余談ですがありえないくらい眠いです。
「それじゃあ明日からよろしくな、俺の部屋ってどこだ?」
「ええ、よろしくね、部屋なら私とガガーランと3人部屋よ」
「は?同じなのか?いいのか?」
「ええちょうど3人部屋二つしか残っていなかったの、何かあれだったかしら?」
「いや、そっちがいいんなら別にいいけど」
「そう、それじゃあティアとティナ、イビルアイまた明日ね。
朝の7時には出発したいからそれまでに支度しておいてね。」
「了解、鬼ボス」
「早すぎ、鬼畜、鬼リーダー」
「ああ、わかった」
と三者三様の反応を見せ隣の部屋に入っていった。
リムルはベッドに入ると一錠の薬を飲み眠りについた。
リムルはスライムのため本来、食事も睡眠も必要ないのだが人型になり食事が取れるようになったことにより睡眠もしたくなった。
しかしいくら元人間とは言え睡眠という概念のないスライムの体では眠ることはできず半ば諦めかけていたところちょうどにベスターが作ったという睡眠薬のことを知った。
使ってみたところ無事睡眠可能に。
それ以来、たまに眠くなりたくなった時に使用していた。
今は異世界におり眠ることは些かに不安はあるもののキャラの濃いメンツとの出会いで精神的に疲れていたため薬を使うことにした。
効力は明日の朝6時までにラファエルさんに設定してもらい服用。
すぐに睡魔に襲われそのまま眠りについてしまった。
翌朝リムルが目を覚ますと二人はまだ寝ていた。
部屋の時計で時間を確認するとちょうど6時をすぎたくらい。
「7時に出発って言っていたけど大丈夫なのか?」
と独り言を漏らすと窓から声が聞こえてきた。
「ダメに決まっているだろ、本当に仕方がない、お前ら起きろ、時間だ」
と窓から入ってきて二人を起こし始めたのはのはイビルアイだった。
「お前いつもこんなことしてんのか?」
「ああ、いつもは5人部屋でな。
朝が早い時は大体いつも私が起こしている。
おい、起きろ、いつまで寝ているつもりだ。」
「大変なんだな、お前がこっちの部屋の方が良かったんじゃないか?」
「どちらでも同じだ。おい、本当に起きろ」
「5人中4人が朝に弱いのか、、、野営が心配になってきたぞ」
「そこは大丈夫だ、依頼中は気を張っているおかげかこいつらの眠りは浅いからな。」
「それの反動って感じか」
「まあそうかもしれないな」などと話していると
「んんん、、、、」と声が聞こえる。
ようやく覚醒し始めたようだ。
「本当に手が掛かる」と愚痴るイビルアイだがリムルはどこか幸せそうな雰囲気を感じられた。
リムルも部屋を出る支度をするためベッドを綺麗にする。
そうしているうちに2人は完全に目が覚めたようで時計を見て慌てて支度し始めている。
支度を終えて食堂に集まった6人
「みんな、おはよう、後ごめんなさい、出発は8時に、、、」
「わりーな寝坊しちまってよ」
「かまわん、こいつらも私が起こすまで寝ていたからお前らと何も変わらん、謝るならリムルにいえ」
「いや、俺もかまわないぞ。それより8時出発で大丈夫なのか?」
「ええ問題はないわ」
「それで到着したらなんだけど先にイビルアイとリムルさん、ランガくんに先調査を始めていてもらいたいの。
私たちは拠点にできそうな場所と魔物の目撃情報を村々から集めたいから。」
「わかった、見つけた場合はどうする?」
「ひとまず集まって情報交換するために調査開始してから3時間経ったら集まりましょう。
野営場所は向こうについてから決める感じで」と今後のことを決めつつ朝食をとり出発した。
「へぇ、ここがトブの森かぁ。ここに目的の魔物がいるのか?」
「ああ、おそらくな、ここから昨日と同じ魔力を感じる、多分その狼も気づいているだろ」
「あーそうっぽいな、というかどうする?一緒に探すか?それとも別々で調べるか?」
トブの森付近の森で4人と別れイビルアイと二人で森まで来たリムルだがここからどうするか悩んでいた。
「魔力の反応を感じられるんだ、わざわざ別行動したってどうせ会うだろ。ならば始めから一緒の方が確実だろう」
「それもそうか」(ランガとこれからどうするか話しておきたいんだけどな、)
なんだかんだで昨日から蒼の薔薇の誰かしらと共にしているためランガと話せていないリムルは別々で調査する今のうちに今後について話しておこうと思っていたのだがあっけなく失敗。
仕方がないのでその問題は後回しにし、イビルアイについて行った。
「そっちはどうだった?ラキュース」
3時間が経ちひとまず集合地点まで戻り情報の共有を始めた。
「ええ、村人に襲われたものは今のところいないそうよ。気味の悪い魔物に遭遇したって怯えている村人が何人かいたわ。」
「その魔物は人間の頭部らしきものを持っていたとでも言ってたか?」
とイビルアイが問うと4人は驚いた。「まさか、お前、見つけたのか?」
「ああ、私たちはトブの森についてから発見した魔力を辿って行った。あれは普通の人が見たら恐怖を感じずにはいられないだろうな、」
「どんな魔物だったんだ?」
「見た目を簡単に説明するなら首から上のない痩せ細った人間だな、まぁ頭部は3つあったがな。」
「それは、、、気味が悪いわね。それでどのくらい強そうだった?」
「おそらくだが王都で戦ったメイド悪魔より強いぞ」
「まじか、あいつより強いのかよ。どうすんだ?」
「今回はリムルたちもいるから苦戦はするだろうがなんとかなるはずだ。
予定通り明日になったら仕掛けよう。」
「ええ、分かったわ。気を引き締めていかないとね。」
「割と早く調べ終わったな、今から倒しに行っても大丈夫なんじゃないか?」
「いや、危険だ。万全を期して挑むべきだ。」
「やっぱりそうだよな、でも俺も敵の姿形は見ておきてぇな」
「そうか、ならば二手に分かれてやつを見張るか」
「そうね、見失ったりしたら厄介だものね」
「ああ、夜は私一人で問題ないがその代わり今は休ませてくれ。」
「ええ、わかったわ。リムルさんそいつのところまで連れて行ってもらえる?」
「別にいいけどどう二手に分けるんだ?まさかイビルアイと全員か?」
「んーそうね、ひとまず夜になるまでは私とティア、ガガーランとティナで見張りましょう。リムルさん二回案内お願いしてもいいかしら。そのあとは私たちが見張るから。」
「わかった、それで夜は?」
「、、、そうね」となんだか言いにくそうなラキュースを見てイビルアイが
「夜は私一人だ」と言う。
「なんでだ?明らかに負担が違いすぎるだろ」
「それは私がこのチームで一番強いからだ。」
「そうなのか、、、それでも一番強いからって負担を全部引き受けるのは違うだろ?」
「それは、、そうだが、、、、」本当は自分はアンデットで睡眠が必要ないから見張り役を買って出ているのだがそんなことを知らないリムルは当然納得しない。
「そうね、イビルアイに任せっきりなのはおかしいわね。
私たちもローテーションしましょう。」
「ラキュース」
「いいのよ、仕方ないもの」
「すまないな」
このやりとりにリムルは思うところがないわけではないが部外者であるため何も言わなかった。
「それじゃ夜まではさっき言った通りで夜からはこのローテにイビルアイとリムルさんでお願いね」
「ああわかった。それじゃあ行こうか。」とリムルはまずラキュースとティアを案内し、時間が来たところでガガーランとティナを案内した。
皆あの魔物に対して一様に顔をしかめていたがそれは恐怖によるものではなく怒りや嫌悪による感情だった。
夜になりリムルとイビルアイの見張りの番がきた。
「さっきのこと余計だったか?」と言うリムルの問いに
「いや、まぁそうだな、、、、あいつらが私頼りなのは確かなことだしな、、」
「押しつけられているってより寄りかかられているってことか、なんか邪推して悪かったな。」
「寄りかかられているか、、、そうなのかもしれないな。いいや気にしないでくれ。外からみた私たちはお前が見たように見えている、ただそれだけのことだからな。それにそう見えたところで何も気にする必要はないからな。」
「信頼しているんだな、チームメンバーのこと」
「、、、、ああそうだな、あいつらは、、、」
「あいつらは?」
「いやなんでもない」
それ以上イビルアイが話さないのでリムルも特に追求しなかった。
夜が開けて日が昇り始めた頃作戦会議が開かれていた。
「あの魔物は一晩中その場にいて特に動く気配がなかったわね」
「何か目的でもあるのか?」
「全く分からないわね、そもそもなんで頭を3つしか集めてないんだろうな。」
「どう言うことだ?」
「いや、この間の死体を見た時から思ってたんだけど、頭の取られた死体とそうじゃない死体があっただろ?
俺は1つしかいらないから他のは奪っていないって思ったんだけど今回見たら3つあったからさ、そもそも奪う理由も分からないし」
「確かに、奪う頭部と奪わない頭部があるのは気になるな」
「ただあの魔物の気分ってことは、、ねぇか」
「そうね、あの頭部を自分の体に括り付けている感じだったもの、何かしらの意味、効果があると思うわ。」
「ま、戦えばわかるか。でどう攻める?」
「そうね、リムルさんの戦っているところ見たことないのだけれどリムルさんってテイマーなの?」
「テイマー?なんでだ?、、、あ!ランガのことか。いいや、テイマーじゃないぞ。」
「じゃあどんな闘い方を?」
「一応近接戦が一番得意かな、あとは一応魔法か?」リムルが一応とつけたのは自身のスキルが魔法と言っていいか分からなかったからなのだが魔力がないと思っている蒼の薔薇の面々は魔法で何かしらできると考えておらず
「ではリムルさんは私とガガーランと共に攻撃担当で。いつも戦うとき私の攻撃には威力が大きい分、溜が長い攻撃があるの。その時ガガーランと一緒に敵を引きつけてもらいたいんだけど、いいかしら?」
「ああわかった。俺ら3人の役割はいいとして、あとの3人はどうするんだ?」
「リムルさんは何か事前に言っておくことはない?えっとイビルアイは魔法で私たちに支援魔法をかけながら後方から魔法攻撃ね。あとの二人は敵の撹乱のため色々とするわ。」
「事前に言っておくことか、、特にないな。ああ了解した。
それで、もしだめそうな場合はどうするんだ?」
リムルはこの世界の基準が未だに分からないため本気を出すつもりはない。
もちろん死ぬつもりは全くないが率先して魔物を倒すつもりもない。
蒼の薔薇のレベルに合わせつつ無理なら無理でその時の対応はしっかり把握しておきたい。
「そうね、私たちのうち誰かが死んだり酷いダメージを受ける、イビルアイの魔力が切れて支援なしじゃきつい場合は撤退ね。」
「え、、死ぬってそれはもうアウトじゃないのか?」
「あ、そっか、そうね、まだ言ってないものね。
私は第五位階信仰系魔法<死者復活>が使えるの。
だから私が死ななければ他のみんなは大丈夫よ。
ただ大量の生命力が消費されてしまうから復活後すぐには戦えないけど。」
リムルはこの説明の半分は何を言ってるか分からなかったがとにかくラキュースはリムルが少し前に一番求めていた能力、
求めたがゆえに魔王になった原因の蘇生関連の魔法が使えると言う。
(うわ、まじかよ、すげーな、ラファエルさんに解析してもらったら俺も使えるようにならないかな、
使っているとこみたいな、誰かし、、、いやいやいや、それはだめだ。一時的な仲間でしかないとはいえ今の思考は人として終わっている考えだな。)となんとか思い直す。
「そうなのか、わかった。」
「それじゃあみんな準備はいい?いくわよ」
王冠の悪魔は暇を持て余していた。
デミウルゴスことヤルダバオトから今後の作戦で必要になるから頭を揃えてくるように言われた。しかしそれもひとまず終了し次の指示があるまで待機しなければならない。
ナザリックに戻りたいが魔皇ヤルダバオトとナザリックの関係が決してバレないように今回の計画のメンバーはナザリックへの帰還を禁止されている。
「しかしこの世界はレベルが低いなぁ、どのマジックキャスターも良くて第三位階魔法しか使えねぇ、今の俺の頭も第三位階が1人に第二位階が2人、、。はぁ、、、これじゃあアインズ様の、、、違った、、ヤルダバオト様の役にたてねぇよ、、、」などと見張られていることにも気がつかず独り言を漏らす。
幸い距離があり話している内容は聞こえてはいなかった。
王冠の悪魔がこの世界のレベルの低さに嘆いていると背後から突然魔法詠唱が聞こえた。
「<火球!!!!!>」
どうにか回避に成功した王冠の悪魔は第三位階魔法が飛んできたことに初めは驚いたものの、すぐに喜びの感情に変わった。
「これは幸運だ、第三位階の頭からこちらに転がってきてくれるとは」
などと言っていると突然背後から仮面に斬りかかられる。
「な、な!?」全く感知できかったため驚きで混乱する。
しかし相手はそんなんことお構いなしでさらに攻撃を仕掛けてくる。
「テッヤァ!!!」正面から巨大なハンマーが降ってくる。
一度体勢を立て直すべく王冠の悪魔は<次元の移動>を使用する。
急いで発動したため正確な座標設定をすることができなかったため視界に入った誰もいない場所に転移する。内心焦りながらも冷静に語りかける。
「突然攻撃してくるとは、全く礼儀の知らないやつだなぁ」
「な!?魔物が話すだと?」
すると魔物が突然切れ始めた。
「この俺を、ヤルダバオト様に仕えるこの王冠の悪魔を魔物扱いだと?舐めるなよ人間が」
この言葉にリムル以外の皆が驚愕する。
「ヤルダバオト、、だと。貴様ここで何をしていた、あいつはまた何かするつもりなのか!!!」
「はぁ?そんなことわざわざ言うわけねぇだろ、あほか?」
不意打ちから逃れ一息つけたおかげで王冠の悪魔は落ち着きを取り戻し、逆にヤルダバオトの配下だと知った蒼の薔薇は一層交戦的な視線で悪魔を見る。
リムルはなんだかよく分からないため1度後方に下がりイビルアイに尋ねる。
「おい、あいつのこと知っているのか?」
「いや、あいつのことは知らない。だがあいつが今言った名前はつい最近聞いた」
「ヤルダバオトだっけか?誰なんだ?」
「ああ、そうだ。先日王都がそのヤルダバオトに襲われた。」
「王都襲来、、、あぁ一昨日ラキュースが話していたことか。でもそいつはモモンってやつのおかげでどうにかなったんじゃないのか?」
「あぁ、あの時王都の民はモモン様がヤルダバオトを退けてくれたおかげで助かったが倒せてはいないんだ。
それなりに傷跡は残っただろうが、、、くそっこんな隠し球までいたのか。」
「こいつは前回の襲撃にはいなかったのか?」
「ああ、いなかった。」
「どうする?捕まえるか?」
「できればそうしてやつの目的などを知りたいが、討伐が優先だな。倒せるか分からない相手に変に手加減をしてやられてしまってはもともこもない。」
「そうか、わかった。それとさっき俺があいつに切りかかった時に『第三位階の頭が来た』って言ってたけれどもしかしたらあいつの3つの頭って、、、」
「!!!!!まさか、3つとも魔法詠唱者のものでそいつの使える魔法を使えるようにでもなるってことか、、、、?」
「ああ、その可能性が高いな。だから狙われるとしたらまずはお前だから気をつけろよ」
「問題ない、それよりそろそろあいつらも限界近いぞ」
リムルとイビルアイが会話している間にも王冠の悪魔と蒼の薔薇の戦いは始まっており、今はラキュースとガガーランが二人で相手をしていた。
ティアとティナも飛び道具で死角から狙ってはいるものの効果は薄い。
「おいおい、なんだなんだ、お前らアダマンタイト級の蒼の薔薇だろ?こんなもんか?こりゃ助かったな。
ヤルダバオト様と互角に戦った漆黒のモモンなら無理だったがお前らなら問題ねぇか。なんかしらねぇ仮面の奴もいるけどまぁいいか。さっさと死ねや」
相手の魔法<鈍足>によりスピードが落ち、蒼の薔薇の攻撃は全く当たらないが王冠の悪魔の攻撃はラキュースとガガーランに当たる。
「<雷撃><魔法の矢><魔法の矢>」とリキャストタイムのない3連続魔法が二人を襲う。
流石にこれをくらえばまずいと思ったリムルはランガを呼び二人を影移動を用いてこちらまで運ぶ。
完全に攻撃が当たるものだと思っていた王冠の悪魔はこちらを見て舌打ちをする。
「チッ、何をした、そこの仮面ら」
「危ないって思ったからこっちに運んだだけなんだけど、ま、ひとまず次の相手は俺ってことだ。イビルアイ、二人を任せても大丈夫か?」
「あ、ああ。構わないが、お前一人でどうにかなるのか?」
「とりあえずの時間稼ぎだから早めに二人を直してくれると助かるんだけど」
「分かった。任せろ。」
二人のことをイビルアイに任せリムルは刀を再び抜き王冠の悪魔へ近づく。
リムに注意を向けていた王冠の悪魔は再び不意打ちを喰らう
「<爆炎陣>」
「グハッッ,,,まだ隠れているやつが、、、、どこだ、、、?」
「いねーよ、そんな奴。今のは俺の魔法だ」
「そんなことありえないな、お前からは全く魔力を感じられん、ハッタリはやめておけ」
「まぁなんでもいいけどよっ!」会話途中突然スピードを上げ王冠悪魔に斬りかかる。注意を向けていたにもかかわらずその速度についていけず左腕を切り落とされる。
「なにっ?!」慌てて後退し「<水晶盾>」を唱えリムルから距離を取る。
しかし後ろから先ほどと同じ声が聞こえる。「<爆炎陣>」
後ろに飛び下がったことにより体勢が崩れたため吹き飛ばされる。
「グハッッッッ、、、やっぱりいるじゃねぇか、クソが」
(第三位階までしか使えないのにこの人数、、あいつの頭はもったいないがここは仕方ないが逃げるか)などと仮面のやつとその爆発方向を警戒しながら考えていると「ハアアア!!!」っと後ろから今度は横なぎにハンマーが振るわれる。
(チッこいつもう回復したのか、、、なぜ俺の後ろに、、)と考える王冠悪魔だったがもう片方の仮面による転移だと気づく。
「クソクソクソクソクソクソクソクソガアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
突然相手は発狂し三方向に魔法を発動する。
リムルの方向に<雷撃>イビルアイとガガーランの方には<酸の矢>そしてもう一方先ほどランガが影移動で運んだラキュースの方には<衝撃波>そしてラキュースの方に突進する王冠悪魔。
一直線の雷撃はリムルにあっさり避けられ、酸の矢もイビルアイが<水晶盾>を張ることで防御。
ラキュースの方は魔剣キリネイラムを上段に構えて先ほどから発動準備していた技を繰り出す。
「超技!暗黒刃超弩級衝撃波オオ!!!」その掛け声とともに凄まじい衝撃が地面、空間に伝わりその攻撃線上の王冠悪魔の放った<衝撃波>とその王冠の悪魔は跡形もなく消え去っていた。
戦いが終わり皆が集まる。
「終わったな、なんかメイド悪魔よりも弱くなかったか?」
「ええ、強かったけどイビルアイが警戒してたほどじゃなかったわね」
「鬼ボスの最後の方がよっぽど危険」
「そうそう」
「ああ、それは多分、あいつがまだ不完全だったからだろう。」
「不完全?」
「リムルが初めに切りつけた時に『第三位階の頭が来た』と言っていたのを聞いたらしい。」
「ああ、そう聞こえたな。最初にイビルアイが撃った魔法が第三位階。そしてその頭が来たってあいつは言ってたからな、多分あいつは頭を取り込むことでその魔法詠唱者の魔法が使えるようになるんじゃないかと思ったんだ。」
「なるほどな、てことはイビルアイがやられてたらマジで不味かったってことか」
イビルアイの推測を聞いた他の面々は唖然としていた。
「だから戦闘中だったけど1度後退させてもらったんだ、二人とも悪かったな。」
「いいや、気にすることはねぇ、その情報は間違いなくイビルアイに伝えた方がよかっただろうからな」
「そうね、でももし完全体だったらって考えるとゾッとするわね。
実際近接戦ですら私とガガーランは持ち堪えるのでやっとだったし。」
「確かにな、あいつ俺らに速度のデバフ使って自分にはバフかけてやがったしな。
よくリムルは戦えたな」
「まぁ俺は隙をついただけだけどな、ティアとティナの援護も助かった」
「惚れちゃった?いつでもいいよ」
「お疲れ」となぜか対応に落差があったがリムルは触れてはいけないような気がしてスルーした。
「さてとこれで依頼は達成なんだよな?次は俺の番だ。案内頼む。」
「ああ、分かった、今から行くか?ひとまず報告に、、、おい、静かにしろ、誰か来るぞ」とイビルアイが突然警戒したので他の蒼の薔薇の面々も再び警戒しなおす。
当然リムルも気がついてはいたが魔物の類ではないので気にしてはいなかった。
イビルアイが気配のする方向に声をかける。「そこにいるのは誰だ?」
するとその声に反応したのかその方向から二人組がやってくる。
そしてお互いに「「「「「「あ!!!!」」」」という間の抜けた声を出した。