、無惨の血を取り入れた。それによって俺の目には字が浮かぶようになったわけだ。」

 

「成程なァ」

 

「そして、大正となった時代に俺達は決別した。理由はまた後でな」

 

零夜は一旦仕切り直すように、立ち上がった。

 

「無惨は俺に刺客を放った、上弦ノ参の鬼猗窩座だ」

 

「上弦ノ参……」

 

「奴は阿呆がつくほどの戦闘狂だ、だから俺とも戦いたかったんだろう。だがその時俺だって護るべき者がいたし、長引かせるつもりはなかったからな。一撃で吹っ飛ばしたさ」

 

「は?一撃でだァ!?」

 

「実弥に放った蹴り技、それを最高の力を込めて放ってやっただけだ。それでも奴は死んでなさそうだったから大したもんだよな」

 

「お前どれだけ強いんだよ」

 

「さてなァ、無惨よりちょいと劣るくらいじゃねぇかな」

 

「……鬼舞辻無惨の方がそれでも強いのかァ」

 

「まぁ気落ちするなよ、鬼と人じゃあ当たり前だ。アイツは強い癖に子猫のように繊細で小心者、それでいて熊のように強い。熊に蜂が勝てねぇように多少強いだけの人間じゃ勝ち目がない」

 

「という事は何とかして陽を浴びさせなきゃいけねェ訳かァ」

 

「そういうことだな」

 

『ガァァァ!シナズガワサネミ!オニノレイヤ!ヒガオチシダイ!キサツタイホンブニキカンセヨ!』

 

「あァ?零夜もかァ?コイツは鬼だぞ」

 

『オヤカタサマガアウ!オンビンニツレテコイ!ガァァァ!』

 

「……やれやれ、断ったら厄介そうだな。行くか」

 

「じゃあ準備しとけェ」

 

「書置きと飯の用意もしないとな……あとは……」

 

零夜は考え込むように台所に向かっていった。

それを見送る様に見ていた不死川は

(相変わらず人みたいな奴だな)

と呆れ半分だった。

 

 




長ぇよ()

次回から鬼殺隊の面々と遭遇します。
アンケート結果から、協力関係となるに次いでブラコン要素はよ+ハンバァァァァァグ!!が多かったので一部協力しつつという感じに落ち着くと思われ

零夜君は鬼殺隊(協力者)になる?因みに作者は「この要素いる?」との事

  • なる
  • ならない
  • もう見た
  • はよブラコン要素だせ
  • ハンバァアアアアアアグ!!!
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