SAO/UNLIMITED プロジェクトSAO   作:牢吏川波実

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 ノンストップで今年を終わらせてやるぜ! 以上!!


メインシナリオ外伝 第二章 第70話

 ついに、最終決戦の幕が上がった。

 

「フッ! ハァァ!! ハァァァァ!!!」

 

 その口火を切ったのは、激獣タイガー拳の持ち主であるゲキレッド。

 ゲキレッドは、目の前にいたバグスターウイルスを正拳突きで吹き飛ばすと、右から攻撃しようとしてくるバグスターウイルスに横蹴り、更に回し蹴りを繰り出すことによってそのことごとくを打倒して言った。

 

「俺様の十五年間の修行の成果を味わえ!」

 

 彼が激獣拳の事を知ったのは十五年も前の事。ジャングルで生活していた彼のもとに偶然落下してきた飛行機、そして連れて来られたスクラッチ社で出会った拳法。それが、激獣拳。その時から、日々の日常の中で磨きあげて来たその力。その心の強さが、今、解き放たれる。

 

「ハァァァ!!」

 

 ゲキレッドが気合を入れるとともに現れた赤色のオーラ。そう、激気だ。ゲキレッドは、構えを取ると言う。

 

♪キミを見てるといつもハートDOKI☆DOKI 揺れる思いは♪

「ゲキワザ! 咆咆弾!」

 

 その瞬間、赤いオーラは一体の虎に変化して目の前のバグスターウイルス達に襲い掛かり、その一体をかみ砕いた。

 

♪マシュマロみたいにふわ☆ふわ いつもがんばる♪

「うりゃ! ゲキワザ! タイガー雑巾がけだぁぁぁ!!!」

 

 さらに、ゲキレッドは倒れたバグスターウイルスを文字通り雑巾がけをするかのように地面に押し付けながら押していく。これもまた、彼が戦いの中、いや日常のなかで手に入れた技の一つ。

 この攻撃によって周囲にいたバグスターウイルス達もまた巻き込まれて行き、最期には爆発して、四散した。

 

♪いつもがんばる キミの横顔♪

「ゲキヌンチャク! フッ! ハァァ!!」

 

 そして炎の中から現れたゲキレッドは、自らの固有武器たるゲキヌンチャクを振り回して次々と近づいてくるバグスターウイルスを殴り倒していく。

 これが、ゲキレッド。これが、十五年と言う長きにわたって修行を続けて来た一人の男の姿なのである。しかし、これでもまだ彼のポテンシャルからして実力の半分も出していないと言うのだから驚きだ。

 果たして、その力を真に開放するときが来るのか、いや、そんな時が来てはならないという事は分かっているのだが、しかしもしもそんな場面が見れたのなら、それこそ。

 

♪ずっと見てても♪

「ニキニキだぁ!!」

 

 なのかもしれない。

 

♪気づかないよね♪

「キラメイソード! フッ! ハァ!」

 

 また別のところではキラメイブルーがキラメイソードを使い戦っていた。時代劇俳優として幾度も刀を振るっていた彼。以前の戦闘では俳優としての姿しか見せられなかったためにできなかった、彼本来の戦い。彼本来の太刀筋は、それこそ宝石のように煌めき、煌びやかな輝線を残す物だった。

 

♪夢の中なら♪

「フッ!」

≪キラメイチャージ!≫

 

 キラメイブルーは、キラメイソードを左に構える。すると、その刀身に青色の光がやどり、その切っ先を伸ばしていく。

 

♪二人の距離♪

「ブルーホリゾンタルスラッシュ! フッ!」

≪チェックメイジ!≫

 

 そして、その伸ばした刀身で周囲にいたバグスターウイルスを薙ぎ払ったのだ。これは、キラメイブルーの固有必殺技の一つ。ブルーホリゾンタルスラッシュ。その斬撃は自在にコントロールすることができ、今回は状況的に行わなかったが、敵が人質を取っても、その敵だけを切り捨て、人質がいる部分だけ刀身を消して、人質を傷つけない戦い方もできうる必殺技なのだ。

 

♪縮められるのにな♪

「フゥ……」

 

 ソレを終えたキラメイブルーは、まるで剣道の試合後のようにキラメイソードをしまい、正座する。それが、礼儀であるかのように。

 敵はまだまだたくさん残っているのだが。

 

♪あぁカミサマお願い 二人だけの♪

「キラメイショット! フッ! えいッ!」

 

 同じくキラメイジャーの一人であるキラメイピンクは、銃型の武器、キラメイショットを取り出すと、前方から攻撃してくる二体のバグスターウイルスの刀の下をかいくぐるように前に一回転してその二体に向けて攻撃。

 さらに、円盤の形をした弾、キラメイバレットを装填して、付随しているレバーを引くと、一瞬だけ、銃口が光る。

 

♪Dream Timeください♪

≪キラメイチャージ!≫

「やぁッ!!!」

≪チェックメイジ!≫

「ウフ」

 

 そして発射された弾は、それまでの物とは違う、力が増大された物となってバグスターウイルスを襲う。これが、キラメイショットの必殺技、という事になる。今回は学校のグラウンドと広大な場所での使用となったのだが、実はキラメイバレットは跳弾となっていて、もし狭い場所、室内で戦う場合は死角に隠れた敵をも攻撃できる技となる。そんな、攻撃だ。

 

♪お気に入りのうさちゃん抱いて♪

「キラメイソード!」

 

 そしてキラメイブルーと同じくキラメイソードを取り出したキラメイグリーンは、地面に指先をつく。それは、まさしく、陸上競技のクラウチングスタートの様であった。

 

♪今夜もオヤスミ♪♪

「位置について、よーい、ドン!」

 

 と、自分の口で言った直後、彼女は走る。その速度は、今までの自身の短距離走の記録を塗り替えるほどの速さだったろうと、そう彼女は自負している。

 

♪ふわふわ時間(タイム) ふわふわ時間(タイム)♪

「ハッ! ハッ! ハァァァァァァ!!!」

 

 そんな速度で駆け抜けながら敵を一体、また一体と切り裂いていくキラメイグリーン。彼女が通った先には、まさしくバグスターウイルスの屍の山が出来上がり、そして一斉に爆発した。

 確かに、この攻撃方法はすさまじい殲滅能力があると思われる。しかし、だ。それは、≪一方向≫に限られてしまう。

 

♪ふわふわ時間(タイム)♪

「フッ!」

 

 横から、彼女に向けて多数のバグスターウイルス三体が攻撃を仕掛けてきたのだ。彼女は、キラメイソードから、光の盾、キラメイシールドを出してその攻撃を押しのける。だが、その背後にはまだまだ多数のバグスターウイルスがいる事は分かっている。

 これだけの敵、ただの攻撃じゃ一掃することができない。ならば。

 

「充瑠君、借りるね! キラメイバスター!」

≪キラメイバスター!≫

 

 キラメイグリーンは、キラメイソード、そしてキラメイショットを取り出すと、その二つを合体させた。

 この武器の名前はキラメイバスター。その開発者であった博多南も想定していなかった武装だ。

 そして、この武器は、キラメイグリーンが言った通りに彼女たちの仲間の一人、キラメイレッドの熱田充瑠が自らのキラメンタルで創造した武器で、ほとんどの場合彼専用の武器となっていた。だからこそ、彼女は言ったのだ。≪借りる≫と。

 

≪キラッキラメイチャージ!≫

 

 キラメイグリーンは、そのキラメイバスターにキラメイピンクと同じようにキラメイバレットを装填、そしてレバーを引いて必殺技の発射体制に入った。そして。

 

「いっけぇぇぇ!!」

≪チェックメイジ!≫

 

 その引き金を引いた瞬間、巨大な円盤型の弾丸が何枚も発射され目の前にいたたくさんのバグスターウイルスを打ち抜いた。

 

♪ふでペンFUFU♪

「やったぁぁぁ!!」

 

 バグスターウイルス達がゆっくりと倒れ、爆発する中ソレを背にしたキラメイグリーンは大きくジャンプしてその喜びを表現する。その姿は、短距離走で金メダルを取った時よりもはるかに、輝いていたという。

 

♪ふるえるFU fU はじめてキミへの♪

「フッ! ハッ!! はぁぁ!」

 

 一方で、変身できない者たちも戦っていた。泊進ノ介は、角田から借り受けた未確認生命体専用の拳銃を用いてバグスターウイルスを倒していく中、格闘術をも用いてそのことごとくを打倒していく。

 彼は元々仮面ライダーである前に警察官であるため、警察学校時代、そして警察官になってからも様々な武道を身につけていた。そこに、彼の身体能力も相まって変身できなかったとしても、変身できなくても、人々の平和を守る一警察官として戦う事が出来ていた。

 しかし、そんな彼に、一体のバグスターが背後から近づいていることに気が付かなかった。

 それは、悪魔の悪ふざけだったのかもしれない。変身する力を失った彼をあざ笑うために、死神が送り込んだ使者だったのかもしれない。

 だが。

 

♪GREETING CARD♪

「伏せろ! 泊!!」

「ッ!」

 

 その声に反応した進ノ介はしゃがみこんだ。その瞬間、上を通過する三発の弾丸。それは、着弾してようやくその存在に気が付いた進ノ介の背後にいたバグスターウイルスに当たり、爆散。進ノ介は、その爆発から前転することで逃れることができた。

 うかつだった。背後にも気を付けなければならないと、仮面ライダーとして戦っていた時よりも前、警察学校時代の時、そう、柔道や空手を教え込まれていた時に教官から教えられていたというのに。

 だが、今回彼は命拾いできた。それは、何故か。

 

♪ときめき PASSION♪

「後ろにも気を付けやがれ!」

「伊丹刑事!」

 

 そう、仲間がいたからである。そこには、歌い手たちが乗るステージの前に作られたバリケードから泊の事を援護する捜査一課の刑事たち、伊丹、芹沢、出雲の三人がいた。

 

♪はみだしちゃうかもね キミの笑顔想像して♪

「貴方には帰りを待ってくれている家族がいるはずです」

「奥さんや子供を泣かせちゃだめですよ!」

「そう言う事だ! こんなところでお前を殉職させちまったら、あのきつい目をした奥さんに顔向けできねぇからな!」

 

 と、口々に言う三人。彼らも知っていた。泊には、守るべき家族がいるという事を、帰るべき場所があるという事を。それは、彼ら三人とて同じことなのかもしれない。しかし、だからこそ言うのだ。

 絶対に、生きて帰れと。

 そうだ、ここは彼が命を張る場所じゃない。命を懸ける場所じゃない。

 彼が、命を守る場所なのだ。

 

♪いいとこみせたくなるよ♪

「はい……ありがとうございます!」

 

 泊は、そんな、刑事の先輩たちに向けてすがすがしいほどの敬礼をするとすぐに戦いに戻る、今度は伊丹達三人を背にして。先輩たちを信頼して。仲間たちを、信じて。泊進ノ介はフルスロットルで戦い抜くのである。

 

♪情熱をにぎりしめ 振り向かせなきゃ!♪

「皆さん! 僕が敵の動きを封じます! 集中砲火してください!」

「分かりました! 氷川先輩!」

 

 一方、G3-Xを装着した氷川誠は、激戦の中でも損傷の少なかったG3ユニットの現隊員たちとともに応戦していた。前にも言ったことかもしれないが、現在のG3ユニットの隊員にとって、氷川誠は自分たちの先輩であり、そしてこのG3ユニットの礎を築いた現隊長の尾室、開発責任者小沢と並ぶ、古参の中でも古参。

 そんな人間とともに戦えることを誇りにして、彼らもまた戦っていたのだ。

 

♪愛をこめてスラスラとね♪

「ハァッ!」

 

 そして、そんなあこがれの対象となっている氷川誠は、チタン製のフックが付属した≪GA-04アンタレス≫を取り出すと、ソレをあたかも投げ縄を投げるかのような動きで紐を伸ばしていき、周囲にいたバグスターウイルスを全て一か所に集め、からめとった。

 

♪さあ書き出そう 受け取ったキミにしあわせが♪

「今です!」

『了解!!』

 

 そして、その合図と同時に、身動きの取れなくなったバグスターウイルスたちに向け、G3ユニットの隊員たちによる≪GM-01 スコーピオン≫、≪GG-02 サラマンダー≫による一斉射が行われた。

 これが、人間の力だ。例え特殊な能力を持っていなかったとしても、変身する力を持っていなかったとしても、科学力と、技術力で強大な敵とも戦えてしまう。

 例え、敵がどれだけ非人間的な力を持っていたとしても、たくさんの人間の力を結集させれば倒すことができる。人は、日々進化し続けるのだ。

 

♪つながるように 夢を見せてクルクルとね♪

「よし!」

 

 そして、自分が捕らえたバグスターウイルスが倒された姿を見た氷川は、≪GA-04 アンタレス≫を地面に落とすように右手から取り外すと、ガードチェイサーに戻り、今の自分が使える最強戦力、すなわち、一秒に三十発もの特殊弾を敵に打ち込むガトリングガン、≪GX-05 ケルベロス≫を後部座席の格納スペースから取り出すと≪3.1.2≫の順番で暗号キーを押していく。

 この武器、そのあまりの威力のために安全装置のような形でパスワードを入力しないとロックが解除できないようになっているのだ。

 そのパスワード、当然彼は知っている、はずなのだが。

 

♪字が舞い踊る がんばれふでペン♪

≪番号がチガイマス≫

「あれ?」

 

 押し間違えたか。もう一度、今度は≪2.3.1≫と番号を押す、が。

 

♪ここまできたから♪

≪番号がチガイマス≫

 

 と、またしても拒否されてしまった。これは何かがおかしい。

 

♪かなり本気よ☆♪

「あ、あれ……もしかして番号が変わったんですか?」

『いえ、氷川さん……番号は二十年前と同じです』

 

 いや、おかしかったのは氷川だった。というか、氷川誠は不器用だった。不器用が服を着て歩いているような人間だった。のこぎりを使えばそのことごとくを折り、絹ごし豆腐を箸で掴めなかったり、あと正体不明だった仮面ライダーアギトの正体を探ろうとした時にはその張本人≪以外≫を疑って本人には直接聞かなかったりと言った天然の部分があったり。

 

『そう言うところは相変わらずね、少しは学習なさい!』

「はい! すみません、小沢さん!」

 

 等とGトレーラー内にいた尾室の言葉の後に、小沢からの厳しい一声。自分もこういうところは直そうとは頑張っているのだが、しかし元からの天然ボケは治るわけがなく今に至る。まあそれはそれとしてだ、今の叱責でなんとなく番号を思い出した。氷川はその番号を改めて入力しなおすと。

 

≪解除シマス≫

「よし!」

 

 その言葉と同時にロックが外れ、氷川は≪GX-05 ケルベロス≫を変形させて銃形態に変えるとバグスターウイルスの群れに向け、引き金を引いた。

 

「ハァァァァァァァ!!!」

 

 瞬間、大量の弾丸が放たれたのであった。

 

「フッ! よっと!」

 

 一方こちらではチャンバラバイクゲーマーレベル3となった仮面ライダーレーザーが肉弾戦を繰り広げていた。その姿は、時にふざけているように、しかし時に華麗に、まさしくノリを重要視している彼らしい戦い方であったと言える。

 

「へへ、皆ノリノリでいってるねぇ! んじゃ、俺もっと!」

 

 そんな彼も、ノリノリで戦っている周囲の様子を見て自分自身もっと激しく戦いたかったのだろう。

 

♪なんでなんだろう♪

≪ガシャコンスパロー≫

 

 彼は、弓型の武器であるガシャコンスパローを取り出すと、それを二つに分割する。そう、この武器は、弓であると同時に鎌にもなることができるのだ。

 彼は、ギリギリチャンバラガシャットをその鎌モードとなったガシャコンスパローに差し込むと、その鎌の太刀筋から光の刃が溢れ出す。

 

♪気になる夜 キミへの この思い便せんにね 書いてみるよ♪

≪ガシャット! キメワザ!≫

≪GIRI GIRI CRITICL FINISH!≫

「フッ! ハァッ! ハァァ! そうら!」

≪HIT!≫

≪HIT!≫

≪HIT!≫

 

 これが彼の必殺技の筆頭、ギリギリクリティカルフィニッシュ。鎌モードの鎌の部分にエネルギーを蓄積させて、双方の鎌で敵を切り裂く、そんな技だ。

 これによって多数のバグスターウイルスを倒すことに成功したが、しかしそれでもまだまだ、というかやっぱりと言うべきか、バグスターウイルスはたくさんいる。しかし、彼はその状況に臆するどころか、むしろ楽しんでいる様子で言う。

 

♪もしかして♪

「まだまだ相乗りしててもらうぜ」

 

 と言うと、彼はもう一度ギリギリチャンバラガシャットを抜くと、ガシャコンスパローを弓モードにしてギリギリチャンバラガシャットを装填

 

♪気まぐれかもしれない それなのに 枚数だけ 増えてゆくよ♪

≪ガシャット キメワザ!≫

≪GIRI GIRI CRITICL FINISH!≫

「喰らえぇ!」

 

 瞬間、無数のエネルギーで作られた矢の内数本がバグスターウイルスに、そして、それ以上のたくさんの矢が彼の目の前に止った。

 

≪GREAT!≫

≪GREAT!≫

≪GREAT!≫

 

 先に放たれた方の矢は、バグスターウイルスに次々と当たっていく。だが、放たれた矢の本数が少なかったこともあり、倒せた数はほんのごくわずか。これがこのガシャットの、この必殺技の限界なのか。

 いや、違う。この技の真の力はここからだ。

 

「いけぇ!」

 

 と仮面ライダーレーザーが蹴りと同時に叫ぶと、空中にとどまっていた無数の矢が一斉に飛び出した。号令とともに飛び出した鳩のように、そして敵に体当たりを繰り出すミツバチのように鋭い針を持った矢が敵に次々と当たっていく。

 

≪HIT!≫≪HIT!≫≪HIT!≫≪HIT!≫≪HIT!≫

≪PERFECT!≫

 

 最後に、その文字が出た瞬間、仮面ライダーレーザーの周りにいたバグスターウイルスは全滅した。

 

♪好きの確率わりだす♪

「悪乗りがすぎたかな?」

 

 とおどけて見せたレーザーは、次の戦闘の場へと向かって行くのであった。

 

♪計算式♪

「バン、バン、バン……てか?」

 

 一方、仮面ライダースナイプは、いつものようにガシャコンマグナムでバグスターウイルスを撃退していた。彼に関しては、昨晩敗北を喫せられた、その落とし前を付けるべくして戦っているようなもの。彼は彼で、近くで闘っていたレーザーの影響を若干受けているようで、わざわざ発声する必要のない射撃音を口から出してしまってたりする。

 

♪あれば♪

「フッ!」

≪キメワザ≫

 

 スナイプは、ガシャコンマグナムにバンバンシューティングガシャットを装填した。すると、エネルギー充填音とともに、光が、銃口に収束していくように集まっていく。

 

♪いいのに♪

≪BANG BANG CRITICAL FINISY≫

「ハッ!」

 

 そして、引き金を引いた瞬間、一直線に伸びるエネルギーの弾丸が、数多くのバグスターウイルスを打倒した。

 しかし。

 

♪キラキラひかる願い事も グチャグチャへたる 悩み事も♪

「ち、キリがねぇ」

 

 まだまだ敵はたくさんいる。倒しても倒しても次から次へと増えていくその姿に、彼はある仮面ライダーとその変身者の姿を思い浮かべたが、今はそんなことをしている場合じゃない。

 

「ならこれならどうだ?」

≪ジェットコンバット!≫

 

 と言って彼が取り出したのはガシャットの一つジェットコンバットガシャットである。

 

♪そーだホッチキスで とじちゃおー 始まりだけは軽いノリで♪

≪ガシャット!≫

「第参戦術!」

≪ガッチャーン! レベルアップ!≫

≪アガッチャ! ジェットコンバーット!≫

 

 彼は、一度ゲーマドライバーのレバーを閉じ、それを装填すると、再びレバーを開いた。そして、現れたのはコンバットシューティングゲーマーとなった仮面ライダースナイプ。その姿は、あたかも赤い戦闘機をその身に纏ったような姿。

 そして―――。

 

♪しらないうちにあつくなって♪

「ハァッ!」

 

 その姿の通りに、彼は空中に飛んだ。そして、ガシャットをキメワザホルダーに入れ込んだ。

 

≪キメワザ!≫

≪JET CRITICAL STRIKE!≫

 

 無数の弾丸、無数のミサイルが空中からバグスターウイルスを襲ったのである。その爆撃に巻き込まれたバグスターウイルスはやはりそのことごとくが倒れ、彼の周囲のバグスターもまた、一掃されたのである。

 

♪もう針がなんだか♪

「フッ……」

 

♪通らない♪

「フッ! ハッ! はぁぁ!!」

 

 また別の場所。今回の事件で突発的に参加する運びとなった水無月かれんが変身するキュアアクアは、右から左にからとくるバグスターウイルスに対してパンチやキックで応戦。その度にバグスターウイルスは大きく吹き飛び、その姿をかき消していく。

 これは、そもそも彼女たちの敵であった存在が人間サイズをはるかに超越した巨大な悪の塊のような存在ばかりであったため、逆に人間サイズの敵が相手なのは敵の幹部クラスを除けばめったにない事、というのも力の理由にあるのかもしれない。

 

♪ララ☆また明日♪

「岩をも砕く乙女の激流! 受けて見なさい!! プリキュア! アクアストリーム!!」

 

 と、その言葉と同時に、彼女の構えた右手から青色の蝶の形をした光が、そしてその光が離れてると、あたかも手から水が溢れ出したかのようになり、その激流がバグスターウイルスをなん十体も倒していく。

 そして、その爆発の中から上空に飛び出したキュアアクア。

 

「ハァァァァァァァ!!!」

 

 彼女は、残ったバグスターウイルスを目にすると、右足に水流でドリルのようなモノを形作り、勢いよく地面に向かった。そして、着地した直後、水滴はハジケ、まるで雨のように空から降ってくるのであった。

 

「フッ! フッ! ハァ!」

 

 また別の場所では、スクラッチ社からなつめのダンス友達でもあるキュアベリーが戦闘を続けていた。

 彼女は、華麗なバク転をして背後にいたバグスターウイルスを蹴散らすと、敵が最も密集していた場所にバク宙をして割り込んだ。

 

「ハァァァ!」

 

 そして、その中心部でブレイクダンスの要領で手を地面に突き、回転蹴りを繰り出す。その衝撃で、周囲にいたバグスターウイルスを吹き飛ばした彼女は、スッ、と地面に立つと一度だけ手を叩いた。

 

♪だいすき! コトコト煮込んだカレー スパイスふたさじ♪

「悪いの悪いの飛んでいけ! プリキュア! エスポワールシャワー!!」

 

 そして、手をトランプのスペードの形に添えると、その手から青色の光線を発射する。その光線は当然のようにバグスターウイルスの大多数に当たり、そして当然のようにバグスターウイルス達は爆散していく。

 

♪経験しちゃえ☆♪

「ふぅ、私。完璧!」

 

 ベリーは、そんな様子を見て笑顔で、自信をもって自らの決め台詞を言うのであった。

 

 そして、ここに寡黙な戦士が一人。いた。

 

♪だけど限界辛すぎて、、、♪

「……」

 

 彼は、言葉も発することなく目の前にいるバグスターウイルスを、まるで時代劇の俳優のように切っていく。それも使っているのは、キラメイジャー達のように専用の武器やゲキレッドのようなゲキでもない。

 

♪もうダメ↓♪

「激気も使わないで、竹刀で戦うなんて……」

 

 と、一緒に戦っていたなつめが唖然と言った表情で言う。そう、彼、銛乃塚崇は一人黙々と竹刀一本で闘っていたのである。本当に、何の力も持っていない、一般人であるはずの人間が戦えている。なにかこの時点でおかしいような気もするのだが、しかしそれを突っ込んでしまうと色々と終わりそうなのでやめておこう。

 

「……」

 

 因みに、なつめに褒められた形になったモリは、その言葉に返答することなく黙々と敵を倒し続けるだけであった。

 

♪ピリリ♪

「フッ! ハァァ! やぁぁぁ!!」

 

 それと真逆を行くのがハニーであった。彼は、わずか数時間前に習得したばかりのはずの激を難なく使いこなしており、桃色のオーラと共に放たれる攻撃は、とてつもない破壊力となってバグスターウイルスを吹き飛ばしていった。

 

♪ピリリ ピリリ♪

「ハニーさんはハニーさんで、もうあそこまで激を使いこなしているし……私も、負けてられない! フッ! ハァァァ! はぁ!」

 

 と、なつめもまた、激気を学んだ先輩として負けられないといわんばかりに、ダンスも掛け合わせた攻撃をし、バグスターウイルスを簡単にいなしていた。彼女も彼女で本当は前線で戦うような人間ではないので何かがおかしいような気がする。

 というか、この三人、戦っている者たちからしてみれば一般人枠に数えられるはずなのだが、これのどこが一般人なのだろうか。もうこのおかしさに突っ込み続けていたらキリがないだろう。そう言われるかもしれないが、とにかく彼女たちは一切の怪我を負うことなく善戦を繰り広げ、そして―――。

 

♪Oh...NONONONONONO…! カレーCHOPPPILI ライスTAPPULI!♪

「ナツちゃん! 一緒に!」

「うん!」

「「ハァァァァァァ……ハァァァァァ!!!」」

 

 ハニーとなつめは、共に激気を集中させて、それを敵にぶつけたのだった。

 やっぱりこの一般人なにがおかしい。

 

「ハァァ!」

 

 一方で、一般人とかけ離れた人間たちにもう一度フォーカスを当ててみよう。

 

「フッ! ハァ! プリキュア! ロゼッタリフレクション!!」

 

 キュアロゼットは、目の前にクローバー型の盾を出現させて、敵からの攻撃を防ぐ。彼女は、ドキドキプリキュアというチームの中では黄色枠で、主に盾による攻撃からの防御を専門としている≪はず≫のプリキュアである。

 のだが。

 

「ハッ!」

 

 と、気合を入れた瞬間に、ロゼッタリフレクションから波動の様な物が飛び、近づいていたバグスターウイルス達を弾け飛ばす。そして―――。

 

「私の技は、防御専門じゃないんですよ? ハァァァ!!」

 

 といって、目の前の巨大なクローバー型の盾を二つに分割したロゼッタは、ソレを鉄扇を扱うかのような要領で敵を叩いたり切り裂いたりしている。そう、彼女防御専門のプリキュアのはずなのだが、肉弾戦も得意、そもそも変身前の時点ですでに武術の達人であるのである意味では予想できたことかもしれないが。 

 

♪間奏♪

「フッ!」

 

 ロゼッタは、その場で飛び上がると、二つに分けたロゼッタリフレクションを鳥の翼のように大きく広げた。そして。

 

「ロゼッタリフレクション! ダブルクラッシュ!!」

 

 シンバルを叩くかのように地面にいたバグスターウイルス達を挟み込んだのである。防御技の応用とはいえ少しやりすぎな気もしないでもない凶悪な技を使った直後、地面に舞い降りた彼女は、キュアベリーのように手をクローバーの形にして言う。

 

「さぁ、あなたも私と、愛を育んでくださいな」

 

 と。

 

 

「プリキュア! ハートシュート!!」

 

 そして、桃色の光の光線とともに弓型の武器、ラブハートアローを構えたドキドキプリキュアのリーダー的立ち位置に存在するキュアハートが現れた。彼女の放ったプリキュア・ハートシュートは、その巨大なレーザーのような物を放つ技で、彼女の目の前にいたバグスターウイルスの多くが爆散していく。

 さらに、また別の方向にいるバグスターウイルスの中心に三点着地にて降り立った彼女。砂埃から現れたその彼女の顔は。

 

「フフッ」

 

 笑顔だった。それも、狂気の笑顔ではない。自愛の笑顔。

 

「ハァァァァァァ!」

 

 彼女は、その自愛の笑顔を浮かべつつ一体、また一体と次々とバグスターウイルスを倒していくのだ。冷静になって考えてみれば、この戦いの原因から最もほど遠い存在と言ってもいい、何ならなつめや桜蘭高校の一般人よりも遠い存在であるはずの彼女がこの戦いに参戦した事。

 それ自体が、彼女たちにとっての幸運であり、そしてバグスターウイルス達には不幸な事だったのかもしれない。

 

「マジカルラブリーパッド!」

 

 彼女が取り出したのは、タブレット端末型の武器である。彼女はそのパッドのハート部分に、≪LOVE≫の刻印がなされたキュアラビーズというプリキュアの力の源である宝石をはめ込んだ。その瞬間、周囲にいたバグスターウイルスはハート形のエネルギーによって捕獲。

 

「集合!」

 

 そして彼女のその言葉でバグスターウイルスたちは瞬く間に天高くに連れ去られ、それが集まった姿は、遠くから見るとハートの形にも見える。

 そして、そのタイミングでハートはマジカルラブリーパッドにかざした両手を広げた。

 

「ハートダイナマイト!!」

 

 瞬間、ハートの形のエネルギーは爆発を起こし、その中にいたバグスターウイルスは全て爆散したのであった。

 ―――気のせいであろうか、この事件に一番関係ないのに一番はっちゃけているのは、彼女であるように思えるのは。

 

 一方で聞こえるのはバイクの排気音。それと同時に現れたバイクフォームの仮面ライダーアクセルは、その場で運転技術のドリフトの一種であるドーナツターンで、背部にあるバイクのマフラー部分からでる炎でバグスターウイルス達を焼き尽くす。

 

♪もすこし勇気振るって♪

「フッ!」

≪エンジン≫

 

 そして、人間の形態に戻ったアクセルは、疑似ガイアメモリのエンジンメモリをエンジンブレードに装填し、引き金を二回引いた。

 

♪自然に話せば♪

≪エンジン! マキシマムドライブ!≫

「フッ! ハァァ!!」

 

 そして、地面にAの字を浮かべる動きでエネルギーを込めた範囲攻撃を行う。これは、アクセルの必殺技の一つ、ダイナミックエースという技だ。

 

♪何かが変わるのかな?♪

「フッ!」

≪エンジン! マキシマムドライブ!≫

「ハッ!」

 

 そしてこれまたアクセルの必殺技、エンジンブレードの先端からA字型のエネルギーを放つエースラッシャーが飛び出し、目の前にいたバグスターウイルスを次々と切り裂いていく。

 

♪そんな気するけど♪

「俺は、前に走り続けるだけだ……」

 

 まるで、自問自答しているかのように彼は呟くと、アクセルドライバーのハンドルの左を、そして続いて右側のハンドルをひねった。

 

♪(だけどそれが一番むずかしいのよはなしのきっかけとかどうしよてか段取り考えてる時点で♪

≪アクセル! マキシマムドライブ!≫

「ハァァァ!! ハァッ!」

 

 そして飛び出したのが、仮面ライダーアクセルの、いわゆるライダーキックに当たるアクセルグランツァー。前方へと飛んで後ろ回し蹴りを繰り出す必殺技である。

 必殺技の連発。それ自体がアクセルの体力を大きく削る諸刃の剣であることは彼もまた理解している。しかし、だ。それでも彼は止まらない。なぜなら、彼にはやらなければならないことがあるのだから。

 

♪全然自然じゃないよね♪

「フッ」

 

♪あぁもういいや寝ちゃお寝ちゃお寝ちゃおーっ!)♪

≪ガシャット! キメワザ≫

「ハァァァァ……」

 

 そして、仮面ライダーブレイブは、専用武器、ガシャコンソードにタドルクエストガシャットを装填させ、必殺技を放つ体制となっていた。

 

♪あぁ カミサマお願い一度だけの♪

≪TADDLE CRITICAL FINISH!≫

「ハァッ!」

 

 その攻撃で、もはや何度この言葉を書いたことだろう。目の前にいたバグスターウイルスを一掃。

 

♪Miracle Time♪

「術式レベル3!」

 

 いや、それだけじゃない。彼はさらに一つのガシャットを取り出し、ゲーマドライバーに装填した。

 

♪ください!♪

≪ド・レ・ミ・ファ・ビ~ト!≫

 

 それは、今回の事件の元凶たるアナザーポッピーピポパポの出自、ポッピーピポパポの元ネタたるゲーム、ドレミファビートのガシャット。そしてそのガシャットを使用することによってなれるビートクエストゲーマレベル3であった。

 

♪もしすんなり話せればその後は…♪

≪キメワザ!≫

≪DOREMIFA CRITICAL FINISH!≫

「ハァ! ハァ! ハァァ!!!」

 

 彼はすかさずドレミファビートガシャットをガシャコンソードに装填し、必殺技、ドレミファクリティカルフィニッシュをリズムよく振るった。その攻撃により、バグスターウイルスは次々に爆散。残るは数少なくなった。

 

♪どうにかなるよね♪

「俺に切れないものはない! フッ!」

 

♪ふわふわ時間(タイム) ふわふわ時間(タイム) ふわふわ時間(タイム)♪

≪クワガタ! ウナギ! コンドル!≫

 

 そして、仮面ライダーオーズ、火野映司はクワガタ、デンキウナギ、そしてコンドルのメダルをオーズドライバーにいれ、オースキャナーで読み取り、亜種形態の一つである≪ガタウドル≫となり、飛び上がる。

 

「ハァァァァ!!」

 

 そして、ヘッドであるクワガタの頭、クワガタヘッドから発射される電撃、ボディに当たるデンキウナギの腕、ウナギウィップによる電気鞭、二重の電気の攻撃がバグスターウイルスをを襲った。

 

「フッ、次はこれで!」

≪サイ! カマキリ! チーター!≫

 

 と言って今度はサイ、カマキリ、チーターのメダルをスキャンし、今度は≪サキリーター≫へと変身すると、チーターレッグによるマッハ1.32のスピードで、サイヘッドの角、そしてコンクリートをも切り裂くカマキリアームによる亜種形態によって敵を切り裂いていった。

 

「サイゴは、これだ!」

≪サイ! ゴリラ! ゾウ! サ・ゴーゾ……サ・ゴーゾ!≫

 

 サイ、ゴリラ、ゾウのメダルを組み合わせた、そして今夜初めて登場した仮面ライダーオーズのコンボ形態の一つ。サゴーゾコンボである。

 サゴーゾコンボとなった映司は、オースキャナーによって再びオーズドライバーをスキャンする。

 

≪スキャニングチャージ!≫

「ハァッ!」

 

 耳障りの良い音とともに浮かび上がった仮面ライダーオーズ、サゴーゾコンボは、まるで重力を思い出したかのように勢いよく地面にその足を着地させると、ソレを中心として周囲にいたバグスターウイルスを目の前に引き寄せていく。そして―――。

 

「ハァァァァァァァァァ……セイヤァァァァァ!!!」

 

 サイヘッドのづ付きとゴリラアームの両拳による一斉攻撃、サゴーゾインパクトによってバグスターウイルスを一掃したのだった。

 この、ヒーローヒロインたちによる一気呵成とも言える攻撃のおかげで、学校のグラウンドにいたバグスターウイルスのほとんどが殲滅させることになった。

 

「あ〝あぁ……」

 

 恐らく、アナザーポッピーに意思があったとしたら、唖然、もしくは絶望と言ったところだろうか。表情は見てわからない。しかし、やや後方に下がったその姿は、見ていて滑稽であり、そしてなおかつスカッとするような光景だった。

 これまで決して手を出すことができなかったバグスターウイルスを倒し、自らに迫ろうとする戦士たちの姿を見て、果たしてアナザーポッピーはどんな行動に出るのか。

 

「え?」

 

 それは、最後の手段。いや、最後の悪あがきと言ってもいいだろう。倒されるのならば、せめて、宿主を道連れにする。

 そう考えたのかは、定かではない。しかし、アナザーポッピーは音の弾を発射したのである。

 バグスターウイルスの感染者である中野梓に向って。

本小説、見てわかる通り参戦作品にあまりに年代的に幅を持たせすぎてる上になかなか読者に知られてない作品が今後も増えていくと思います。そこで、素朴な疑問ですが、そもそもこの小説見てる層がどこなのか、どの層に需要があるのか知りたいため質問したいと思います。質問は、大雑把ですが、気楽にお答えください。では、あなたはーーー。

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