SAO/UNLIMITED プロジェクトSAO   作:牢吏川波実

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メインシナリオ第一章 11話

 覚悟はしていた。志葉の家に生まれたからには、戦いの中で戦死するという事もあると、いつだって自分は死を身近に感じながら生きてきた。

 だが、まさかその死が、その戦場がこのようなありもしないデータの世界の中でなんて、思ってもみなかったが。

 

(済まない丈瑠、丹波、皆……私は、ここまでだ。志葉家を、頼む……)

 

 死に向かうシンケン・Rが最後に思い出したもの。それは、志葉の家を任せた現当主であり息子である志葉丈瑠。そして、自分をここまで育て上げてくれた家老の丹波。他、家臣である流ノ介、茉子、千明、ことは。家臣ではないが、自分に協力もしてくれた丈瑠の良き友人である源太。丹波と同じ家老の彦馬。そして黒子たち。現実の世界での自分の親しい人間たちの顔が思い浮かんでいた。

 そして―――。

 

「リーファ、ナデシコ……お前達は、生きて……帰れ……」

 

 自分が、自分のせいでまた絆を壊してしまった者たちの姿が、目に映った瞬間だった。

 ガラスが割れる音と共に、一つの擬似生命体がポリゴン片へと姿を変えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「帰れじゃないです!」

「一緒に帰りましょう! 私たちを待っている人達の所に!」

 

 砕け散ったのは、彼女の目の前にいた怪物であった。

 

「シンケン・Rさん!!!」

「ッ!!」

 

 眼を閉じ、その瞬間を待っていたシンケン・Rがその声に反応して開けた視界の先。そこには、想定外の光景が待っていた。

 恐らく、自分を倒そうとツルを上げていたリトルネペントの生み出したポリゴン片の向こう側。そこから現れたのは。

 

「良かった、間に合った」

「うん……大丈夫ですか、シンケン・Rさん」

「ナデシコ……リーファ……」

 

 自分が捨てた絆。捨てたはずだった絆であった。

 それは彼女が二人のそばを離れてから15分程の時間が経ったであろう時間にまで遡る。日は、先ほどよりもより傾き始め、夜の訪れを今か今かと待ち望んでいた。

 ナデシコとリーファは彼女が離れた後、その場から動くこともできずにただ壁に背をもたれかけてしゃがんでいるしかなかった。

 当然だろう。ことこの状況になってどこかにいく気力が起こるわけないし、また奇跡的にあったとしても一体どこに行けばいいのか見当もなかったから。

 だから、二人は長年放置されている仏像のようにその場に鎮座しているしか時間の使い方がなかったのだ。

 こんなことしかできない自分たちに罪悪感を抱きながら。

 

「ナデシコ! リーファ!」

 

 その時、裏通りに彼女たちが《今》見て、知っている顔が現れた。シグナムたち《三人》だ。

 

「よかった。なんとか合流できた」

「けど、シンケン・Rさんが……」

 

 合流できたことに胸をなでおろしているレイアースに対し、リーファは浮かない顔を続けている。

 確かにこの広い世界で一度はぐれた自分たちが再び巡り合えたことというのはうれしい。しかし、それ以上にシンケン・R一人を行かせてしまった罪悪感が大きかったのだ。

 そんなリーファの肩の上に手を置き、シンケン・Rの現実世界の仲間であるシンケン・Mは優しく言った。

 

「姫の事は大丈夫。今は、私たちでできることをしましょう」

「はい……」

 

 きっと彼女は信頼しているのだ。自分の知り合いが、シンケン・Rは大丈夫なのだと。こんな状況になっても、いやこんな状況だからこそ信頼しているのだ。

 知り合いたる彼女が心配ないと言っているのだから、これ以上他人である自分が心配するのは筋違いに当たるだろう。リーファは、そう身勝手に考えることによって自分の心を守ろうとしていた。

 そういえば、とリーファは一つ気が付いたことがあった。

 

「フィアッセや、クラインさんは?」

 

 そう。二人の姿が見当たらなくなっているのだ。一体どこに行ったのだろう。この状況において単独行動をするということは危険極まりないこと。特に、ネットゲーム初心者であるらしいフィアッセがだ。

 

「実は、二人と逸れた後……フィアッセが妹さんやそのお友達を見つけたって……」

「え……」

 

 あの場所。あの、デスゲームが宣告されたあの広場を出る前までは確かにフィアッセは彼女たちとともにいた。しかし、その直後だった。フィアッセが見つけたのは、自分の見知った顔たち。

 妹と、それから家族ぐるみで付き合いのある少女二人がいたのだ。一瞬だけ見えたその顔に、フィアッセは身体が勝手に動いたかのようについていった。

 最初はその行動の意図すらもわからずフィアッセが人ごみの中ではぐれてしまったと思ってしまったのだが、つい先ほどメッセージを受け取ったことによってようやく状況が把握できたらしい。

 シグナムもまたその三人のことを知っているらしいのだが、彼女たちもまたこのゲームをプレイしているとは知らず、一瞬だけ唖然となっていたらしい。

 

「≪美由希≫……いやフィアッセは、しばらくその三人と行動を共にするらしい」

 

 それは当然のことだろう。こうなってしまえば、友人と家族どちらを取るかなんて一目瞭然なはずだから。フィアッセが妹のところに向かったというのは容易に想像することのできることだ。

 ならば、クラインはどうなったのだろうか。

 

「クラインは、一緒にログインしたはずの仲間を探すと言っていた。その後は、別行動だ」

「そうなんですか……」

 

 そういえば、知り合いと一緒にプレイしていると、そんなことを言っていた気がする。きっと彼の仲間たちもこの状況に陥ってパニックとなっているに違いない。そんな仲間たちのことを放っておけるほど冷酷な人間じゃなかったのだろう。

 彼にはβテスターであるシンケン・Rが様々なテクニックを教え込んでいる。その知恵を他のプレイヤーに分け与えるということも大事となるだろう。それに、自分以外女性というこのパーティーに自分という異物がいるということに違和感を感じたのかもしれない。

 とにかく、クラインは少し調子に乗るところはあるものの、モンスターとの戦い方のコツをつかんだ後は冷静に対応することができていた男。そう命を無駄にするようなことはしないだろう。

 二人のことは、大丈夫だと信頼し、今は自分たちのことを考えなければならない。

 

「これから、どうしたらいいのかな……」

 

 それは、ここにいるメンバー、ひいてはSAO全プレイヤーの共通の悩みであるといってもいい。このまま町にとどまって、ゲームがクリアされるのを待つ。これが一番自分の身を守るためには妥当な作戦であると言えるのだろう。

 けど、それじゃ自分たち以外にも同じ考えを持っている者がいれば、いつまでたってもゲームがクリアされないという事態に陥る可能性がある。

 で、あるのならば。

 

「やっぱり、ゲームをクリアしないと……」

 

 ナデシコは、もうそれしかない。と、言い切った。

 もちろんそれは誰もが一度は考えたことだ。けど、考えたからと言って行動に移すのとはわけが違う。

 新しい飛行機の設計図を考案したからといって、そのプランを実行に移すのとはわけが違うのと同じことだ。

 

「でも、ゲームオーバーになったら、死んじゃうんだよ」

「そうかもしれないけど! でも……このままここにいても、ゲームがクリアされるのはいつになるのか……」

「そうだけど……でも……!」

 

 そう、リーファもわかっているのだ。わかってはいるけど怖いのだ。死ぬことが。

 いや、死ぬのが怖くない人間なんているはずがないのだ。

 死を恐れて当然なのだ。

 これは究極の選択。

 一番安全な手段をとって終わりの時をゆっくりと待つのか。

 それとも、危険を承知で戦いに出て、その時を自ら引き寄せるのか。

 まさしく、運命の分かれ道。

 どちらを選んでも待つのは地獄。

 それを知ってでもなお、それでもなお決断をしなければならない。

 そんなこと、それまで普通の日常を送っていた少女たちに迫るのなんて苦に決まっている。

 

「ナデシコちゃん。大丈夫、姫や私たちに任せて。私たち、生死をかけた戦いは慣れているから。だから、貴方たちはこの街にいてもいいの」

「でも……でも……」

 

 シンケン・Rとこのシンケン・Mは、二人とも戦うことには慣れているという言葉を使っているのだが、ふとここでリーファは考えた。

 戦いに慣れているというのはどういうことなのだろうか。ふたりは 警察官、あるいは格闘家とか、そんな職業に就いているのだろうか。でも、だからと言って生死をかけた戦いに慣れるということがあるのだろうか。

 もしかすると、自衛隊に所属していたりとか。いや、仮にそうだったとしてもやっぱり生死をかけた戦いに慣れるわけがない。きっと、彼女たちは日常的に戦う職に就いているのだ。それも慣れるとう言葉を使ってしまうほどに何度も、何度も。

 わからない。わからない。

 

「……」

 

 その時、一人の少女が路地裏の出口へと向かい歩き出した。

 剣をその手に、握りしめて。

 

「レイアース、どこに行く?」

「シンケン・Rを追う」

「……」

 

 シグナムは、何も言わなかった。

 ここまでのリーファやナデシコたちの言葉を聞いて、それでもその決断を下した。と、いうことはそれ相応の覚悟があるのだ。振り返った彼女のその目がそう鋭い言葉となってシグナムの体に突き刺さっている。

 もちろん、彼女だって死ぬのは怖いに決まっている。でも、だからと言ってここで立ち止まってたらいけないのだ。そう、決心したのだ。

 彼女は言う。

 

「生死をかけた戦いなら私も何度も……というか、こうやって現実とはかけ離れた世界に来るのは、初めてじゃない」

「え?」

「一度目は、無理やりだった。望んでもないのに、二人の女の子と一緒に異世界に召喚されて、戦って……助けるはずだった人を殺して戻ってきて……」

「え……」

 

 一体、彼女は何を言っているのだろう。異世界に行ったとか、人を殺したとか、ナデシコには一瞬理解ができなかった。

 でも、嘘をついているわけじゃないのは目に見えてわかる。

 だって、その手が震えていたのだから。

 

「ッ、こんなのって……ないよ……こんなのってないよ!! って、私は……叫んだ」

 

 悔しかった。こんなはずじゃなかったのにと。最後にはお姫様を悪人の手から救い出して、一緒に旅をした友達と一緒に《東京》へと帰ることができるんだと、そう信じていた。

 それなのに、待っていたのは悲劇でしかなかった。

 魔法騎士(マジックナイト)。それが、その異世界に伝えられた伝説に伝えられる戦士の名前だった。

 彼女は、その魔法騎士(マジックナイト)に選ばれて異世界《セフィーロ》へと呼び出された。初対面であった二人の少女と一緒に、である。

 そして、待っていたのは《柱》にまつわる悲劇の話。

 セフィーロのために祈り続け、恋をすることも許されない、まさしくその世界の平和のための人柱となる存在。

 その柱の女性を愛してしまった一人の神官による、その女性を救うための反乱。

 彼女たちは、その反乱を収めるために呼び出されたのだ。

 そして、彼女たちはついに柱である女性を助け出すことに成功した。

 《柱》としての、お役目から。解放したのだ。

 姫を、姫を救い出そうとした神官と一緒に殺すことによって。

 それだけしか、方法がなかった。

 それだけしか。

 

「二度目は私たちの方からだった。もう一度、あの世界に行きたい。あの世界に行って、こんな私たちだけど、それでもその世界にとってできる限りに事をしたいって……そして、これが三度目……だから、私は」

「だが、だからと言って怖くないわけがない……」

「勿論。けど……それでも私は戦う。また、兄様や閃光、海ちゃんや風ちゃん……セフィーロの皆に、何回も会うために」

 

 どんな悲劇も、辛い出来事も受け入れる準備はとうにできている。だから、旅立つ準備はできている。

 けど、確かにシグナムの言う通りだ。幾度も生死をかけた戦いをこなしてきたとしても、怖いものは怖い。自分が死んでしまうというのも、もちろん怖い。

 でも、そうすることでしか現実に変えることができないのなら、そうすることでこの世界でできた友達を救うことができるのなら。

 

「だから」

 

 私一人でも。そう言って歩こうとしたその時だった。

 

「え?」

 

 一人の女の子に、その手を握られた。

 ナデシコだ。

 

「私も行く」

「ナデシコ、でも……」

 

 あなたは、あんなに怖がっていたではないか。今も、その手が恐怖で震えているではないか。そんな手で、戦いに向かうなんて、できるわけがないじゃないか。

 

「私も怖いけど、独りぼっちの方がもっと怖いから!」

 

 そんなこと、ナデシコもわかっていた。

 

「ナデシコ……」

「私も最初、引っ越ししてきたとき、富士山を見たくて自転車で山を登って……それで疲れてうっかり眠っちゃって、気が付いたら夜遅くだった……」

 

 それは、自分にとっての物語の始まりの話。自分が親友と出会い、人生が一変した瞬間の話。

 

「帰り道は真っ暗だし、周りを見渡しても木しかなくて、怖くて、寂しくて、悲しかった」

 

 あの時の心細さは、今でも覚えている。周りには誰もおらず、風で揺れる木々の葉の音が絶望の狂騒曲を奏でて、まるで自分一人が世界に置いてけぼりを喰らったかのような。そんな海の中にある郵便ポストのような気持ちを味わっていた。

 けど、そんなときに一筋の光が見えた。ランタンを持ち、自分のいるところに近づいてきた、その女の子の持つランタンの光が、彼女の心を唯一照らす太陽となっていた。

 

「その時初めてリンちゃんっていう友達と出会うことが出来た。リンちゃんがくれたカップラーメンは、それまでに食べたどの料理よりもおいしかったし、暖かかった。さみしかった気持ちも、その子と一緒にいたから吹き飛んだ」

 

 絶望の中の希望。暗闇の中の光。

 正反対に位置するものはいつだって抜きんでるタイミングを今か今かと待ち構えている。

 そうなったとき、人は暗い方向へと思考を巡らせてしまう。

 人間は誰もがマイナス思考の持ち主であるのだ。

 プラス思考で動くとろくなことがないから。

 もしこうなるという考えで動いてそうならなかった時が悲しいから。

 だから、人はいつでも悲観的に行動するしかない。

 けど、そんな人間が思考をプラスにすることができる。

 そんな人間が、悲観的ではなく、楽観的になることができる。

 抜きんでるタイミングは人によるもの。タイミングを決めるのは、その人自身。

 最後にその背中を押してくれるのは周りにいる人たち。

 どんな言葉でもいい。どんなしぐさでもいい。それがたとえ自分のことを揶揄するようなことでもいい。

 なにか一つでもきっかけができれば、人はプラスの思考に頭を支配させることができ、希望、光をその身に受けることができるのだ。

 彼女にとっては、友達が希望のあかしだった。友達が、光への道しるべだった。

 たとえどれだけ困難な状況であっても、どれだけの危機に陥ったとしても、まっすぐ前を向いて歩き出す。勇気を振り絞る。その結果に、間違っていたというマイナスな結果は訪れないのだ。

 

「私、シンケン・Rさんが離れていくとき、声をかけたかった。私も行きますって! 言いたかった! だって、あんなにさみしい背中していたから。あんなに小さかったから……一人じゃ怖いって知ってたから!」

 

 でもできなかった。踏ん切りがつかなかった。

 その時は。

 でも、今は違う。今は、ちゃんと教えてもらった。言葉で。レイアースも怖いのだと。怖いけど、それでもいかなくちゃならないんだと。知れたから。

 だから、彼女も勇気を出すことができた。彼女も声をかけることができた。

 それはもしかしたら同調性バイアスの一つの結果なのかもしれない。彼女が知らないだけで、周りに流されているというだけなのかもしれない。

 でも、それならそれでいい。

 だって、この選択は、友達を孤独にさせたくないという選択は間違っていないと言い切る。そんな自信があるのだから。

 そんなナデシコの決断に、シンケン・Mはうっすらと笑みを浮かべて言った。

 

「あの子も、私の知り合いも……辛いこと全部背負い込んで自分一人が傷つこうとして……少しくらい、私の事頼ってくれてもよかったのに……」

 

 今、シンケン・Mの脳裏にはシンケン・R、そして一人の男性の姿が浮かんでいた。

 十数年前の戦いのとき、自分一人が秘密を抱えて、自分一人が傷ついて、家臣である自分たちのことを守ろうとしていた。あの男。

 それがお役目であったということは理解できる。でも、それでも自分たちのことをもっと頼りにしてほしかった。自分たちにすべてを最初から話してもらってもよかったのに。今となってはそんな風に彼とも気さくに話をすることができる関係になっている。

 今のシンケン・Rは、彼女はその時の彼と似ている。たとえ血はつながっていなくても同じ当主だからこそ思考はリンクする。シンケン・Mはそう考えると、なんだか不謹慎のような気もするが笑えて仕方がないのだ。

 

「二人とも、ここから先文字通り危険な戦いが待っていふ。それでも、行くのか?」

「……」

「……」

 

 シグナムの言葉に、レイアース、ナデシコは一切目線を外すことなく彼女に視線をぶつける。

 それは、同意の意志に他ならなかった。

 

「決まりだな。リーファ、お前はどうする?」

「怖いですけど、でも……私も、もう一度家族に会いたい。だから、行きます」

「そうか」

 

 リーファもそうだ。現実に残してきた家族。父や母や兄、学校の友達がいる。

 皆にまた会いたい。そのためだったら、危険な戦いだってやってやる。彼女にもまた戦うための理由があった。ただ、それだけで十分だった。

 

「それに……」

「え?」

「ううん、なんでもない」

 

 あなたとも、約束があるから。ナデシコにいうべきセリフを、リーファはごまかした。

 もしかしたら照れ臭かったのかもしれない。面と向かって、あなたとの約束を守るために戦うと、言葉に発することが。

 

「決まりね、それじゃ行きましょう。ホルンカの村に」

「はい!」

 

 こうして、五人の少女たちの道は定まった。目指すはゲームクリア。そしてそのための武器を手に入れる。

 その先に、彼女が、シンケン・Rがいるはず。

 彼女たちの戦いという日常が、ついに幕開こうとしていた。

 

「それで、どうやっていくのかわかっているのか?」

「……」

 

 開く前に一度閉じました。

 そういえばこの階層で一番強力な片手剣を手に入れられる場所に関してシンケン・Rからはその名前しか教えてもらっていない。当然シンケン・Mも。

 

「あ、でも確かMAPに寄ればこの辺りだって……」

「だが、夜も近い。モンスターの出現率が変わることも考えると、一直線、迷いなく目的地に辿り着く事がもっとも安全じゃ無いのか?」

「うぅ……」

 

 夜中にフィールドを出ると強力なモンスターが出現する。これはゲームではよくある話だ。リーファもまた、このゲームの前に別のRPGのゲームを一度プレイしたのだが、その時にも夜、フィールドを出歩いた際に遭遇した名前の付いた敵に何もさせてもらえないままにゲームオーバーとなったことがある。それだけ夜中のフィールドは恐ろしいのだ。

 それを避けるためには、一直線に、モンスターが出現する暇もないほどに全速力で目的地へとたどり着くことが大事になると、彼女たちは考えていた。

 多少は変化してるとはいえ、できればβテスターであるプレイヤーの意見も聞きたいところだ。

 しかし、あいにく彼女たちが知っているβテスターはシンケン・Rしか―――。

 

「……ちょっと待って、私に考えがある」

 

 ここで、シンケン・Mが思いだした。そう、彼女たちには仲間がいた。とても頼りになる、志を同じにする仲間たちが。

 こんなことになってしまったからには彼らとも連携を密にしなければならない事を、この場面に来るまで忘れていたのだ。

 シンケン・Mは、メッセージ画面を開くと、ある人物に対してメッセージを送った。

 その人物とは―――。

タイトル、また変えようと思ってます。今度はシンプルに。でもそんな頻繁に変えていいものかと思ったので、ちょっとアンケートとります。なお、前提としてSAO、あるいはソードアート・オンラインを頭につける事としてます。よろしければお答えください。

  • ヴァルキリーズfeatボーイ
  • プロジェクトSAO
  • アルティメットカオス
  • 無への逃走
  • 肯定あるいは否定
  • フィクションスターズ
  • 〜いろんな著作物から以降はいらない
  • タイトルはそのままでいい
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