SAO/UNLIMITED プロジェクトSAO   作:牢吏川波実

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 ここで、少しだけ時を戻して第一層ボス攻略会議が中断した直後に話を取って返すこと、お許し願いたい。本当はこれ前話の前に入れた方がいいのではと悩んだけど、最終的にこの位置になりました。読みにくかったらすみません。


メインシナリオ 第三章 第三十三話

「「美墨先輩!!」」

「え? あ、あぁ!?」

 

 ブラックたち、プリキュア勢とでも呼称しようか。攻略会議に出席していたプリキュア勢は、仲間の大多数が予想していた通りの展開となったことに只々驚くと同時に、これで仲間たちもまたボス攻略に参加できることに安堵した。

 いや、本当は安堵しない方がいいのかもしれない。なぜなら、攻略に臨む、という事は命を懸けるという事なのだから。本来だったらそんなことに友達を巻き込むのはいけないことなのだと、心の底では思っていたのだから。

 けど、それでも後戻りはできない。きっとこれからの会議がどう転ぶにしても、自分たちの友達が、そして自分自身がボスに挑むのは決定事項。腹を括り、すぐに来るであろう友を待とうとしていた、その時だった。

 彼女たちが現れたのは。

 

「貴方たち確か!」

「ナオと!」

「ミウです!」

「それと……」

「「ッ!?」」

 

 と言いながら現れたもう一人に、ブラックとついでにマシェリは驚嘆した。無理もない。なぜならその女性もまた、彼女たちの知り合いだったのだから。

 

「ゆ、ゆか先輩!!??」

「えぇ、お久しぶりね、美墨さん」

「ブラックの知り合い?」

「えっと、後輩と……先輩、ナオとミウは、ひかりの同級生。ゆか先輩はベローネ学院中等部時代の先輩で、って高等部でも先輩か、えっと……」

 

 と、ドリームの質問に対してブラックは混乱する頭をどうにか冷やしながら拙い喋りで答えていく。

 まぁ、彼女の気持ちもわかる。ことこのデスゲームの世界に置いてまさかこの三人に出くわすなんて思ってもみなかったから。そんな彼女の気持ちを鑑みたのか、ブラックがゆか先輩、と呼んだ女性が言う。

 

「初めまして。私は小田島友華。美墨さん、いえこっちではブラックって名乗ってるのね、その先輩よ。あと、えみる、元気そうね」

「あ、はい!」

「え? マシェリとも知り合いなの?」

「えっと、よく社交界で……」

 

 一体何度この言葉を聞いたのか、小田島友華。この世界ではユカと名乗っている少女は、ブラックの一年上の先輩であり、いわゆるお嬢様だった。なので、よく社交界の場に出た際にマシェリとも会話を等の交流もあったのだ。

 このゲーム、いくら何でもお嬢様系統の人間が多くとらわれすぎである、と思うのは気のせいではあるまい。とはいえ、元来このゲームの開発のために数々の企業や有力者の手を借りていてその返礼品としてSAOとナーヴギアが送られたため仕方のない事ともいえるのだが。

 

「で、そちらのお二人は、ひかりの友達なの?」

「はい! って、ひかりを知ってるんですか?」

「勿論、だって私たちも、ひかりの友達だから!」

「そうなんだ! それじゃ、友達同士ですね!」

「そうなりますね」

 

 なんて明るく話しているのは、ひかりー現実世界にてブラックと一緒に戦っていたプリキュアの一人ーの友達である多幡奈緒と加賀山美羽だ。むろん、このユカも含めた三人はプリキュアでもなんでもない一般人であるが、三人がまさかこのゲームをプレイしていたなんて想像もしていなかったと、ブラックは話す。

 

「本当は、楽しくゲームをプレイしたかったんだけど……」

「こんなことになるなんて、思わなかったわ」

 

 と悲し気な笑みを浮かべたユカ。当然だろう。命を賭した戦いに何度も挑んでいる自分たちも最初は混乱していたーすぐに立ち直ったがー、そんな自分たちもデスゲームという世界に放り込まれて未来の事が見えなかったと言うのに、これまでそんな危険とは無縁だった彼女たちがその世界に踏み込んだらそう考えるのも当たり前の事だ。

 

「でも、まさか美墨先輩と再会できるなんて、思ってもみませんでした!」

「うん、バンさんたちの知り合いを探すついでにボス攻略会議に参加して、正解だった!」

「バンさん?」

 

 というと、彼女たちは後ろにいる男女を見た。

 あの目つきが鋭い、いわゆるヤンキーのような眼光を持った人物が、バンという人物なのだろう。

 そう、バンたちは明確に自分たちの知り合いがこの会議に前日参加していたと知ってこのトールバーナにやって来た。だから、彼女たちはソレに着いてきただけだったのだが、まさかかつて自分達が憧れた、いや今も憧れているブラックにまた出会えるなんて思ってもみなかったのだそうだ。それに―――。

 

「え、な、何故この世界にいるのですか!?」

「さぁ、なんでだろうね? あ、因みにこの世界の僕の名前はアンフィニ、だからね」

 

 アンフィニは、悪戯っぽくマシェリにそう答えるのだった。この二人も知り合い、のようだ。

 本当は、会議が始まる少し前にその姿を見ていたのだが、すぐに会議が始まってしまい話をすることもできなかった彼女たち。しかし、それが中断したことによってこうして話をする時間ができたのである。

 

「君たち、あぁ、まぁその……」

「?」

 

 と、その時バンが少し歯切れが悪そうに聞く。

 

「つぼみ、という少女を探しているんだが、知ってるか?」

「え?」

「いや、本名でプレイしているわけないか」

 

 と、その本名でプレイしている六人のプレイヤーの事はさておき―というか彼自身も本名でプレイしているが彼の場合は苗字なのでセーフ判定らしい―自分の知り合いの事を聞いた彼。

 知っているわけもない、ただ年齢が近くて、同じ女の子、というだけで接点なんてあるわけがないのでこんな事を聞いても無意味だ、忘れてくれと言おうとした時だった。

 

「つぼみってまさか……」

「薫子さんの、お孫さん?」

「え?」

 

 と、会話に入ってきたのはクウガであった。彼は笑顔で彼に手を差し出すと言う。

 

「あ、俺は五代雄介。じゃなくて、クウガ、つぼみちゃんのおじさんになるのかな?」

「なっ……!?」

 

 つぼみの叔父、その言葉を聞いた瞬間にバンは驚いた。何が、と聞かれるとその偶然の出会いに、だ。

 まさか、偶然出会った少女に、少しの気の迷いで聞いた答えが、たまたまその場にいた探し人の叔父に届くことになるなんて、思ってもみなかった。

 しかし、これは必然の事。つぼみと雄介、ブロッサムとクウガ。この二人が戦う人間であるが故の必然の出会いだった。たったそれだけでことが片付いてしまうのだ。

 

「って、ちょっと待って! なんでつぼみの知り合いと、私の後輩と先輩が一緒にパーティー組んでるの!?」

 

 確かに、それは必然なんて言葉で片付けることのできない不思議である。このちゃんとクギミーの二人と、テンザイのパーティーが合流した理由は、テンザイのパーティーの方に二人のクラスメイトである双子がいたからで説明がつく。

 しかし、この四人のつながりは一体何なのか。

 

「あぁ、それは……」

「私のためなんです……」

「え?」

 

 と言ったのは、セブンであった。セブンは、少しだけ前に出ると言う。

 

「元々、始まりの街で人探しをしていたんですけれど、あのチュートリアルが始まって……その人…‥友達なんですけれど、その友達を見つけられないままにあの騒ぎに巻き込まれて……」

「それで、三人でパーティーを組んでいた僕たちが彼女を助けたんだ」

 

 聞くに、サツキとバンは元から同じ町に住んでいた知り合いであり、アンフィニとは彼がその町に来た時に知り合った仲なのだったのだとか。そして、このゲームが当選して一緒にプレイしている中で起こったあの騒動。

 それから逃れる時にセブンを拾い、というどこかで聞いたようなことを行って混乱の中から脱出した彼らは共に行動してゲームクリアの一助になろうと決めた。

 だが、男三人、うち二人が女性と間違えられてもおかしくないような美男子なのはともかくとして、その三人で女の子を囲むと言うのは少し難色があった。

 そこで、チュートリアルから数日が経ち、落ち着きを取り戻したプレイヤーの中でゲーム攻略に挑もうとしていて、なおかつ女性でパーティーを組んでいた二組のパーティーに行きついたのだった。それが、ユカたちベローネ学院の知り合いで構成された三人一組のパーティー、そして―――。

 

「君は確か、タケル君の……」

「もしかして、パックマンの事件の時の?」

 

 仮面ライダーと深いかかわりのある三人一組のパーティーだったのだ。

 で、そこから―――。

 

「え、バンくん!?」

「お、お兄様!!??」

「あの人って確か……」

「あぁ!?」

「ゆいちゃん!!」

 

 この大所帯の到着でさらに混沌を極めていくのである。果たしてこの混沌がいい方に向くのか悪い方に向くのか、色々な事情を知っていてなおかつ頭のいいプレイヤーはその頭を悩ませることになるのだった。

本小説、見てわかる通り参戦作品にあまりに年代的に幅を持たせすぎてる上になかなか読者に知られてない作品が今後も増えていくと思います。そこで、素朴な疑問ですが、そもそもこの小説見てる層がどこなのか、どの層に需要があるのか知りたいため質問したいと思います。質問は、大雑把ですが、気楽にお答えください。では、あなたはーーー。

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