SAO/UNLIMITED プロジェクトSAO 作:牢吏川波実
さぁ、どうしよう。それをなんとかするのがお前の役割だろと言われればそれだけですし、これでもまだ書きたかった事をいくつか省いて書いてるくらいな必要最低限を書いております。が、近々三百話突破するのに≪いまだに第一層攻略≫にすらたどり着いてない事実は真摯に受け止めております。なにか改善案はないものかーーー。
心地のよいシャワーが身体に当たり、水が弾ける。何日ぶりの温かいお湯であろうか。数多の世界をめぐる中、川で水浴びをしたりして身を清らかにしたことはあれども、ここまで本格的な施設のお風呂に入ると言う事は久しぶり。そう、彼女は思っていた。
肌に当たってできた水しぶきが床に、そして壁に消えていく。久方ぶりのボディーソープの泡が身体の汚れを洗い落としてくれる。何度も何度も戦って、汚れた身体が清められていく。彼女はお風呂がいかに大事な物であるのか痛感していたと言う。
シャンプー、髪から流れ落ちる雫、その匂い、感触、暖かさを彼女は尊いものと思えた。そんな経験をさせてくれた、あの世界に感謝をしていた。心を豊かにさせてくれる物を、改めて教えてもらったのだ。そう、思っていた。
最初の方は、だ。
「これで、何度目のシャワーでしたっけ?」
お風呂場から出て来た女性、いや少女と言ってもいいだろう。少女は、柔らかいタオルで身体を拭き、肌に張り付いていたお湯を拭きとって言った。
そんな彼女に対し、近くのソファに座っていた女性が言う。
「五度目。消毒もあるから、次はね」
五度目、そう五度目だ。自分がシャワーを浴びるのは。少女は、ハァとため息をつくと言う。
「ようやくあの世界から帰って来たと思ったらこれって、なかなかにひどい扱いされてませんか?」
と、言いながら彼女は思い返す。自分が巻き込まれた、数多くの冒険、戦い。数多くの人々との出会い、そして別れ。
突如として異世界に飛ばされて、そこにある遊園地でアルバイトをして、≪この世界でもしている≫ヒロインの格好をしてヒーローショーに出ていた。どうして飛ばされたのか、どうやって帰ればいいのか分からなかったけれど、とりあえず生き残るためにとそこで生活をしていた彼女。
そんなある日、彼女は出会った。二人の女の子に。記憶を無くした女の子と、そしてその女の子の治療をしていた女の子。そして、その記憶を無くした女の子の友達や仲間たちとの出会いも、今も鮮明に思い出すことができる。
その後は、文字通り命がけの大冒険をした。でも、幸か不幸かこの世界での戦いの経験があったからか、彼女は上手くその世界でも立ち回ることができ、事件を無事に解決させ、こうして元の世界に戻って来た。
本当は、≪事務所≫の方に連絡を入れたかったのだが、その前に以前の事件の時に知り合った、異世界については専門家と言ってもいい人たちの所に連絡を入れた。それがまずかったのだろう。
彼女はすぐさまとある研究施設に連れていかれて、そこで身体検査、血液検査、そしてこのシャワー責めの苦渋を味あわされてしまっていた。
私、何か悪いことしましたか。そう思っていた彼女に、女性は言った。
「そう言う消毒処置を行う事が義務付けれているの、森羅の規約で。しょうがないの」
「でも、前の渋谷とかの戦いの時にはそんな事誰もしなかったじゃないですか」
と、少女に問われた女性は、少しだけ考えるそぶりを見せる。自分も、いくつかの戦いを経たことによって少し純粋な思考を失ってしまった物だ。その様子を見るだけで彼女が情報を出し渋っていること、というよりも情報をどこまで出していい物かと考えて居るのが手に取るように分かる。
果たして、数分後に彼女が言った言葉は。
「アレに関してはあまりにも関与した人物と世界が多かったことが原因、らしいわよ。その後の戦いも含めてね」
「その後の、戦い……」
つい先ほど聞いた。自分がまきこまれた渋谷を最後の戦いの舞台とした大規模な≪ゆらぎ≫の事件。
その後に起こったと言われている異世界との境界が不安定になった結果多くの人間が、自分の知っている世界も含めて右往左往したという結界石事件。
そして、自分も以前戦った組織との最後の戦いとなったという金の鎖事件。
この一連の事件に巻き込まれた人間は百人を優に超えてしまうと、資料ではそう書かれているそうだ。確かに、自分が唯一巻き込まれた事件に関しても本当に多くの人間、非人間問わず関わっていた。その中には当然自分たちの世界の人間だけでなく、他の世界の人間もいるし、また他の世界に行って帰ってきた人間達が自分たちである。
確かに、それらの事件で関わった人間の数は計り知れないであろうことは彼女にも分かった事。だから、妙に納得してしまったのはおろかな事ではないだろう。
「そうなんですか……でも、どうしてここまでの処置しないといけないんです?」
「……」
と、問われた女性は、手に持っていた資料をその場に置くとそれまでにないほどに真剣な顔をして、バスローブに身を包んだ少女に向けて言った。
「様々な世界が混ざりあい、多くの人間が旅をした。別の世界、異世界、遠い未来、遥か昔……でも……」
本当に、色々な世界に言った物だと≪二人≫は思う。そう、彼女≪裏嶋千鶴≫もまた、いくつもの世界を渡り歩いた旅人の一人。と言っても、彼女自身が戦っていたわけではなく、自分が開発した特務車両≪龍亀一號≫のドライバーとして、そして科学者として同行していただけなのだが。
だが、数多くの、多種多様な世界を渡っていったことには変わりない。そんな彼女だからこそ、そしてそんな彼女の所属している特務機関森羅だからこそ言えるのだ。
「旅をするのは、何も人間だけじゃない。現在既に存在しないはずの危険なウイルスや、あるいは、別世界の、それこそ人間を殲滅させかねないウイルスを取り込む可能性だってあり得る。私たちだってそうよ、例の≪アレ≫が、他世界、もしくは遥か過去に置いて来ていたら……」
と、そこまで言われて彼女もようやく気がついた。その、危険性に。ソレを考えたら、反論何て、できるはずもない。
何故なら、自分たちがもしかしたら他世界にとっての侵略者になっていた可能性があるのだから。いや、今もそうなっているかもしれないのだから。
別世界で出会って来た人たちに、大きな爆弾を送り付けた可能性があるのだから。何も言う事はできなかった。
「……分かりました。それじゃ、次の消毒に行きましょう」
彼女の言葉に納得したのだろう。少女は、手慣れた感じで次の消毒場所へとその足先を向けた。この建物の中には、どういうわけか男性が一人もいない。裏嶋が言うには、先ほども言ったような危険なウイルスを保持しているかもしれない人間と遭遇する人間の数を極力減らすため、とのことだ。
そのおかげで、少しだけ肌寒い格好をしてもあまり恥ずかしくない、のはあの戦いで何度も服を破られて肌の露出が多かったからと言うのは、関係ないと思いたい。
「あ、その前に……」
「?」
と、その時だった。足を止めた少女は、その素足を滑るようにして裏嶋に向き治すと聞いた。
「私がいない間、プロデューサー……ううん、今は社長さんですね。高木社長は今も元気にしているんでしょうか?」
と。裏嶋は、一度ため息をつき、壁にもたれかかるととても身体がだるそうに言った。
「情報によると、765プロはSAO事件が起こる前までは順調に営業していたそうよ」
「SAO事件……」
これも、自分の知らない間に起こった事件。いや、≪起こっている事件≫だ。
つい先ほど、結界石事件や金の鎖事件と同じように聞いた。自分の知り合いが何人も囚われ、そして今もなおその二次被害を多く出している事件。
そして、彼女の大切な人を苦境に立たせるきっかけとなった事件。
ソレを聞いて、少女は一体何を思ったのだろうか。
今回の話で、諸々察することのできた方々へ。
そうです、≪あの子達≫の中から数人の参戦が決定してます。
ーーー前書きしたように作品が増えるのは作品の進行が滞るきっかけになるのにまだ出てくるだと!?
本小説、見てわかる通り参戦作品にあまりに年代的に幅を持たせすぎてる上になかなか読者に知られてない作品が今後も増えていくと思います。そこで、素朴な疑問ですが、そもそもこの小説見てる層がどこなのか、どの層に需要があるのか知りたいため質問したいと思います。質問は、大雑把ですが、気楽にお答えください。では、あなたはーーー。
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