SAO/UNLIMITED プロジェクトSAO 作:牢吏川波実
「久しぶり! のどか!」
「ひかるちゃん! はなちゃんも久しぶり!」
「キラやば~☆! また、二人に会えるなんて!!」
「ホント! 現実に帰るまで会えないと思ってたから!! むっちゃ嬉しい! あ、紹介するね、えっとこっちの子は私の友達の≪ナターシャ≫! もう一人はのどかっちが入院していた時の友達の……」
と、話をしていたのはグレースとエリザベス、そしてエールとスターであった。
中断した第一層ボス攻略会議の中で、一番早くにやってきたのは、同じプリキュアでも、他の多くのプリキュアとこの時点で≪何故か≫あまり交流のなかったグレースとエリザベスの友達であるスター、そしてエールの二人だった。
本当の所は、現実世界にて再会したかった両者。しかし、こうなってしまった物は仕方がないとすぐに割り切ることができるのは、やはりプリキュアだから、否、違う。
プリキュアだって、普通の女の子だ。笑ったりするけれど泣いたりもする。怒ったりするし、立ち直れないような悲劇に、どうしようもなくなって立ち止まったりもする。
だから、この最悪の再会に喜べているのは、純粋に彼女たちの性格が故、彼女たちがポジティブであるが故の事。グレースは少しだけネガティブな一面を抱えているのだが、そこはエリザベスのフォローもあって明るく振舞う事が出来ていた。
「あの子たちも、プリキュアなのね」
「な~んであたしたちってこういう大事に一斉に巻き込まれるのか?」
あきれるようにルージュが言った。まぁ、その辺はミントも同意見だったが、何もプリキュアであるからと言って巻き込まれているわけではないのは前回のブラックの一件、そして今もまた再会を果たしている彼、彼女たちの姿を見れば明らかだ。
「ゆいちゃん! どうしてここに?」
「あ、えっとこの世界だとセブンなんだけど、はるかちゃんは……やっぱり、フローラ?」
「勿論!」
というと、フローラはセブンの身体を固く抱きしめた。
「はるかちゃん?」
「良かった、また会えて……」
「……うん」
この絶望の世界ではある物の、また出会えたことは嬉しい物、それは誰でも同じことだった。特に、それが親友であればなおさら、である。
そう、セブンこと七瀬ゆいはフローラの親友、全寮制の学校ではルームメイトだった友達だった。だからこのうれしさも当然の事。
「ゆいちゃん、絶対にあたしが守るから」
「……ううん、今度は私がはるかちゃん。いや、フローラを守る番だよ」
セブンは見ているだけの人間だった。彼女が安心して帰れる場所をつくるだけの人間だった。フローラの、居場所であることを、望む人間、彼女たちプリキュアの戦いを遠くの方から見守るだけの人間でしかなかった。
でも、今は違う。今は、自分もまた彼女のように戦う力を持っている。彼女のように誰かの夢を、誰かの未来を守る力を持っている。まぁ、その未来を阻まれているのは自分もまた同じなのだが、それはあの時のフローラだって同じこと。
戦いの中で彼女の夢が停滞することが何度もあったはず。それでも彼女は戦ってくれた、皆の夢を守るために。だからセブンだって勇気をもって戦うことができた。自分は今まで守ってばかりだった。だから、今度は自分が彼女の事を守る番、いや違う。そんな事、彼女は望んでいないはずだ。だからセブンは改めて言った。
「今度は、私もフローラと一緒に戦うよ」
「……うん!」
「ゆい……」
「というか、貴方たちゆいがゲームプレイしてたこと知らなかったの?」
というのはらんこである。そう言えば彼女は最初から自分の知り合いがゲームをプレイしていると言っていたはず。なぜなのだろう。
「らんこは知っていたの?」
「まぁね。というか、セブンがフローラに話してなかった事の方が驚きよ」
「えっと、驚かせようかなって思って……」
「でそれが裏目に出て一か月も出会うことができなかったと……」
「まぁ、それは俺たちの方も同じだがな」
と言ったのはバン、さらにはサツキである。
「まさか、お兄様や番くんまでこのゲームをプレイしていたなんて」
「ゲームと言っても身体を動かして遊ぶものだそうだから、少しだけ興味があっただけさ」
と、兄のサツキが声をかけたのは妹のいつき、サンシャインである。
「なんじゃこのゲーム、妙に兄弟でプレイしてたり現実での知り合いがプレイしてたりしとるのぉ」
「はいはいおばあちゃんは話に入ってこない」
「何じゃと! ワシはこれでも若い方じゃ!」
「若い人間が昭和のギャグを何度も使わないわよ!!」
「あぁもう、また喧嘩だよ……」
と言い争いをしているフミコとブラックローズ。この二人の息もかなりあってきたようで一安心だと言うのはカイトの談だったのだが。
「こっちは安心できないっつぅの!!」
「ご、ゴメン!」
と強気に突っ込まれてついお怖気づいてしまうザ・ワールドを救った英雄であった。
それはさておき。
「バンくんもプレイしていたんですか?」
「あぁ、俺は漫画のネタに使える物はないかと、そう思ったんだが……」
番ケンジ。このいかつい目つきをしておきながら実はヤンキーではない善良な中学生である。が、その目のせいで変に相手を怯えさせてしまい、リアルで番長をしている人間ですらも追い払えるくらいの番長伝説を残している人間である。
そんな彼にも夢があった。それが、漫画家。それも女の子を主人公とした少女漫画である。あまりにもギャップがありすぎるような気もするのだが、しかしどんな夢を持つのかなんて、そんなことを考えるのは自由だ。
最初は反対されるかもと母にも黙っていた夢、学校の知人にも話していなかった夢、しかしある時に明るみに出てからは自分自身の夢を大々的に学校でも明かして、学園祭などにおいても看板の絵の制作にもかかわるなど自分の才能をいかんなく発揮している。
今回のSAO参加もまた、その漫画のネタ、インスピレーションを得るためにと決定したのだが、まさかこんなことになって、更には現実世界での友人知人がここまで閉じ込められていたなんて思いもしなかったと言う。
「アンリ君! 歩けるの?」
「そうみたい。この世界に来てからは、前のように、いや、前以上に歩けるようになったかもしれないね」
「そう、良かった。ゲームの世界だけだけど、歩けるようになって!」
エールは知っていたから。彼が、一年前の事故で一度自分の将来に悲観した姿を、間近で見たから。その後すぐに立ち直ってくれたのはアンリ、いやアンフィニが強かったから。普通の精神力を持つ人間だったら、あそこできっと心を病んで、立ち直れなくなるはずだから。
でも、彼はソレを乗り越え、そして足の感覚が無くなってもなお、それでも未来のために、自分の望んだまた別の未来のための一歩を踏み出していた。
でも、それでもエールがまたこの世界限定とはいえ自由に歩けるようになったという事は、誰かの事を応援する、エールらしく、嬉しいものがあった。
「で、エールちゃん?」
「はい?」
というとアンフィニはその耳元に顔を寄せると言った。
「ここにいる女の子は、皆プリキュアなの?」
「ッ!?」
あぁそうだった。そう言えばアンフィニは自分が元プリキュアであることを知っていたんだった。もう一年も前の事になるのでプリキュアだったと言う事実は過去の物として置き去りにしていた、でも彼女のその交友関係は絶対に消えて無くならない大切な物。だからこそ、アンフィニは思ったのだ。彼女と一緒にいる数多くの女性は皆、プリキュアなのかと。
エールはやや考え込んだ挙句言った。
「な、何人かは。あぁ、でも私たちの名前とまこぴーが一緒にいるから、誰がプリキュアなのかほとんどばれてますけど……」
「ふぅん、そうなんだ」
アンフィニは、やはり微笑んでそう言った。なるほど、つまりここにいる女性たちの中で、中高生であり、コードネームが付いている人間はそうである可能性が高いのかと。
まぁ、パーティーメンバーではないので全員の名前を確認することは難しいから、そうと分かるまで時間はかかるであろうが。
アンフィニは、まるでイタズラ小僧のように笑みを浮かべて、楽しそうにするのだった。
本小説、見てわかる通り参戦作品にあまりに年代的に幅を持たせすぎてる上になかなか読者に知られてない作品が今後も増えていくと思います。そこで、素朴な疑問ですが、そもそもこの小説見てる層がどこなのか、どの層に需要があるのか知りたいため質問したいと思います。質問は、大雑把ですが、気楽にお答えください。では、あなたはーーー。
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