SAO/UNLIMITED プロジェクトSAO 作:牢吏川波実
答えは‥‥‥‥‥‥。
その日の私は、久しぶりに出会う二人の友達と一緒に学校に向かっていました。
「おはよう、さやかちゃん。仁美ちゃん!」
「おはようまどか!」
一人は、美樹さやか。とても元気で活発で、大の仲良しの女の子。ちょっと調子に乗りすぎると失敗するのがたまに傷のどこにでもいる普通の女の子。
「おはようございます」
もう一人は、志筑仁美。とてもいいところのお嬢様であるらしく、私やさやかちゃんのような普通の女の子が付き合うにはもったいないとも思ってしまうようなきれいな女の子。
そんな二人が、私の友達。私は、それを誇りに思っていました。
「まどか、リボンは?」
「え? あれ……」
私は、さやかちゃんに指摘されて気が付きました。確かに私は家を出る時まではいつもの可愛い赤色のリボン二つで髪を括っていたはず。それなのに、どうして外れてしまっているのだろう。どこかに、落してきてしまったのだろうか。
「でも、その髪型もとても可愛いですよ」
「そうかな?」
という仁美の言葉である。まぁ、いつも通りの自分じゃなくてもいい。今日くらいは少しだけイメチェンという事で良しとしよう。それに、その髪型も悪くないと自分でも徐々に思うようになってきた。
「ほら、二人とも。早く行かないと学校に遅刻するよ」
「あ、うん!」
その言葉で私は思い出した。そうだ。自分たちはいま登校中だったのだ。早く自分たちが通っている学校。見滝原中学校に行かなければならない。そして、授業を受けなければ。
そう、いつも通りの授業を。
先生が恋バナをして、のろけ話を聞いて、二人と屋上で昼ごはんのお弁当を食べて、世間話をして、授業が終わったらモールのフードコートでファストフードを食べて。
それで、帰ったらパパや弟のたっくんにただいまって言って、宿題をして、たっくんと遊んで、晩御飯を食べて、お風呂に入って、夜遅くに帰ってくるママを出迎えれたら一番いい。
それが、私の日常。そんな日常を、私はとても愛おしく思う。
そんな日々を守りたい。そんな日々をみんなで一緒にこれからもずっとずっと、続けていけたらいい。そう私は思っていた。
そう、思っていたから。
「……」
自分の、足が止まった。
でも、私はもう、動揺することはない。
「どうした~まどか」
さやかが、そう言ってくる。前の私だったら言っていただろう。待って、行かないで、って言葉にならない声を出していた。
でも、今の自分は違う。
「ごめんね、二人とも」
今の自分なら、言える。二人に、あの言葉を。
「私まだいけないんだ。だから……」
だから―――。
「―――――――」
その言葉を聞いた二人は、確かに笑っていた。
二人は、互いに顔を見合わせると頷いて言うのだ。
♪歩道橋 自転車 抱えて上る人 コンビニ誰かの♪
「うん、またね、まどか」
「えぇ、私たちは、ここで待っています」
「うん、知ってるよ……」
知っている。二人は、必ず待っていてくれると。いつもと、あの場所で、いつもの笑顔で、待っているって信じているから。
だから彼女はもう一度、もう一度だけ言う。
♪ウワサ話♪
「ーーー」
確かに少しは寂しい。もっと二人と話したい。でも、そんな後ろ髪惹かれる思いになるのも、二人に、“本当の二人”に会いたいから。
だから、彼女は笑顔で別れることができるのだ。もう、自分の幻想と遊ぶのはやめよう。自分の妄想に二人を付き合わせるのはよそう。
自分は、前を見なければならない。それが今の自分、エイミーのするべきことなのだから。
きっと明日も二人は夢の中に出てくるだろう。自分の中の未練の塊として。
でも、きっとそれでも自分はこう答える。
ーーー。
♪交差点 信号 遠くのクラクション♪
「……」
その時、アラームが鳴った。事前にセットしていた物だ。
この世界では、たとえどんな寝坊助でもアラーム一つで目を完全に覚ますことができる仕様になっている。もしもその仕様が現実でも通用するのだったら、どれだけ便利なのだろうかと考えながら、彼女は目をこすりながら起き上がる。
昨日は大変な一日だった。今まで見たことのないモンスターと戦って、また死にかけて、魔法少女なんて力を手に入れて、もうわけがわからないほどに忙しい一日。
因みに、あの戦いが終わり、村に帰った自分たちは、今回の戦いで協力した三十人近い仲間たちをフレンドリストに登録すると、それぞれのグループで解散した。
その後で、もともとあのクエストを受注した村の家を訪ねてみたのだが、そこはすでに空き家となっていて、畑にたわわに実っていた新鮮な野菜も存在しなかった。
一度クエストが終わると二度と会えない仕様なのだろうか。彼女にはわかるはずもなかった。
とにかく、エイミーは装備品の剣を改めて購入したり、アイテムの補充をしたりと色々と忙しい半日を送った後、宿をとった。
“彼女たち”と一緒に。
♪知らない誰かの 笑いあう声♪
「おはようございます、エイミー」
「うん、おはよう。ベーゼラさん」
同室、ポーションを飲んでいたエイミーのベッドの横で眠っていたベーゼラに声をかけられ、彼女はそう言葉を返した。
それは、昨日の別れ際の事だった。
♪今日は独りで歩く♪
『え? 一緒に攻略を続けたい?』
『はい』
そう、ベーゼラが申し出をしてきたのだ。
♪通いなれた街 でもいつもよりなんだか 自分がちょっと小さく思えるよ♪
『ずっと考えていたんです。エイミーさんと一緒にこの世界を冒険できたら楽しいだろうなって……』
『そうなんだ、実は私もなの』
『え?』
『誰かと、というよりベーゼラさんと一緒にいるとなんだか元気になるというか……勇気をもらえるというか……』
♪「それじゃまたね」♪
理由は分からなかった。でも、二人ともにそう感じるという事は何か運命めいたものを感じ取り、ソロプレイヤー同士であったという事もあって、パーティーを組むという話は滞りなく進んだ。
それと、もう一人。
コン、コン、コン、とドアをノックする音が聞こえた。
♪って手を振って♪
「どうぞ」
というと、外から一人のプレイヤーが現れる。
♪笑顔作ってさみしくなって♪
「おはようございます、クレールさん」
「おはよう……」
クレールだ。実は、彼女もエイミーとベーゼラと一緒に行動することになったのだ。
理由の方は、こちらも単純明快である。
♪ホントはまだ話足りないけど♪
『え? クレールさんも?』
『あなたが無茶をしないか監視するため』
『あははは……』
どうやら、彼女にとって自分は要注意人物となってしまったらしい。
ということで、三人パーティーで動くことになったエイミー、ベーゼラ、クレールはそれぞれにメニューウインドウからMAPを出すとミーティングを始める。今日の攻略プランを決めるのだ。
♪「それじゃまたね」って言葉でまた会えるってウソをついて いつも通りの笑顔で言うよ♪
「それで、今日はどこを攻略しようか?」
「この辺りのフィールドはどうでしょう? 最近探索が済んで、出てくるモンスターの種類も特定できたって言ってますし、レベリングのためには比較的安全かもしれません」
「良いかも。それじゃ、準備できたら出発」
そんなこんなで、彼女たちの攻略プランは決まっていく。一人でどうしようあれしようと考えていた時よりも少し楽しいのは気のせいだろうか。
ううん、気のせいじゃない。誰かと一緒にいると勇気が出ると、自分は彼女たちに教えられたから。
エイミーはフフッ、と笑う。
♪「それじゃまたね」って手を振って笑顔作ってさみしくなって ホントはまだ話足りないけど 「それじゃまたね」って声さえ♪
「どうしたの?」
「私ね、今日。友達の夢見たんだ」
「……」
「友達と一緒に学校に行って……でも私一人が置いて行かれる夢。それを今まで何度も、何度も見てた……」
「……私も、よく見る。そういう夢……」
「でもね」
♪届かない程近くて遠い いつも通りにあと1度だけ言わせて♪
エイミーは、立ち上がると、窓の外の向こう。第一層の天井と、地上の間に少しだけ顔を見せる青空を見ながら言った。
「今日はちゃんと言えたんだ」
「言えたって、何を?」
そう聞かれたエイミーは、心のそこからの、とても深い笑みを浮かべると二人に顔を見せて言った。
「♪「またあした…。」♪……って」
「……」
二人もまた、笑みをこぼした。
果たして、その明日がいつになるのか、想像もつかない。でも、いつかは絶対にたどり着く明日に向かって彼女は歩を進める。
この世界で出会った、仲間たちと一緒に。
彼女の手に煌めく指輪は、一瞬だけ桃色の光を見せた。まるで、信念を決めた彼女を祝福しているかのように、ただ一瞬だけキラメク。
それは、まるで彼女の命の光、のようにも見えたのだった。
メインシナリオ 第二章 完
以上にて、メインシナリオ第二章、終了でございます。次の章に関しては現在執筆中につき、執筆が終わり次第投稿いたしますので、それまで、お待ちいただきたく存じます。
最後に、本章にて登場したプレイヤーの本名、そして新規参戦≪していた≫作品の紹介をして、本章を終わらせていただきます。
ソレでは、これにて。一度筆を置きます。またお会いできるその日まで。
第二章からの新規参戦人物
プレイヤー№ 68 鹿目まどか(エイミー【Ame】)≪原作:魔法少女まどか☆マギカ≫
プレイヤー№ 69 ???(サマー【SUMMER】)≪原作:???≫→日向夏海(サマー【SUMMER】)≪原作:ケロロ軍曹≫
プレイヤー№ 70 ???(キッド【KID】)≪原作:???≫→ 城戸真司(キッド【KID】)≪原作:仮面ライダー龍騎≫
プレイヤー№ 71 ???(ナイト【KNIGHT】)≪原作:???≫→秋山蓮(ナイト【KNIGHT】)≪原作:仮面ライダー龍騎≫
プレイヤー№ 72 ???(サーヴァント【SERVANT】)≪原作:???≫→小林(サーヴァント【SERVANT】)≪原作:小林さんちのメイドラゴン≫
プレイヤー№ 73 ???(クリプティッド【Cryptid】)≪原作:???≫→日向冬樹(クリプティッド【Cryptid】)≪原作:ケロロ軍曹≫
プレイヤー№ 74 ???(ラフルール【Lafleur】)≪原作:???≫→西澤桃華(ラフルール【Lafleur】)≪原作:ケロロ軍曹≫
プレイヤー№ 75 ???(スノー【Snow】)≪原作:???≫→東谷小雪(スノー【Snow】)≪原作:ケロロ軍曹≫
プレイヤー№ 76 ???(ハワード【Howard】)≪原作:???≫→八坂真尋(ハワード【Howard】)≪原作:這いよれ!ニャル子さん≫
プレイヤー№ 77 ???(クレール【Claire】)≪原作:???≫→神楽ひかり(クレール【Claire】)≪原作:少女☆歌劇レヴュースタァライト≫
プレイヤー№ 78 椎野大吾(アラン【Alan】)≪菜那和玖実オリジナルキャラ≫→死亡
プレイヤー№ 79 七重翔(スミシー【smithy】)≪菜那和玖実オリジナルキャラ≫→死亡
プレイヤー№ 80 ???(フラウ【Flowe】)≪原作:???≫→天道樹花(フラウ【Flowe】)≪原作:仮面ライダーカブト≫
プレイヤー№ 81 ???(シシーラ【sisyra】)≪原作:???≫→日下部ひより(シシーラ【sisyra】)≪原作:仮面ライダーカブト≫
プレイヤー№ 83 星奈ひかる(スター【STAR】)≪原作:スター☆トゥインクルプリキュア≫
プレイヤー№ 84 ???(シズ【Shizu】)≪原作:???≫→高鴨穏乃(シズ【Shizu】)≪原作:咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A≫
プレイヤー№ 85 ???(あこちゃー【Acochaー】)≪原作:???≫→新子憧(あこちゃー【Acochaー】)≪原作:咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A≫
プレイヤー№ 86 ???(サキ【saki】)≪原作:???≫→宮永咲(サキ【saki】)≪原作:咲-Saki-≫
プレイヤー№ 87 ???(のどっち【nodocch】)≪原作:???≫→原村和(のどっち【nodocch】)≪原作:咲-Saki-≫
プレイヤー№ 88 ???(キョウ【kyou】)≪原作:???≫→須賀京太郎(キョウ【kyou】)≪原作:咲-Saki-≫
プレイヤー№ 89 ???(セレーネ【Selene】)≪原作:???≫→香久矢まどか(セレーネ【Selene】)≪原作:スター☆トゥインクルプリキュア≫
プレイヤー№ 90 加治木ゆみ(かじゅ【kaju】)≪原作:咲-saki-≫
プレイヤー№ 91 妹尾香織(セノ【SENO】)≪原作:咲-saki-≫
プレイヤー№ 92 ???(アンチョビ【anchovy】)≪原作:???≫
→安斎千代美(アンチョビ【anchovy】)≪原作:ガールズ&パンツァー≫
プレイヤー№ 93 ???(ペパロニ【pepperoni】)≪原作:???≫→本名不詳(ペパロニ【pepperoni】)≪原作:ガールズ&パンツァー≫
プレイヤー№ 94 ???(カルパッチョ【carpaccio】)≪原作:???≫→本名不詳(カルパッチョ【carpaccio】)≪原作:ガールズ&パンツァー≫
プレイヤー№ 95 ???(ノルゲイ【Norgay】)≪原作:???≫→明石暁(ノルゲイ【Norgay】)≪原作:轟轟戦隊ボウケンジャー≫
プレイヤー№ 96 ???(ビショップ【bishop】)≪原作:???≫→西堀さくら (ビショップ【bishop】)≪原作:轟轟戦隊ボウケンジャー≫
プレイヤー№ 97 ???(マリン【Marin】)≪原作:???≫→来海えりか(マリン【Marin】)≪原作:ハートキャッチプリキュア!≫
プレイヤー№ 98 ???(ディーオーエム【DOM】)≪原作:???≫→土間埋(ディーオーエム【DOM】)≪原作:干物妹!うまるちゃん≫
プレイヤー№ 99 ???(ティーエスエフ【TSF】)≪原作:???≫→橘・シルフィンフォード(ティーエスエフ【TSF】)≪原作:干物妹! うまるちゃん≫
プレイヤー№100 ???(きりんりん【kirinrin】)≪原作:???≫→本場切絵(きりんりん【kirinrin】)≪原作:干物妹!うまるちゃん≫
???「……」
???「…………」
???「‥‥」
???「‥‥もしかしたら」
???「この時の私には少しだけ、予感があったのかもしれません‥‥」
???「エイミーさんが手に入れたあの力。それがどれだけ危険なのか‥‥」
???「だから、私は彼女と一緒に行こう」
???「いざとなったら、あの時みたいに身を挺してでも彼女のことを止めようと、考えていたのかもしれません」
???「彼女の力。それがどのような危険性を持っているのか。そして、自分なんかに止められるのか、それはまだ分かりません」
???「でも、もしそうなった時、そうならざるを得なかった時。彼女が判断を誤ったと思った時は、絶対に止めないと」
???「そう、あの人のように‥‥」
???「私や‥‥」
???「パパや‥‥」
???「そして‥‥」
???「クローネを救ってくれた時のように‥‥」
ベーゼラ「腹の底から声を出して、あの呪文を‥‥」
ベーゼラ「私達を救ってくれた魔法の言葉を、唱えようと、そう、思います‥‥‥‥」
プレイヤー№ 82 ???(ベーゼラ【Bezella】)≪原作:???≫→マホーネ・カタルーシア(ベーゼラ【Bezella】)≪原作:レイトン教授VS逆転裁判≫
仮面ライダー龍騎
轟轟戦隊ボウケンジャー
咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A
レイトン教授VS逆転裁判
参戦
タイトル、また変えようと思ってます。今度はシンプルに。でもそんな頻繁に変えていいものかと思ったので、ちょっとアンケートとります。なお、前提としてSAO、あるいはソードアート・オンラインを頭につける事としてます。よろしければお答えください。
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ヴァルキリーズfeatボーイ
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プロジェクトSAO
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アルティメットカオス
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無への逃走
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肯定あるいは否定
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フィクションスターズ
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〜いろんな著作物から以降はいらない
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タイトルはそのままでいい