SAO/UNLIMITED プロジェクトSAO 作:牢吏川波実
戦いは、劣勢から始まった。
「フッ! ハァァ!!」
「ハァッ! ヤァ!!」
キラメイブルー、キラメイグリーンの二人は、キラメイソードでバグスターウイルスたちを切り裂いていく。しかし。
≪miss!≫
≪miss!≫
「クッ!」
やはり、どれだけバグスターウイルスの体を切り裂いたところで、攻撃は通用しない。
分かりきっていたこととはいえ、しかし歯痒いものがある。彼らも、そして彼も。
「ハァァァ!!」
≪カ・チーン!≫
≪miss!≫
≪miss!≫
ガシャコンソードを炎剣モードにして、周囲にいるバグスターウイルスを炎に包み込む仮面ライダーブレイブ。だが、こちらも当然ダメージを与えることはできていない。
このバグスターの特性はあまりにも特殊すぎる。本来であれば倒すのは容易いはずの戦闘員であるバグスターウイルス相手でもこれほどまでに苦戦するのは、飛彩にとってはめったにない事。
だが、何度も言うことだがこんな展開になることは想定内、分かりきっていたこと。それでも、彼らが戦うのは、昨晩のように逃げられないため。秘密兵器が到着するまでの時間を稼ぐためであった。勝つために戦っているわけではない。言い訳にしか聞こえないかもしれないが事実である。
とはいえ、このままでは少しまずいかもしれないと誰もが思っていた。
「う゛あ゛あ゛ぁ゛!!」
「ッ!」
アナザーポッピーが叫ぶのと同時に、空中にいくつもの音符の形をしたエネルギー体が出現した。
そして、あたかも指揮を振るうかのようにその腕を振るうと、そのいくつもの音符が三人の戦士の元に向かう。
「くッ!」
≪キラメイシールド!≫
ソレを見たキラメイブルーは、キラメイソードのボタンを一度押す。すると、扇状に広がった青色のシールドがソードの周囲に出現した。
これは、キラメイソードの機能の一つ、キラメイシールドであり、その名前の通りに発動するとその剣を中心として扇状にエネルギーによるシールドを作ると言うものだ。
キラメイブルーがソレを発動させたのを見た二人は、彼の背後に隠れるように立った。その瞬間、音符のエネルギー体がキラメイシールドに、そしてその周囲に当たり、巨大な爆発を起こす。
「ッ! クッ!!」
その巨大な爆発、攻撃力に、キラメイシールドには徐々にヒビ割れを起こしていく。このままではまずい。しかし、攻撃は依然として自分たちを襲い続けていて、逃げる隙も与えてはくれない。
このまま攻撃を受け続けなければならないのか。しかし、どんなバリアでも無敵というわけではない。やがてシールドは持たなくなって、その攻撃がじかに自分たちに届くことは想像するに難しくないだろう。
どうする、どうすればいい。そうこう考えているうちに、周囲にいたバグスターウイルス達もまた、まるでゾンビかのような動きで三人に向かってきている。このままでは取り囲まれ、逃げ場が失われてしまう。
絶体絶命。その言葉が三人の頭によぎった。その瞬間である。
『ババンバン! ババンバン! (イェア!)バンバンシューティング!』
「ハァァァァ!!!」
どこからともなく音声が聴こてきたと思ったら、光弾が三人に向かっていた音符を次々と撃ち落としていったのである。
その攻撃によって、音符は空中で爆散し、アナザーポッピーが出現させた音符の全てを撃ち落としてしまった。
窮地を脱した三人。しかし、今の援護射撃は一体誰から。キラメイシールドを閉じたキラメイブルーとキラメイグリーンは知らない。しかし、仮面ライダーブレイブ、鏡飛彩にとっては先ほど聞こえてきた音声も含めてそれをなした人物を想像することはあまりにも容易なことであった。
「なにチンタラやってるんだ? ブレイブ!」
「ホント、随分遠くにいたもんだねぇ、花家先生」
「開業医! それに監察医!」
シューティングゲーマーレベル2となった仮面ライダースナイプ、そして未だバイク状態でいる仮面ライダーレーザーの二人が、ようやく到着したのである。レーザーが言う様に、大我はかなり遠い場所にいたようで、ここまで来るのにかなり時間を要してしまったが、しかし結果的にそれで三人の窮地を救えたのはラッキーだったと言えよう。
それにしても、とレーザーは思っていた。
「なるほど、確かにこのバグスターは異常だな」
レーザーもまた、実際に今回出現したバグスターウイルスたちを見るのは初めてのこと。確かに、報告にあった通り異様な姿を持っているバグスターウイルスだ。それに、その生態も明らかに違う。
先ほど、スナイプがはなった弾丸。ソレには、自分がこれまでに開発したバグスターウイルスのワクチンを詰め込んだモノが使用されていた。もしそんな攻撃を受れば、バグスターウイルスはおろか、バグスター自体も消滅させることが容易になる。そんな攻撃をバグスターウイルスたちは受けたはずだ。しかし。
≪miss!≫
≪miss!≫
「俺の作ったワクチンプログラムの入った弾を受けて、ダメージを受けないなんてな」
そこには、もはやキラメイジャーの二人やブレイブたちが見慣れた光景。≪miss!≫という4文字の英単語が浮かび上がるだけだった。
「それがワクチン拮抗型のバグスターウイルスってことだ」
「だな、よっと!」
≪ガッチョーン!≫
「うぉ!」
と突如としてレベル1に戻った仮面ライダーレーザー。それにまたがっていた仮面ライダースナイプは、嫌が応無しに彼から降ろされることとなった。
「おい、一言声掛けやがれ!」
「乗せるのはここまで。俺は、タクシー代わりじゃないんでね」
と、怒りを向けるスナイプを尻目に、一つのガシャットを取り出したレーザーは、そのガシャットについているボタンを押す。
≪ギリギリチャンバラ! ゲーム! スタート!!≫
瞬間、レーザーの背後にゲーム画面のようなモノ、が出現すると同時に、黄色と黒の機械人形のようなものが出現し、周囲を飛び回る。そしてーーー。
「三速」
≪ガッシャット! ガッチャーン!!≫
≪レベルアップ!!≫
ゲーマドライバーのスロットに、そのガシャットを、ギリギリチャンバラガシャットを差し込んでレバーを倒した瞬間だった。
≪爆速! 独走! 激走! 暴走! 爆走バイク〜! アガッチャ! ギリ! ギリ! ギリ! ギリ! チャンバラ〜!≫
SD体系の見た目だった仮面ライダーレベル1は、まるで合体ロボットかのように変形をしはじめ、飛び回っていたギリギリチャンバラと融合する。これこそ、仮面ライダーレーザー。チャンバラバイクゲーマーレベル3である。
仮面ライダーレーザーは他の仮面ライダー達とは違い、レベル2になるとバイクの状態となるため人型になることができない。故に、ギリギリチャンバラをはじめとしたレベル3へのレベルアップを果たさなければ人型になることができないのだ。
故に、ある意味では仮面ライダーレーザーはサポート向きの仮面ライダーであると言えるかもしれない。だが、いつもサポート役に徹しているばかりではなかった。今回は特に、未知のバグスターウイルスとの戦い。そんな敵と戦うと言うのに、バイクの状態で他人を自分の上に乗らせ続けられていられるほど、彼は臆病者ではなかった。
「これで、仮面ライダー三人。戦隊二人。時間稼ぎには十分だ」
戦力が増したことによって彼らの戦いも少しは優勢に傾くかもしれない。そんな希望的観測をキラメイブルーがし、ブレイブが、ソレを咎めようとした時だった。
「仮面ライダーは三人だけじゃない」
「何?」
≪アクセル!≫
「変……身!!」
≪アクセル!≫
その言葉と共に暗闇の向こうから現れたのは、赤い姿に身を包んだ仮面ライダー。アクセル。そして、Gトレーラーを背後に携えた仮面ライダーG3ーX。並びに、泊進ノ介、伊丹、芹沢、出雲の四人であった。
「まさか、照井警視が仮面ライダーだったとはな……」
「フッ……」
険しい顔を崩すことなく、バグスターウイルスに目線を向け、その手に拳銃を持った伊丹がそう言った。
確かに、警察に所属している仮面ライダーがまだいたこと、そしてその正体が照井であったことには驚きを隠せなかったが、そんなことを言っている場合じゃない。
「みなさん、僕たちも戦います!」
「あれって、G3!?」
「ですが、隣の四人は……」
「へ、確かに俺たちは仮面ライダーじゃないかもしれねぇがな……」
「俺たちだってやる時はやるんです!」
「足手纏いになるつもりは、ありませんから」
「あぁ、俺たちはいつだって……トップギアだ!」
そう言った四人の刑事の手には、対未確認専用の拳銃が握られていた。
ことこの状況で重要なのは、戦士としての姿になることができる人間であるか、そうでないかじゃない。戦う意志、そして誰かを守りたいという意志そのものであった。
「しゃぁ! そんじゃ、いくぜぇぇ!!」
「ハァァァァァ!!!!」
というレーザーの掛け声で、戦うモノ達はそれぞれの武器を手に戦場に旅立つ。
勝機が訪れるまで、あと少し。
そして。
ある少女の“最後の願い”が流れるまで、あと少しーーー。
タイトル、また変えようと思ってます。今度はシンプルに。でもそんな頻繁に変えていいものかと思ったので、ちょっとアンケートとります。なお、前提としてSAO、あるいはソードアート・オンラインを頭につける事としてます。よろしければお答えください。
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ヴァルキリーズfeatボーイ
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プロジェクトSAO
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アルティメットカオス
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無への逃走
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肯定あるいは否定
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フィクションスターズ
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〜いろんな著作物から以降はいらない
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タイトルはそのままでいい