SAO/UNLIMITED プロジェクトSAO 作:牢吏川波実
突然変異したバグスターから
あの後念のために病院で精密検査をした。最終的な結果はまだ出てないが、結局彼の身体の中からは本当にバグスターが消えているらしいことはわかった。
これには、僕と同じCRのドクターで仮面ライダーブレイブに変身する
その衛生省に今回のバグスターについての詳細を伝えると、向こうも調査に協力すると言ってくれ、また元々ライダーガシャット等を生み出した
和人君に関しては精密検査をした後に大事を取って入院してもらっている。その間、彼の体調には全く問題なく、本当にバグスターウイルスに感染していたのだろうかと僕自身も疑問に思うほどだった。
僕が仮面ライダーエグゼイドとして戦い始めて六年。ゲーム病のワクチンの開発が成功したこのによってバグスターウイルスとの戦いは佳境に入っていた。だけれど油断はできない。今回の和人君のように突然変異したバグスターが現れたり、またバグスターでなくても別の感染症が蔓延して世界中が大騒ぎになって、僕たち医療従事者の限界を知らされたようで、今でも暗い影を落とし、世界中で多くのドクターが今も奮闘していた。
僕たちの戦いは続いている。バグスターウイルスに苦しめられる人がいなくなるまで、世界中の人を笑顔にするその時まで、一人の小児科医として、そして仮面ライダーとして戦い続ける。
けど、今日は少しだけ仮面ライダーや医師としての自分は休みをもらった。ついに、ずっとずっと楽しみにしていたゲームの正式サービス開始日なのだ。
ソードアート・オンライン。世界初のVRMMORPGとうたわれたこのゲームをプレイするのは初めてじゃない。
少し前に会ったβテスト。正式稼働前の最終チェックとしてユーザーに遊んでもらいバグや不満点、難易度のデータを取るという催しに、僕は参加したのだ。
本来βテスターというのは応募制で、正式に発売されたソフトの競争率と同じくらいの狭き門のはずだった。しかし、自分は今やスポーツの一つとして認識されているゲームを使ったスポーツ、eスポーツの世界に入っていた。そして、自慢になってしまうかもしれないが、自分は日本のeスポーツの世界では知らない者はいない天才ゲーマーM。他、何人かのゲーマーと一緒にゲームをプレイして感想を聞かせてくれないかと以前出場した大会の関係者から連絡があったのだ。
自分自身世界を一変させるかもしれないゲームソフトには興味があったし、仮面ライダーとして戦う中でVRゲームの経験もあった。そのため、この提案に乗らない手はなかった。
偶然にも他に選ばれたゲーマー枠の中の一人は自分の知り合いがいた。まだ、他にも数多くのゲームの大会で出会った人たちもいて、競争しながらもソードアート・オンラインの世界を二か月間たっぷりと楽しむことが出来た。
それから何か月かたち、ついに今日の13時から、ソードアート・オンラインの正式リリースが始まる。
「あと、5分か……」
永夢は、時計を見ながらそうつぶやいた。きっと、こうして時計を見ながらつぶやくという行動を、何千もの人間がやっているということが簡単に想像できる。
あと5分もすれば、自分は再びあの世界に足を踏み入れることが出来る。その高揚感と罪悪感はとても大きいものだ。
この時、永夢は今も病院で入院している桐ケ谷和人のことを思い出していた。あの後病院に入院してもらった後に聞いた話によると、実は彼もまたSAOをプレイする予定だったそうだ。しかし今回の入院によって正式サービスから二時間近く遅れてログインする予定になっている。
同じゲーマーとして、新しいゲームを開始直後からプレイできないというのは、悔しいということを彼は知っていた。
実のところ、今回の変異ウイルスの騒ぎによって多くの人間が動いている中で、自分もゲームをしている場合じゃないと有給を返上して仮面ライダーとして、そして医師として動こうと考えていた。
しかし、そんな永夢を和人が制したのだ。
曰く、自分もゲーマーだから、せっかくの機会を逃したらいけないと。
曰く、自分はβテスターだったから一度ゲームの世界を味わってるので、少しくらい遅れても大丈夫。
等々。
本当は悔しいだろうに誰かのことを気にかけることのできる少年の申し出を聞いた鏡やポッピーピポパポにも説得され、結局二日だけ有給を使うことにしてゲームをプレイすることにした。
だが、今考えてみると鏡先生の患者の思いを無駄にするなという説得はかなりオーバーだったような気がする。
とりあえず、そういう事があって永夢は今ここでゲームをプレイしようとしている。
なお、和人に関して病院側の配慮により、特別に病院の電源を使ってプレイしてもいいという特例を出してもらったそうだ。
しかし、永夢は知っている。その特例は、今回の変異ウイルスを警戒してのことであるということを。
彼のバグスターウイルスの形から、剣に係わるゲームのウイルスが宿っているのではないかと考えた永夢は、もしかすると彼がプレイしたソードアート・オンラインを媒介にしたウイルスではないのかと考えていた。
だが自分自身プレイしても何の問題もなく、また知り合いも、それに他のβテスターの誰にも和人のような症状の発症がなかったことはすでに知っている。
もしかすると、SAOを使ったテロを誰かが考えているのではとも思ったのだが、世界中の注目の的であるSAOを、正式サービス一日前に止めるにはあまりにも根拠が薄かった。
実はこれも永夢が有給返上を却下された原因の一つ、つまり自分たちは外で調査をするので、永夢は中でSAOの調査をしてくれということだ。
ここまでくると、もはやプライベートなのかそうじゃないのか怪しくなってくるが、ともかく仕事もしながら遊ぶことが出来るという風に考えることにした。
時間だ。永夢はナーヴギアをかぶる。
集中する永夢の耳には、自らの胸の鼓動が聞こえている。
それが、まるでこれから始まる新しい冒険へのカウントダウンのように聴こえた。
果たして、これからどんな冒険が自分の身に待っているのか、そして本当に何らかの事件が待っているのか、全てはあの世界に帰ってみなければ分からないこと。
けど、これだけは言える。
例え、どんな大きな事件が待っていても、みんなの笑顔を失わせたりはしない。僕たち仮面ライダーが、医師がこの世界にいる限り、絶対に。
「リンクスタート!」
こうして、
この時は夢にも思っていないだろう。
このゲームが、自分が想像した以上に危険なゲームであると言うことを。
この戦いを得て、宝生永夢の水晶のような輝きがどうなるのか
絶望によどみ砕け散るのか
苦しみに染め上げられ消え去るのか
どんな結末が待っているのかァ!!!
見に行くとしよう、この私……
ヴアァ―ハッハッハッハッハッ!!!
ヴアァァァハッハッハッハッハッ!!!!
See you Next game
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一つの小説でやってもらいたい
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本編と外伝を分けて投稿してもらいたい