SAO/UNLIMITED プロジェクトSAO   作:牢吏川波実

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 今回から、私が参戦作品探ししてた時に見つけた作品が参戦いたします。


メインシナリオ 第三章 第四十九話

「〈魔法少女〉スキル持ちのプレイヤー、か」

 

 ディアベル、他ほとんどのβテスターとみぽりんは、一人の少女から自分たちもまたボス攻略戦に参加したいとの申し出を受けていた。攻略会議には諸事情によって遅れてしまった。でも、自分たちもまたこの第一層を攻略、引いてはこのSAOというゲームを攻略するために力になりたいと。

 プレイヤー、サクヤは二人目の〈魔法少女〉スキルを持つガレットのパーティーメンバーの一人であった。何故彼女たちが一緒にプレイすることになったかについて論述する必要はないので割愛するとして、だ。

 

「あのボス攻略戦に付いては……」

 

 自分たちは参加できるのだろうか。そんな不安を持った少女の言葉に、イインチョウとヤスミは笑顔で言った。

 

「勿論、大歓迎しますわ」

「でも、その〈魔法少女〉スキルの子に関してはHP管理を怠らないように言うことね」

「ありがとうございます!」

 

 こうして、サクヤ、並びに〈魔法少女〉スキルを持ったガレットを含めた五人のパーティーの参戦も決定したのである。

 

「それにしても〈魔法少女〉か。この剣だけで戦う世界にそんな隠し要素があったとはな」

 

 元々このSAOというゲームは、ファンタジーMMOでは必須と言われていた≪魔法≫を排除した稀有なゲームであると思っていたし、実際にそうだった。だが、ふたを開けてみるとレアものとはいえ〈魔法少女〉なるスキルを入手したプレイヤーが二人も現れ、己の武器一本で頂点を目指すと言うゲーム性が完全に崩壊する代物に、ディアベルは呆れるしかなかった。

 

「ですが、その代わりのデメリットは計り知れないものがあります」

「常時HPの減少。強力な攻撃の代わりにHPを消費。圏内でもHPが削られて、それがゼロになったらモンスターになる……」

「……」

 

 大まかにまとめたMの言葉に、周りのプレイヤーはすぐさまキリッとした表情になる。実は、イインチョウやヤスミは昨晩の内にエイミーから〈魔法少女〉のスキルのデメリットの話を聞いていたのだ。おそらくだが、次に出るはずの攻略本にはアルゴの方から〈魔法少女〉スキルに関しての入手の注意喚起を乗せるようになっているはず。

 確かに強力な力には変わりない。しかし、それと同時に命の危険性を引き起こす物をそうたやすく多くのプレイヤーにいきわたらせるわけには行けないのだ。特に、もしもそのプレイヤーがモンスターになって、親しいプレイヤーがその〈魔法少女〉だったプレイヤーを殺すことにでもなったら。そう考えると、背筋がぞっとする。

 

「とにかく、サクヤは今晩改めて行われる最終会議へその〈魔法少女〉スキル持ちのプレイヤーと一緒に参加してくれ。それまで、このトールバーナの街を探索してくれればいい」

「はい、ありがとうございます」

 

 というと、サクヤはゆっくりと会議室代わりに使用されていた建物から出た。

 空は、見えない。上は次の階層の地面部分しか見えず、このトールバーナの街の建物は高くて、横から見えるはずの青空も見えない。

 自分達がSAOの世界に取り込まれてから今日でまる一か月、ここまで色々なことがあった。友達のメーティス、つまり≪知世≫から≪苺鈴≫と一緒にこのゲームを勧められて、あのチュートリアルが始まった後は正直、父や兄、それからたくさんの友達としばらく会えなくなるのに悲しくなったが、彼女もまた戦う者だった。

 だから、すぐにその悲しみから立ち直り、攻略を開始して、ガレットやベッキーと言った仲間もできて、不謹慎な言葉になるかもしれないが、この世界に来れて良かったとすら思っている。

 だって、この世界に来れなかったら絶対に出会えないだろう人たちと、めぐり逢うことができたから。

 さて、最終攻略会議までまだ時間がある。それまでどうしようか。そう思いながら、背筋を伸ばして歩いていた時だった。

 

「おっと!」

「うわッ!?」

 

 思いがけず、あるプレイヤーとぶつかってしまったのである。と言ってもこのトールバーナは圏内であるため、二人の間には紫色の≪システムエフェクト≫が現れ、弾かれてしまい、ぶつかる事はなかったが。

 

「び、びっくりしたぁ」

「わ、わるい! 大丈夫か?」

「うん、こっちこそ不注意だったから」

「いや、俺の方こそ前を見てなかったから」

 

 と言って、サクヤは倒れこんだ男性プレイヤーに手を伸ばす。その背格好から見て、どうやら自分と同じくらいの年齢、なのだろうか。現実世界の友達―恋人ともいえる―小狼に似た男性プレイヤーだ。

 

「貴方も、ボス攻略に来たの?」

「あぁ、勿論。俺には早く現実に帰らないといけない理由があるからな」

「理由?」

「あぁ……」

 

 といった男性プレイヤーに、少し興味があったのかもしれない。サクヤは近くのベンチで話そうと言って彼を連れ歩く。この様子を他のプレイヤーに見られたらカップルだと思われるのではないかとしたちょっとした危機感を抱きながらも、しかし男性プレイヤーはそんなこと気にも留めていない様子でベンチに辿り着くと、そこに座った。

 そしてサクヤもまたそれに倣って座る。

 

「俺の名前は≪アスカJr≫」

「ジェイアール?」

「じゃなくて、ジュニア! ちゃんと言っただろ?」

「ご、ごめんなさい。私は≪サクヤ≫。よろしくねアスカジュニア」

 

 と、やっぱりしまらない挨拶をしてしまったのはさておき、だ。

 絶対に戻らないといけない理由と言う物を、彼女は聞いておきたかった。いや、それ自体は全てのプレイヤーに共通してある大きな課題だろう。

 元の世界に帰りたい理由。それは、多種多様に及ぶこと。

 家族の所に帰りたい。

 友達のところに帰りたい。

 仲間の所に帰りたい。

 自分の居場所にいたい。

 大事な人に、会いたい。

 サクヤにとってのそれは、家族、友達、仲間、居場所、そして大事な人。その全てに当てはまっていた。優しい父と、時折喧嘩するけど仲のいい兄。大勢の友達に、学校に、そして前述した小狼。その全てがいる現実の世界に帰りたい。それがサクヤの願い。

 そして、それは彼もまた同じだった。

 

「俺にはやらなきゃいけないことがある。怪盗を……この手で摑まえるっていう大事な使命が」

「怪盗?」

 

 怪盗って、あの怪盗。泥棒とか強盗をするあの怪盗の事だろうか。いや、しかし目の前の人物の背丈は警察とは全然違う。自分と同じ背丈の人間だ。なのに、怪盗を追っているとはどういうことなのか。

 

「知っているか? 怪盗≪セイント・テール≫を」

「あ……」

 

 知っている。その名前、新聞で見た記憶がある。

 ≪セイント・テール≫。今年になってとある町に出没するようになった怪盗。その名前は勿論、年齢、性別、その他もろもろすべてが謎に包まれたよくいる怪盗と言っても過言ではない。分かっていることは、その怪盗が盗み出した物、あるいは盗み出そうとしたものは全てが曰く付きのモノ。

 借金によって奪われたり、違法な手段で盗まれたり、あるいは人によっては何の価値もない様なものまでさまざまあることから、世間では義賊の一人としてかつて世間を騒がしたルパンレンジャーと似たような立ち位置を持った怪盗。

 まぁ、そんなことを言っている自分も似たようなことを小学生時代にしていたのだがそれは置いとくとしてだ、サクヤは言う。

 

「最近世間を騒がしている怪盗、さん?」

「あぁ、俺は、セイント・テール専任捜査官なんだ」

「へぇ……ってその年齢で? 凄いね、アスカジュニア君!」

「まぁな。昔は一般人として追ってたけど、いつしか市長にちゃんとした役職としてもらえて、≪セイント・テール≫に関する事件に関しては警察とほとんど同じ権限を貰ってるんだ」

「ほぇ〜……」

 

 そんなことが実際に可能なのかどうかはさておきだ、意外ととんでもない人間と遭遇してしまったのだなぁと呑気に思っているサクヤに、アスカジュニアは言う。

 

「≪セイント・テール≫は俺が絶対に捕まえるんだ。だから、早くゲームをクリアして、現実に戻って、≪セイント・テール≫を……っとこんなこと君に言っても関係ない話だよな」

「あ、ううんいいの。ねぇ、専任捜査官ってことは、よくセイント・テールと会ってるの?」

「あぁ、というか予告状は全部俺のところに来る」

「そうなんだ」

「それも色々な方法でな、ある時は教科書の中に、ある時はサッカーボールの中に、ある時は学校のポスターに堂々と……それはもう色々な方法で」

「へ、へぇ……」

 

 それはまた大胆な。因みに、こういった例を挙げていくときりがないので省略するが、他にもいろいろな方法で彼にセイント・テールが予告状を送り付けているのだそう。

 にしても、この使命感もどこか小狼にそっくりだな、そう思うサクヤだった。

 立場も、役職も、全く違う。

 どちらかと言うと対になる存在たちが出会ったこの奇跡。果たして、こが今後どのように物語を動かしていくのか。

 楽しみだ。




プレイヤー№ 61 ???(サクヤ【SAKUYA】)→プレイヤー№ 61 木之本桜(サクヤ【SAKUYA】)≪原作:カードキャプターさくら≫
プレイヤー№ 62 ???(リンメイ【RINMAY】)→プレイヤー№ 62 李苺鈴(リンメイ【RINMAY】)≪原作:カードキャプターさくら≫
プレイヤー№ 63 ???(メーティス【METIS】)→プレイヤー№ 63 大道寺知世(メーティス【METIS】)≪原作:カードキャプターさくら≫
プレイヤーNo.206 ???七海(ガレット【Garetto】)≪原作:???≫→プレイヤーNo.206 高槻七海(ガレット【Garetto】)≪原作:DOG DAYS≫
プレイヤーNo.207 ???(ベッキー【Becky】)≪原作:???≫→プレイヤーNo.207 レベッカ・アンダーソン(ベッキー【Becky】)≪原作:DOG DAYS≫

 まず、先に出てたキャラ五人、ややこしいけどもカードキャプターさくら組と新規のDOG DAYS組、そして

プレイヤーNo.208 飛鳥 大貴 (アスカJr.【Asuka Jr.】)≪原作:怪盗セイント・テール≫

ということで、
DOG DAYS
怪盗セイント・テール
          参戦!

本小説、見てわかる通り参戦作品にあまりに年代的に幅を持たせすぎてる上になかなか読者に知られてない作品が今後も増えていくと思います。そこで、素朴な疑問ですが、そもそもこの小説見てる層がどこなのか、どの層に需要があるのか知りたいため質問したいと思います。質問は、大雑把ですが、気楽にお答えください。では、あなたはーーー。

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