SAO/UNLIMITED プロジェクトSAO 作:牢吏川波実
和気あいあいと、楽しく話している少女たち。ソレを見て、エイミーははぁと息をこぼした。
「どうしたんやエイミー」
「ううん、ただゲームの世界でも現実と同じように友達と仲良くできるのはいいなって、そう思って」
と、エイミーはゴッデスに呟いた。
別に楽観的な彼女たちを皮肉っているわけじゃない。それに、友達同士で再会できたことは喜ぶべきことなのだ。でも、そうであってもやっぱりこんなデスゲームに置いてあそこまで笑顔になれるのは羨ましいと、エイミーはそう感じていたのである。
「私もこの世界に慣れて来て、クレールやベーゼラと仲良くなれたけど、でもあんなに笑顔で話せるてるのかなって」
「まぁ、危機感が足りてないようなところもあるけど、それもまた彼女たちのいいところなんじゃないかしら?」
ナオミが、そんな少女たちの事を見ながら言った。確かに少し危機感が足りないかもしれない。でもここはモンスターが出現することもなく、またHPが減ることも一名を除けば決してない安全な空間だ。だからこそこうしてみんなでわちゃわちゃと集まって笑顔で会話することができている。
そしてそれは仲間同士で集えば強くなることができる、どんなところでも明るく楽しく話すことができる女子中高生特有の症状であるとも言えるかもしれない。
そんな風に評価したナオミに対してエイミーは、そうですねと笑顔で返そうとした。瞬間だった。
「やっと見つけた……」
「え?」
一人のプレイヤーがゴッデス、つまり現実では特務エスパーチーム、ザ・チルドレンの野上葵である少女に声をかけたのは。振り向いた直後、彼女は、そしてナオミは驚愕に顔を染め上げた。
「あ、アンタは」
「確か、P.A.N.D.R.Aの!?」
P.A.N.D.R.A、通称であるパンドラとこれからは呼称するが、それは≪ノーマルである人間を滅ぼしてその支配からエスパーを解放してエスパーだけの世界をつくる≫事を理念とした革命組織、いわゆるテロリストの事である。
その理念からしてその全ての人員がエスパーにて構成されていて、日本国内外を問わずして数多くの犯罪を行って来た組織。
今では裏工作によって国外の国籍と外交特権を手に入れ、ソレによって得た圧力によって過去の犯罪者としてのデータをすべて消された上でのうのうと暮らしているテロリスト。
であるが、そのパンドラの内何名かの少年少女たちは本来反目し合う関係にあるはずのバベルの特務エスパーと仲が良く、時折突発的に発生する事件の際には互いに手を貸し合っていると言う奇妙な関係性にある組織だった。
故に、そこに現れた少女もまた、特務エスパーチーム、ザ・チルドレンの知り合い、というかクラスメート兼友達みたいな物、である。
「まったく、なんで今まで出会えなかったのか……」
「パティーやないか!?」
「貴方もプレイしてたの?」
パティー・クルー。元はパンドラとはまた別の犯罪組織の人間として洗脳させられ、過去の経歴がほとんど明かされていない少女だ。彼女は、身体そのものを粒子に変換することができる能力者であり、何度かバベルの人間と対峙したことがあった。が、今では良好な関係性―国家に所属している人間とテロリストという間柄では不思議な話であるが―を築けている女の子。
余談だが、彼女をかつて洗脳したテロ組織は、数か月前にある国でザ・チルドレンの手によってその本部を潰され、さらに合同で捜査に当たっていた≪特務機関森羅≫のエージェントや国際警察、そして人間の自由のために戦っている男、本郷猛他栄光の七人ライダーが協力し、捕縛されたため、今では完全にその機能を停止、組織としても一個人としても、その実態はまさしく幻の中に消えてしまっている。
そして、もう一人。彼女たちが知っている女の子がいた。
「あと、あなたたちを探してたのはこっちのほう」
「野上さん! 三宮さん!」
「あ!」
「ちさとちゃん……」
「こっちでは≪ワンステップ≫! 良かった、やっと会えた……」
「千里の道も一歩から、ね……」
花井千里、かなり前に紹介したこともあるかも知れないが、特務エスパーザ・チルドレンの三人の友達で、この世界においてはさほど珍しくもない超度2の精神感応能力者である。勿論、ゴッデスたちが特務エスパーであるという事、そしてパティーがパンドラというテロリストの一人だという事は全く知らない一般人だ。
―――今更思うのだが、この世界の一般人の定義とは何なのだろうか。
「あのチュートリアルが終わってからずっと探してたのよ? この子のために」
「それは悪いことしたわ……」
「あの後すぐにSPDの人たちと合流してゲーム攻略していたから」
あのチュートリアルの一件の時、彼女たちの中にあったのは早く現実に戻らなければという使命感だけだった。結果、自分たちの友達の事を頭の片隅に置いてしまい、放置してしまった。彼女には、悪いことをしてしまったと謝罪する特務エスパー組五人だが。
「ううん、良いの。こうしてまた出会えたんだから……それに、パティーさんやそのお友達もいてくれたから」
「パティーの、お友達?」
「まさか、≪例の所≫の?」
と、エンプレスは千里、改めワンステップに悟られないようにパンドラの事を例の所とぼかして話した。すると、パティーは首を振って言う。
「いいえ、違うわ。プライベートの友人よ」
「パティーのプライベート?」
「秋葉原で出会った友達」
「「あぁ……」」
そう言えば、そんな趣味あったっけ、と言った風に納得した二人。そうだった。彼女オタク気質のようなものを持っていて、よく秋葉原や池袋といったオタクの聖地に行くことがあったのだ。今回彼女はそこで出会った友人と共にゲームをプレイしているのだと言う。
元々このゲームもその友人が何としてもゲームをプレイしたいと願って抽選に応募した結果重複して当選してしまったために自分もやっているのだとか。
「てことで初めまして。≪コナコナ≫と」
「≪カガミ≫。それから……」
「こ、≪こばゆー≫です……」
「≪ミー≫……」
「それと、私は≪ぴの≫で……」
「
と、ここにきてまたもやプレイヤーが合流してきた。彼女たちが、パティーの友達、あるいは知り合い、である。
考えてみればこの会場には現在進行形でプレイヤーが百人以上と、ディアベルが想定していた以上のプレイヤーの数が集まってきている。ディアベルはこの時、既にヤスミや戦略を組むための指揮官として適任であるみぽりん等と中断中もどのようにこの後の会議を進めていくかの確認をしているのだが、もう少し大きな会場を見つけた方が良かったかと思っていたりするのだった。
「何じゃここにきてまた濃いキャラばかりが揃ったもんじゃ、つかキャラかぶりすぎじゃろ! ツッコミキャラはこれ以上いらん!」
「アンタみたいにボケる人間がいる以上ツッコミキャラは百人いても十分すぎるでしょ!?」
この中で一番というほどにキャラが濃い人間に言われたくもない台詞である。というよりも、だ。
「よくカガミがツッコミキャラだと分かったね。まだ話もしてないのに」
「む? まぁ、確かに、なんでじゃろ? まぁ、あれじゃ。ぬしは次に『人を勝手にツッコミキャラにしないでよ』と言う!」
「人を勝手にツッコミキャラにしないでよ! え!?」
「うむ! やっぱりツッコミキャラじゃったな!」
と、話がはぐらかされてしまったためそこでこの話題は打ち切りとなってしまった。
しかしこの時は思いもしなかっただろう。フミコがなぜ、カガミをツッコミキャラだと認識していたのか、何故彼女が言う事が分かったのか、その真実こそが、コナコナが追い求めていた物、自分の心にぽっかりと隙間が空いてしまったと思った。その理由につながっていることなど。
プレイヤーNo.198 パティー・クルー(パティー【Patee】)≪原作:絶対可憐チルドレン≫
プレイヤーNo.199 花井千里(ワンステップ【Onestep】)≪原作:絶対可憐チルドレン≫
プレイヤーNo.200 ???(コナコナ【conacona】)≪原作:???≫
プレイヤーNo.201 ???(カガミ【Kagami】)≪原作:???≫
プレイヤーNo.202 ???(こばゆー【cobayou】)≪原作:???≫
プレイヤーNo.203 ???(ミー【Me】)≪原作:???≫
うわぁ、200人超えちゃた。まだ第一層ですの、じゃなかった、ですよ? ここにさらに他のメンバーが加わるの? この小説正気じゃないな。
てことで当人達がそもそも地上での個人情報なんて気にしない面子だったので名前を明かしてくれたので紹介します。
邪神ちゃんドロップキック
参戦
実は本小説の前日譚の一つ『幸運の星』に主人公の名前があったりする。
プレイヤーNo.204 ぴの(ぴの【Pino】)≪原作:邪神ちゃんドロップキック≫
プレイヤーNo.205 ぽぽろん(ぽぽろん【PoPoron】)≪原作:邪神ちゃんドロップキック≫
本小説、見てわかる通り参戦作品にあまりに年代的に幅を持たせすぎてる上になかなか読者に知られてない作品が今後も増えていくと思います。そこで、素朴な疑問ですが、そもそもこの小説見てる層がどこなのか、どの層に需要があるのか知りたいため質問したいと思います。質問は、大雑把ですが、気楽にお答えください。では、あなたはーーー。
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